池波正太郎・サスペンス3

剣客商売 助太刀

秋山小兵衛(藤田まこと)は田沼意次(平幹二朗)に呼ばれおはる(小林綾子)の船で、おもと(梶芽衣子)と長次(木村元)とおよね(江戸家まねき猫)に向かい、意次から酒井善蔵(蟹江敬三)と娘婿・酒井忠兵衛(山田純大)と会い、善蔵は肺が悪くお信(中原果南)に世話を掛けたと言った。
秋山大治郎(山口馬木也)は扇子を売る林牛之助(益岡徹)に会うと武士らが仕返しに来て大治郎が峰打ちで追い払い、飯田粂太郎(尾上寛之)が門弟を仕込み、小兵衛は大治郎から扇子を見せられ感心し何故抵抗しなかったか不思議で、秋山三冬(寺島しのぶ)と秋山小太郎(當銘竜基)に会った。
成瀬喜右衛門(本田博太郎)が女中・楓(入野佳子)から若様・高田平馬(村井克行)の所望の酒を聞き、平馬の怪我の理由を聞き情けないと手助けを言い、翌日に大治郎は牛之助に会えず住まいを探し、牛之助が中島伊織(石田法嗣)を稽古し、兄が死に引き取り父の仇討ちを聞き頼まれた。
酒井道場で忠兵衛が稽古をつけ、平馬が仲間に牛之助の居場所を告げ大治郎も狙い、忠兵衛はお信に帰り善蔵は任せて変わったと聞き、大治郎と三冬が牛之助と伊織に会い稽古に通う聞き、仇・渡辺九十郎が父を斬り松(奥貫薫)と逃げたと聞き、帰途に牛之助が平馬らに矢で襲われ、大治郎は怪我人を捕らえ大怪我の牛之助から病気で命が短く自分は仇討ちが出来なかったが伊織に討たせたいと聞いた。
大治郎は小兵衛に酒井道場門人と告げ、酒井道場で忠兵衛に会い後見人と告げ処分を求め、帰途に居た伊織が忠兵衛が仇・渡辺と告げ、弥七(三浦浩一)とおみね(佐藤恵利)の店で伊織が大治郎と小兵衛と徳次郎(山内としお)に話し、小兵衛が弥七に忠兵衛を調べさせ、善蔵はお信と忠兵衛のいつもの遠出を話し弥七らが尾行し長屋で松と会い金を渡し道場での生活を見て充分と聞いた。
忠兵衛は成瀬から平馬の破門は不可で道場主にしたと言われ口封じを命じられ、大治郎と小兵衛は弥七らから全てを聞くがお信との出会いが不明で、三冬は道場の襲撃を斬り防ぐと大治郎と小兵衛と伊織が戻り、小兵衛は生島次郎太夫(真田健一郎)と意次に事情を話し仇討ちを認められ酒井道場の処置を任せられ、善蔵とお信が忠兵衛に小兵衛と伊織からの果たし状を問い名を変えたと聞き果たし状を受けると聞き、大治郎は伊織に稽古をつけ、善蔵が小兵衛に忠兵衛見逃しを頼むが断られ、成瀬が浪人を集めた。
<以下、隠し字>
当日に、大治郎は伊織と出かけ忠兵衛らが多くで待ち受け、大治郎と伊織は忠兵衛と向かうと助太刀が襲い大治郎が切り捨て、小兵衛が見守ると善蔵が立ち合いを望むが病で倒れ切腹を小兵衛が止め、大治郎と忠兵衛が絡むと伊織が刺し殺した、お信が忠兵衛に駆け寄るが他の名を言い死んだ。
意次が大治郎と小兵衛とおもとに門下の処分と成瀬の切腹を告げ恨みを断ちと言った、大治郎と小兵衛らは伊織を見送り牛之助の遺髪を持って去った。


脚本:古田求
監督:井上昭
原作:池波正太郎


感想:

