横歩取り戦法3・実戦譜
横歩取り:3三桂型
先手横歩取り+後手8筋歩交換から3三桂型です。
後手ひねり飛車含みであるが、3三角型と比較して後手の形が狭いのでプロは少ない。
玉を右へ囲う脇システムは、先手急戦という対応が出てから減少した。
アマはまだ指されている、コンピュータが指すこともあるようだ。
先手が8筋に歩を受けないのが工夫だが、2筋の逆襲が間に合えば、作戦負けだ。
横歩取り:3三角・72金型
先手横歩取り+後手8筋歩交換から3三角型から72金と金開きにする。
通常は、後手は2筋に歩を打たないが、22銀を自由にする為に希に23歩もある。
本局は飛のぶっつけが狙いだが、以降に手損して、角交換なしに77桂とされた。
33角・22銀型が捌けず失敗形だ、組み替えが必要なのだが、再度2筋の歩の交換から攻めたのは無理だった。
後手が無理に無理を重ねた結果で、36飛を見落とし一気の終わった、玉形が弱い横歩取りは1つのミスで終わる。
横歩取り:3三角・72金型2
先手横歩取り+後手8筋歩交換から3三角型から72金と金開きにする。
現在は、72銀型が主体で51金+62銀や41玉型など多数ある。
後手の1筋は、最初は必須で次に52玉で突かないになり、再度混合型に移る。
端というものは、戦型に影響を及ぼす事が多い、先手35歩は後手の取った歩の場所を狙う本筋だが、後手の76歩と35歩を狙うのも本筋だ。
後手75飛に76歩だが、85飛から65飛と逃げる形が多い、76同飛は34歩から飛と73桂を狙われる。
ただそこを反撃して短期戦にするのも後手の洗濯だ、ただ攻めが細く切れかけると反撃に弱くなる
横歩取り:3三角・72金型3
先手横歩取り+後手8筋歩交換から3三角型から72金と金開きにする。
後手は2筋からの逆襲を狙うが、46銀を追うために44歩を突き24飛の行動が狭くなった。
先手は、5筋を狙い58飛から46角で戦端を開く。
攻め合いとなるが、先手・88玉と後手の52玉との戦場からの距離の差が形勢に響いた。
先手の22飛からの単純な攻めも、後手は守備に追われ反撃の間がなかった。
先手の58飛が参加しては受けがない、後手は次第に玉形の改良方向に向かう事になる。
横歩取り:23歩+77銀型
先手横歩取り+後手23歩から25角型も古くから指されている。
木村14世名人が、32飛成で先手良しとしてからも長く試行錯誤されている。
25角・32飛成・同銀(普通の定跡)・38銀・33銀は一番多い。
そこで45角は長く研究されたがいまはほとんど見かけない、68玉はかっての主流だが減った。
現在は16歩が有効との意見が多いが、77銀も多いその時の後手は34角で67角成を防ぐ68玉に24歩とする。
そこでの31金が珍しい手で持駒だけで潰そうとする、逆に切れやすいが、本局は金桂交換から83桂に64歩で角が死に終わった。
やはり31金で、36歩から37桂で盤面の駒を使うべきだった。
横歩取り:23歩+44銀型
先手横歩取り+後手23歩から25角型+32飛成型の一定跡だ。
後手33銀の分岐点で先手68玉も有力だ、後手は42玉が有力だが、44銀も定跡がある。
以下本譜の11とまでが定跡だ、歩切れの後手は動き難い。
そこで55銀と56香を避ける例が多いが61玉も同じ意味だ。
先手の持駒3枚で、11とを攻めに使いやや良しが定跡だが、11とが後手玉に近づくのは時間がかかる。
その間に何か後手が出来るかが課題となっている、先手が持駒3枚だけで攻めるのは無理とされている。
本譜は3枚で攻めたが、攻めが続かずに切れた所で攻め合いで破れた。無理攻めの例となった