悪魔の弁護人

キャスト

御子柴礼司(要潤)弁護士
日下部洋子(ベッキー)事務員

桜葉あすみ(玄理)司法担当新聞記者
宝来兼人(本村健太郎)弁護士

岬恭平(津田寛治)東京地検次席検事
横山紗矢(田中こなつ)事務官

津田亜季子(奥菜恵)
稲見武雄(勝野洋)医療少年院元教官
薦田梓(森脇英理子)
成沢郁美(浅野温子)

スタッフ

原作:中山七里(弁護士・御子柴シリーズ)
『贖罪の奏鳴曲ソナタ』 『追憶の夜想曲ノクターン』
『恩讐の鎮魂曲レクイエム』 『悪徳の輪舞曲ロンド』
脚本:泉澤陽子・戸田彬弘
演出:村谷嘉則・松田祐輔・稲葉正宏

第1話:2019/12/07:44m

黒い服の少年が動かない幼女に鋸を向けた。
日下部洋子(ベッキー)は御子柴法律事務所を訪れ、中に御子柴礼司(要潤)がいて事務員に採用した。
洋子は御子柴に同行して法廷に行き、弁護士・宝来兼人(本村健太郎)と原告・安武里美にいじめではなく将来を悲観して自殺したと告げ、御子柴は被害者の母親から罵られても平然と受け流して「報酬をもらえば何でもする。それがうちの方針だ」と告げた。
御子柴は世田谷の主婦・津田亜季子(奥菜恵)の夫・伸吾(渡辺慎一郎)殺しの裁判に興味を持ち、担当弁護士・宝来を違反行為だと圧力をかけ強引に担当を交代し、御子柴は亜季子に接見して売名目的だと告げ「事件の事実確認し、不倫が動機で検察の主張を認め、計画的でなく夫が死に今は娘が心配だ」と聞いた。
洋子は司法担当新聞記者・桜葉あすみ(玄理)から御子柴の悪評を聞いた、東京地検次席検事・岬恭平(津田寛治)は事務官・横山紗矢(田中こなつ)から過労を心配され、世田谷の夫殺しの弁護人が御子柴に変わったと聞いた、岬は法が定める罰こそが秩序を守ると信じて、御子柴は野放しにしておけなかった。
御子柴は亜季子の不倫相手に会い、御子柴と洋子は津田家で次女・倫子(本保佳音)から姉・美雪(豊嶋花)は病気と聞き、室内を調べ義父・津田要蔵(山田明鄕)から頼まれ死者・伸吾を悪く扱うと答え詳細を聞いた。
初公判で御子柴は「弁護人は、殺意の不在を理由に被告人津田亜季子の無罪を主張します!」と告げ、亜季子の同僚・吉脇謙一は不倫は身に憶えがないと告げ、キッチンのゴミから計画殺人を否定し、検察側証人・青柳俊彦は信吾への多額融資をしたと告げた。
御子柴は青柳のインサイダー取引を問い美雪から不在と言われ卑劣と感じたと聞き、津田家の診療記録の外傷は信吾の暴力で正当防衛と告げた。
洋子は御子柴に亜季子は他人事に見えると告げ、要蔵から倫子を預かって欲しいと頼まれた。
(続く)


脚本:泉澤陽子
演出:村谷嘉則

第2話:2019/12/14:44m

(承前)
日下部洋子(ベッキー)と記者・桜葉あすみ(玄理)は御子柴礼司(要潤)が「死体配達人」事件の犯人の元少年Aだと知った。
御子柴と洋子は被告人・津田亜季子(奥菜恵)が何かを隠すと確信し拘置所で接見し、検事・岬恭平(津田寛治)と事務官・横山紗矢(田中こなつ)は警察の見落しを話した。
洋子は御子柴から元少年Aだと聞き、御子柴と洋子は亜季子の娘から家に包丁は無いと聞き、御子柴は亜季子の生家があった福岡へ行き、亜季子の主治医だった老医師・溝端庄之助(大林丈史)から「亜季子は幼少時代に妹が殺され、亜季子は記憶障害になった」と聞き別の症状を問うた。
洋子はあすみと共に稲見武雄(勝野洋)を訪ね医療少年院の担当教官で昔を問うが昔のことは忘れたと言われた、洋子は1人で再度稲見に問いかけた。
岬は御子柴に狙いを問い「現場の遺留品を調べろ」と言われ、御子柴は検察側・青柳俊彦から情報を聞き、再び津田家を訪れて体調を崩し部屋にこもる長女・津田美雪(豊嶋花)に父・伸吾を問うと次女・倫子(本保佳音)は叩かれなかったと言い、義父・要蔵(山田明郷)から伸吾への資金提供を聞き出した。
洋子はあすみに裁判終了までの公表延期を求めたが断られた。

