W県警の悲劇
- スタッフ
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原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:泉澤陽子・井上テテ・三浦駿斗
演出:河原瑶・日暮謙・酒井麻衣
- 1:2019年7月27日:1人目の女・「許さない女」:46m
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W県警本部で監察官・松永菜穂子(芦名星)は署内最高意思決定機関の円卓会議から呼び出されて、「松永は熊倉警部(螢雪次郎)に「W県警内に、犯罪組織に内部情報を流す裏切り者・ネズミを見つけ出す特別任務を与えた、ヤクザ・柏木と熊倉警部は死体で発見され裏切り者・ネズミの犯行と思われた」、松永はネズミを見つけて極秘裏に処理すると述べた。
松永は熊倉警部の娘の所轄刑事・熊倉清(佐藤仁美)を監察官室に呼び話と父と恋人の警察官を聞き、恋人は熊倉警部の部下の組対刑事・谷口芳雄(忍成修吾)と考え、組対で唯一アリバイがなかった、清は谷口と話した。
松永は谷口の同僚刑事から谷口は清以外の女と浮気していたと聞き犯人でないと知った、松永は熊倉警部の死が自殺を考えたが清は否定した、清は熊倉警部の死体発見現場の山に秘密の場所があると記憶にあった。
松永は山で秘密の場所を調べ手紙を見つけた、「熊倉警部は5年前から裏カジノに出入りし借金が出来て柏木に情報を売った」「熊倉警部は松永からネズミ探しを頼まれ、柏木と揉めて殺害し自害した」。
松永は円卓会議で報告し、事故死で決着した。
清は秘密の場所を調べ何も無く松永が持ち去ったと知り、清は熊倉警部と柏木とのメールを見つけ「熊倉警部は柏木に松永からの依頼も知らせた」と知り、熊倉警部と柏木を殺害し、手紙を偽装して、松永に手紙を見つけさせた。
原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:泉澤陽子
演出:河原瑶
- 2:2019年8月3日:2人目の女・「したたかな女」:46m
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W県警本部最高意思決定機関の円卓会議で有名ユーチューバー・ピコタ(小西詠斗)の映像を見て、Yこと矢野の取調べが厳しい噂を話し、監察官・松永菜穂子(芦名星)は取調べの違法性を調べを命じられた。
松永は担当刑事・葛城千香(佐津川愛美)を呼び、「3月前にピコタは警察を騙し逮捕させて撮影し、主任・矢野(神尾佑)が厳しく取調べ罰金を払わせた。ピコタは再度動画配信を始め、葛城が監視した」と聞き、所轄ではパワハラや セクハラが問題となっていたが葛城は否定し、中学で痴漢に会い強くなるため柔道で強くなったと告げた。
女子高生・北咲良(ついひじ杏奈)を痴漢した容疑で男が逮捕されたが目撃者はおらず疑問もあり、葛城は被害者に質問し過去にも同じ事があったと聞き、被疑者は完全黙秘した。
松永は葛城から事件の詳細を聞き「被疑者は前科者リストから宮川充(平田雄也)と合致したが今回は無罪と答え、葛城は宮川を取調べ違和感を持ったが黙秘された」「矢野は宮川を強引に取調べ」。
葛城は違和感が眼鏡と知り、目撃者が出頭しスマホ映像を提出し映画を隠し撮りしたと述べ宮川は釈放された、ユーチューバーが矢野の取調べ映像をネットで流し、葛城は報復に矢野が嵌められたと思った。
円卓会議で映像を話し、松永は県警の一新を求め関係者の処罰を命じられ、矢野は退職し、葛城は松永に呼び出され「葛城は宮川の眼鏡にカメラが仕込まれていると気づき、痴漢事件が狂言で全員がグル」と言われ「痴漢行為した矢野が許せず、黙った」と答え、松永は沈黙には証拠がない」と答えた。
原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:泉澤陽子
演出:酒井麻衣
- 3:2019年8月10日:3人目の女・「溺れる女」:46m
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女性刑事・日下凛子(谷村美月)は好きな上司刑事・上原佑司(山田雄大)に小学生の交換日記を相談した、女は日下の不倫を疑った。
W県警本部最高意思決定機関の円卓会議で、少女惨殺事件の犯行現場の遺留品に日下が関わる証拠が見つかり、監察官・松永菜穂子(芦名星)に調査を指示した。
松永は日下を呼び出して少女惨殺事件の詳細を聞き、署内の先輩刑事・上原と組み信頼出来ると聞き、遺体の側で日下のペンが見つかり疑われ、日下は否認し、松永は何故落ちていたかを問うた。
日下は被害者の交換日記の相手が犯人と疑い、被害者が友人・寺田と会いその後攫われたが家にいたアリバイを主張し、松永は日下が何か隠すと考えた。
日下は犯行日に上原とホテルにいた、上原は鑑識・安岡(吉本菜穂子)と話した、松永は安岡から電話で日下の情報を聞き、日下は寺田から被害者の交換日記の相手は男と聞き、女は日下と上原を監視した。
