四間飛車戦法8

四間飛車戦法8・実戦譜

四間飛車対山田流97角


四間飛車に、57銀左の山田流に組み、54歩に97角と端に出た。
定跡形であり、後手が64歩の場合は35歩・同歩・46銀・36歩・35銀と進む、54歩の場合は先は難局だ。
97角・41飛に79角と引く作戦もある。86角と利きを維持すると後手は45歩や42金等がある
84歩が作戦で、66銀に51角として79角に33銀を見せる、55歩から闘いになった。
双方が飛が捌けず、小駒の玉頭戦になった、乱戦の泥試合的だった。

78金型四間飛車対5筋位取


先手四間飛車から67銀と組む、超急戦には78銀から65歩が多い。
後手は53銀左と組む、先手は78銀と手損で65歩を狙う事もあるが、中飛車風に78金も多い作戦だ。
後手は55歩と作戦を変える、ただし引き角の狙いはまだある、先手は47銀・67金型に組み換える。
45歩・同歩・13角が狙いで部分的に受けにくい、57金は強きだが危険があった。
75歩から72飛に対応が難しく、65歩から66金は銀損を見落とした、後手は94角がミスで長びいたが攻め勝った。

四間飛車対棒銀・44角


後手の四間飛車に先手は棒銀で攻める、仕掛けまでの形は微妙に変わるが後手が13香を急いだ。
後手の64歩型で先手は35歩と仕掛け、32飛・38飛・42角と進む、そこで34歩か46歩かが分かれ目だ。
後手は51角から62角もある、本譜は42角なので46歩ならば53角だが、先手は34歩を選び以下33同角まで進む。
そこで66歩が多いが77桂と受けて37歩から74歩と進む、後手が玉頭戦を選ぶが傷も大きい。
後手が自陣に駒を投じたので薄い攻めとなり、先手は86歩の悪手で絡まれ、後手の攻めは切れなかった。

四間飛車対25歩保留57銀左


後手の四間飛車に先手は57銀左の山田流を狙う、25歩と33角の交換の保留をした。
後手の32銀型では、35歩・同歩・46銀・36歩・45銀の狙いがある。
後手は43銀とした時は25歩と突くべきだった、本譜は後手は33角を省いた。
先手は角道を止める展開で捌けず不利だが、後手も角を捌きそこない、と金でのゆっくりした剥がしあいとなった。
先手は端攻めで速度を上げたが、最後の攻め合いで速度負けした、泥試合だった。

四間飛車穴熊対65歩位取り


後手の四間飛車から穴熊に組む、先手の75歩位取り模様に反応した。
居飛車は65歩位取りに変えた、83と93は急所だが、63も72金型では急所だ、ただ玉の囲いは薄くなる。
後手は向飛車から角交換して2筋を逆襲した、強引に大駒交換して攻め込み、駒損たい玉の固さの勝負となった。
後手が78金を剥がして47銀成の形は、攻めが繋がった、先手はここで64歩から攻め合いに転じて、以下は先手の攻めが続くかの勝負になった。
穴熊ではしばしばこのような、片方が攻める展開は多いが、実は攻めあっても微妙な差だ。

四間飛車対棒銀・角銀交換


後手の四間飛車からの動きは穴熊含みだが、36歩の急戦に対して普通の美濃に戻った。
居飛車は46歩・53角・34歩・同銀・45歩と定跡形で攻めた。
後手の43銀から35銀・45歩から角を切り34銀・38飛・33歩も一つの定跡だ。
そこからが別れるが、本譜は後手が35銀・46銀と動く、以下86馬・64歩は成功とは言えない。
だが大交換で一気に終盤になり、それは先手は攻め合いしかなく難しく望まない展開だった。