あなたには渡さない
- キャスト
-
上島通子(木村佳乃)
矢萩多衣(水野美紀)
上島旬平(萩原聖人)
矢場俊介(青柳翔)
上島優美(井本彩花)
上島和樹(山本直寛)
堀口八重(荻野目慶子)
笠井芯太郎(田中哲司)
前田秀治(柴俊夫)
大角六扇(横内正)
佐知子(宮地雅子)
鶴代(萬田久子)
- スタッフ
-
演出:植田尚・Yuki Saito
脚本:龍居由佳里
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第1話:2018/11/10:41m
-
上島通子(木村佳乃)は有名料亭『花ずみ』の板長で息子・上島旬平(萩原聖人)20年前に嫁いだが経営にかかわらずに専業主婦として生活していた。
2日前に通子は旬平の依頼で、金沢の酒造会社社長を東京駅に迎えに行き、目印に一本の菊を持ち、着物姿の矢萩多衣(水野美紀)が現れ、多衣は通子をホテルのラウンジに誘い、亡くなった義母の思い出を語り「自分は6年前から旬平の愛人だ」「通子が何も気づかない」「6年前の旬平との夜」を告げ、旬平と通子の離婚届けを渡し義母の遺言だと告げた。
通子は電話で旬平から本当と言われ、偶然に旧知の笠井芯太郎(田中哲司)に20年振りに出会い、旬平は多衣と会い、通子は帰宅し翌日に娘・上島優美(井本彩花)に出かけると告げ、笠井を訪ねて「浮気され、夫の金を使いたくない」と3万円借りた。
優美は兄に家を出たいと告げ、通子は『花ずみ』に行き仲居・堀口八重(荻野目慶子)に客として旬平に会いたいと告げ、初めて旬平の料理を食べ、旬平と会い問い詰め離婚届けに捺印して渡し条件として『花ずみ』の女将になると告げた。
旬平は通子を『花ずみ』内を案内し倒産すると告げ、八重は負債逃れの偽装離婚と聞いていたと告げ、通子は自分は除け者だったと知り金沢に多衣を訪ね「婚姻届を6000万円で買ってほしい」と告げた。
演出:植田尚
脚本:龍居由佳里
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第2話:2018/11/17:41m
-
金沢で上島通子(木村佳乃)は矢萩多衣(水野美紀)に「上島旬平(萩原聖人)との婚姻届を6000万円で買ってほしい」と告げ、多衣は通子が6000万円で新しい料亭『花ずみ』を始めると聞き明日まで金沢で待ってほしいと告げた。
旬平は従業員・堀口八重(荻野目慶子)と矢場俊介(青柳翔)を送り出し料亭を閉め、通子は多衣の紹介の旅館で多衣と旬平が泊まっていた部屋だと知った、八重と矢場は旬平と多衣の仲を噂した。
翌日に多衣は通子に6000万円を振り込むと告げ、通子は利子を払うと告げ、多衣は通子自身が担保と告げもう一つ担保があると告げて、旬平の母から預かっていた帯を渡した。
通子は新生『花ずみ』の準備を進め、旬平は予約客を1日1組取りたいと望み、笠井芯太郎(田中哲司)は多衣と打ち合わせ秘密と告げ、通子は息子・和樹(山本直寛)と娘・上島優美(井本彩花)とアパート暮らしを初め、通子を兄嫁・佐知子(宮地雅子)が手伝い笠井が様子を見に来た、通子は八重に着付けを習った。
開店前日に通子と旬平は懐石料理の扱いを話し、酒・笹流れが届き多衣が来て祝いと告げ、通子は3日の無料開店を告げ、笠井が来て多衣と初対面に挨拶し、無料サービスで満員になり3日目に矢場が来て手伝った。
