遺留捜査2

京都府警捜査一課特別捜査対策室室長代理・佐倉路花（戸田恵子）は滝行ツアーで、偶然に滝で修験道者の水死体を発見し、捜査対策室・糸村聡（上川隆也）と雨宮宏（永井大）と神崎莉緒（栗山千明）と岩田信之（梶原善）らが調べ、遺体は死後1月ほど経過し、糸村は遺体の葛籠に鳥の羽が1本入り遺留品に興味を抱いた。
遺体は修験道者「道慶」こと青山隆一（林泰文）で神通力があり1年の半分は単独で山奥で修行し、残り半分は町の本拠地で信者らの悩み相談や祈祷を行っていた、絞殺され上流で遺棄され流れ着いた、青山隆一は存在せず偽名と判った。
糸村は科捜研研究員・村木繁（甲本雅裕）から羽は40年以上も前の「トンビ」と聞き、科捜研・滝沢綾子（宮﨑香蓮）から現場地図を見せられ滝つぼに流れ込む川の上流に「鳶が谷」の地名を見つけ、雨宮と岩田は「ヤクザから青山は半グレから抜けた」「バーママから京都に着た」と聞き、神崎は青山の信者から聞いた。
糸村は現地へ向かうが鳶が谷は山奥で迷い、通りかかった民俗学者・杉田義明（えなりかずき）に助けられ、鳶が谷で唯一残る「つぐは村」に着き過疎化と高齢化の限界集落だと知り、つぐは村村長・久保田道明（麿赤兒）と妻・ツカ（山口果林）を訪れ「つぐは村には『死が近づくと天狗が魂をさらいに来る』天狗伝説が残り、病床の道明も天狗の訪れを待つ」と聞いた。
糸村はつぐは村で羽の聞き込み捜査を行い祠で絵馬を調べ、佐倉は捜査資料をパソコンで作成すると京都府警のホストコンピューターがハッキングされた、村木は青山の資料が盗まれたと知り滝沢は捜査対策室メンバーのパスワードが盗まれたと告げ最近の友人を疑い、村木はホワイトハッカー・北条昇（牧田哲也）を突き止め、神崎が出会っていたが北条は逃げ、部屋に「仮想通貨・レイアコイン700億円流出事件」資料があった。
糸村は画家・黒田から青山の依頼を聞き、署に戻り佐倉らから仮想通貨事件とレイア社長・市瀬しずか（山本未來）は自己責任と会見しハッカーが犯人を追った、糸村と神崎はつぐは村に行き杉田から道明の葬儀の天狗行列を聞き、羽団扇が鳶と知った。
佐倉と岩田はレイア取引所社員・大久保から市瀬の自作自演の疑いを聞き、糸村と神崎と杉田は葬儀で村人と話し「40年前にダム建設で村が割れた」と聞き、神社で北条の死体が見つかり、糸村と神崎は空き家を調べ青山の知人・原口康夫（やべきょうすけ）を見つけ「青山の死後警察の動きを見張った」と聞いた。
糸村らは署に戻り、雨宮は東京から戻り羽生田正樹でつぐは村出身と告げ、佐倉は原口を取調べ、市瀬は議員・二宮敏郎（青山勝）に会い青山は事故と確認し、佐倉は刑事部長・氏家隆明（益岡徹）から財務省の極秘プロジェクトを聞いた。
糸村と神崎は漫画家・榎戸千尋から「天狗のやくそく」のストーリーは同級生・羽生田正樹だと聞き羽生田の墓で女性と出会い、村木はマイニング計画を佐倉らに講座し多数のスパコンの稼働で電気を浪費し施設が必要と告げ、神崎は限界集落が条件に合うと考え、佐倉は原口を取調べ大久保と青山の関係を聞き手引きしたと知った。
＜以下、隠し字＞
糸村と神崎はつぐは村で杉田と天然氷室に入り配管設備と仮想通貨マイニング設備を見つけ、杉田は電子工学プログラマと告げ、村人が囲い「市瀬と大久保が秘密の設備建設し、村は協力し潤い、青山が市瀬と手を切れと求めたので殺害し、北条が見つけ殺害した」告げた。
糸村は「青山は羽生田正樹で村出身で、山で夢で天狗に会ったと思い村を出た、青山は二宮にマイニング場所をつぐは村に薦め、廃棄前にハッキングで700億円を盗むが、誤解で村人に殺害された」「北条殺害時は糸村と神崎と飲みアリバイが有り、居なかった道明が犯人だ、青山にとどめを差した」と告げた。
「青山は故郷を思い戻ったが誤解された、青山は娘につぐは村への思いを手紙に残した」と告げ、青山の妻子の口座から仮想通貨が見つかった。

