クリスティーサスペンス1
- オリエント急行殺人事件 :第1夜
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昭和8年2月、名探偵・勝呂武尊(野村萬斎)は下関駅から下関と東京を結ぶ寝台付き超豪華列車・特急東洋に乗ろうとしたが2月だが寝台は満席だった、再会した鉄道省役人・莫(高橋克実)の計らいで一等寝室を車掌・三木(西田敏行)から確保して貰った。
勝呂は幕内(二宮和也)と同室の二等寝台室に乗り出発しデッキで能登陸軍大佐(沢村一樹)と会い、幕内が実業家・藤堂(佐藤浩市)の部屋に呼ばれ、食堂車で勝呂は莫と話し、万年筆販売員・羽佐間(池松壮亮)と博多の輸入自動車セールスマン・保土田(藤本隆宏)とマダム・羽鳥夫人(富司純子)と家庭教師・馬場(松嶋菜々子)と外交官・安藤伯爵(玉木宏)と安藤伯爵夫人(杏)らと会い、莫と勝呂は部屋を替わった。
勝呂は藤堂から身辺警護を頼まれたが断り、羽鳥夫人と教会で働く呉田(八木亜希子)に会い、真夜中1時過ぎに勝呂は悲鳴を聞き三木が藤堂と安藤伯爵夫人を訪ねるのを聞き、羽鳥夫人が男が居たと騒ぎ、翌朝に関が原付近で大雪で列車は止まり、皆が食堂車に集まり三木が調査中と説明し、勝呂に莫が藤堂が客室内で他殺体で発見され調査依頼した。
勝呂は莫と医師・須田(笹野高史)から12の傷があると聞き死んだ後も刺し左利きの傷もあり被害者の抵抗がなく、窓の外に足跡がなく犯人は寝台車の乗客の中と判断し、幕内に脅迫状を見せられ、遺留物が沢山あり過ぎ、燃やした紙から「剛力征子」を読み、勝呂は5年前の剛力家の娘誘拐と関連する夫妻とメイド・小百合(黒木華)の死と容疑者・笠原が容疑不十分で無罪になった復讐と推理した。
勝呂は莫と須田を助手で車掌の三木から1人ずつ尋問し娘の写真を見つけ、幕内に笠原と言うと剛力大佐(石丸幹二)の妻・曽根子(吉瀬美智子)を知っていると答え、藤堂の執事・益田(小林隆)は主人の過去は無関係と言い保土田と相部屋で、羽鳥夫人が部屋で犯人を見て隣とのドアが開いていたと言った。
呉田は藤堂を最後に見て羽鳥夫人のドアの鍵を横から縦にし相部屋の馬場は外に出ないと言い、勝呂は呉田が鍵を開けてしまったと指摘し、轟侯爵夫人(草笛光子)はメイド・昼出川(青木さやか)に本を読ませ、剛力大佐の妻の名付け親と言い、安藤伯爵は妻と熟睡と言い旅と言うが夫人の旅券にシミがあり、能登陸軍大佐は幕内と居たと言った。
羽佐間は私立探偵で藤堂の身辺警護で見張り、保土田は剛力事件は知らないと言うが家族構成は詳しく、馬場は通路で赤いガウンを見たと言い、昼出川は羽鳥夫人の部屋から出た車掌と会い三木は否定し昼出川は違う人物と言った、勝呂は荷物調べを言い、羽鳥夫人が部屋で凶器を見つけ悲鳴を上げた。
勝呂は馬場に能登大佐との会話を聞くが答えず、昼出川の荷物に車掌の服が見つかり、ガウンは勝呂の部屋から見つかり、勝呂は死亡時刻1時15分を怪しみ全員にアリバイがあり、高級ハンカチの持ち主が安藤良子でなく浪子と考え剛力曽根子の妹と考え、本人は認めるが犯行は否定しハンカチも自分の物でないと言い、剛力の関係者を聞くが名前を覚えておらず車内に知った人はいないと言った。
轟侯爵夫人がハンカチを自分の物と言うが非協力で、馬場は剛力家の家庭教師と認め能登大佐は離婚が成立すれば求婚すると言い、保土田は剛力家の運転手で、呉田は剛力家の娘の乳母で、益田は剛力家の執事で、羽佐間と三木は剛力家のメイドの小百合の父と恋人で、全員を集めた。
勝呂は1つの見方として犯人が隣室から藤堂を殺し外部に消えたと言い、次ぎに第2の解決法を話し犯行時間は2時近くで証言の疑問を次々述べ、無関係人物がアリバイを述べ実際は全員が関係と知り人数も傷も12で、剛力大佐事件の関係者を割り振り昼出川は料理人で、三木が小百合の父で、羽鳥夫人は難しい役で曽根子の母の名優で、12人が全員で藤堂を殺害したと言った。
