今野敏サスペンス4

関東交通刑務所を仲村秋生（高橋光臣）が出所し兄・仲村和之（尾関伸次）が迎えた。
警視庁刑事部捜査一課強行犯係警部・樋口顕（内藤剛志）は娘の交際相手のユーチュ－バーに不満だが、妻・樋口恵子（川上麻衣子）と娘・樋口照美（逢沢りな）が刑事の取調べと非難した。
東京・赤羽のマンションで前原功（土屋佑壱）が刺殺体で発見され、樋口は臨場し鑑識課・吉崎衛（斉藤暁）から包丁とゴミを聞き、刑事・菊池和馬（佐野岳）と中田裕之（小松利昌）と「77」に見える血文字を見た。
第一発見者の東洋新聞社会部記者・遠藤貴子（矢田亜希子）は、刑事・藤本由美（片山萌美）と樋口に「前原を取材し、モデル事務所を経営し女性を騙し、訴えられて半年前に倒産した」と告げた。
捜査会議で犯行時刻に若い女性の目撃証言もあり被害女性の恨みの犯行が浮上し、管理官・天童隆一（榎木孝明）は女性割出しと血文字の解読を急がせた。
翌日、川野弘至（伊藤正之）は川野梨花（喜多乃愛）から母・川野夏子（田中美奈子）と別れろと言われた、ゴミから栗木屑が見つかり、樋口は生活安全部少年事件課少年事件係警部補・氏家譲（佐野史郎）から１月前に前原と関東交通刑務所に行くタクシーで遇ったと聞いた。
遠藤は氏家と刑務所の情報を聞き込み、樋口は前原は轢き逃げ犯・仲村秋生に会いに行ったと知り、仲村美佐子（かたせ梨乃）から秩父の平沼惣助（山田明郷）に居ると聞きドイツにいる長男の嫁・仲村史恵（黒川芽以）を見かけた、樋口は秋生から前原は兄の同級生と聞いた。
氏家は万引き犯・梨花と母・夏子から話しを聞き、樋口と氏家は弘至に前原を問うた、菊池と藤本は秩父で遠藤から秋生と前原の情報を聞き、樋口は梨花が母の浮気を疑うと聞いた、菊池は張り込むと深夜に秋生から平沼の入院を聞き、食堂で秋生と前原との目撃を知った、翌日に菊池と藤本は秋生の工房に行き車を尾行したが見失った。
翌日に樋口は氏家から梨花の母・夏子が池袋で襲われたと聞き、樋口は弘至から夏子がスマホを無くし梨花の様子が変と聞いた、樋口らは池袋で目撃された秋生を取調べたが黙秘された、菊池と樋口は浦和の病院で平沼を聴取した。
不動産屋で前原は夏子と出会い、仲村家の事件と史恵との結婚問題を知り、翌日樋口は77号線と考え、秋生は和之から就職を提案されたが断った、梨花は夏子のスマホを探し見つけた、樋口は遠藤から秋生は工房を動画配信していたと聞いた。
翌日樋口は動画を調べ、藤本は背景のラジオ音から轢き逃げ事故時のアリバイを見つけた、樋口は秋生から「出世コースの和之の轢き逃げを被った。前原は和之から金を奪おうとした」と聞いた、氏家は梨花から「夏子のスマホを渡され浮気を探りアプリで追跡し前原の部屋で死体を見つけた。現場の別のスマホを間違えて捨てた。夏子が襲われ再度スマホを探した」と聞いた。
＜以下、隠し字＞
樋口は夏子が不動産屋で忘れたスマホを前原が拾ったと考えた、梨花が捨てた犯人のスマホを探した、樋口らは史恵にスマホを見せて逮捕し「前原が現れ、秋生の冤罪を聞くが美佐子と和之に言えなかった。出所した秋生を訪ねたが聞けず、前原の部屋を訪ねて証拠を見せられ殺害した。そこに梨花が来てスマホを拾い去った。残ったスマホの持ち主・夏子を襲った」と告げた。
樋口らは「秋生から、始めて母から頼られた」と聞き絶望の選択と考え「秋生は史恵を疑うが庇った」と告げた、梨花は意識を取り戻した夏子を見守った。

監督：児玉宜久
脚本：坂上かつえ
原作：今野敏
出演者：内藤剛志・佐野史郎・川上麻衣子・逢沢りな・片山萌美・榎木孝明・佐野岳・小松利昌・矢田亜希子・高橋光臣・黒川芽以・尾関伸次・かたせ梨乃・斉藤暁・山田明郷・伊藤正之・喜多乃愛・田中美奈子・土屋佑壱
製作年：2020年
96m