脚本：森下直
演出：長谷川康

感想：

強盗が宝石店を襲い、3週後に世界的な指揮者・姫野剛志（村上淳）のオーケストラのコンサート会場で、終了後にソリスト・笹森愛子（遠山景織子）は後援者・音坂史紀（西岡德馬）に新入りバイオリニスト・深山絵里香（中村ゆりか）の演奏を批判し、絵里香に「オーケストラを辞めろ」脅迫状が届き、特別捜査対策室室長・桧山亘（段田安則）は姫野と会うとマネージャー・梅沢由紀江（宮本真希）から事故を聞いた。
桧山は倉庫会社員・小野寺悠人（藤本隆宏）の遺体を調べ、特対室・佐倉路花（戸田恵子）と神崎莉緒（栗山千明）と雨宮宏（永井大）と岩田信之（梶原善）らを呼び「コンサートが終了直後に非常階段から突き落とされ消火器で頭部を殴り殺された」と判り、糸村聡（上川隆也）は小野寺の鞄から連鶴を見つけた。
科捜研・滝沢綾子（宮﨑香蓮）は糸村から連鶴の鑑定依頼を受け、研究員・村木繁（甲本雅裕）は胃の健康診断が心配で、雨宮と岩田は防犯カメラから小野寺が音坂を見て姿を隠したと知り、神崎と糸村は小野寺の会社と自宅を調べ、1000万円以上のバイオリンと大粒のダイヤを見つけた。
神崎と糸村は姫野と梅沢から「小野寺は昔にオーケストラで笹森とバイオリンを担当し以後音信不通で、姫野を恨む」と聞き、神崎は絵里香から脅迫状を見せられ、村木は京連鶴と調べた。
神崎は愛子から「小野寺は22年前に一緒のオーケストラで、指揮者・棟方（佐川満男）が駅階段で転落し、小野寺も怪我で止め、姫野は代役で指揮し成功し、小野寺は恋人・深山ひろみを姫野に奪われその娘が絵里香だ」と聞き、糸村は折鶴教室で連鶴の出張教室リストを聞いた。
神崎と糸村は姫野と梅沢に脅迫状を見せ、音坂は宝石店社長・比良木誠（大鶴義丹）と会い、神崎と糸村は姫野が常連だった絵里香の母・ひろみの喫茶店で写真を見、神崎は老人ホームで姫野とひろみと小野寺の演奏録画を見つけた。
翌日に愛子が殺害され糸村が部屋でダイヤを見つけ、神崎は訪れていた絵里香から「復帰を求めたが断られた：と聞き、糸村は村木から合成ダイヤと聞き愛子の部屋のダイヤも同じだった。
雨宮と岩田は小野寺の会社社長と比良木の合成ダイヤ密売で取調べるが黙秘し、音坂の秘書・馬場（工藤俊作）が出頭し密売を自供し、糸村は老人ホームの演奏会映像を調べた。
＜以下、隠し字＞
神崎と糸村は姫野から「22年前にひろみと小野寺が付き合い、姫野はひろみにプロポーズし小野寺の子が出来たと聞き、姫野が棟方を突き落とした」と聞き、姫野は骨肉種を患い「棟方から絵里香を紹介された」と告げた。
佐倉は比良木が音坂の愛人・愛子に脅され殺したと考え「小野寺に知られ音坂に会わせた」と聞き、糸村は棟方に会い事情を聞き、神崎は絵里香を襲った梅沢を止め「姫野に治療させたく、邪魔な小野寺を突き落とした」と聞き、糸村は姫野と絵里香に事情を話し、佐倉は音坂を逮捕した。
姫野と絵里香は演奏を行い、その前に糸村は姫野と絵里香に「小野寺は絵里香の演奏で音楽に立ち直り、棟方を通じて姫野に絵里香を託し、棟方が事故は自分が足を踏み外したためと告げた」と伝えていた。