安藤伯爵は妻の代わりに行い、羽鳥夫人は勝呂に全てを話し始めた。
演出:河野圭太
脚本:三谷幸喜
原作:アガサ・クリスティー
出演者:野村萬斎・松嶋菜々子・二宮和也・杏・玉木宏・吉瀬美智子・石丸幹二・沢村一樹・黒木華・池松壮亮・青木さやか・八木亜希子・藤本隆宏・富司純子・高橋克実・笹野高史・小林隆・草笛光子・西田敏行・佐藤浩市
製作年:2015年
感想:
- オリエント急行殺人事件 :第2夜
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羽鳥夫人は勝呂らに全てを話し始めた。
5年前剛力大佐と身重の妻・曽根子に娘・征子の誕生会が開かれ、ある朝に居なくなり誘拐犯から脅迫状が届き使用人らは警察に知らせるか意見が別れ、妻はショックで寝込み剛力大佐は警察に連絡したが誘拐犯に最初は身代金は払わず、能登に説得され身代金を払ったが娘は遺体で見つかり、妻はショックで死に剛力大佐は自害し、メイドの小百合は犯人の仲間と疑われ自害した。
その後に笠原が逮捕され屋敷は人手に渡り、3年後笠原は物証がなく無罪になり、(以下仮名含む)轟侯爵夫人と安藤伯爵夫人と羽鳥夫人は馬場に復讐計画を相談し、馬場は能登に統率者を依頼し、藤堂が真犯人を確かめるため羽佐間に捜査依頼し、羽鳥夫人は呉田を加えた。
馬場と能登は羽佐間が見つけた藤堂に会い家族はなく屋敷の様子を知っており犯人と考え、幕内が復讐の為に藤堂の秘書にいて仲間になり、幕内が昼出川と保土田と益田を見つけ仲間に入れ、能登は12人に拘り安藤伯爵は妻を気にかけた。
藤堂は幕内の前で裏切り者を始末し執事捜しを命じ益田が執事になり、1年後に皆が急ぎ幕内が辞めたいと言うが羽鳥夫人と呉田に頼まれ続け、能登は馬場に妻との離婚を告げ、昭和8年に藤堂の用心棒が暴れ藤堂が下関出張を決め列車東洋内決行を決めると、車掌・三木を知り能登と馬場と羽佐間が会い仲間に加わり、馬場が全員に計画を説明した。
安藤伯爵が妻を尾行し計画を知り代わりに参加し、脅迫状を全員で書き、列車の1室のみが予約が入り他は抑え、下関から順次東洋に乗り込み、用心棒を引き離し、安藤伯爵夫人が急に参加し部屋が変更になり、そこに勝呂が現れ部屋が必要になり列車は出発した。
馬場らが勝呂を心配すると、三木が勝呂が藤堂の隣りに入ると言い、勝呂に睡眠薬を飲まそうとするが駄目で、能登は寝させない事に変え、藤堂は睡眠剤を飲み、馬場が幕内を指示し藤堂の部屋で小細工し、列車が雪で止まり集まるが計画を進めると決め、羽鳥夫人が芝居を始め、安藤伯爵夫人が赤いドレスの女を割り込みで演じ、2時に12人で藤堂を刺した。
朝に勝呂の捜査が始まり、轟侯爵夫人がハンカチを忘れ能登がパイプクリーナーを置き、幕内が勝呂が剛力家を知っていると伝え、荷物検査が始まり馬場が偽装し赤いガウンを勝呂の部屋に隠した。
勝呂はまとめは羽鳥夫人・頭脳は馬場・度胸は能登で計画を行ったと言い、勝呂は莫と須田に聞くと外部犯と言うが足跡が疑問と答え、保土田を外に出し走り回させ現場保存は確認出来ないと言い、勝呂は解決出来なかった最初の事件だが誇らしいと言った。
演出:河野圭太
脚本:三谷幸喜
原作:アガサ・クリスティー
出演者:野村萬斎・松嶋菜々子・二宮和也・杏・玉木宏・吉瀬美智子・石丸幹二・沢村一樹・黒木華・池松壮亮・青木さやか・八木亜希子・藤本隆宏・富司純子・高橋克実・笹野高史・小林隆・草笛光子・西田敏行・佐藤浩市
製作年:2015年
感想: 第1夜が原作部分で、第2夜がオリジナルの犯罪計画と過程だ。
アイデアだけで実行計画が可能かの改めがない部分を補った。
不自然な潜入を必然にし、計画の統制方法を決めた。
- パディントン発4時50分 寝台特急殺人事件