感想：

葛飾で津田和也（鬼塚俊秀）と遠藤慎一（溝呂木賢）が通り魔に刺殺された、５年後に東洋新聞社会部記者・遠藤貴子（矢田亜希子）は現場に花を供えそこで男を見た、3日後に廃ビルから男が転落死した。
警視庁刑事部捜査一課・強行犯係の樋口顕（内藤剛志）は自宅で妻・樋口恵子（川上麻衣子）と娘・樋口照美（逢沢りな）から刑事の家族とみられると言われた。
樋口は転落死体現場に駆け付け、捜査一課強行犯・菊池和馬（佐野岳）と中田裕之（小松利昌）らは品川中央署強行犯係・東条洋次郎（中原丈雄）から被害者・石倉修吾（永沼伊久也）は落書きの建造物損壊で逮捕され書類送検されたが「ウォールアート」と主張した、現場に落書きあり誤って転落した事故死と見立て、樋口は腕の内出血に気づいた。
遺留物から鍵が見つかり、野次馬に遠藤貴子もいた、菊池は職場のコンビニで荒井らから聞きこみ、捜査一課第二強行犯捜査管理官警視・天童隆一（榎木孝明）が捜査本部に来て、刑事・藤本由美（片山萌美）は鍵からコインロッカーを調べティアラを見つけた。
貴子は帰宅し娘と義母・遠藤明江（鷲尾真知子）と夫・慎一の死を話した、樋口と東条は警視庁生活安全部少年事件課少年事件第3係警部補・氏家譲（佐野史郎）から石倉の調書を見て絵にマークがあった、藤本と菊池は結婚式場店長・平山と島崎紀子（中村静香）からティアラの盗難を調べ、荒井英夫（前原滉）がコンビニを辞め指紋がティアラと一致した。
樋口は紀子が5年前の通り魔事件被害者と思い出し、貴子から石倉が目撃した可能性を聞き、樋口は氏家に通り魔が捕まったが3件目の殺人は否定して迷宮になったと告げた。
翌日に結婚式場で島崎紀子の絞殺死体が見つかり、鑑識課・吉崎衛（斉藤暁）らが調べ、樋口は5年前の証拠を調べ天童に憶測を告げた、紀子は通り魔事件直後の採用試験を受けていた、藤本は紀子の友人から不自然な様子を聞き、和也の友人から聞き込み、夜に樋口は自宅の前会った貴子に「慎一と和也との関係を問い」裏があると疑った。
藤本と菊池は和也の友人から紀子を会社の前のキッチンカーで見かけていたと聞き、店長（ダンディ坂野）から和也が紀子を捨てた恋人と聞いた、樋口は天童に無差別通り魔でないと告げ現場に紀子の共犯者がいて石倉がそれを目撃した。
氏家と中田と東条らは詐欺グループを摘発して荒井を逮捕した、荒井は石倉からティアラを買えと頼まれと告げた、鑑識は5年前の和也の傷から酵母菌を見つけた、荒井にアリバイがあった。
翌日に樋口は貴子から「5年前に和也と女性の口論を見て、自殺した津田の同僚・神尾竜太（村越亮太）の母だった」と聞いた、藤本らは神尾美幸（宮田早苗）のパン屋で店員から「竜太は内部通報が会社に知られて上司からパワハラを受けて自殺した。美幸は紀子に誘われた。美幸は脳卒中で5年前に倒れた」と聞いた。
＜以下、隠し字＞
樋口は美幸を訪ね遺留品と同じルアーの羽を見つけ美幸の夫は東条だった、樋口は東条を電話で説得し「紀子に頼まれて石倉を殺して偽装した。紀子に脅されて危険と考えて殺害した。」と聞き、樋口らと尾行した貴子は自殺を図る東条夫妻を止めた。
東条は「美幸に頼まれ断るが、和也を法的に追えず逆に迷惑と言われた。鬼火を見て復讐を考え、紀子と通り魔を模倣して和也を殺し、紀子を偽装で傷つけようとして止めに来た慎一を刺した。偽装を石倉に見られた」と告げた。

監督:児玉宜久
脚本:真部千晶
原作:今野敏
出演者：内藤剛志・矢田亜希子・逢沢りな・佐野岳・片山萌美・小松利昌・斉藤暁・榎木孝明・前原滉・永沼伊久也・宮田早苗・小柳友貴美・ダンディ坂野・鷲尾真知子・川上麻衣子・中原丈雄・佐野史郎・中村静香・鬼塚俊秀・溝呂木賢・村越亮太・赤間麻里子
製作年：2020年

