中飛車戦法・実戦譜8
中飛車>中飛車穴熊対7筋位取り
中飛車が一直線に穴熊に組み、居飛車が7−8筋の位を取る。
中盤に一転して、手抜きの攻め合いにな、4二角打で微妙な玉頭戦となったが秒読みで安全狙いとなった。
両者が王手で上部改革したが、後手に詰めろが続かなくなった。
堅さ勝負は粘る闘いと、本局の様な手抜きの殴りあいのどちらかが多い。
中飛車>中飛車穴熊対地下鉄飛車
中飛車が一直線に穴熊に組み、居飛車が端に狙いを集める「地下鉄飛車」に出た。
穴熊は特に妨害せずに40手目に典型的な陣形になった。
この状態で後手に1歩入ると攻撃が厳しいが、穴熊が角歩交換に出て実現した。
終盤は1七に勢力の集めあいとなるが、香を3本並べては後手が勝ちだ。
中飛車>居飛車引角急戦
中飛車に対して居飛車が2筋の歩交換は、3二金型では大きな効果はない事が多い。
中飛車の反撃含みがないと流石に有効になる。
本局の居飛車引角は早く、他の応援もないので、中飛車が納める事は可能だったが4五歩から反撃に出たので止まらなくなった。
ただ中飛車も攻撃の駒が不足で、無理な攻め合いになり、終始攻め合いで遅れた。
中飛車>居飛車38飛対袖飛車
中飛車に対して居飛車が5七銀左から3八飛戦法に出た。
これは3筋歩交換と、3七銀からの棒銀との2つが狙いだ。
中飛車は6三銀から7二飛と袖飛車で牽制した、大山十五世名人得意形だが玉が弱いので実戦的に難しい。
実戦は緩い流れで、玉を囲いあい、また崩しあう。玉頭戦で後手が6五歩と抑えたが先手が壁角を捌き攻勢に出た。
後手の6一飛が間接に6七金を狙うが、無視して攻め合い先手が攻め負けた。
中飛車>居飛車75歩位取+64銀・66銀
中飛車の5三銀型に対して居飛車が7五歩位取りして、6四銀対6六銀の対抗になった。
7六銀で位確保するが、薄い5筋を中飛車が強引に攻める。
5九歩の受けや、7一玉型等が絡み細い攻めが続くが、5七を中飛車が突破した。
5筋を薄くしてまで7筋位に拘るのは、攻められるので避けた方が良さそうだ。
位取りや居飛車が玉を深く囲う時に5三銀から6四銀は増えた。
中飛車>55歩位取中居飛車から強行突破
後手の中飛車が5五歩位取りから5四銀型に組み、居飛車の6六銀を6五歩で追い返し6四銀型も作った。
居飛車は手詰まりで待機で作戦負けだが、9筋を狙い、待った。
中飛車が自陣の整備をせずに、チャンスと見て強行突破をはかった。
飛角交換から攻め立てたが、飛を打ち込まれた時の反動の見込みが、甘かった。
中飛車側が、自陣の浮き駒と玉側の端を狙われれて、あっけなく崩れた。