剣客商売 母と娘と

秋山三冬(寺島しのぶ)がおはる(小林綾子)に秋山小太郎(當銘竜基)を迎えに行くと留守で、小川宗哲(島田順司)が村松太九蔵(夏八木勲)診察し秋山小兵衛(藤田まこと)に手の尽くしようが無いと言い青戸村和尚の紹介と言い、小太郎はおはると関谷村に居て母・おさき(絵沢萌子)と探しおふく(犬山イヌコ)から居場所を聞き、おふくは永井源太郎(高杉瑞穂)を送ると男が2人襲い見た秋山大治郎(山口馬木也)が助けた。
おみね(佐藤恵利)と弥七(三浦浩一)の店に小兵衛が来て病人用の料理を頼み、村松が沢田(吉岡博也)を斬り、永井が倉番をすると女中が夜食を持ち、弥七と徳次郎(山内としお)が小兵衛の家に品を持つと三冬が供を言い4人で向かい、浪人らが死体を運び見た弥七と徳次郎が尾行し、浪人らが多数いて誰が狙うか話し、仲間らが来て金蔵番を仕留める方法を話した。
行慶寺で住職・道誉(神山繁)と小兵衛と三冬が話し、村松が通りがかりで病の娘・さよ(宮本真希)を村人が看病し以後居ると聞き、安念(大迫英喜)が浪人らが集まり役人が手が出せないと言い村松とさよに案内し、村松と小兵衛が話し、小兵衛と三冬が関谷村に行くとおはると小太郎は帰り、永井が大治郎の道場を訪ね父・十太夫と言い、小兵衛は辻斬りを咎め切腹と思い出した。
小兵衛が弥七と徳次郎にごろつき浪人を聞く、徳次郎はおらく(夏野陽子)と為吉(本城丸裕)を監視しおらくを尾行し啓養堂に戻り、三冬が村松を見舞い妻を聞きさよと帰ると女絵師・瀬川幽仙(松原智恵子)がやくざに絡まれ三冬が助け、さよの名を聞き驚き去り、幽仙が村松とさよを遠くで見た。
大治郎が弥七と徳次郎の見張り場に行き、三冬は不二楼に呼ばれ小兵衛とおもと(梶芽衣子)と長次(木村元)が迎え、幽仙から礼を言われ村松のかっての連れ合いでさよの母と聞き、16年前にさよを残し駆け落ちしたと悔い、おもとが三冬にさよを会わせて欲しいと頼み、浪人らが女を探し村松が斬り戻ると小兵衛が居て事情を話すとさよが聞いた。
徳次郎がおらくを尾行し、大治郎が来て永井が弓の稽古に出かけ弥七と尾行すると西条(細川純一)と河島(平田一樹)が襲い大治郎らが助けると、1人が逃げるが永井が弓で倒した、永井は初めて人を殺したと言い、徳次郎がおらくを捕らえた、三冬はさよを根岸の寮に小太郎と嘉助(多賀勝一)と呼びおもとと幽仙が居て、さよを描くと父を描いて欲しいと頼まれ断わり、母を教えて欲しいと言われ聞いた話しとして答えた。
<以下、隠し字>
樺島長兵衛(渡辺哲)と小西彦兵衛(西園寺章雄)と村井(國本鍾建)来て墓を見て酒井(谷口高史)らを叱り、樺島は啓養堂を直ぐに狙うと言い、永井は用心棒を辞めて去り、樺島は村松を襲い啓養堂を襲うと決め、小兵衛は青戸村に向かい道誉に会い、さよが三冬を訪ね父に会う決心が出来た言い去り、大治郎は弥七と徳次郎と青戸村に向かい、道誉が小兵衛に浪人が青戸村に来ると告げた。
樺島らが村松を襲い斬ると、小兵衛が来て浪人らを斬り、そこに大治郎らが来た、村松は妻の名を呼び死にさよが看取り、半月後にさよが三冬と村松の墓に参り、永井が刀を捨ておふくと一緒になり百姓になった。