松永は日下を呼び犯人でない根拠を問い、一人でのアリバイで上原といたと疑い問い詰め、日下は認めたが庇い好きになっただけと告げ、松永はそれが女性警察官の正義かと問うた。
松永と日下は、交換日記の相手と、犯人がペンで日下に罠をかけたと上原の妻と上原の動機を考え、日下は上原といた時間は犯行時間とずれると考えた。
日下は松永の指示で寺田祐司の母(白羽ゆり)を訪ね証言を確認して寺田が犯人の母を庇っていて交換日記の相手は寺田祐司だったと知った、上原佑司は安岡の訪問を受け日下に罪を着せたと告げ不倫を迫られた。
円卓会議で鑑識・安岡の処分を決め、少女惨殺事件の処理は松永に一任し、松永は少女惨殺事件は本部解決とし、日下は上原と別れると決め、松永は終わった事だと告げた。
原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:井上テテ
演出:酒井麻衣
- 4:2019年8月17日:4人目の女・「一途な女」:46m
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W県警本部最高意思決定機関の円卓会議で、半グレ集団・禁愚混愚にDプリンタで銃を密造して流す半グレ集団を捜査する警察チーム内に問題がある情報の調査を監察官・松永菜穂子(芦名星)に指令が下った。
松永は、鑑識課の女刑事・近田(小林きな子)と千春(優希美青)を呼び事情を聞き、「ガサ入れの時に野尻刑事が千春を庇い負傷した」「近田は千春には特殊な能力があり捜査に貢献できる」と聞いた。
半グレ集団・禁愚混愚のガサ入れで鑑識・木場らと組対刑事・野尻(鶴見辰吾)と三宅(金井勇太)らが合同で参加し、千春は大事な話を聞かされる事が多く、サークルで知り合った野尻刑事が好きだが壁が出来ていた、禁愚混愚のアジトに組対と鑑識が乗りこみ、千春は違法ドラッグの隠し場所を指摘して、集団の一人に野尻が撃たれて負傷した。
近田は事故と主張し、松永は組対から野尻は千春に距離を取っていたと聞き、野尻と千春とのそれ以前の接点を問うた。
翌日の銃を密造集団へのガサ入れが同じメンバーで行われ、負傷した野尻と変装した三宅らが参加し、「千春と壁が出来た野尻がサークルを辞めた」、銃密造の証拠発見が必要でアジト・阿久津インダストリーに行き突入した。
捜査員は家宅捜査し、樹脂拳銃は溶かされる前に見つける時間勝負で、野尻が千春に近づき助けを求め、千春は樹脂の匂いを探し窓から外を見て隣のビルに行き屋上でドローンと銃を見つけた、千春は他にも匂いを感じ隠れていた男が銃で狙い野尻を庇った。
千春は撃たれ怪我して自分が犬だから野尻への想いは叶わないと知っていた、野尻はアレルギーで犬を避けていて、千春は理解して自分から距離を取っていた。
原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:井上テテ
演出:日暮謙
- 5:2019年8月24日:5人目の女・「欲望の女」:46m
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監察官・松永菜穂子(芦名星)は巡査部長・金井聡美(戸田菜穂)を呼んだ、W県警本部最高意思決定機関の円卓会議で金井が万引きで検挙した少年が大物政治家・立川透の子息・大輔で政治的圧力があったと話した。
松永は金井から「見逃せない、それ以外に書店で万引きしている、書店が打撃を受ける、警察と松永にもがっかり」と言われた、金井は帰宅し夫(林泰文)と娘に迎えられた。
松永はスーパーの防犯カメラ録画映像を調べ、大輔の服装が書店とスーパーで異なり、二度目が偶然か疑った。
松永は金井を再度呼び、隠し事を問い、大輔の検挙が誤りの可能性を問い現行犯でない書店の万引きを認めた訳を疑い、「犯行時に書店映像に大輔と金井が映っていない」「書店の被害届けが不審、近くでサラリーマンが財布を盗まれ殴られた傷害事件があった」と告げた。
金井は仕事が忙しく娘と上手く行かず壊れて書店で万引きの衝動が抑えられず、そこを松永が制止した。
松永は金井に万引きを繰り返す精神障害と告げ「窃盗犯担当で手口を憶えた、快感を感じた」「傷害事件犯人の大輔から万引きを見られ取引し、自分が万引きした本を利用した」と聞いた、松永は金井の夫に事情を話し、治療を求めた。
円卓会議で金井が依願退職し、大輔は傷害で再逮捕されたが示談が成立したと話した、金井は松永に最近に病気になったと認める嘘を付き、本当は父の死後から本を盗み続けていた。
原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:三浦駿斗
演出:河原瑶
- 6:2019年9月07日:6人目の女・「惑わす女」:46m
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路上で殺人事件が起き被害者は木城組幹部・水橋旭(小澤和義)で容疑者は構成員・西窪亮一(白石隼也)と判り組織犯罪対策課刑事・高寺小百合(鈴木砂羽)は西窪と恋愛関係にあった。