4日目から本番で、前の『花ずみ』板長・前田秀治(柴俊夫)が来て味が「たつなみ」と同じだと告げ八重は同じ師匠だから味は同じと告げ、旬平は金は取らないと言うと老人客・大角六扇(横内正)は只と思ったと告げ借金まで望み、通子はそれに応じた、大角は襖に絵を書き残し通子に絵のモデルを望んだ。
有名日本画家・大角の絵が話題になったか、『花ずみ』は客を増やし、通子は事務所を借りた多衣に初回の返済をし、そこに旬平が戻って来た。
演出:植田尚
脚本:龍居由佳里
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第3話:2018/11/24:41m
-
上島通子(木村佳乃)は店で上島旬平(萩原聖人)が遠く感じ動揺し、堀口八重(荻野目慶子)と佐知子(宮地雅子)が心配し、通子は大角六扇(横内正)から電話で「八重と旬平の前の「花ずみ」板長・前田秀治(柴俊夫)がデキているから用心しろ」と聞いた。
旬平は矢萩多衣(水野美紀)と住み、半月後の六扇の予言を裏付けするように盛況だった「花ずみ」の客足が落ち、旬平は前田が板長の「勝浪」が真似をしていると告げ、多衣は通子に女として甘いと告げ商売との区別を告げた。
通子は先代の顧客リストを調べ、旬平に八重がライバル店のスパイの疑惑を告げ、旬平は矢場俊介(青柳翔)と新メニューを考え、佐知子は上島優美(井本彩花)に店を手伝わせた。
通子は笠井芯太郎(田中哲司)を訪ね「予約が取れない」と聞き、通子は八重が断ったと考え責めると「前田との仲が上手く行っていない」と告げられた。
「花ずみ」に旬平の父で先代板長の愛人・鶴代(萬田久子)が佐藤と来て、多衣と鉢合わせ、鶴代は酔って通子に義母・菊への不満を当たり、多衣は鶴代に愛人の逆恨みだと絡み、鶴代は帰り、通子は多衣と帰り「鶴代は顔が広いので味方にしろ」「「花ずみ」は通子が一生懸命過ぎて生き苦しい」と言われた。
通子は自分の苛立ちを娘・優美に気づかれ、通子は鶴代の店に詫びに行き「通子は義母に似て傲慢」と言われ、多衣の事を明かし、断れて義母に対抗する手助けを頼み、本妻と愛人との関係を言われ、味方になると言われた。
鶴代の効果で店の客が増えたがまだ経営は苦しく、通子は六扇に呼び出され「自殺した女に似ているので絵を描かせて欲しい」と頼まれ「思いが滲むので、脱いで欲しい」と言われ逃げた。
旬平を訪ね、きっぱりとけりを付けたいと告げ、最後に抱いて欲しいと言うと隠して居る事があると言われ、一晩を6000万円で買いたいと告げた。
演出:Yuki Saito
脚本:福田卓郎
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第4話:2018/12/01:41m
-
上島通子(木村佳乃)は鶴代(萬田久子)の助けで料亭「花ずみ」を順調に客足を伸ばしたが経営はまだ厳しい状態が続き、通子は電話で元仲居・堀口八重(荻野目慶子)からライバル店「勝浪」に来た注文を「花ずみ」に譲ると聞き、「勝浪」板長・前田秀治(柴俊夫)と関係は「勝浪」を辞めて前田と別れるつもりと聞いた。
通子は八重が譲った注文を受けホテルの野沢社長(山田明鄕)に届け「菊の時とは違う」と告げた、通子は野沢から翌週に1000人分の弁当の注文を受けた、だが上島旬平(萩原聖人)は人手が足りなく無理だと反対し、通子は娘・上島優美(井本彩花)と矢萩多衣(水野美紀)にも手伝ってもらうと告げ、通子は笠井芯太郎(田中哲司)に知らせた。
当日に多衣が矢場俊介(青柳翔)と佐知子(宮地雅子)と通子と旬平に加わり店を営業しながら仕込みを行った、八重が服に血をつけて店に来て「前田と痴話喧嘩になり、野沢の弁当注文を話すと出て行けと言われ、包丁で前田を刺した」と告げた。
