想い出日記「BASICの記述マシン語差」
BASICインタープリタは、記述マシン語によらずに同じ動作をするのが基本です。ただ、インターフェイス関係はハードの影響を 受けます。
ところが、BASICインタープリタでも速度が必要な時には、異なる言語でかかれて動作するサブルーチンを呼び出す命令があります。
引数と命令を分かっておれば同じというのは、たてまえで実際は開発者は、他のプログラム言語の部分も記述するのが普通です。
外部機器のドライバー・ソフトの様にハード機器メーカーから支給される事もあります。
速度の速い別の言語といっても、最初はマシン語であり、その後は簡易コンパイラになり、C言語レベルになってゆきます。
通常はそこから先はありません。C言語レベルの高級言語では、BASICインタープリタとの併用は必要がなくなるからです。
この時代の最初では、高速部はマシン語で記述しその併用が通常になると、BASIC自体にもマシン語との併用を考慮した設計が 入って来た時もあります。(2009/07/04)
想い出日記「ウインドウズ95以前のBASIC」
本格的なOSは「ウインドウズ95」から広まりました。それ以前は、利用者がマイナーな機種に限られていました。
このOS以前は、ウインドウズOSは正確には、MSDOSのひとつのアプリケーションとして動作していました。
MSDOS以前の機種で、BASICがプログラム言語と入出力とを兼ねる働きだったものが、単に後者が分離したイメージです。
「ウインドウズ95」からはじめて、OS上でプログラム言語も動作する構成になりました。
同時にインタープリタが姿を消し、色々な言語が登場しました。「マイクロソフトC」「ターボ・パスカル」等の、C言語系が 中心です。
同時に、マウス操作の一般化とビジュアル表示の一般化が必要になりました。それはプログラム言語自体がサポートする事に なりました。
いわゆるビジュアル系の言語が主流になるのです。(2009/07/11)
想い出日記「X68000シリーズ」
話は戻って、MSDOS+インテルCPU時代が続きましたが、もう一つの流れがMC68000というCPUです。
これを搭載したのが、X68000というパソコンです。「HUMAN68k」というMSDOSと同じコマンド体系のOSで動作して、マウスが 標準搭載で、テキストコマンドではなくアイコンクリックを中心に設計されたパソコンです。
数的にはマイナーですが、機能的にしがらみが無かったのでしばらくは、その個性を誇りました。
アプリケーションソフトがほとんど無いですから、多くのソフトがハードと同梱でした。
プログラム言語は、「X-BASIC」という半構造化BASICインタープリタが搭載されており、同時に「XC」というC言語コンパイラも 遅れて発売されました。
その特徴は、BASICからCへ変換するソフトがC言語に同時についている事でした。すなわち、変則的なBASICで記述して動作確認 したプログラムを、C言語に変換してからコンパイルするのです。
変則的な、インタープリター・コンパイラとも言えます。(2009/07/18)
想い出日記「GNU・C言語」
X68000というパソコンはユニークな環境を提供しましたが、実はメインの言語とOSではない部分がよりユニークです。
ひとつは「OS−9」+「BASIC09」です。
もう一つが、GNU・Cの移植です。これが極めて早期に行われました。
オープンソースのGNU・Cのコンパイル後の実行速度は驚く程速いでした。比較の標準搭載の、X・Cが遅かったのかもしれませんが。
多分多くのユーザーは、X-BASIC>BtoC変換>GNU・C の順に使用したと予想されます。
マイナー機種で、プログラム言語が複数必要かとの考えもありますが、その後の多様化の流れから見て、その経験は有効だと思います。
マイナー機種が育つ可能性をソフト的に示したとも言えます。(2009/07/25)
機械語に浸り、ミニ言語に熱中した時期
BASIC言語が、ソフトの中心だった時期
アプリケーションソフトの登場でプログラムから離脱