最終公判で御子柴は亜季子に過去の記録を問い、証人・溝端は「亜季子はPTSDで妹の記憶を消し、神経症を患う」と告げ事件現場写真を見て先端恐怖症と告げた、御子柴は亜季子にはカッターナイフでの犯行は出来ないと告げた。
御子柴は亜季子が誰かを庇ったと告げ、亜季子と福岡で妹のバラバラ事件で死体配達人・薗部信一郎として会ったと告げた、亜季子は思い出し非難した。
御子柴は事務所で岬に司法試験には人格は無関係と告げ、津田家で美雪に犯行を問い、美雪を性的虐待したのは要蔵で、父・伸吾に売られたと告げた。
御子柴は夜道で刺された。


演出:村谷嘉則
脚本:泉澤陽子

第3話:2019/12/21::44m

事務員・日下部洋子(ベッキー)は刺されて入院した御子柴礼司(要潤)を見舞い加害者は自首したと聞き、テレビで老人ホームで介護士・栃野守(小多田直樹)殺害容疑で入居者・稲見武雄(勝野洋)が逮捕されたニュースを聞いた。
記者・桜葉あすみ(玄理)は御子柴を批判し、御子柴は国選弁護人・宝来兼人(本村健太郎)からヤクザを使い稲見の弁護権を強奪し、警察の面会室で稲見と接見し、「食事で栃野と稲見は言い争い撲殺した、介護士・前原譲に目撃された」と稲見は殺害を認めた。
桜葉は調べて洋子に「御子柴は医療少年院に脱走騒ぎを起こし稲見が阻止した」と告げ、検事・岬恭平(津田寛治)と事務官・横山紗矢(田中こなつ)は宝来から御子柴の狙いは復讐だと言われ、宝来に御子柴を法曹界から追い出する策を授けた、御子柴はホームで前原に会い聞き、入居者・久仁村兵吾と後藤清次と小笠原栄に会い口論と騒ぎの順序が食い違った。
岬は検事・矢野から担当を代わり、御子柴は老人らの写真を撮すと前原に襲われ脅されたが逆に脅した、洋子は御子柴の傷を治療し「稲見は御子柴を救った、今度は自分が救う」と聞いた。
洋子は休みを取り稲見の元妻・石動恭子(赤座美代子)を訪ね、「稲見はホームの入る時に御子柴から送金を受け、14歳の園部信一郎(大西利空)は稲見を刺し下半身不随にしたが稲見は庇った」と聞き、初公判が始まり検察は死刑を求刑し、稲見は罪を認め、御子柴は無罪を主張し、稲見は罰を望んだ。
(続く)


演出:村谷嘉則
脚本:戸田彬弘

第4話:2019/12/28:44m

(承前) 稲見武雄(勝野洋)は裁判で「私に正当な罰を与えて下さい」と減刑を拒絶し、さらに弁護士・御子柴礼司(要潤)にクビを告げた。
日下部洋子(ベッキー)は稲見の元妻・石動恭子(赤座美代子)から「園部信一郎(大西利空)は少年院に入り、稲見は更生の為に生まれ変われ名を変えろと命じた。御子柴と名を変えて、同室の嘘崎雷也と出会った。
教官・柿崎が嘘崎を責めた。嘘崎は弁護士を目指した。
嘘崎は母に会うために脱走を考え、御子柴は協力し、止めた稲見を刺した。
嘘崎は逃走中に車に撥ねられ死に、御子柴は死ぬ手助けをしただけと言われた。
稲見は下半身不随になり、御子柴にまた人を殺したと責め償いを求め、死んだ人の分まで生きて償い続けろと告げた。」
御子柴はまだ稲見の弁護を諦めず、老人ホーム「伯楽園」で恒常化していた虐待問題を考えて被害者・栃野(小多田直樹)にも問題があったと考え、御子柴は栃野の実家を訪れ、栃野の母・栃野一美(山本みどり)から「あの子を化け物にしたのはマスコミ」と言われた。
検事・岬恭平(津田寛治)は事務官・横山紗矢(田中こなつ)に「ブルーオーシャン号転覆事件で救命用具が不足し奪い合い、日浦沙織は救命具を奪われ死に奪った栃野は告発されたが無罪になった」と告げた。
御子柴は洋子から恭子に謝罪するべきだと求め、洋子は稲見に接見して御子柴解任を止めて欲しいと頼んだ、御子柴は恭子に会い恨むには時間が経ちすぎたと言われ、下半身不随にした稲見に庇われたと告げ、稲見夫婦の息子の死の新聞記事を見せられた。
御子柴は洋子に会って気が変わった稲見に接見した。
(続く)、


