パソコン

CAD関係

1:CADとは何でしょうか。
@computer aided design の略で、本来はコンピュータを補助にして設計を行うことです。
図面を書くのはトレースですので、設計の一部です。

2:でも一般には図面を書くソフトや行為をCAD と呼んでいると思います。
@ソフトウエアのダウンロードサイトに行っても、質問の様に分類されています。
従って、通称は「図面を書くソフトや行為をCAD と呼んでいる」と考えても良いと思います。
ただし本来の意味も知らないと困る事があります。
例えば海外の書類にCADと使われておれば、前後の文章から正確に判断が必要です。

3:パソコンCADは初心者でも使えますか。
@ワープロや表計算などでは基本の操作方法がほとんど同じになってきています。
プログラムには基本仕様があります。
パソコンの図形ソフトやCADソフトも、操作性の向上と機能の統一性が出てきつつあります。
マニュアルやヘルプを読む必要がある、個々のソフトの個性が強く慣れれば全部使えるとは言えない、等苦労する事は多いです。

4:図形ソフトとどこが異なりますか。
@:はっきりした境界はないですが、CADソフトと呼ばれるものは数値的に正確に入力する機能があるものを指します。
図形ソフトは、イラストなどを数値を気にせずに出来上がりを見ながら絵を描くように使う事が多いです。

5:ファイルの種類は規格がありますか。
@:ありません。
しかし、業界で使用実績の多い形式をサポートする事が普通になってきています。
例えば、ガーバー、DXF,DWG等です。

6:トレースに限っても、CADが普及した理由は何でしょうか。
@:依然、経験は必要ですが、手書きに比べて修正が容易で正確です。
習得時間が短くなりました。
磁気テープ等へのバックアップが容易で、紙図面より保管が優れます。
電子データですから、他の設計や、製造にも利用できます。
メリットが多いです。

7:CAが付く言葉が沢山あります。
@本来の意味からすれば、コンピュータを使う・補助してもらうと言う意味ですのでコンピュータを使用して行う全てに当てはまります。
製造=CAM  教育=CAT  等。

8:デザイン分野で製図以外では何がありますか。
@数値計算、シュミレーション、有限要素法、実験計画法、多変量解析等無数に有ります。
表計算やデータベースも広い意味では含める事が出来ます。
(2003/11/03)

9:精密な数値を使うパソコンCADには何がありますか。
@電子回路板の設計関係が利用が進んでいます。
自動結線・多層設計・デジタル回路・アナログ回路・動作シュミレーションなどです。

10:自動結線とは何でしょうか。
@:電子回路板の設計は、ロジック設計から始めて、最初は結線図のみです。
それを技術者が実際の回路の結線図にデザインします。
自動結線とは、作業のルールを与えてコンピュータに回路図を作らせる作業です。

11:自動結線の課題は何でしょうか。
@:ロジック図から、回路図に結線出来る保証はありません。
また、全ての作業ルールを重み付けで決める事は難しいです。
高度の人間の技術者並に結線精度を上げる事です。

12:アナログ回路とデジタル回路の違いは何ですか。
@:デジタル回路では、電流・電圧が制御されており、結線ルールを決めると全ての配線をそれに従って設計する事が可能です。
これは平面に格子状の配線を仮想的に設けて、その実際の有無を決める作業に出来ます。
これは、コンピュータやCAD向きです。

13:アナログ回路はコンピュータCADには向かないですか。
@:数学的な配置・結線だけでは対応できません。
設計要素が増えますし、数値化は困難です。
技術者が、コンピュータを使用して対話式にデザインしてゆく方法がノウハウを生かした、作業効率が良い方法と言われています。
(2011/02/25)

14:配線CAD用ソフト向けのハードが作られた背景は何でしょうか。
@:CADデータは、多くの機器で読むことが出来ると利用が広がります。
その為には、データ形式や情報が公開されている必要があります。
上記情報は当初は互換ソフトを想定しましたが、ハードにも重要となりました。

15:特定CADの普及の利点は何でしょうか。
@:ひとつは、上記の様なデータの利用拡大目的の主流の普及です。
極端に言えば、性能が一番より互換性が一番と考える人が多い。
次に、普及ソフトのデータ互換ソフトが多く作られますが、元のソフトの普及を加速します。
そして、普及ソフトがモジュール追加対応であれば、優秀なモジュールのみの開発も増えます。

16:何故にハード対応が起きたのか。
@:機能・性能と互換性とは反する事があります。
モジュールの追加や、周辺機能の充実も同様です。
ソフトは汎用ハード対応にして、使用環境を制限しない戦略でした。
それが、ある程度の普及を越えると機能・性能を生かす専用ハードが作られはじめました。
ハード+ソフトで購入して、専用機として使用する事が増えたのです。
(2013/04/23)

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