警察が来て、通子は八重と出頭して詳しく事情を聞かれた、翌午前2時に帰宅を許され笠井が迎えた、翌朝に弁当は間に合い完成し、通子は車を運転して出かけ、笠井が寝不足の通子に代わり運転して届け、通子は帰途に笠井から本気だと夜に誘われ浮気がばれて離婚したと聞いた。
八重に逮捕状が出た翌日に、「花ずみ」に大瀬社長(上杉祥三)が来て謝罪した後に「通子と旬平を「勝浪」銀座店に引き抜きたい」と告げ、通子は銀座店の売却価格を問うた。
通子は旬平に「勝浪」銀座店を5000万円で買いたいと告げ、大角六扇(横内正)のモデルになり借りると考えた、だが翌日に六扇が死去し、通子は六扇の手紙を受け取り「描きたい思い」と薪能のチケットが同封され、通子は多衣を薪能に誘った。
通子は旬平と多衣が既に婚姻していて騙されていたと知り、復讐の思いを仮面に隠して多衣と二人で旅に出た。
演出:Yuki Saito
脚本:龍居由佳里
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第5話:2018/12/08:41m
-
上島通子(木村佳乃)は矢萩多衣(水野美紀)と薪能を観た、多衣は途中で席を離れ、通子は探すと笠井芯太郎(田中哲司)が離婚したはずの妻と居るのを見た。
通子は旅館に向かい客室の多衣に「上島旬平(萩原聖人)と初めから関係があった筈だ」と告げ、多衣は嘘では無いと告げ、通子は多衣の身体を検めると告げると自分で調べろと言われた、身体に旬平の痕跡が無かった。
勝浪銀座店の5000万円を望むと「多衣が通子のために用意した6000万円は身体を売った」「戸籍を買ったが愛は得られていない」「笠井と6000万円の為に寝た」と聞き、「笠井は通子の為に何でもすると知り、借金を申し込んだ」と知った。
多衣は笠井が妻にばれたので妻に詫びたが離婚したと告げた、通子は旬平に電話で旅館へ呼び出し、通子は笠井を訪ねて鎌倉の薪能で妻と見たと告げ事情を言われ、多衣から聞いたと告げ「守るいより誘って欲しかった」と告げると「誘ったが断られた」と言われ、再度チャンスが欲しいと言われた。
通子は料亭「花ずみ」の事だけを考え過ごし、数日後に通子は多衣に「「花ずみ」を売ってその抵当で金を借りて、勝浪銀座店を買いたい」と告げ、「あるいは「花ずみ」を旬平と3人の会社にする」と告げ、多衣は薪能の夜に手を繋いだ筈と答えた。
会社となった「花ずみ」は銀行から融資を受けて勝浪銀座店を買い、「花ずみ」の支店にして、本店は多衣と旬平に任せ、支店は通子と堀口八重(荻野目慶子)と前田秀治(柴俊夫)で運営すると告げ、旬平らの心配を退けた。 しばらくして旬平が消えた。。
演出:植田尚
脚本:龍居由佳里
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第6話:2018/12/15:41m
-
上島旬平(萩原聖人)が突然姿を消してから1年半経ち、料亭「花ずみ」本店は板長・矢場俊介(青柳翔)と上島通子(木村佳乃)と佐知子(宮地雅子)が対応し繁盛し、新しいく始めた支店の銀座店は矢萩多衣(水野美紀)が女将で仕切り前田秀治(柴俊夫)と堀口八重(荻野目慶子)が働いていた。
通子は多衣の体調の変化に気付き、多衣は旬平の居場所を知り、妊娠しているのかと問い事実と知り多衣と矢場の仲を疑った。
通子は笠井芯太郎(田中哲司)からの電話で旬平の居場所が分かったと聞き、通子は多衣に連絡するが迷惑だと聞いた。