演出:松田祐輔
脚本:戸田彬弘

第5話:2020/1/04:44m

(承前)
弁護士・御子柴礼司(要潤)は接見して被告人・稲見武雄(勝野洋)に救うと告げた。
御子柴は事務員・日下部洋子(ベッキー)にブルーオーシャン号転覆事件を調べさせ、栃野守(小多田直樹)は緊急避難が認められた」と告げた。
御子柴は事件現場の老人ホーム伯楽園を再び訪れ、入居者・後藤清次と久仁村兵吾に隠し事を明らかにすると告げ、検事・岬恭平(津田寛治)は事務官・横山紗矢(田中こなつ)と御子柴の戦術を話した。
第二回公判で、御子柴はブルーオーシャン事件を明らかにし、稲見の無罪を緊急避難を理由にして主張した、御子柴は証人・久仁村に入居者らの痣の写真を見せ介護士の虐待があり「特に栃野が酷いが「人殺しで無罪になり、自分は殺しても無罪になる」と脅され、稲見は入居者ら黙っている事を求めたと告げた。
御子柴は証拠資料で「凶器の花瓶は窓際にあり、栃野が後藤を虐待して死の危険があり、稲見が花瓶を取り殴り、口裏を合わせさせた」と告げた。
公判後に御子柴は殺意の無効かの為に、11年前の事件を調べ「稲見の息子・石動武士は老人を助けようとして道に飛び出し轢かれ、稲見が度々花を供えた」と聞いた。
御子柴は日浦沙織の父・日浦公貝栄に会い妻は死に恨むと他の証人の存在を聞いた、岬は稲見を取調べ「犯罪者に罰を与える」と告げ、稲見は「犯罪を犯した少年を更生させる教育だ」と告げ、岬は「栃野は御子柴は同じだ」と告げた。

第三回公判で、御子柴は稲見の元妻・石動恭子(赤座美代子)を証人に呼び「武士は死に老人・後藤は助かり伯楽園に入居している」「後藤がいるホームに稲見は入り、息子に代わり見守り庇い続け、後藤の死を防いだ」と告げた。
御子柴は証人に入居者・小笠原栄を呼び、日浦沙織の祖母で栃野を憎み稲見に後藤を助けて欲しいと度々頼んだと告げた。
公判後に御子柴は小笠原から「自分も稲見も自分が無罪になる事を望んでいない」「稲見にとって良かったかは不明」と告げた。
判決で稲見は懲役6年になり、洋子は記者・桜葉あすみ(玄理)に罰を受ける方が救われると告げ、稲見は控訴せず御子柴に「出所時に更生を約束した」「一生償え」と告げ、最後に「今での自慢の息子だ、頑張れ」と告げた。


演出:松田祐輔
脚本:戸田彬弘

第6話:2020/1/11:44m

御子柴礼司(要潤)と事務員・日下部洋子(ベッキー)の事務所に、30年以上会っていない御子柴の妹・薦田梓(森脇英理子)が来て母・成沢郁美(浅野温子)が再婚した夫・成沢拓馬(市山貴章)を自殺に見せかけ殺害した容疑で逮捕されたと告げ、断る御子柴に「死体配達人の母の弁護を誰もしないと告げた。
検事・岬恭平(津田寛治)は弟・岬啓二から父の病気が悪く会えと言われ、事務員・横山紗矢(田中こなつ)から郁美の「大田区資産家殺人事件」を聞き、拘置所で御子柴は郁美に接見し弁護人の態度を告げた。
郁美の状況は最悪で、資産家の夫・拓馬は自宅で首吊り死体で発見され、首の縄から郁美の皮膚片が、遺書の署名部分はカーボン紙のインクで、拓馬から多量のアルコールが検出され、子供がない拓馬の遺産は郁美が相続する。
洋子は友人の記者・桜葉あすみ(玄理)から少年法で加害者の取材が出来ないと聞き、御子柴は郁美のアパート大家・高須を聞き込み母妹の過去と周囲から虐め被害を受けた暮らしを聞き、成沢家の隣人・木嶋から夫婦仲は良く幸せそうだったと聞き、拘置所で郁美から出会いと「息子の事を打ち明けて一緒になった」と前妻・咲子を聞いた。
御子柴は岬に出会いそれぞれの家庭環境を話し地獄に落とすと言われ、御子柴は梓に近づくなと遠ざけ、岬は成沢家の現場を訪れた。
第一回公判で郁美は無実を主張し、岬は郁美に遺書内容を語らせ拓馬が健康だと主張し、御子柴は被告は被害者の健康を把握し逆の遺書の偽造はしないと告げ、岬は滑車を使い自殺偽造したと告げ、岬は御子柴は被告の息子だと明かした。
(続く)


