中飛車戦法13

中飛車戦法・実戦譜13

先手中飛車対35歩・45歩位取り


先手中飛車で68銀の形で玉を囲うが56歩から57銀の含みは弱い、後手は35歩・34銀と位取りする。
後手45歩が波紋を呼び、先手は27銀から38飛と奪還を目指した、だが後手はあっさりと35歩の位は放棄した。
先手は78飛に飛を転戦したが後手は構えがほぼ完成し45歩が大きい、先手は立ち後れ感があった。
先手は受けに廻るが後手の角筋を止めにくい、先手は75飛から35歩を利かしたが駒損になった、後手は58馬から48歩が厳しい。
後手は攻めきれず逆に馬を失い難しくなり、先手は2枚飛車が廻り優勢になった、以降は後手が粘り先手が決め手を逃すが、先手が逃げ切った。

後手53銀型中飛車対38飛


後手は中飛車から53銀と構えた、先手の6筋・7筋位取りに備えた。先手は46歩・36歩と急戦の構えだ。
後手43金に先手47金、64銀に38飛と進み、先手は35歩を交換して66銀と左辺に備えた、狙いは36金だ。
後手は83銀・72飛・75歩と攻めるが、先手の36金・45歩に42飛と受けるのでは作戦負けとなった、61金が負担だ。
先手の攻撃に後手は防戦に追われ、先手31飛で差が開いた。33桂に飛を逃げるのが無難だが23飛と踏み込んだ。
本譜は後手が飛角で攻めあい紛れている、後手61桂に同竜と25角を移動させたが、難しい。後手は詰まず95歩と詰めろをかけたが、88桂成で詰みだ、本譜の68桂成でも詰みがあった。

後手中飛車対26銀


後手中飛車に対して先手は57金と進め、14歩を見て37銀と棒銀模様に変えた、1筋の突き合いは46金型に15歩の仕掛けを警戒した。
後手は32金と守り、26銀に45歩と角交換を狙い、66歩に55歩と仕掛けた。
57金型なので5筋は歩交換で治まり先手は、38飛から35で銀交換した、後手の34歩に45飛と歩を取ったので一気に激しくなった。
後手44金は仕方ない、飛を切って43金も勢い、35角では26角も有った、22飛・61金打・46歩・13桂と細かく動き、33角成に39飛と角に紐を付けた。
先手48銀は疑問で本譜では負担になった、後手は66桂を狙い、先手はかわしたが28竜・49香・47歩に同銀がミスで、66桂が決まってしまった。

後手中飛車・54銀対38飛


後手の54歩不突き中飛車からの54銀に対して先手は56歩不突き47銀形から38飛と寄った。
後手は32飛から35歩交換に22角と飛をぶつけた、先手は34歩から38飛・36銀と飛交換を避けた。
45歩から角交換になり、45銀・44歩に56銀と自重した、34銀は瞬間が怖いし、27角・37飛・54角成でも難しい。
後手は32飛から捌けて優勢になったが、26飛・28歩・36歩に45桂から17角の受けでまだ難しい。
先手は駒損は避けたが陣形差が大きくどこまで進んでも苦しい、35飛・同竜・同角・39飛に32角は王手飛の筋に入ったが変わる手も難しかった。

後手中飛車対居飛車・左腰掛銀


後手の中飛車に対して、先手の居飛車は角道をなかなか開けずに進め、次に角道を開けても66歩と止めた。
先手はさらには47銀と67銀のつの銀に構え、56銀左と腰掛銀になった。
先手は45歩から35歩と仕掛けた、34歩から35歩と穏やかに納めて36飛としたが、後手43金と受けた。
先手は65歩・同桂・同銀から激しく攻め込み、後手は33銀から42飛から53銀とひたすら受けた。
先手は歩切れで35銀としたが、これでは攻めが止まった感が強い。
後手は35銀から44銀引くとして66桂を狙い厳しい、先手75歩は悪手で44同歩だったが、それでも悪くなっていた。
75歩以下は後手の駒が一気に前に出てきて、一気に後手が勝ちになった。

先手中飛車・独走銀対居飛車・72飛


先手中飛車は5筋を突かず、56銀と独走銀を目指す。後手は34歩を守らずに72飛から角頭を攻めた。
定跡的には78飛・75飛・88角・76歩・56銀が一例だが、先手は78金から67金と受けにまわった。
先手は86歩と65歩があり、78飛と受けるところだが、86歩・同歩・45飛・同歩・87銀を気にして96歩とした。
86歩なら97角の狙いだが、65歩で困った、以下77歩成まで進み先手は苦しい。
後手51金寄から65桂は呼び込み直ぐで、23香成から42角成で忙しくなった。
後手が有利ながら混戦になり中央から1筋の攻防に移った、双方が4筋が壁になり、頓死の危険性があった。
1筋も後手が制圧すると見えたが、後手が頓死して終わった。