矢倉戦法6

後手・うそ矢倉+6筋攻


後手のうそ矢倉模様に、先手が矢倉に囲い銀を繰り出す。
後手は3手角から7三桂・7四銀・6二飛・6五歩と本格的に攻める。
後手の守備が弱くなり、攻め合いとなった。
先手は後手の飛を取ったが、駒不足で、7三銀が詰めろになった。

脇システム>急戦力戦


後手のうそ矢倉模様から始まるが、直ぐに相矢倉に戻る。
双方が飛先を付き合う展開で脇システムに組むが、そこから組み替えになった。
先手が角銀歩交換を2筋で行い、それに後手が46角と反発し、一気に力戦になった。
後手の飛先を止めた先手に利があったが、最後は詰めろのかけ抜けが生じた。

相腰掛銀


後手のうそ矢倉模様から、双方が5筋不突の4手角から腰掛銀に組む。
矢倉囲いでは、これは銀矢倉囲の可能性が高い、実戦では後手が組んだ。
金矢倉囲いの欠点は、後手なら3四の地点だが銀矢倉では4三銀が元に戻れる。
実戦は、後手の駒組が偏り6筋をほぼ無条件に破られて一方的になった。

うそ矢倉>総矢倉


後手のうそ矢倉模様から変則的な序盤だが30手付近は通常形に戻った。
後手は銀の組み替え、先手は基本形の総矢倉に組んだ。
そこに飛び出した後手の2四歩の大悪手で敗着だ、先手から突き捨て同歩なら2五歩から2四歩と取り込む形だ。
それを後手から突いたのだからたまらない、一挙に後手は崩れた。玉頭の歩突きは地獄突きと言われる非常手段で好手の確率は少ない。

新旧対抗型>超急戦


56歩型金矢倉が攻勢的で新型と呼ばれる、対して67銀型銀矢倉は守勢味が濃く旧型と呼ばれる。
銀矢倉の組み方は多数あるが、先手の新型の時は後手は54銀の腰掛銀から組むしか急戦に対応しずらい。
そして、先手が26銀から35歩とした時に45銀と受けるのが、定跡となる。44歩・43銀型は35歩の位に強い。
先手が銀交換し、後手が45銀から44銀としたが、先手が24歩と仕掛け一気に終盤になった。
後手は2枚替えで落ち着く選択もあったが、4七銀から一気に攻めたが33角が悪手で逆転模様で44桂とされて逆転した。

雀刺し・65歩型


相金矢倉から、先手・雀刺し模様に、後手が7筋の歩を角で交換した。
先手は65歩から66銀>46角>83銀としたが、大きな見落としがあった。
左銀と後手の右銀の交換が損だ、次に右銀を48に残しての攻勢は無理だった。
後手は通常と異なり、あっさりと42飛と逃げ91角成を許して、39銀で優勢になった。
先手の玉は弱体で、後手の駒は全て捌けて、大差となった。