感想：

藍沢美容専門学校創設祝賀会場でBMC代表・藍沢瑛子（檀れい）と母・藍沢志保（大方斐紗子）と娘・藍沢美羽（凛美）と介護ヘルパー・山口典子（西川可奈子）と夫の副社長・藍沢悟志（竹財輝之助）と部下・吉田有希（黒川智花）と大杉ケミカルズ代表・大杉進次郎（鳥居峰明）と美容室カタクリ代表・森芳江（増子倭文江）と元BMC財務部長・宇佐美昇（小須田康人）らが出席した、そこで瑛子と森が口論した。
警視庁刑事部捜査一課強行犯第3係係長・樋口顕（内藤剛志）は妻・樋口恵子（川上麻衣子）と娘・樋口照美（逢沢りな）と話し、事件が起きて臨場して刑事・藤本由美（片山萌美）と森芳江の絞殺体を調べ、刑事・菊池和馬（佐野岳）と鑑識課・吉崎衛（斉藤暁）は6年前の新聞記事とネクタイピンを見つけた。
中田裕之（小松利昌）は発見者の藍沢悟志から森は前日に藍沢瑛子とパーティ会場で口論をしたと聞いた、新聞記事は瑛子の元夫・一ノ瀬享平（西村雄正）が自殺をした記事と聞いた、樋口と藤本は瑛子は不在で部下・吉田から「森が一ノ瀬の自殺で遺産目当ての結婚だと噂を広げた」と聞き、樋口が瑛子に問うと完全否定したがネクタイピンを見ると動揺した。
樋口は警視・天童隆一（榎木孝明）から2課警部・宮本大輔（神尾佑）を紹介され瑛子のパーティ会場にいて土地不正取得容疑を調べ、入札に瑛子と鈴木俊夫（ノモガクジ）と桑田が参加したが2名が辞退して素人の瑛子が落札したと聞いた、山梨警察は一ノ瀬が悩みを持っていて自殺と判断していた、樋口と菊池は山口から聞き込んだ。
樋口は東洋新聞社会部記者・遠藤貴子（矢田亜希子）に呼び出され「瑛子への告発電話があり取材したが一旦止めた。再度調べ鈴木を捜査する宮本に出会った」と聞いた、藤本と菊池は岡村光（IKKO）から宇佐美の退社理由を聞き込み、樋口と菊池は宇佐美から瑛子への不満を聞き悟志の批判も聞いた。
遠藤は瑛子を取材に訪問して学校建設の土地取得を問うた、瑛子は帰宅して志保から八つ当たりを注意され、翌日に山口に謝った、樋口は天童から大杉ケミカルズの情報を聞き、宮本から宇佐美の国交省OB・貫井秀忠（三波豊和）との関与を聞いた、宇佐美が自宅アパートで殺されて樋口らは捜査して瑛子の髪が見つかった。
樋口らは瑛子に同行を求めて取り調べた、瑛子は頼んで娘の誕生日に戻りプレゼントを渡して戻った、樋口は帰宅して遠藤と瑛子について話した、取り調べで瑛子は土地落札後に大杉から貫井の関与を聞き宇佐美と揉めたと告げた、ネクタイピンが一ノ瀬のものと判った。
樋口と菊池は茅野市で宇佐美の行動を調べ、タクト工場長・渡辺健太（菊池隆志）から自殺現場が近いと聞き、ホテルで宇佐美が清掃係・児島時枝（原扶貴子）と会ったと聞いた、樋口らは児島から7年前にネクタイピンを拾い先輩・船津節子（山口いづみ）に渡して後に娘が一ノ瀬と付き合い渡さなかったと聞いた、節子の墓で娘の名を見た、吉田と悟志は瑛子の解任を画策した。
＜以下、隠し字＞
樋口は藍沢家で山口に節子の娘と告げて同行した、取調べで「計画的に藍沢家に入り告発電話した。宇佐美から情報を得て正体を知る同郷の森を殺した。計画を知って脅迫した宇佐美を殺害した。一ノ瀬は度々会い山口は妊娠したが瑛子とは別れられず自殺した。山口は瑛子から輝きが消える瞬間を見たかった。ネクタイピンはメッセージとして現場に残し気づいて欲しかった」と告げた。
釈放された瑛子は一線を退いた、樋口は居酒屋で天童と遠藤と話し「瑛子は結局帰り咲いた」と聞き、氏家譲（佐野史郎）が加わった。

監督:金佑彦
脚本:坂上かつえ
原作:今野敏
出演者：内藤剛志・矢田亜希子・逢沢りな・佐野岳・片山萌美・小松利昌・斉藤暁・榎木孝明・・川上麻衣子・佐野史郎・檀れい・大方斐紗子・凛美・西川可奈子・竹財輝之助・黒川智花・鳥居峰明・増子倭文江・小須田康人・神尾佑・IKKO・山口いづみ・原扶貴子・三波豊和・ノモガクジ・菊池隆志・・・・・
製作年：2021年
96m

感想：