脚本：大石哲也
演出：濱龍也

感想：

梶田重工社長・梶田正彦（団時朗）は長男の副社長・梶田一（蟹江一平）と次男で専務取締役・梶田修（前川泰之）に半年間の成果で次期社長を決めると告げ、半年後に京都府警捜査一課特別捜査対策室刑事・糸村聡（上川隆也）は科学捜査研究所研究員・村木繁（甲本雅裕）と滝沢綾子（宮﨑香蓮）といると対策室刑事・神崎莉緒（栗山千明）から正彦殺害を聞いた。
対策室刑事・佐倉路花（戸田恵子）と岩田信之（梶原善）と雨宮宏（永井大）らが現場を調べ副社長秘書・近藤敏男（遠山俊也）と専務秘書・下元和弘（加藤虎ノ介）から「正彦は病気療養の口実で、長男と次男に経営手腕を競わせた」「決算が出て揉め、秘書が報告に来た」と聞いた。
糸村と神崎は現場の敷地内に離れを見つけ、洋室で昭和時代の家具や調度品が揃い、ステレオにLPレコードがかかったままで、かつて大ヒットした人形「ブロンディアファミリー」が有った、平成時代の人形で糸村は昭和の中の平成に違和感が有った。
一と修に連絡がつき、糸村と神崎は一から正彦には経営コンサルタントの愛人・牧村桃子（美村里江）がいた聞き、牧村は糸村らに愛人でないと否定し動画の人形に一瞬動揺した、糸村は村木から人形の販売店リストを受けとり、糸村は村木と離れの部屋を出張鑑定し昭和48年のアイテムがあふれると判明した。
岩田と雨宮は正彦は遺産の分散を防いだと聞き、牧村は娘・花（住田萌乃）と暮らし海外から事件当日に帰国した、当日に正彦と同年齢の女性とが目撃され後妻業と疑い、刑事部長・氏家隆明（益岡徹）は梶田重工に不正検査の発覚を告げ、佐倉は現場の資料と漏洩データを調べさせた。
糸村は販売店で万引きし電子マネー決済した女性を聞き、佐倉は修から不正検査の隠蔽で一と対立したと聞き、岩田と雨宮はスクープした京都日報・瀬田和夫（比留間由哲）を尾行し牧村が会い、糸村は杉本宮路（原日出子）を探し度々職を変えていた。
糸村は佐倉から後妻業の女を聞き杉本と告げ、神崎は杉本の娘が牧村と知り遺産を狙ったと考えたが、牧村は絶縁状態と否定した、牧村と娘が夜に一に襲われ神崎が助け、一は牧村は梶田重工を狙う外資の手先と告げ、牧村は被害届を出さなかった。
糸村は牧村とフェンシングの試合をして連敗し最後に１ポイント取った、糸村と神崎は牧村から「正彦は不正検査で引責辞任を考え、外資の買収計画に気づいていた」と聞き、糸村は神崎に離れの捜査を頼み、村木らは離れの門を調べて人感センサーを見つけ血液反応を見つけた。
＜以下、隠し字＞
佐倉と神崎は近藤を逮捕し「修と一への移行に反対し牧村から漏洩データを受取り、正彦に復帰を求めた」「正彦はセンサーで人が出たと知り、近藤が正彦を殺し、スイッチを切り去り、下元と合流した」。
糸村は牧村と杉本の家で会い「離れは昭和48年で統一され、同じ中学で過ごし、杉本は認知症になり過去に心が遡り正彦と再会し、正彦は離れを昭和48年で統一しセンサーを付けた」、牧村は子供の時のブロンディアファミリーを思い出し、糸村は杉本が牧村を探していつと考えて保護した。

