想い出日記「OSとDOS登場」
オペレーティングシステムが登場します。
一つは、「MS-DOS」です。名前の通り「ディスク・オペレーティング・システム」です。標準搭載化されつつあるハードディスク をコントロールするシステムです。
入力は比較的に類似していましたが、出力は機種によって大幅に異なりました。
立ち上げ時に動作するプログラムもアプリケーションも、ハードディスクから読み出してメイン記憶上に展開して動作します。
もう一つは、「OS-9」です。こちらは「オペレーティング・システム」です。基本的には類似していますが、使用方法としては ハードディスクがなくても動作します。アマ的には使いませんが。
「MS-DOS」はウインドウズの前身として、「OS-9」は「BASIC09」というプログラム言語を動作させる為に開発されたと結果的には 言われましたしそのように思います。(2009/05/03)
想い出日記「中間言語I・コードコンパイラ」
OS9は、M6800系のOSであり日本では少数派でした。
このOSは、先にも書いたように「BASIC09」という言語をより効率よく動作させる目的があります。
「BASIC09」は非常に個性的な言語です。分類としては、構造型言語ですが一部に非構造化部分が残っています。
そして、動作は中間言語コンパイラで、「I・コード」という中間言語を生成して実行します。
また数学的には、高度数学関数の計算に「コーデック」と言う座標回転変換で近似値を求める方法を使用しています。
この計算方法は、一時期計算速度が速いと言われましたが、その後の事はよく分かりません。とにかく、当時のBASICコンパイラと しては使用方法・速度的に一番と思いますが搭載機種がマイナーな為に広く普及しなかったと思います。(2009/05/10)
想い出日記「自動コンパイルと高速コンパイル」
コンパイラが主流になるのは昔からの流れです。ただ、中間言語を中心とした自動コンパイルに行くのか、高速コンパイルに 行くのかは議論が分かれていました。
低速コンパイルはプロ仕様で、アマにはプログラム修正がつきものなので低速コンパイルは普及しないだろうと言われていました。
結果的には、ハードの高速化である程度のコンパイル速度でも使用された様です。ただ過程としては、中間言語自動コンパイル> 高速コンパイル>低速(通常)コンパイルの順に進みました。
BASIC言語で育った世代には、インタープリタでのプログラムのデバッグの便利さが忘れられない為に判断を誤る傾向にあります。
ただ、需要がある所に新しい言語が登場します。マイクロソフトBASICからの流れは、単純なコンパイラではなく、対ユーザーを 意識した言語の設計に向かっていくことになったといえます。
ただ、コンパイラの性能が極端に差が生じる事は、利用者はまだ予想していなかったと思います。(2009/05/17)
想い出日記「インタプリタ・コンパイラ」
あれば便利なのが「インタプリタ・コンパイラ」です。プログラム作製とデバッグ等はインタプリタで行い、動作確認後にコンパイル します。
ベテランプログラマーでも、デバッグには時間が必要です。その度に、エディタ>コンパイラ>リンカー>デバッガーを動かす事は 流石に面倒です。
面倒だから、プログラムはフローから正確に作製する習慣になるという逆説的な意見もあります。便利になるほど、人間は能力が 落ちる事は確かです。
しかし、コーディングのデバッグを簡略化するか、アルゴリズム部分のデバッグかは大きな差です。
コーディングのデバッグを簡略化する事は、コスト面でも精度面でも、時間配分でもメリットがあります。
普通はインタプリタ・コンパイラではないので、デバッガーが存在意義が大きいので欲張りすぎの面もあります。(2009/05/23)
想い出日記「非専任業務用はBASIC」
BASIC言語は順調に使用され続けたとも言えませんが、しかしこれが業務用パソコンで特に情報専任担当以外では意外と継続して 使用されていました。
理由は簡単で、購入パソコンに標準装備されている。多くのユーザーに共通の言語である。プログラムミスで、パソコンが暴走 しにくい等です。
情報関連技術者は機械語を長く使用していましたし、パソコン以上のスペックでは「フォートラン」「コボル」等が長く主体でした。
プログラムの継続使用を考慮すれば当然の結果です。
パソコンが色々な一般部署で使用されるようになっても、そのパソコンはその時代のスタンダード機種でプリインストール言語は マイクロソフトBASICでした。
情報関連技術者が個々の部署用にプログラムを作る事はなく、各部署で自主製作する場合はマイクロソフトBASICになります。 表計算ソフトの機能向上で使用の主流が変わるにはしばらく時間がありました。(2009/05/30)
機械語に浸り、ミニ言語に熱中した時期
BASIC言語が、ソフトの中心だった時期
アプリケーションソフトの登場でプログラムから離脱