三毛猫ホームズの推理
- 登場人物
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片山義太郎:相葉雅紀:刑事・血恐怖症+高所恐怖症+女性恐怖症・次男
片山ヒロシ:藤木直人:長男・作家を目指す
片山晴美:大政絢:妹・フリーター
ホームズ:三毛猫+猫の化身:マツコデラックス
石津刑事:大倉忠義
根本刑事:尾美としのり
栗原1課長:石坂浩二
- スタッフ
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原作:赤川次郎
脚本:大宮エリー・高橋悠也
監督:中島悟・南雲聖一
製作年:2012年
- 第1話:「天才化け猫&ダメ刑事vs密室殺人」
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女性恐怖症・高所恐怖症・幽霊恐怖症・血恐怖症などを持つ刑事片山義太郎(相葉雅紀)は、家訓から刑事となったがいつも止めたいと思っていた。
捜査一課長・栗原(石坂浩二)の友人・森崎教授(大滝龍宇一)を訪ねて石津刑事(大倉忠義)と女子大に行き、学部長・森崎から学内風紀の乱れ調査依頼された義太郎たちは、学生の吉崎(ベッキー)に会い、森崎の弟の富田総務部長(大鶴義丹)は反対したが捜査開始した。
義太郎は誰でもひっかくという三毛猫ホームズに会うがなついた。
建築業者の今井と管理の小峰に会い、コンテナ・カフェテリアから近くの女子寮の見張りを始めるが、火事を見つけ消化した。
吉崎の部屋で着替えて戻るとコンテナ・カフェテリアは鍵がかかっていた。
翌日、見張っていたカフェテリアで森崎学部長が殺害されていた、密室殺人であり鍵がかかり、部屋中の椅子やテーブルがなかった。
三毛猫の化身(マツコデラックス)が突然現れ義太郎に語りかけ、三毛猫を貰って帰った。
兄は死体の入れ替わりで密室の謎を解くが今井はビルから落ち、富田は実行前に森崎が死んでいたと自供した。
義太郎は小峰が吉崎を脅迫するのを見つけ、事件の死が打撲という事に気づいた。
そして、コンテナ・カフェテリアの構造から殺人方法と犯人が判ったが、義太郎は理由を信じれなかった。
感想: 猫の化身がアイデアであり、メイントリックを原作から使用している。
原作のユーモア・ミステリを映像の世界に持ち込む事に成功している。
- 第2話:「猫はミタ。亡霊の殺人」
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晴美(大政絢)の働く恋愛アカデミーのセミナーに片山義太郎(相葉雅紀)・石津(大倉忠義)が出席し、DVDが終わると講師・山室(平沼紀之)が死んでいた。
アカデミーは講師・戸村(阪田マサノブ)、講師・泉田(龍坐)、事務員・相良(半海一晃)で運営していた。
出席名簿に金崎沢子(うえむらちか)がいなく、彼女は2年前に首つり自殺していた。
義太郎は、金崎沢子の妹・涼子(瀧本美織)を訪問し関係者の写真を見せるが知らないと言い、父が沢子と涼子を撮した写真を借りた。
再度涼子を訪ねた義太郎は死体を見つけスリッパで確認したが、アカデミーで泉田が毒殺されて防犯カメラに涼子が写っており、死体写真から涼子と思ったのは徳田律子だった。
涼子から義太郎に会いたいと電話があり、兄たちの尾行を知らずに会うと「姉を騙した結婚詐欺の2人を殺した」と言い、石津が邪魔をするが義太郎は亡霊が犯人と言った。
兄が追い出したホームズを探した義太郎は化身(マツコデラックス)から涼子から借りた写真に撮影者が反射で写っていると指摘した。
アカデミーに駆けつけた義太郎たちは、犯人の涼子の父を見つけ、涼子は関係者の写真で知ってかばったと言った。
感想: 亡霊を信じる義太郎だが、その正体がポイント。
血の恐怖症の義太郎ばかり死体に見つけ、女性恐怖症の義太郎が女性の調査を指示される。
- 第3話:「猫消失!?古城監禁殺人ツアー」
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ホームズの力で指名手配犯を逮捕した片山義太郎(相葉雅紀)は、課長・栗原(石坂浩二)から中世ヨーロッパ風の古城へ招待されたが、実は知人の財閥社長・永江和哉(山口馬木也)一家の警護依頼で兄・ヒロシ(藤木直人)と妹・晴美(大政絢)と石津刑事(大倉忠義)も同行になった。
和哉は長男で、長女・有恵(北川弘美)、次男・紳哉(細田よしひこ)、次女・圭子(加藤あい)、秘書・北村(小松和重)と城に到着し、父・英哉(榎木孝明)と執事・梶本(長江英和)と会った。
英哉は、2年前に殺された婚約者・智美(春日井静奈)の犯人捜しが目的で、義太郎は協力を頼まれた。
その夜に長女・有恵が刺し殺され、英哉が行方不明になった。
電話が不通で、携帯電話も盗まれたので北村は車で連絡に出かけて爆破され、道も不通になった。
石津が熱を出し、次女・圭子が看護士で処理して、自分は腹違いで寄生虫と呼ばれていると言った。
梶本の制止を破って智美が殺された鉄の処女のある部屋の鍵を開けて押し入った和哉たちは、鉄の処女で英哉の死体を見つけた。
(続く)