W県警本部最高意思決定機関の円卓会議で暴力団担当女刑事とヤクザ・西窪との恋愛関係の情報を知り、監察官・松永菜穂子(芦名星)に調査を命じた。
松永は高寺を呼び話を聞き、高寺は2月前に傷害事件で聴取し好意をもち西窪と交際したと問われ捜査上と否定した、松永は担当としての意見を問い、女性刑事の地位と仕事を話した。
水橋殺害の新たな目撃者が見つかり、松永は口論で出たサユリが高寺かと問い、高寺は西窪との交際を認め、2月前に情報提供で会い目的は交際と言われ隠れて付き合った。
高寺は「西窪が先輩に誘われ組に入り、先輩が殺されて水橋を疑った」「1人の人間として純粋に西窪愛している、愛を貫く」と告げた、松永は西窪の逃走ルートから高寺に会おうとしていると考え、西窪は高寺の住居近くの橋で検挙された。
松永は円卓会議で報告し、名前は出ず処分が決まり、松永は所轄から水橋の遺留品のスマホが消えて西窪は何も答えないと聞き、高寺を呼び出し西窪との恋愛を疑い、高寺は水橋と交際していたが別れようとして脅された。
松永は西窪が川に捨てたスマホを回収し、高寺は水橋との清算の為に西窪に近づき相談した、高寺はスマホを奪った西窪に呼び出されたが殺人犯となり利用価値が無くなっていた、松永は高寺が殺人を予見したと考えたが証拠は無かった。
原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:三浦駿斗
演出:原田健太郎
- 7:2019年9月14日:7人目の女・「禁忌の女」:46mm
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女刑事・滝沢純江(床嶋佳子)がカトリックの神父の自分の叔父で養父・佐山徳二(団時朗)を殺したと自首をした。
W県警本部最高意思決定機関の円卓会議で復職警官の殺害を話し、大スキャンダルになる前の対応を考え監察官・松永菜穂子(芦名星)に調査を指示した、松永は新人時代から滝沢に憧れて上を目指していた。
松永は滝沢を部屋に呼び、「昨夜8時に司祭館に帰宅し延長コードで絞殺した、司祭館には夫・渉と娘・由紀が暮らすが外泊していた、助祭・吉村(山田明鄕)と若い助祭・畠山(橋本真一)がいた「滝沢は脳梗塞の父の看病に疲れて犯行した」「滝沢は8年前に家族を選んだが地獄だった」と告げた。
畠山は証言で「滝沢は苦しむ佐山に静かな永遠の休息を望み」、吉村は6時に佐山と会ったと告げ、滝沢の夫・渉は外出したと告げ、松永は滝沢が佐山を尊敬し佐山は滝沢を愛していたと確認し、松永は自分の父の死後に会った佐山を思い出した。
松永は滝沢を呼び、佐山の司法解剖から犯行時刻が早いと告げたが認めなかった、吉村にアリバイがあり畠山に疑惑がアリバイがない時刻があった。
松永は畠山を取調べアリバイを問い恋人の男と会っていたと聞いた、松永は滝沢夫婦を考えて仮説が浮かび滝沢を呼び、渉は心の病に苦しみ佐山は認知症で滝沢を忘れ、滝沢は偽証して父を庇い自殺を他殺に変え、カトリックで禁じられている自殺を隠した。
松永は上司(正名撲滅)から警視正の内示と円卓会議メンバーに入る事を聞いた。
原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:泉澤陽子
演出:日暮謙
- 8(e):2019年9月21日:8人目の女・「追い詰める女」:46m
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松永菜穂子(芦名星)は警視正に昇格して円卓会議の一員となったが歓迎されていなかった。
松永は猿渡署に車で直行し暴風で遅れて到着して所轄刑事・熊倉清(佐藤仁美)と再会し、署長(鶴田忍)と課長(小野了)から少女・下田杏奈失踪事件を聞き、母は少年課・下田百合(伊藤かずえ)だった。
松永は自宅の下田を訪ねて話し、杏奈に最後に会ったのは担任の小畑で若く線が細いと聞き、松永は寒気で熱を出した。
松永は猿渡署に戻り、熊倉から県日報・篠田(大野いと)を紹介された、熊倉は「小畑はあまり評判は良くなく1週前に右手を怪我して、杏奈が手伝い帰宅が遅れた」と聞いた。
松永は猿渡署に下田を呼び、「署に自宅待機と告げたが外出し、車のタイヤが濡れていた」「トランクにランドセルがあり帰宅後に杏奈が外出した。
下田は娘を虐待した」と告げたが下田は躾けと主張し、自分が病気で時間がなかったと告げた。
松永は夜に猿渡署から車で去り過疎地で止めた、熊倉が車で現れ、何故下田の秘密を曝いたか問い「ズボンの裾が汚れ雨の中に外に出た、杏奈の虐待を何故気づいたか」問い、交通事故かと問うた、松永は「雨の中で少女を轢き杏奈と考えトランクに隠した」。
松永は熊倉に隠蔽を望み、熊倉は自分は父を殺しその不祥事を松永に隠蔽させた、松永を殺すと告げた。
原作:葉真中顕『W県警の悲劇』
脚本:泉澤陽子
演出:河原瑶