後日に通子は笠井の会社に贈賄疑惑が掛かる雑誌記事を見た、通子は八重から多衣がしばらく休むと聞き連絡が途絶えた、動揺した通子は気付けば今の旬平が働く千葉の定食屋に向かい、旬平は身体を壊して療養中の先輩の店で先輩の娘(前田亜紀)と働いていた。
旬平はコロッケを作り「花ずみ」の味を忘れたと告げ、通子は旬平が一人前の男になったと感じた、店を去った通子は先輩の娘に赤ん坊の父親を問い旬平だと聞いた。
通子は帰宅し娘・上島優美(井本彩花)と息子・和樹(山本直寛)から旬平を問われ、翌日に通子は笠井から連絡を受け会い「逮捕されるだろう」「6000万円は個人の金だが検察は通子を疑うだろう」と聞き、多衣が現れて「妊娠中の子の親は笠井だ」と告げた。
通子は多衣から「通子の言葉で産むか決めたい」「通子と旬平はやり直して欲しい」と言われ、旬平と店の娘と子がいるか意見が別れ、通子は多衣の旬平への本音を疑った。
笠井が逮捕され、雑誌に笠井と親しい女性として多衣がイニシャルで書かれ、矢場は呆然とし、通子は矢場から子の父だと告げ事情を問い「突然に笠井が父だと言われた」と聞き、通子は多衣から「自分と笠井は通子に為には何でもする」と言われた。
演出:植田尚
脚本:福田卓郎
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第7(e)話:2018/12/22:40m
-
上島通子(木村佳乃)は板前・矢場俊介(青柳翔)に矢萩多衣(水野美紀)の子の父だと告げ「結婚したい」と聞き、通子は多衣から週刊誌の「通子が笠井芯太郎(田中哲司)の贈賄事件に関わる疑惑」記事を見せられ、好意の取材に偽わられたと知った。
料亭「花ずみ」に取材陣が押しかけ、その為に客足が減り、まきぞえで銀座店でも騒ぎが起きて前田秀治(柴俊夫)が対応に追われた、通子は自宅で娘・上島優美(井本彩花)と息子・和樹(山本直寛)から問われ謝った。
通子は客が途絶えて、大阪に行き勝浪・大瀬社長(上杉祥三)に銀座店を前田と堀口八重(荻野目慶子)を込みで返却したいと持ちかけた、矢場から多衣が姿を消したと連絡を受け「花ずみ」を休業にして矢場を金沢に探しに行かせた。
通子は思わず別れた夫・上島旬平(萩原聖人)に電話して、気遣う旬平に多衣のお腹の子の父は矢場だと告げ、戻って来て欲しいと頼むが、店と孫を頼まれていて無理だと言われた。
和樹は千葉の定食屋に行き店の娘(前田亜紀)と会い、店の娘は旬平に翌日の病院行きを誘い、通子は大瀬と契約した前田と八重から昼の開店を言われ「花ずみ」を開店して優美も手伝い徐々に活気が出た、通子は優美から調理学校に行き板前を目指すと言われ、和樹は旬平を連れ戻しに言ったが会わなかったと告げた。
矢場は多衣を探し続け、「花ずみ」の昼の営業は順調になるが夜の営業は見通しが立たなかった、ある日に前田は夜の宴会予約を受けて旬平が見習いだと連れた、旬平は定食屋から追い出されたと告げ謝り戻った、「花ずみ」は夜の営業を始めた。
通子と旬平は朝に優美と和樹を送り出し、通子は矢場の連絡で道の駅で働く多衣に会うと「保釈申請した笠井が心配」と聞いた。
1月後に通子は拘置所を出た笠井から電話を受け、通子は夜にうなされ目覚て、旬平から笠井は死ぬ気だが通子にまだ未練があると言われた、通子は笠井の電話で聞いた場所に向かい、笠井は遺書を残してビルの屋上に立ち、通子は走り続けた。
演出:植田尚
脚本:龍居由佳里
原作:連城三紀彦「隠れ菊」