向飛車戦法2

向飛車戦法2・実戦譜

後手升田流+3五歩型


振飛車が、3五歩を早く伸ばすと居飛車が飛先を突いて、石田流を防ぐ事が多いです。
その後で、向飛車にする作戦はあります。
単純に飛先逆襲と、3四銀型からの駒組と、その他色々ありますが、3二金型が残る弱点との兼ね合いになります。

後手力戦>持久戦


振飛車の序盤は角交換を見た力戦で、対する居飛車が応じなかったので持久戦に戻った。
64銀に対して、66歩として完全持久戦になるが、65歩の位を取り守る為に77桂を跳ねた。
角が重くなった瞬間に駒がぶつかったが、そこでの44銀が敗着となった、銀損が避けられずに代償が得られず、しかも玉が弱い形だった。

角頭歩>向飛車


角頭歩は奇襲と呼ぶ事もあるが、相手が応じて来ないと、若干歪んだ平常形に戻る。
4手目2四歩は、先手が6六歩と避けたので流れが緩くなった。2五歩なら同歩・同飛・8八角成・同銀・3三桂が1例だ。
本局は、先手の66歩と2筋歩交換と38金の繋がりが悪い。後手が普通に指して振り飛車として作戦勝ちした。

升田流向飛車>飛交換


後手が5筋位取りを拒否すると、向飛車になりやすい、そこでは42玉は86歩があり危険だ。
後手居飛車はあっさり64歩として玉を囲う、そこで74歩とすると先手が86歩から動き度々の飛の交換が行われた。
後手は73桂や42銀や53銀左が遅れがちだった、それが玉が固くならず、先手に揺さぶられた結果となった。

向飛車>53銀型+穴熊


先手の25歩が早いので、後手は22飛と構える、そこから9筋を受けずに穴熊に囲む。
先手は9筋を突き越して、天守美濃に組む。その結果として持久戦となる、その場合は後手の飛の位置は無関係だ
後手は長い持久戦を嫌い、64銀・52飛から強引に仕掛けた。穴熊だから互角に捌ければ有利になる。
だが4筋と5筋だけでは捌けず、銀損となりそのまま形勢を悪化させた。先手がと金を作ると攻め合い勝ちとなった。

向飛車>先手・阪田流向飛車


先手の早い78金から77角は変則的で、角交換に77同金から88飛として珍しい先手阪田流向飛車となった。
後手は争点を避けて84歩で止め、先手は75歩・76金から86歩と攻撃を狙う。
後手の54角から一気に局地戦が始まる、参加する駒が少ない為に細い攻めだ、以下駒不足との戦いとなった。
先手は優位に進めていたが、攻め急ぎ15桂や36桂が取られて逆転した。