四間飛車戦法11・実戦譜
先手四間>三間飛車対3筋位取り
先手は96歩の様子見から四間飛車に構え、後手は飛先を伸ばさず62銀・43銀形から3筋位取りの作戦だ、やや守備的だ。
先手は75歩から78飛として74歩から交換して石田流に構えた、後手は銀立矢倉から2筋の位も狙った。
先手75角は64銀なら97角しか無いので手待ち含み、後手は85歩として86飛から84飛を防ぎ、65歩から66角で前例の多い66角型になった。
後手が仕掛けを選べる模様だが、あっさり45歩・同銀・23銀と定跡手順に進む、33角成は同桂が銀当たりになる。
以降は後手が主導権を握ったが決めてを掴めず、51飛成が生じては逆転した、以下73角の攻めが防がれると後手はチャンスが無くなった。
後手四間飛車>先手75歩位取り
後手四間飛車に、先手は66歩から67銀・75歩・76銀と7筋位取りに進めた、後手は高美濃囲いから45歩と35歩を突いた。
先手78金に後手は囲いが飽和して、44飛の可否だったが危険と見て22飛とした。。
だが先手は67金・85歩・16歩と有効手を指すと、後手は再度飽和して、やむを得ず43銀と引いた。
先手65歩は決戦に成らなくても歩交換だけでも有効だ、後手は角交換をしないが、44角から77角が厳しく、54金・65銀・71角と受けたが守勢になった。
後手は42飛や25歩とひたすら受けたが、68飛から76金で受けがない。以下も先手は攻め続け勝った。77馬は銀が入手すれば93銀から後手が詰む。
後手四間飛車>37銀から46銀急戦
後手四間飛車に、先手は37銀と棒銀模様に組んだ。
後手は43銀と備えるのが普通だが、26銀なら45歩を狙い32銀形をキープした、そこで先手は35歩・同歩・46銀左と山田流で仕掛けた。
通常の山田流では48銀形なので、46銀に36歩と逃げる形だ、本譜は36歩が利かないので45歩と突いて決戦となった。
先手37銀形が微妙に影響する、飛交換で22同角に55桂と角成を防ぎ次の23飛を狙うと、後手は27飛だが28歩が利いた。
以下競り合いで22成銀で先手の角得で22成銀の働きが弱い、11竜に57桂成は55香で手負けだが、62金左で避けるのも駒損が響く。
後手四間飛車>57銀左急戦
後手四間飛車に、先手は57銀左と構えたが64歩に対して35歩の仕掛けは見送った。
後手は54歩・12香と待ち、先手は16歩・68金直と待ち、35歩から38飛と仕掛けた。
後手は43銀から32飛と受けて、先手は35同飛から38飛・35歩として36銀型を目指した。
73桂型の後手に対して45歩と仕掛け、55歩・同歩・45歩・同銀・52飛となり後手の飛角が捌けるかの争いとなった。
後手が強引に捌き、45飛・同銀から27角で繋がった、先手は41飛から44馬として62銀が壁になり66馬の形は後手は悩ましい。
先手21飛成に後手は84銀も有ったが、勝ちと見て69と攻めて、派手な終盤となった。
先手四間飛車>55歩位取り
先手四間飛車に、後手は53銀から55歩と位を取り、37桂に44歩として33桂からの桂歩交換を狙った。
先手は58飛として45歩ならば56歩を狙った、以下は45歩のタイミングで駆け引きが行われた。
先手97角から62飛に75歩が勝負手だった、後手は65歩も迷うが予定の33桂から45歩を狙った。
先手は68飛から76銀として77桂と力を溜めた、後手は53銀から73桂だが先手75歩が厳しい。
先手は73歩成からと金攻めが早い、後手は44角から端攻めで攻めあう。
先手は4筋への逃げがあり、後手は手を稼ごうとするが64とで間に合わず、12飛と回ったが攻め合い負けた。
後手四間飛車>玉頭戦
後手四間飛車に、先手は57銀左と進めるが、仕掛けず66歩から75歩と位を取った。
先手の陣形は金銀が逆なので、後手は83銀から72飛として簡単に7筋の位を奪い、6筋と8筋も勢力を伸ばした。
先手3筋の歩を交換して、玉頭の歩を持駒にして攻めを狙った、後手は楽観気味だった。
先手は55角から84歩ともたれると、後手は93玉から歩を取りに行く、ただしリスクは多かった。
後手は玉が不安定で方針に迷い、先手は強引に91角成と攻め込み泥試合となった。
後手は78飛成を実現したが、受けにまわり、最後まで泥試合が続した。