脚本:野上龍雄
監督:小野田嘉幹
原作:池波正太郎


感想:

剣客商売 女用心棒

恩師・井関の法要が営まれ、秋山三冬(寺島しのぶ)は追悼試合に参加し、飯田粂太郎(尾上寛之)との帰り道で不審な駕篭を見つけ攫われた娘を助け、秋山大治郎(山口馬木也)の道場でおはる(小林綾子)が秋山小太郎(當銘竜基)の相手をし、秋山小兵衛(藤田まこと)と大治郎と三冬は娘・お雪(大西麻恵)から住まいは山崎屋と聞き、小兵衛は知り合いで寮がありそこで拐かされたと考えた。
小兵衛と大治郎は捕らえた中間・権六(小林正寛)に主の名を聞くが言わず、山崎屋の寮に行き様子を見に来た番頭・伊平(近藤芳正)に会い雇い人らが殺され、お雪は山崎屋の迎えで帰り伊平と主人・卯兵衛(江藤潤)が礼を言い金を置いて行き、小兵衛は金を持ちおはるを連れ弥七(三浦浩一)とおみね(佐藤恵利)の店に行き徳次郎(山内としお)と弥七に話し顔が知られていない下っぴきに調べを頼んだ。
桶屋の太次郎(蟹江一平)が大治郎の道場に忍び権六を逃がし徳次郎と太次郎が尾行し、田沼意次(平幹二朗)は小兵衛から事情と曲者が藤堂家に行き誰かに雇われたと聞き、山崎屋で卯兵衛は鉄五郎(大滝秀治)にお雪を寮に移した理由を問われ妻・お幸(姿晴香)も納得と言うが不用心と言われ、太次郎は卯兵衛は養子でお幸と子が出来たがまだ鉄五郎が仕切り、お雪に縁談があり店を継がし、卯兵衛の味方は伊平だけと聞いた。
三冬は大治郎に小太郎をおはるに預けにゆかせ、小兵衛は弥七と徳次郎と太次郎から山崎屋の内情を聞き裏を考え、小兵衛は大治郎から鉄五郎に三冬が用心棒に頼まれたと手紙を見せられ、大治郎は関口伝右衛門が倒れ代稽古に行くと言い、お雪は三冬に用心棒と紹介され平川天神は関口道場の近くに有りそこでお雪は誰かを待ち、関口道場で大治郎は代稽古し横川小金吾(大塚よしたか)が師範代・田所勝蔵(寺島進)に稽古を言うが無視され、大治郎は伝右衛門を世話する横川から剣が上達しないと言われそれ以外は素晴らしいと答え田所がごろつきの用心棒で、自分は侍を辞め商人になると聞いた。
小兵衛はおはると小太郎を連れ不二楼のおもと(梶芽衣子)と長次(木村元)に行き、鉄五郎と会い婿養子を決め店を譲ると言うと卯兵衛に才がなく婿は武士だが欲がなく人柄に惚れたと言い、小兵衛はお雪に惚れた男がいると言うが鉄五郎は大店に生まれた定めと答えた、小兵衛は鉄五郎を装い帰途に田所らに襲われ追い払い山崎屋に行った。
<以下、隠し字>
小兵衛は三冬からお雪に好きな男がいたが名を聞かず会えなくなったと聞き、卯兵衛がお照(山下容莉枝)と伊平と土田(平野貴大)に会い脅かされお雪を攫い鉄五郎を殺せと命じられ、三冬が鉄五郎らに子が病で道場に帰ると告げ、小兵衛と大治郎と三冬が関口道場に集まり、お雪が伊平の誘いで家を抜け出し徳次郎と太次郎が尾行し廃屋寺に行き、小兵衛と大治郎と三冬は横川の手助けを断り出かけた。
田所とお照らが脅迫の金額を考え、お雪は伊平から狂言でなく卯兵衛も仲間と聞き、小兵衛と大治郎と三冬が乗りこみお雪を助け一味を斬り殺し、弥七が卯兵衛を捕らえた、しばらく後の祝言の日に小兵衛は鉄五郎からお雪から言い出し思いを大切にしたいと聞き、三冬はお雪から決心を聞き、婿が来ると横川小金吾で慕っていたと言った。