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警視庁捜査一課刑事・唐木警部(勝村政信)は参事官・山口参事官(橋爪功)と鉄道警察隊・上西警部(菅原大吉)に彼女は本気と告げ、元刑事・天乃瞳子(天海祐希)は寝台特急朝霧に乗り、瞳子の亡夫の母・天乃雀(草笛光子)と中村彩(前田敦子)は西東京発・特急オリオンに乗り、唐木は瞳子は夫の看病で刑事を退職し死後に危機管理のプロとなり民間企業の顧問に就任したと告げた。
「12/20(3日前)に雀は西東京発・特急オリオンに乗り並走した寝台特急朝霧内で男が女性の首を絞めているのを目撃し車掌に通報したが寝ぼけていると取り合われず」、瞳子は朝霧に乗り調べ捜査一課・鈴木刑事(桐山漣)は「念のため地元警察が線路際を捜索したが死体は見つからない」と告げた。
瞳子と彩は霧立高原ホテルで、犯人が殺害後に窓を開けて死体を放り捨てたと推理し、線路に隣接するトミー製菓会長・富沢信介(西田敏行)邸の敷地の中と考え、彩に富沢邸潜入を指示した。
スーパー家政婦として名高い彩は屋敷で長女・富沢恵子(原沙知絵)に会い、家政婦・景子と交代し、医師・佐伯慶一(石黒賢)が出入りし信介は口うるさく、広い敷地中で死体を捜し線路脇で手袋を見つけ、執事・大山勝(嶋田久作)と森で会った。
瞳子は唐木とホテルで会い、鈴木は「信介と上海で事故死した長男・富沢鋭一と画家の次男・富沢哲次(鈴木浩介)と金融業の三男・富沢晴三(新納慎也)とプロダクション経営・四男・富沢志郎と病死した次女・知子の夫でトミー製菓運送部長・古川晋(矢柴俊博)と恵子が家族」と告げた。
瞳子は彩と手袋を調べ「哲次は中国と聞き反応した」と聞き、翌朝に彩は子・真二とその友・元と蔵に隠れた志郎に会い、中の柩に死体を見つけた、唐木と鈴木に一同は知らない人と告げ解剖で絞殺と判明し、恵子は死体は中国人と考え、山口は瞳子に警察の手柄にして欲しいと頼んだ。
唐木らは恵子から12/15に張美麗の手紙が来て「鋭一の子が居て会いたい」と書かれ、鋭一からの手紙を見せられ、瞳子は彩から聞き事件が続くと考えた。
捜査本部が出来て鈴木らは捜査内容を告げ、上西は初動捜査ミスを謝り瞳子が見つけたと唐木を非難し、瞳子は雀から鋭一の写真の死体と目撃した女が違うと聞き、信介は家族に遺産は創始者の指示で決まっていると告げ、元の母親・木村麗子(黒谷友香)が来て二人を預かり、警察は家族のアリバイを調べ、志郎は薬物で死にスープに毒が入れられ、信介は心臓病で病院に運ばれた。
彩は麗子から電話で張美麗だと聞き、瞳子と唐木らは聴取し「車事故で鋭一が死に日本に来て木村と結婚し、恵子と接触していない」と聞き、晴三は送られた薬を飲み死に、佐伯は名を使われたと主治医を辞め、瞳子は恵子の張美麗宛ての葉書の理由を考え、死体の女性の位置を考えバーを調査し会った男の癖を聞いた。
<以下、隠し字>
瞳子は雀を連れ富沢家に行き、彩は雀をトイレに連れ、佐伯が来て魚を喉に詰まらせた瞳子を介抱し、雀は佐伯を見て列車での目撃と同じと思い出した。
瞳子は「雀は佐伯を列車で目撃し、女は妻だ」と告げ「バーで癖を聞き佐伯と判り、佐伯は恵子との結婚し富沢家の財産一人占めを狙い」、恵子は「佐伯を疑うが信じようとした」と告げた。
瞳子は雀と彩と去り、「とっさに同じ光景を見ると思いだし、佐伯は顔を見られたと錯覚する」と考えたと告げた。
監督:和泉聖治
脚本:竹山洋
原作:アガサ・クリスティ『パディントン発4時50分』
出演者:天海祐希・草笛光子・前田敦子・石黒賢・勝村政信・原沙知絵・鈴木浩介・桐山漣・黒谷友香・橋爪功・西田敏行・嶋田久作・新納慎也・矢柴俊博・菅原大吉・松本博之・井上肇・嘉門洋子・和泉ちぬ・宮本大誠
製作年:2018年
感想:
- 大女優殺人事件 鏡は横にひび割れて
