四間飛車戦法16

四間飛車戦法16・実戦譜

先手四間飛車穴熊対位取り


先手は角道を止めてから四間飛車に構え、一直線に穴熊に囲った。
後手は45歩と位を取り、さらに35歩の位も取った。
先手は飛角銀だけで仕掛けを狙い、75歩から78飛・65銀と動き、後手64歩に68飛と戻る。
後手は陣形を広げ、先手は65歩と仕掛けて、66飛と引く。後手は戦いを一旦は避けるが、結局は飛交換になり57と金を作った。
先手は54飛から57とを抜き、飛を切って24香が入った、先手は81馬を捨てて攻め立てたが疑問で、それは千日手模様になった。
先手は11金と打開したが、小駒だけで後手玉を捕らえるのは難しくなった。

先手四間飛車対棒銀


先手は四間飛車から、美濃囲いに構え、さらに高美濃に囲った。
後手は棒銀から72飛として75歩と仕掛けた。
先手は78飛から88角と引く形を選択したが、46歩と47金が生きていない。
後手は65歩と定跡で仕掛け、先手は同歩と応じたが、98飛では苦しい。
後手66銀が悪く、76歩か86歩が良かった。
以下は混戦となったが、先手は47金型が横からに弱く攻め合い負けた。

先手四間飛車対棒銀・角交換


先手は四間飛車から、78銀型で美濃囲いに構え、さらに高美濃を目指した。
後手は棒銀含みに73銀とすると、先手は65歩から角交換になった。
後手は22角から角銀交換で8筋突破を目指す、先手64歩から45歩までは定跡の一つで、35歩は88歩との分岐点だ。
後手89飛成に77角は88飛の狙い、33歩は同桂で玉は弱くなったが、先手への攻めも生じた。
先手は36桂の狙いが厳しい、双方の玉頭が弱く攻めあうが、後手36桂打で優勢になった。
先手は88角が働かなかった。

先手四間飛車対13角


先手は四間飛車に組み、後手は居飛車から44歩と位取りを目指す。
先手は46歩と拒否し、後手・13角に47銀だが48飛が囲いを残して良かった。
後手は馬を使い盛り上がる、先手も対抗するが78銀の働きが悪い。
先手は4筋から強引に捌く、だが後手は厚く守り、57金と攻めた、先手の43飛成と決戦を選ぶが78銀を見捨てて49飛がまさった。
決戦は後手有利だったが、57金を48金と入ったのが悪手で47金なら優勢だった。
先手は33金・41玉に49銀打と粘れば難しかった、43金がポカで後手が寄せ切った。