想い出日記「行番号」
BASIC言語の初期のイメージは「行番号」です。
行番号へのジャンプや分岐命令が、主体のプログラムでした。
インタプリタから、コンパイラに移行すると、ジャンプアドレスのスタック動作が矛盾します。
その所を改良すると、行番号は無くなりました。
少なくても、行番号ジャンプは無くなります。
プログラムに於いて、エラー表示のために作業行番号は使われますが、完成時には不要になります。
そもそも、時代はプログラム言語を、プログラム言語で書く時代になっていました。
言語の種類によらず、似た性格を持つ方が言語も作り易くなったのです。(2011/05/01)
想い出日記「分岐命令」
BASIC言語の初期は、分岐命令が少なかった。
行番号へのジャンプや分岐命令が、主体のプログラムでした。
ループが「for next」と、条件分岐が「if then」のみだった。
これだけで、構造化プログラムを書くのは難しいです。
やはり、他の後発言語のもつ命令文を導入する必要がありました。
コンパイラ化する頃から、命令の種類が増えて来て、BASICの命令文の体系が変わりました。
それは、異なる言語だと言えると思いますが、名称は残りました。
新しい言語がいくつか登場しましたが、長く定着しているものは意外と少ないです。(2011/05/08)
想い出日記「構造化構文」
BASIC言語にも、構造化構文が増えました。
再帰プログラム・割り込み可能プログラム等が、コンパイルで生成しやすい構文です。
逆に、上記が難しいものは、削除されて来ます。
結果的には、微妙な表現の差以外は、似て来ます。
ただし、ハードのどの部分まで深く制御可能かは異なります。
可能性が高い事は、エラーも多い事に繋がります。
高級言語というのは、眼に見えないハード部分を意識しない構文のみの言語といえます。
BASIC言語は、どこまで変わっても高級言語のレベルに保たれています。(2011/05/15)
想い出日記「プリ・コンパイラ」
BASIC言語を、有名なコンパイラ言語に変換する方法もあります。
具体的には、C言語が対応です。
この方法のメリットは、C言語のソースプログラムが生成される事です。
よく知られていますが、C言語用のコンパイラは多数あります。
それぞれ、機器やマシン語の異なるものに対応していますし、性能も異なります。
当然に、メンテナンスやバージョンアップもあります。
ソースプログラムが存在する事は、多くのコンパイラに対応出来ますし、修正等も容易です。
BASIC言語のプログラムで保管するよりも、C言語のソースプログラムでの保管は有利です。(2011/05/22)
想い出日記「眠っていたロム」
BASIC言語のロムが、NECや富士通のパソコンで長い間、静かに搭載されていた事は割と知られています。
密かに??、使用していた人もいるようです。
また、自作ソフトにサブルーチンを使用していた例はかなり有ったようです。
新機種の上位コンパチとして販売するときに、長く黙って搭載していたらしいです。
多くの利用者はもったいないと思うかもしれませんが、意外とたいして部品ではなかったとの事です。
NECは、独自システムから離れる時に無くなり、富士通はソフトの別売りがあったと言われています。
利用していないので、情報は不確かです。
BASIC言語が意外と長く、使用できる環境にあったという話です。(2011/05/29)