相掛り戦法3

相掛り戦法3・実戦譜

浮飛車対後手飛先不交換


相係りでも先手・浮き飛車からひねり飛車模様の時は、後手は飛先の交換を保留する事もある。
その時は、先手の1歩交換対後手の手得が普通の主張です。
先手が縦歩取り模様だと後手は変則陣形になり、陣形に構想が必要だ。
本局は中飛車から4一玉型で組んだが、3三金との相性が悪く、7五歩の対応も絡んだ。
後手の3四歩・3三金型で玉と飛車の接近形は、弱点が4三に集中するので構想ミスの様だ。

後手84飛戦法


飛先を突いて、7八金と3二金をあがり、次ぎに飛先歩交換が相懸かりの基本形だ。
ただ、7八金をあがらずに2四歩と攻める形を研究する人もいる。
同様に後手が3二金ではなく8四飛で飛先歩交換を防ぐ手段もアマでは指される。
先手2六飛型は香落の1戦型だから、簡単には咎められないが、結局は3二金として以下の構想は難しい。
本局は後手が1五歩から1四飛として、棒銀体制で8四飛と戻した、手損が大きいので得とも言えない。
ただ、終始力戦の為に定跡通の先手の個別対策とは言える。

相腰掛銀・先手7七銀型


相掛かりは飛先の歩の交換と角道を開けるタイミングと、それを止めるかどうかが戦型を決める。
本局は相腰掛銀だが、後手が角道を開けるのが遅かったので、先手が7七銀型で角道を止めた。
これは多くない形で、7三桂の当たり場所なので、是非は微妙だ。
後手もカニ囲いの1段玉で、焦点が難しくなった。
相掛かり特有の全面の闘いになり、しかも玉が闘いに参加している。
7七銀が手数を掛けた割りには、目標になった感があった。

魚釣り戦法


相掛かりの先手・浮飛車に、後手の魚釣り戦法がある。
相係かりの全盛期の後手で得意戦法にした人もおり、アマ名人になった人もいる。
ただ先手・浮飛車がひねり飛車になり、相掛かりでは現在は引飛車が中心になり、今では滅多に見かけない。
後手が3四歩から4四角と出る、3六飛ならひねり飛車模様だし、後手もひねる事もある。
3三桂から3五角とかわすのが形で、後手は先手の横歩を取るのを狙う、本局は後手の成功形だ。
似た狙いに、先手の「塚田スペシャル」があり後手の引飛車に対し突いた歩を取る狙いだ、これは後手番のそれに近いが歴史は古い。

横歩取らず・後手右玉


先手が横歩を取らず浮飛車に構え、後手が守勢に組んだ。
その形は角道を止め、4−6筋の歩を突き、金銀を3段目に並べ右玉にした。
過剰に守勢で、玉が弱く玉と飛が近く、73桂が跳ねていない、それでいて先手の仕掛けを消していない。
先手は蟹囲いから攻勢を取り、未完成の後手を襲い、桂交換から47桂を打った形は成功形だ。
後手は守勢から駒損でしかも、飛を成りこまれて終始が付かなくなった。
後手の陣形に問題があった、先手に自由な構成の陣形を組ます段階で作戦負けだった。

新旧対抗型・鎖鎌銀


先手が横歩を取らず浮飛車に構え、後手が5筋を突く旧型に構えた。
双方が居玉で、先手が鎖鎌銀風に攻勢を取り、後手が弱い中央に反撃した。
その結果は双方が居玉がたたり直接に狙われる展開となり、一気に終盤になった。
どちらも居玉と弱い陣形を後悔する事になるが、指し手は攻撃的だ。
双方共に、守備に手をかけた時の損得を考えなっかた様だ。
それぞれが、闘いの前により有効な守備があったが、闘いが始まった後は1手でまとめる事は難しくなっていた。