中飛車戦法・実戦譜9
中飛車>居飛車4六金戦法抑え込み失敗
高段者としているが初段も含まれる、居飛車急戦とか半端な抑え込みは危険だ。
少ないミスが致命傷になる、振飛車の反撃は薄い攻めから始まる。
それが切れず繋がると、「堅い・切れない」という玉落ちになる。
居飛車46金戦法から、35歩・36金の急戦から持久戦気味に変わったところに逆襲が来た。
居飛車から見て、目標の角を裁かせた・47角の隙を対応しなかった・36歩を見落とした・・・・流石に捌かれる。
中飛車>居飛車38飛対早囲い
居飛車の角道を止めての38飛からの中急戦と、中飛車の62銀早囲いだ。
居飛車穴熊対高美濃囲いくらいの強度だろう、居飛車が飛交換を狙う形だ。
後手の端攻めは囲いの堅さを無視した、その為に後手は防戦に追われた。
ただ、先手も守らず攻め合い、やや泥試合気味だが、やはり先手が厚い形だ。
終盤の応酬は奇妙な感覚のずれを感じる。
中飛車>居飛車46金・58飛
居飛車の急戦作で46金はよくある形だ。
ただ、32金に55歩は珍しい、取らないのが普通で、以下双方が陣形と整える。
先手の66銀から58飛は、如何にも重なり過ぎで、55の地点だけに集中してバランスが悪い。
後手は63銀から72金とあくまでも待ち、先手の無理な37桂で決戦になった。
一見、有望そうに見えても、駒の効率も陣形も悪く、無理攻めとなった。
中飛車>後手居飛車64銀・84飛
後手が居飛車から右銀を64銀として、73桂から84飛と組む。
中飛車は78金は普通で、多いのは59角から77金・78飛の守備だ。
本局は72歩からの反撃を狙った、75銀と出すのが不満だ。
後手の攻めは65桂と跳ねて繋がり、弱い57を破り成功した。
78金とした、中飛車は飛車が転回すると、5筋が弱くなるが対応が遅れた。
中飛車>3八飛・42金
中飛車に対して57銀右から46歩と動く、中飛車は42金と45歩を受ける。
38飛から歩交換を狙い、後手は41金・32飛・22角と対応する。
先手は35歩・24歩・26飛・45歩とシンプルに動く。
後手は手を渡されて激しく動くが、54銀が浮いた形が弱点となり、24飛とされて33桂と勝負に出た。
その結果は後手は捌けず、33歩成とされて失敗、65銀に64飛で敗勢となった。
中飛車>46金戦法対32金
5筋不突き中飛車に対して46金戦法を繰り出す、55歩位取りには54歩を見せる。
それには52飛を移動させない意味で32金と対応する。
先手は35歩と仕掛け、後手が42飛から45銀とぶつけたので決戦になった、ただし双方とも囲いは薄い。
後手は攻め駒が少ないが、飛を打って攻めの形だ、ただし反動で飛角で61金を狙われては苦しい。
はなばなしい大駒の取りあいとなるが、62銀と打った先手が攻めが後手はほどけなかった。後手の強引な捌き自体が無理があった。