監督:村谷嘉則
脚本:泉澤陽子

第7話:2020/1/18:44m

(承前)
御子柴礼司(要潤)は成沢郁美(浅野温子)の接見して、大田区資産家夫殺し事件の初公判で検事・岬恭平(津田寛治)が被害者・成沢拓馬(市山貴章)の自殺を偽装した痕跡を提示した新たな証拠を問うた、日下部洋子(ベッキー)と薦田梓(森脇英理子)もマスコミに追われた。
福岡県警刑事・友原行彦は裁判の記事を読み、岬は弟・啓二(岡部たかし)に呼び出されて息子・洋介(吉村卓也)と会った、法律家の岬とピアニストの洋介とは深い溝があった、洋介は岬に「弁護士だが詐欺行為に手を染めた過去がある岬の父親を許したら」と問うた。
御子柴は30年前の御子柴の父・園部謙造の自殺記事を読み、岬は友原から園部謙造の自殺事件の情報を聞いた。
第二回公判で御子柴は郁美に質問して夫殺害動機が無いと告げ、岬は郁美に謙造の自殺を質問し、「状況が成沢と類似して双方共に殺害だと疑い、保険金を入手したと聞き出した、御子柴が反論しようとしたが郁美に止められた。
事務所で御子柴は梓に謙造事件と成沢事件の類似性を知っていたか問うた、苦悩する御子柴に新聞記者・桜葉あすみ(玄理)が来て質問し、御子柴は被告人は家族でなく弁護は正当で違法行為は無いと告げた。
御子柴は福岡で友原に捜査資料になく岬に流した情報を問い、捜査の根拠を問い個人的な感情だと告げた、友原は岬に電話で伝えた。
洋子はマスコミの七問に御子柴を弁護する意見を述べ桜葉に止められ、御子柴は郁美に接見を拒否され、洋子は暴漢に突き落とされ脳しんとうを起こして病院に運ばれた。
御子柴は岬に法は自分を社会に送り返したと告げ、岬は事務官・横山紗矢(田中こなつ)から御子柴の口座記録を見せられ認知症の被害者遺族に毎月送金されていた。
御子柴は郁美に「弁護士を廃業する」と告げた。
(続く)


監督:稲葉正宏
脚本:泉澤陽子

第8(e)話:2020/1/25:44m

(承前)
日下部洋子(ベッキー)は「弁護士を廃業する」の御子柴礼司(要潤)の伝言を読み、薦田梓(森脇英理子)と行方を探した。
検事・岬恭平(津田寛治)は息子・岬洋介からピアノリサイタルに招待され、弟・岬啓二から似ていると言われ、父の罪に終わりは無いかよ問われた。
洋子は事務所に来た弁護士・宝来兼人(本村健太郎)から御子柴に頼まれ事件を担当すると聞き、洋子は断り宝来を追い返し記者・桜葉あすみ(玄理)と成沢郁美(浅野温子)の事件を洗い直した。
洋子と桜葉は現場で岬と出会い、夫・成沢拓馬の元妻・佐希子の事を隣人・木嶋から聞き殺されたと知り事件を調べた。
その頃、御子柴はふるさとを訪れ、幼少期を過ごした場所と凄惨な事件を起こし家族を不幸にした場所に行き、そこで岬から電話を受け「逃げる気か、君の帰りを信じ待っている人がいる」と聞いた。
御子柴は戻り洋子から佐希子が殺されたと聞き、御子柴と洋子は「通り魔事件容疑者・町田直哉が6人を轢き殺した事件の被害者・小曽根淳一の息子・に会い、精神障害で不起訴になった町田に民事訴訟を起こしたが成沢拓馬は参加しなかった」と聞いた。
御子柴は郁美に接見し、氏家鑑定センターに行き研究員・氏家に依頼した。

第三回公判で、御子柴は氏家を証人に呼び現場を岬をモデルに再現実験し滑車を使うと金具が抜けた、御子柴は郁美が拓馬と以前に縄でゴミを運んだと知り、「首つりは自殺で拓馬が罪を着せようとした、動機は拓馬は元妻・佐希子の殺人犯が不起訴になり加害者家族の郁美に復讐を狙った」と告げた。
御子柴は裁かれなかった悪人を裁きたいと拓馬は思い、原因は自分・御子柴だとげ、断罪の必要があるのは自分だと言った。
裁判後に岬は御子柴を認めないが冤罪と知り取り下げた、御子柴は郁美に園部建造殺しを問い「大金の慰謝料を請求され、建造に自殺の手伝いを頼まれた」と聞いた。
御子柴はみどりの母・津田亜季子(奥菜恵)に謝罪し「当時は人も他も命も同じと思っていた」、「償い形を間違っていた」と告げ、誰かを救い続けろと言われた。


監督:村谷嘉則
脚本:泉澤陽子

このページの先頭へ