中飛車戦法10

中飛車戦法・実戦譜10

中飛車>位取り・反発解消


居飛車位取り戦型。位は取れば確保が原則だが、強引な奪回策は応じる作戦もある。
後手の位取りは銀の応援を急がない、先手は囲い途中で奪回するが、その結果は囲いが弱くなった。
そのままどちらも攻めてが無く膠着する、そこでは2次駒組で序盤の正否は不明となった。
後手は受け身過ぎ、先手は陣形に差がないのに強引過ぎた。
微妙な形勢で大捌きは後手が得した、71飛に93角と打たれて一気に差が付いた。

中飛車>後手居飛車・72飛対78飛


後手の居飛車は64歩と急戦狙いから53銀右・72飛と動く。
先手・中飛車は68金から98香と待ち、72飛に57金から78飛と迎える。
ここは69金から78飛もある、65歩狙いなら69金が強い、互いに手待ちとなり後手は端を詰める。
先手は36歩も47金も指したくなくて、65歩と動く以下76同銀まで直線だ、飛を打ち合い77飛成に99角が成立した。
歩切れの後手は65歩としたが、76銀が動き出しては形勢が傾き、35桂から34銀で受けがなくなった。

中飛車>後手つの銀中飛車対右四間飛車


中飛車の対して居飛車は金銀4枚を組み、右四間飛車からゆっくり陣形を組む、ただし攻め味は弱い。
後手中飛車はつの銀で左右バランスを取る、隙は無いがより固める進捗性は弱い。
手詰まり気味になりが、先手は46銀から24歩・同角・25桂>35歩から22歩>35銀から33桂成と動く。
大駒が参加しなく、玉頭も攻めるが自玉も近い。後手が81飛から玉頭反撃を目指したのが疑問だ。
先手が、83桂から91銀と決めて、以下92香成で一気に崩された。ただしそこから先手は決めきれずに泥試合となった。

中飛車>後手右四間飛車急戦


中飛車の対して後手の居飛車は腰掛銀から右四間飛車から急戦する。
先手中飛車に対する腰掛銀は珍しいが、相腰掛銀ならば四間飛車より1手得かもしれない。
先手は四間飛車にはせずに、78金から77桂と受ける、後手は桂歩交換可能だがそれどうか?。
後手がそれには満足せずに再度65歩としたので止まらなくなった、それやや歩切れで無理だが先手間違った。
先手の73角から84角成・66飛が無理で、57角から48桂成が切れない、66飛成と駒損がない時点で銀3枚の先手は弱い。

中飛車>後手64金戦法対78金


中飛車に対しての金立ち戦法は歴史が古く名局も多いが、アマには難しい。
破壊力は大きいが、自陣が弱いので失敗すると、一度で崩れやすい、それは中飛車側も同じだ。
77桂に76金もあるが64金は普通だ、そこでも55歩は失着で、75歩では苦しい。
後手の42金から86歩は疑問で捌き合いは不満だ、先手の片美濃の49金を剥がすと攻め合いになった。
振り飛車は34飛から36飛で手を渡して、82歩しかないのでは難局だ。

中飛車>先手46金戦法対32飛


中飛車に対しての先手の金立ち戦法から35歩に32飛と廻る、定跡の1つだ。
55歩・同歩・同金・52金左と、54歩を打たない、54歩には34歩・42角・44金を狙った。
本譜の34歩には42角で、44金は裁き合いになるので、38飛が工夫だが37歩がどうか?抑えこまれた。
後手は44金を53金で受けたが、角を成り込み合った、54銀の浮きが負担で、先手は36銀が残るのが負担だ。
後手は駒損の為に捌くが、攻め合いで押し込まれてしまった、結局は最後まで受けに追い込まれた。