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大女優・綵まど香(黒木瞳)は夫の監督・海堂粲(古谷一行)の13年ぶりの映画『鹿鳴館の華』を撮影し、3月04日に宝映撮影所で報道カメラマン・谷口小雨(川口春奈)とスポーツ毎朝記者・間場荘介(粟島瑞丸)は取材し、警視庁特別捜査係・岬笛子(水沢エレナ)と警部・相国寺竜也(沢村一樹)は就任刑事・多々良伴平(荒川良々)と会った。
3月06日まど香が撮影のために購入した屋敷・神の館のパーティーで、監督秘書・朱田〆子(西尾まり)と監督付演出部・松田松虫(磯村勇斗)と執事・院殿寿郎(長谷川朝晴)らが客を迎え不動産グループCEO・神ノ小路公記(中原丈雄)と妻で屋敷の前持主・神ノ小路凛(平岩紙)が来て海堂がまど香と凛にカクテルを作り、プロダクション社長・段原平臣(津川雅彦)と女優・朝風沙霧(財前直見)が押し掛けて来た。
段原らが帰り、凛が倒れまど香の主治医・荒巻勘輔(片桐竜次)が救急車を呼ぶが死亡し、所轄の連絡で相国寺ら特別捜査係3人と調布南署警部・軽鴨兵庫(八嶋智人)は調べ「劇薬が含まれる鎮静剤をカクテル・ダイキリに混ぜる殺害方法」で相国寺は計画殺人と告げ、「ダイキリはまど香のものと判明したが、ダイキリを海堂が作った」とわかった。
3月07日相国寺らはパーティーで客らが撮った写真を集め、相国寺は谷口にまど香が何かに驚いた表情で見た理由を問い「鏡は横にひび割れた様な凍り付いた顔」と聞き、松田から昔の会話をしていたと聞き、朱田からまど香の過去を聞き、まど香から3通の脅迫状を見せられ庭師・熊谷丈吉(相島一之)が見つけ、驚いた表情の訳は聞けなかった。
3月08日多々良はまど香の元夫3人を調べ養子3人は行き先不明で、岬は壁伝いに3階に昇り脅迫状投げ入れ可能と示し、相国寺は段原から脅迫電話を受け喘息の朱田からだと聞き、3月09日宝映撮影所でまど香はコーヒーに異常を感じ警察が調べヒ素が混入と判り、海堂は朱田に撮影中止を告げ、朱田はアレルギー用の吸入器を使い死んだ。
軽鴨らはヒ素と知り関係者のアリバイを調べ、相国寺らは院殿が犯人を強請り金を得たと知り、3月10日相国寺は間場から「まど香と朝風が三条清彦争奪した」「間場はまど香は2番目の夫の子で捨てられたが、今は応援している」と聞き、朝風から凛の夫の動機を指摘され、公記から元名は大和広樹でまど香の最初の結婚相手だったと聞いた。
翌朝に院殿の転落死体が見つかり、遺留品の新聞切り抜きがスポーツ毎朝で相国寺は谷口小雨と松田松虫から「元は野中性でまど香の養子で、母親役を演じたまど香は妊娠し捨てたが今は恨んでいない、妹はテレビキャスター花景日向だ」と聞き、後日に相国寺は松田から「凛が昔にジキ熱で顔の発疹が起きた時にまど香に会ったと話した」と聞いた。
まど香は海堂に「朱田を疑い死に、院殿を疑い死んだ」と告げると海堂は休養に誘い、相国寺はジキ熱を調べ犯人が判った。
<以下、隠し字>
相国寺は海堂に「凛は18才の時に高熱を出したがまど香に会いに行った」ブログが書かれた直ぐ後に海堂は確認の為に神の館を購入し、パーティで凛本人から病名を聞き、まど香はジキ熱と聞き、昔ジキ熱に掛かり胎児を失った原因を知り毒で殺害した」と告げた。
相国寺は「脅迫状3通はスポーツ毎朝の切り抜きで院殿の部屋の切り抜きと一致し、新聞日付がまど香の証言と不一致」「朱田に毒を仕込んだ」と告げ、院殿が切り抜いた新聞を見つけ脅し殺されたと海堂は気づき夫婦で引退を考えたと告げた、まど香は海堂の気持を理解して自害した。
監督:和泉聖治
脚本:長坂秀佳
原作:アガサ・クリスティ『鏡は横にひび割れて』
出演者:沢村一樹・財前直見・荒川良々・川口春奈・八嶋智人・中原丈雄・水沢エレナ・平岩紙・津川雅彦・古谷一行・黒木瞳・西尾まり・長谷川朝晴・相島一之・磯村勇斗・粟島瑞丸・片桐竜次・猪野学・鼓太郎・永倉大輔・中薗光博・福田成美
製作年:2018年
感想: