矢倉戦法3

銀冠対矢倉囲い


後手は3四歩からの変則的な駒組から、通常の金矢倉に組ました。
先手は左美濃から銀冠で、6五歩位取りとする変則的な作戦です。
後手の作戦勝ち模様ですが、玉の囲いが途中のために、攻めが遅く失敗した時に反撃に弱かったです。

雀刺し


後手は「うそ矢倉」から雀刺しに変化しました。
先手は、結果的に「早囲い」になりましたが、端攻めを直接受ける事になりました。
後手は玉を囲っていないリスクがありましたが、攻めきりました。
この形は差があるようで、1手違いになりますが逆転は難しいです。

47銀型同形


矢倉にも先手・後手同形があります。
4七銀・3七桂型もその一つです。
4五歩と仕掛けると、角歩交換が一つの進む道です。
また代わりに、4六銀とするといつでも、4五銀・同銀・4四歩の筋が残ります。
とにかく、一度仕掛けるともう激しい攻め合いは避けられません。

矢倉中飛車


矢倉の先手・後手同形から後手が矢倉中飛車に組み替えました。
先手の対応が、手得気味なのに不明確でした。
徹底して、6六の地点を守るのか、守備の弱い後手を攻めるのか。
あるいは、7筋の逆襲絡みか。
結局はどれでもなく、まともに攻撃を受けるだけになりました。

雀刺し


矢倉模様から、後手が雀刺しで動くが先手が端銀で受けたので6四歩から持久戦になった。
先手は、左銀の組み替えに手数を使い、遅れて後手の継ぎ歩から囲いが崩れた。
中盤の作戦負けで、形勢が傾いた。

雀刺し+B面攻撃


矢倉模様では、互いの玉頭の攻め合いよりも、自らの玉頭からの逆襲も多いです。
攻撃側がうっかりすると、一気に形勢が傾きます。
本局は、後手が先手の雀刺しに対して攻め合いに出ました。
しかし、6六金から6四金と逆襲されてしびれました。
後手の金銀が偏った陣形では、しばしば致命傷になります。