想い出日記「ガベージコレクション」
「ガベージコレクション」は「ごみ集め」の意味で、パソコンでは削除した記憶領域が断片的になった時に「デフラグ」的な動作で 記憶領域の整理を行い未使用記憶領域を連続にする動作です。
半導体メモリーの主記憶領域は、容量も少なくある程度使用すると自然にゴミで一杯になります。この時に自動で「ガベージコレクション」 を行うのが初期のパソコン・BASICシステムでした。
通常は読み書き・削除の動作は速いですが、「ガベージコレクション」が必要になると突然にあたかもフリーズしたかの様に動作が 止まってしまう現象がありました。
自動というこの機能は、便利な様で極めて迷惑でした。操作者に無断で動作するのは制御できない事で、予期せぬトラブルだったから です。
マルチタスクになれば、とりあえず解決はできていますし、ほかの対応があったのかも知れませんが、非常に悩まされた時期は存在 しました。
マイクロソフトBASICの速度の確保と密接に関係していたので、大きな欠点といわれた時期もありました。(2009/01/04)
想い出日記「RS232C・インターフェイス」
大抵は外部インターフェイスが必要となります。シリアルインターフェイスとしては、「RS232C・インターフェイス」が初期の相場 です。シリアルは速度が遅いとされましたが、転送線・ソケットがシンプルです。
CPUの動作ビット数やアドレスライン・データライン数によらず、シリアルのデータ信号線は1本というのは考えやすいです。現在で言えば USBの感覚です。
ただ外部記憶装置がどのインターフェイスに対応しているかが問題でした。現在の様に統一が進んでいません。さらに、工業用の 測定器では「GPIB」というヒューレットパッカード社の規格が多く使用されていました。
「GPIB」をサポートしているパソコンも存在していました。それ以外は規格を変換する機器を間に挟む必要がありました。個人では 普及していないのは当然ですが、産業界ではある程度は使用されていました。
「RS232C・インターフェイス」はシンプルゆえか、その後も長く使用されました。
その頃のBASICに、このインターフェイス用のコマンドが有ったのも当然でしょう。(2009/01/11)
想い出日記「初めてのハードディスク」
パソコンの世界はハードディスクの使用から、実用は日本語インターフェイスから、インターネットは常時接続からと言われる事が 多いです。
歴史的には、カセットテープ・フロッピーディスク・ハードディスクと変化しています。読み込み速度と記憶容量を考えると前2つ とハードディスクには大きな差があります。
用途的には媒体の着脱可能な前者と、着脱不可のハードディスクは異なり、長い併用期間はありました。ただパソコンレベルでも、 ハードディスクが有って初めて実用的な利用が始まったといえます。
ただし、現在のハードディスクの外観しか知らない人には、初期のパソコン用のハードディスクは驚く程に大きく、容量も小さいもの でした。速度も同様ですが、あくまでも比較の問題です。
ハードディスクが有ってはじめて、クリーンパソコンにシステム・プログラムを読み込むそして動作させる方法が実用的に始まりました。
今ではあたりまえのこの方式、OSの読み込みから始まる方式が可能となりました。(2009/01/18)
想い出日記「規格の多いフロッピィディスク」
フロッピィディスクという記録媒体は、着脱可能な媒体としてカセットテープの次に登場して価格的な面から、ハードディスクと平行して 使用されて普及しました。
容量的には初期の少容量のハードディスクよりも少ない容量ですが、コスト的に個人ユーザーにはメリットがありました。
それに着脱可能というのは大きなメリットです。そしてライトユーザーは、外部記憶装置として使用していました。
ただし、着脱可能媒体の宿命ですが規格の統一という必要要件が不十分でした。そのため、かなりのトラブルがありました。
媒体サイズも、8インチ>5インチ>3.5インチとメインが変わって行きました。1枚当たりの容量規格も複数あり、それに片面・両面 が加わりあまりにも多い規格となりました。
その後も高容量タイプの開発があり規格は増えるばかりでした。現在もオプションで使用は残っていますが、殆どメリットはなく その寿命は終えたといえるでしょう。個人的に保有している多大な枚数の媒体も読み込み装置もなく廃棄を待っているようです。 (2009/01/25)
機械語に浸り、ミニ言語に熱中した時期
BASIC言語が、ソフトの中心だった時期
アプリケーションソフトの登場でプログラムから離脱