想い出日記「IBMがパソコンを作る」
メインフレーム・コンピュータの巨人のIBMがパソコンに参入する事は、状況を一変させました。
安価なパソコンでも巨大ビジネスが可能という判断です。
そこには、規格統一というビジネスモデルがありました。
その結果が、OSの採用・BIOSの採用でした。
緩い規格故に、色々と互換性の問題が後に起きましたが、結局は大勢側が残る事になります。
その時に採用されたソフトがマイクロソフトで、ハードがインテルです。
そしてその組み合わせが、現在まで長く続いています。
インターネットの普及・携帯端末の普及という異なるビジネスモデルが登場して、ようやく次が見えない競争になっています。
規格統一が如何に重要かが判ります。日本が規格で失敗した1分野とも言えます。(2012/03/04)
想い出日記「MS-DOSからDOS/Vへ」
IBMは、まずMS-DOSを標準を目指して採用しました。
そして、事実上の標準として広めましたが、それに日本語対応機能を追加したのがDOS/Vです。
ついに日本にも、標準化の影響が来ました、これはどこでも参入しやすいと共に、個性が出にくい事になりました。
ただこのときに採用された、漢字の4ビット規格がのちまで悩ます事になります。
しかしあくまでも、DOSであり、OSには次のステップが必要でした。
そして、Windows3.1が登場しましたが、使用した人は知っていますが、本当の姿はOSではなく、一つのアプリケーションでした。
本格的なOSは、Windows95の登場まで待つ事になりました。
そして、Windows95は、標準版とNEC(日本電気)版の2つが存在する事がしばらく続きました。(2012/03/11)
想い出日記「企業顧客が重視の互換性」
Windowsの、NEC(日本電気)版はかなり長く存在しました。
もっと詳しい人は、N-Basicのロム等のハード面でも長く、自社製品の互換性を保っていた事は知られています。
企業向けパソコンでは、大量購入と自社開発ソフトの存在が特徴です。
マイナーな機種メーカーでは、大量購入の顧客を失う心配はほとんど無いです。
しかし、一度法人顧客を獲得した場合は、過去の機種と新機種の互換性の維持が重要視されます。
メーカーには負担になるが、互換性は顧客確保にもなります。
規格の緩い、DOS/VやWindowsでは、自社開発ソフトが動作しない事がかなりありました。
そして、そのメンテナンスや複数バージョンソフトは、新機種導入の障害でした。(2012/03/18)
想い出日記「BASIC言語で書いたソフトも意外と多い」
たぶん、コンピュータマニアには想定以上に、企業等でBASIC言語で書かれたソフトは多いです。
販売アプリケーションは、コンパイラ使用でソースは公開しないです。
そして、時間をかけても、実行速度が速い言語を使用します。
ところが企業等では、旧機種で標準装備の言語でソフト開発を行っています。
ソースが見える事や、使用上の問題がなければ速度は多くは気にしない。
追加ソフトを購入しないで、ソースが見えるインタープリタでも問題はない。
これが、OS時代になっても継承されます、わざわざ作り直したくないのです。
費用対効果からも当然の判断です、これを覆すほどの技術改革は、どこもが必要とはしていない。
その結果、互換性の重視が長く続きました。(2012/03/25)