ひねり飛車戦法3

ひねり飛車戦法3・実戦譜

棒金・凧金対玉頭戦


ひねり飛車に対して、棒金から凧金風の指し方が長く指されました。
ただ、ひねり飛車が焦土的に玉頭戦を重視する事になりました。
後手の構えはオーソドックスですが、1−3筋が弱いです。
逆に先手は、7−8筋はいずれ破られます。
速度争いは、玉に近い方が負けやすいです。

後手飛先不交換


ひねり飛車では縦歩とり以降は一度交換した飛先歩を再度打つのが疑問視された。
後手は飛先歩交換しない事が増え、先手はその時に飛先交換をさせないか、自分から交換するかの別れる。
後者は、後手が手得する形でそれでも戦法が成立するかの闘いだ。
飛先交換拒否は歩交換がどれだけ有効かを目指すか、やはり後手の飛先を狙うかに別れる。
本譜は77銀から76銀と77桂で85歩を狙う、結果的に飛交換で捌きあう、これは玉の堅さで後手がやや損だ。
本局は後手の見落としで折れたが、それでなくとやや損なので後手が玉を低く固める方に進み、その結果先手のひねり飛車が減った。

後手35歩位取り


先手浮飛車から36飛と寄り、後手86歩交換に対して76歩と突き、ひねり飛車に組んだ。
後手は右辺を争わず、2-4筋から盛り上がる、25歩と伸ばして間に合った感がある。
先手は27歩を省き97角だが、26歩に28歩では無理きみだ、先手65歩から攻めた。
後手はひたすら駒得頼みで受けるが簡単ではない。
先手24金から25銀に46銀と角を取ったが悪手だ、さらに56角が当りが強く疑問で、さらに56桂に同馬が悪手だった。
先手71角で切れなくなった、後手は一転して攻めあうが既に遅かった。

丸田流対45歩・72金


先手浮飛車から36飛と寄り33金へ、さらに後手86歩交換に対して76歩と突き先手はひねり飛車に組んだ。
先手は65歩と仕掛けて64歩・54銀型を選ぶ、後手は角道を通して受けに回った。
後手は66歩と伸ばして、44角から玉頭への盛り上げを目指す。
先手は手詰まり模様で、98香の待機から65銀とぶっつける、部分的には攻めが繋がる形だ。
後手は先手の攻めに応じて、67銀と打ち込み67と金を作り優勢を意識した。
先手は71飛と成りこみ52銀から攻めるが、後手85飛に86歩と受けるのでは攻め合いは厳しかった。

97角ひねり飛車


先手浮飛車から97角として86歩から飛をぶつけた、そこから先手はひねり飛車を目指した。
先手は88銀型になり、それの利用の為に67金から76銀と組む、後手は83金で対応して44角と角の利きを維持する。
先手は65歩から56銀と活用して、さらに46銀と使う、後手は残った83金を使うために74歩と動いた。
先手は桂得するが、25歩としたので33角から45歩で角桂と金銀の交換になった。
先手は飛を6筋に使い、後手は急襲して69飛から36金と絡んだ、先手は受けが難しくなった。
先手は受けに駒を消費して、大差となった。

ひねり飛車対位取り


先手浮飛車からひねり飛車に組み、後手は63銀と33金型で受けた。
先手は64歩の楔を打ち、56歩から79角と展開した、後手は43金から45歩、さらに35歩と位取りした。
先手は57角から86飛・84歩と突破を狙い、後手は74金から85歩、97角成として急がせた。
先手は攻めが遅いが、95歩から95飛と繋ぐ、後手は25歩から26歩と玉を直接に狙った。
先手は抑えられて苦しい、後手は駒が捌けて、玉頭の攻めが間に合い優勢になった。
先手は2筋をまともに攻められて、壊滅した。