想い出日記「マイクロソフトBASIC」
パソコンの創世時期に、ほぼ市場を独占していたのが「マイクロソフトBASIC」です。
OS登場以前ですから、このソフト自体がOS的な機能ももっていました。
他のBASIC言語と異なる所は、若干の中間コードコンパイラ的な処理をしていました。
具体的には、インタープリタ方式のBASIC言語の最大の弱点と呼ばれた、行番号へのGO TO 文を機械語アドレス化していました。
行番号への移動が早いのです。
同時に、行番号の位置に関係なく同じ処理速度がありました。
似た仕組みの言語で国産では、コンパイラと呼んで販売しています。
マイクロソフトBASICは、インタープリタと呼んでいましたが、実は中間コードコンパイラに近いでした。(2011/03/06)
想い出日記「F-BASICコンパイラ」
長く存在していたものに、「F-BASICコンパイラ」があります。
私の近くには、使用している人は少なかったですが、長く使用していた人もいる事を後で知りました。
スピード的には、中間コードコンパイラよりも遅いので、インタープリター・コンパイラ的な感じです。
昔のDOSモードで動作する記憶があり、windows時代のOSでは動くだけのイメージになりました。
言語系は、OSに対応しないと継続使用は、大きな制限があります。
逆に、OSメーカーの戦略商品になりやすいのも困りますが、ビジネスだから仕方ない。
必ずしも優れたものが普及するとは限りません。
トータルの使い易さや、広告やイメージが影響しました。(2011/03/13)
想い出日記「10進数変換演算BASIC」
コンピュータは、マシン語レベルで2進数(16進数)で演算します。
従って、入力・出力以外は2進数演算が速いです。
そかし、10進数から2進数に変換するときに誤差がでます。
例えば「0.1」は2進数では正確には表せません。
マシン語には、10進数に変換するコマンドがあります、しかし計算自体は遅くなります。
コボルや経理計算等は、有効数字の切り捨てや、小数点を扱う時に変換誤差等がゆるされません。
この為に、演算速度より精度優先のプログラム言語も使用されていました。
これは自然にパソコンでは、淘汰されてミニコン等の上級機種に移った様です。(2011/03/20)
想い出日記「OS-9:BASIC09」
OS-9という、OSがありました。
MS-DOSは、ディスクオペレーションシステムでありハードディスクの制御ですが、OS-9はそれの存在は前提でありません。
記憶容量の少ないシステムでも動作するシステムです。
ただ、実際は「BASIC09」が出来てから、それを有効に動作させる為に作られたとも言われました。
この言語は、中間コード作成型コンパイラの言語です。
マシン語コードは作らないので、それよりは遅いですが、かなり速い言語でした。
コマンドは、独特で一部を除いては、構造化言語と言えるレベルでした。
ただし、当時主流のインテルCPU対応でなかったので、利用者はあまり多くはなかったです。(2011/03/27)