脚本:古田求
監督:石原興
原作:池波正太郎


感想:

剣客商売 道場破り

医師・高月南里(温水洋一)が夜道で女に襲われ近くの鷺巣見平助(中村梅雀)が駆けつけると岡っ引きが来ると医師が逃げ女が捕らわれ、番屋に同心・永山精之助(梨本謙次郎)が来ると女が柱に縛られ死んでいる。
秋山小兵衛(藤田まこと)がおはる(小林綾子)の船に乗り、不二楼で小兵衛に田沼意次(平幹二朗)と秋山大治郎(山口馬木也)がおもと(梶芽衣子)の案内で来た、秋山道場でおはると秋山小太郎(當銘竜基)にせがまれ飯田粂太郎(尾上寛之)が柿を取ると木から落ちた、小兵衛が不二楼に泊まる事になり薪割りの平助に会い長次(木村元)に金子を貰い去り小兵衛がおもとに事情を聞き剣客と言った。
平助が村人と親しく、大雨の日に秋山道場で皆と秋山三冬(寺島しのぶ)が雨漏りを直し大工・政吉の具合を心配し、三冬が政吉の長屋に行くと妻・おしの(星野真里)が迎え、おしのが高月南里から借金で薬を渡せ無いと言われ別を探し徳次郎(山内としお)が尾行し小松栄寿堂を見張る弥七(三浦浩一)に高月と繋がると告げた。
おしのに政吉が自分が邪魔と言い平助が立ち聞きした、間宮道場の間宮孫治郎と大治郎に平助が稽古に来て大治郎と立ち合いと負けと認め他の道場で稼ぎ、小兵衛と大治郎から平助を聞き尋ね話し、平助は大庭道場で門弟を倒し金を受け取り戻った大場治左衛門(西田健)が怒り仕返しを狙い、平助は政吉に金を渡そうとするが帰った。
不二楼で小兵衛と平助が飲み、小兵衛に別れた娘に金を渡して欲しいと頼み事情を話し娘へのつぐないと言った、小兵衛は大治郎に話し政吉とおしのと知り合いと聞き娘に金を渡して欲しいと頼み、三冬と小川宗哲(島田順司)がおしのらを尋ね細工を25両で買い、大治郎と三冬は弥七と徳次郎におしのとの関わりを聞かれおみね(佐藤恵利)の店で事件を聞き高月と小松栄寿堂との悪い噂を聞いた。
<以下、隠し字>
おしのは高月に利息を要求され小松喜左衛門(渡辺哲)に連れられ襲われると永山と徳次郎に救われた、小兵衛は平助に借金の始末を告げ会うと勧めるが断り大治郎と真剣で立ち合いたいと望み、三冬に大治郎への手紙を渡し去り大治郎が読み明日の果たし合いと告げ、政吉とおしのを訪ねおしのは父が死んでいると思い会って恨みを言いたいと聞いた。
大場らは平助の居場所を知り、大治郎は出かけ、平助は家に火を付けられ出ると大場らに襲われ、大治郎が聞き駆けつけると平助は鉄砲で撃たれ道場破りした大場らと聞き、小兵衛はおしのを寺の重傷の平助に連れ自分は小兵衛と明かし、平助はおしのに謝り恨むと聞き死んだ、小兵衛はおしのに事情を話して許してやって欲しいと頼み、大治郎が大庭道場に道場破りで乗りこみ大場らを打ち破った。


脚本:金子成人
監督:井上昭
原作:池波正太郎


感想:

このページの先頭へ