四間飛車戦法9

四間飛車戦法9・実戦譜

二枚銀半急戦>引角持久戦


四間飛車に対し角道を開けずに駒組した、後手が手が進み52金左から63金とした。
先手は2枚銀の形に戻り37桂とした、後手は43銀型で迎えると、先手は66歩から組み換えた。
先手の手損だが後手の仕掛けも難しく、様子見の状態になり、12香・51角と待った。
先手の26飛から38銀・29飛は打開策として疑問であり、47金から36歩では苦しくなった。
先手は薄い陣形から攻めたが、攻め合いでは勝てなかった。

右四間飛車急戦>相腰掛銀


四間飛車に対し、右四間飛車から56銀・37桂と構え、後手は54銀から33角と待った。
先手は大きな分岐点だ、25桂から45歩なら一本道の攻め合いで、49飛成から95歩まで定跡的だ。
先手は59金寄と待つと後手の次の手で仕掛けられるか難解だ、変えて68金寄は有力だ。
先手はより固める手段がある、86歩・87玉・78銀に、66角と68金寄を加える。
急戦を選ぶと95歩まで進み、後手は95同歩は本譜で後手は苦しい、94歩・92歩しかないが46桂等の1手が有効だ。

後手四間飛車>38飛・47金


後手の四間飛車に対し、57銀・58金として玉を囲った。
43銀型で待つ後手に対して、先手は46歩から38飛と進めた。
後手の32飛に対して、47金と厚くしたが玉の脇が空いて部分的に危険だ、68銀上が必要だった。
先手はそれでも35歩と仕掛けたが、32飛型では飛の交換が予想されるために危険だった。
35飛に対して、後手は22角と飛交換を狙うと交換は必然になり、陣形差が大きく、後手が一気に有利になり大差がついた。

後手四間飛車>45歩・22飛


後手の四間飛車・43銀型に対して先手は、36歩を付かずに45歩と仕掛けた。
後手は闘いの筋に飛が居たが、駒のぶつかりが少ないと判断して、22飛と備えた。
狙いは45歩で以下歩得を主張した、先手は角の働きが主張で、駒を進める。
後手25歩に同桂から決戦になった、後手24歩に46馬が強引だった、後手は竜を逃げて飛得を目指し成功した。
先手は攻めるが桂香だけで戦力不足となった。

後手四間飛車穴熊対天守美濃


後手は四間飛車から一直線に穴熊に囲い、先手は天守美濃に組んだ。
先手66歩と角道を止め、逆に後手は45歩と開け、先手は65歩とぶつけ、後手は44銀と避けた。
先手85歩に後手が36歩から仕掛けた、5筋で銀交換後に55飛と飛び出し、24歩と攻めあった。
後手56銀が疑問だった、66金・54飛・55歩。57銀不成・56金で銀が危なくなり、後手は忙しくなった。
先手が角得で優位になるが、寄せ間違い終盤に87銀と受ける所では混戦となった。

後手四間飛車対57銀左


後手は四間飛車に対して、先手は57銀左を選び、後手は54銀と出た。
先手は55歩・65銀に26飛と定跡的に受けて35歩を狙い、後手は45歩から52金左と構えた。
後手は35歩が来る直前に54銀と引く、同歩ならば88角成から44角が狙いだが、56銀に43銀とは応じにくい。
後手は駒損だが46飛から55銀から76飛と動いた、やはり77歩なら55角・76歩・88角成以下が狙いだった。
先手は68玉とし、76桂狙いの15角から25飛に65銀から11角成で優位に立った。