横歩取り戦法:6

横歩取り戦法6・実戦譜

横歩取り:後手23歩対47銀


先手は定跡の78金ではなく、飛先歩交換した。後手は88角成・同銀・33角も有望だったが、32金と守り定跡に戻った。
後手23歩に34飛と横歩を取り、以下は77銀までは定跡で、以下は34角・68玉が普通だが69玉とした。
後手44歩に65角・31飛が定跡だが、先手は46歩から大きく変化した。
先手の狙いは47銀型だったが、飛の打ち込みを防ぐために、27歩・67金・78玉・39金の布陣は負担が大きすぎた。
後手は43角・42玉・52金と理想的に組んで、65銀と繰り出して自然に有利になった。
後手が86歩と突いた時は既に受けが難しく、87角成で先手は崩壊した。
その後の形勢は一方的になり、最後は56金で詰上げた。

横歩取り:後手23歩対45角


後手が23歩としたタイプの横歩取り定跡の38銀・33銀までは普通だ、ただしいずれも変化は多い。
そこで先手は、45角、68玉、77銀、16歩とに分かれる。
45角には54歩、68玉には42玉、77銀には34角だが、他にもある、16歩は新しく実戦例は多くない。
45角に62玉は実戦例の少ない裏定跡で、56角・84飛が予想されるが、本譜は23角成・86歩と変化した。
後手は先手56馬は桂損になり疑問だろう。
本譜は57桂で先手の受けが難しい。

横歩取り:後手23歩対68玉


先手は78金を省き24歩交換した、古くは88角成・同銀・33角・28飛・26歩・77桂・22飛・38銀で先手有利が定跡だった、その後に内藤九段が著書で72金から74歩で77桂頭を狙いやや指しやすいとした。
後手は32金から23歩として、33銀まで定跡だ。そこで45角、68玉、77銀、16歩がある。
68玉には42玉で、45角ならば52玉で23角成・47角成・同銀・28飛の変化がある。
先手77銀には52金で組合になる、先手37銀が悪手で、38銀・49金の形を維持する必要がある。
後手43角で27飛が残り、先手は27歩と受けたが飛の打ち込みへの対応が難しくなった。
本譜は5後手が38歩kら39飛で優勢になった。