演出：長谷川康
脚本：森下直
出演者：上川隆也・甲本雅裕・栗山千明・永井大・梶原善・戸田恵子・宮﨑香蓮・美村里江・益岡徹・原日出子・団時朗・前川泰之・蟹江一平・遠山俊也・加藤虎ノ介・住田萌乃・比留間由哲
製作年：2019年

感想：

京都府警捜査一課特別捜査対策室刑事・糸村聡（上川隆也）は高校同窓会に行き、出席者の便利屋・千葉尚也（マギー）と弁護士・八十嶋敏和（橋本さとし）とその妻・八十嶋真理（濱田マリ）と華道家元・新田千栄子（田中美奈子）と宇宙旅行ツアーを発表した旅行会社社長・名波清香（南野陽子）に会い、入院中の強盗傷害事件被害者・香坂の代理だった。
翌日に京都市内の神社で刺殺体が発見され、特捜対・佐倉路花（戸田恵子）と神崎莉緒（栗山千明）と雨宮宏（永井大）と岩田信之（梶原善）らが臨場し、糸村は昨夜同窓会で見かけた男（矢柴俊博）だった、糸村は遺留品の容器に入ったコロッケを見つけ科捜研研究員・村木繁（甲本雅裕）と滝沢綾子（宮﨑香蓮）に鑑定依頼した。
雨宮と岩田は千葉と真理から名は知らないと聞き、糸村と神崎は名波と秘書に会い次ぎに新田に会うが被害者は知らなかった、コロッケは同窓会のメニューになかった、名波は新田に借金返済を求めた。
翌日に同じ凶器を使った殺人事件が発生し、糸村と神崎は被害者は高雄天文台研究員・福本貞夫（姜暢雄）と気づき宇宙旅行ツアーに申し込んでいたと判り、名波はアリバイを問われ新田の自宅で過ごしたと告げ、佐倉は真理から2人は最悪の仲だと聞いた。
雨宮と岩田は福本の母から聴取し、村木と滝沢はコロッケにジャガイモとシジミと綿実油が使用されると調べ、糸村はコロッケを作り室員に食べさせ、真理と新田と名波は会い事件を話した。
糸村は琵琶湖でしじみ祭とコロッケを調べ、コロッケパンを作る店の青池広務（矢柴俊博）と青池亮子（中原果南）を知るが亮子は癌で死んでいた、青池パン店に天体望遠鏡と名波の記事があった。
糸村は写真店で青池の30年前の写真の現像依頼を知り、神崎は名波に会い目眩を聞き、千葉は名波に会い、雨宮と岩田は福本の親戚に聴取し、糸村と村木はプリントミスのシュレッダーされた写真を復元し30年前の女性だった。
糸村と神崎は八十嶋夫妻から高野と聞き、高校で高野亮子と判り、千葉が新田を怪我させ、糸村は高校でしじみコロッケパンを売った店で青池夫妻が高校の天文部で10年前にパンを教えたと聞いた、雨宮と岩田は福本貞夫が発見者だった30年前の高校生・大森春奈事件を東京で調べ貞夫が偽証を疑われていた。
＜以下、隠し字＞
村木が復元した写真に大森春奈と名波と新田が写り、突き飛ばされた大森が死に名波と新田は逃げ、同窓会で広務から写真を見せられ呼び出され新田に話した、佐倉らは貞夫の目撃証言から敏和を見つけ時効を主張し名波を追い目撃したと聞いた。
「貞夫から敏和への電話を真理が受け、真理は写真を持っていた広務を刺し、貞夫を呼び出し刺した。」
糸村と神崎は名波とコロッケを作り亮子の転校理由を告げ、亮子はコロッケパンを宇宙食に考え、名波の活躍を喜んでいたと告げた。

演出：長谷川康
脚本：真部千晶
出演者：上川隆也・甲本雅裕・栗山千明・永井大・梶原善・戸田恵子・宮﨑香蓮・南野陽子・田中美奈子・濱田マリ・橋本さとし・マギー・中原果南・矢柴俊博・姜暢雄
製作年：2019年