中飛車戦法・実戦譜11
中飛車>35歩位取対88飛
先手中飛車に後手は55歩突きを拒否する指し方だ、85歩・77角から54歩とする。
後手の44歩・43銀型は多い形で、先手は角道を止めて囲い合う。
後手が35歩から位取りに出る、85歩を突き、先手が囲っているので強引だ。
先手は88飛と廻り、86歩から飛をぶつける、次に66角から77桂とひたすら飛交換を狙う。
後手は玉を囲うが飛交換時に41金が浮いていて間に合わなかった、早い囲いが必要だった。
中飛車>72飛対68金・38飛
先手中飛車に後手は53銀・63銀の2枚銀に構え、先手は68金から38飛と揺さぶる。
後手は72飛から歩交換し、様子を見て82飛と戻る、先手が46金から58飛とした形は74銀は出にくい。
後手は73桂から65歩が狙いだが、先に他の狙いの15歩から攻める、先手は取るか16歩・18歩と受けるかだが前者を選択した。
先手は46金で玉頭が強い判断だが、26銀・12香も形で65歩からの本格的に仕掛けに進んだ。
後手は88飛成が間に合い、48龍から39龍とすると受けが難しい、形勢が悪くなっていたようだ。
中飛車>64金・78飛
先手中飛車に後手は53金から64金とでて、78飛に55歩と仕掛けた。
後手は75歩と仕掛けていないので、56歩に54金と引き、64歩から73桂と組む。
先手68飛に65歩から仕掛けるが、66歩の次の65歩が疑問で、64歩として65桂を狙いたい。
先手は角銀は捌けたが、飛と桂が残り以外と決め手がない、98角と88飛が抑えあうが、後手は攻め駒不足だ。
後手は37馬切りから34歩・35歩としたが、34香が決めてとなった。
中飛車>居飛車72飛対振飛車38飛
先手中飛車に後手は53銀左から72飛・75歩と交換した、先手は38飛と迎え撃った。
44銀・45歩・33銀・48金はひとつの定跡だ、角が使い難い後手と、玉飛接近形の先手のどちらがマイナスか。
62銀型で75歩交換して53銀と使うのが改良形で、39飛から78金を玉に寄せるのも改良形だ。
37桂は端が弱いが、部分的には46銀よりも中央は強い、だが後手は1−3筋の仕掛けを含みに8−6筋を仕掛けた。
後手は細い攻めが続き、先手は3筋は受けて1筋は放置した、後手は駒損が響いた。
中飛車>居飛車位取り対四間飛車
先手中飛車に後手は35歩位取る、先手は5筋歩交換から56銀・68飛と構えた。
後手は位を拡げ、先手は金銀を盛り上げて76飛を目指した。
後手は86歩逆襲の前に仕掛けて、3−5筋の金銀の剥がしあとなった、先手は自陣の金銀を残して46銀・24角となった。
ここで34歩から35歩と玉頭を厚くして優勢だったが、66角と間違った57銀の見落としだった。
先手が暴れて後手が間違い、45銀・56玉に58銀で寄せきれたが間違い、後手が入玉した。
中飛車>居飛車57銀左・38飛対袖飛車
3手96歩から54歩不突き中飛車になったが、結局は普通の形に戻った。
先手は57銀・47銀の2枚銀から38飛として歩交換した、後手は63銀から72飛と牽制した。
先手は72飛に66銀と受けずに36銀から45歩と強行し、後手が同歩から受けたので先手が攻勢となった。
飛角交換から32金と引くが53桂成から44銀が受けにくい、後手は駒の入手を待つが先手は安全作で73歩を選んだ。
後手は99竜とするが詰めろなく、先手は85桂から詰ました、後手は受けすぎてチャンスが来なかった。