- 第4話:「古城連続殺人!真犯人の涙」
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(続き)
英哉の死体を見て気絶した義太郎だが、息子たちは遺言書を探し、義太郎は梶本を取り調べたが、紳哉がアーチェリーの弓が足に刺さり手当した圭子は当分歩けないと言った。
討たれた時に居なかったのは和哉でアーチェリーの名手でワープロに遺言らしき文があり死体が見つかった。
兄・ヒロシはワープロのキーボードを調べ手袋でタイプした事を見つけ犯人が別にいると推理し、落ち込む義太郎を置いて調べた妹・晴美は隠し部屋を見つけ、死んだと思っていた北村に襲われ、北村は「あるひとのために行っている」と言い駆けつけた義太郎や石津から逃げて墜落死した。
真夜中に真っ暗な部屋で紳哉と梶本の死体が見つかり、兄・ヒロシは相討ちと推理したが、義太郎は違和感があった。
そして、北村の言ったあるひとが誰か気づき、同時に2年前の智美殺しや色々な真実が判った。
感想: 義太郎の頼りなさはやり過ぎの感もある。
犯人や他の人物も、利用しやすく感じて最後に失敗するパターンだが、逆の見方で展開も予想出来そうだ。
- 第5話:「回る殺人の怪!?初恋の義太郎」
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栗原一課長(石坂浩二)は義太郎(相葉雅紀)・ヒロシ(藤木直人)・晴美(大政絢)に義太郎の辞表を受理すると告げた。
そこに一発の弾丸が飛び込み、店内で神田勇一(隈部洋平)が倒れたが毒殺であり脅迫状が見つかった。
神田の家に行った石津(大倉忠義)と行った義太郎は八王子署の津川旬子(吉瀬美智子)と会うが女性アレルギーは起きず、神田の手帳から少女の写真を見つけた。
安東和敏(七枝実)が刺し殺され、脅迫状と注射器があり、津川と安東の家を探した義太郎は同じ少女の写真を見つけた。
結城哲也(竹森千人)の絞殺死体が見つかり、脅迫電話とナイフが見つかり、栗原課長はフーガの様に凶器が繋がっていると指摘した。
片山家で3人と石津・津川で捜査会議をして、写真は10年前のものと思え、晴美は携帯電話アプリで10年後に変換してみると石津が元DJの藤田ゆかり(肘井美佳)と言った。本部会議で根元が電話が大崎の駅からと言い、津川の指示で義太郎は久保山良男(赤木伸輔)が神田の背後にいると言った。
義太郎の辞職を栗原はヒロシ達に逆療法といい、義太郎は津川とデートを約束するが来なく悩むとホームズから自分の事は自分で決めろと言われた。
翌日本部に行くと皆と津川は八王子に行き、捜査からはずされた。
晴美はひとりで、久保山の家に調べに行くが・・・・・。
(続く)
- 第6話:「復讐の卒業写真…涙の女刑事」
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(続き)
津川旬子(吉瀬美智子)に気絶させられた晴美(大政絢)が退院し、栗原一課長(石坂浩二)・石津(大倉忠義)を含めて家で捜査会議が始まった。
藤田ゆかり(肘井美佳)の身元確認が偽造で、久保山良男(赤木伸輔)の情報リークは旬子が義太郎(相葉雅紀)を利用した疑いがあった。
悩む義太郎にホームズ(マツコデラックス)は自分で調べるため八王子に連れて行かせた。
高校にゆかりの写真の場所があり、会った旬子を待たせて義太郎は久保山がゆかりの父の事情でうらまれて、4人仲間のいじめで自殺を図り長く植物人間状態だったと知った。
そして、ゆかりが本当は津川幸子で旬子の妹だとも判った。
身元不明殺害事件を調べた石津たちは現場が久保山の家の近くで、先にゆかりの結婚相手・石井一馬(長谷川朝晴)が既に調べていた。
八王子署にいる根元刑事(尾美としのり)に久保山から保護の連絡があったが旬子と石井が先に連れ去った。
義太郎は事件の始まりの高校の倉庫だと思い、根元に連絡して自分も向かったが、2人は立てこもっていた。
旬子と石井は、ゆかりが結婚前に記憶を取り戻そうと久保山を訪ね殺害され、仲間4人が笑っていたと語り、許せないと言ったが義太郎は復讐は終わりがなく刑事の仕事はそれを終わらせる事と答えた。
そして、・・・・・。
感想: 女性アレルギーが出ない津川に義太郎は親近感を持つがその結果は・・。
栗原課長の逆療法の結果はどうなったかがサブテーマ。
刑事の本当の役目に義太郎は悩む。
- 第7話:「完全犯罪!?放火の真実を追え」
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兄・ヒロシ(藤木直人)と妹・晴美(大政絢)と石津刑事(大倉忠義)とアパート火災に遭遇した義太郎(相葉雅紀)は、老夫婦と1羽のインコを救い出し、義太郎は写真を撮っていた女性を見た。
火災は連続放火事件とみられ、栗原一課長(石坂浩二)ら捜査一課が担当し、現場からゲンさんと立石貢の二人が見つからず、各現場の野次馬写真に週刊誌編集長・有田令子(紺野まひる)が居た。
取り調べで否認し逆に事件が起きた後に捜査する警察を非難した。
令子を尾行した義太郎は、生活保護をだまし取る囲い屋の団体と立ち向かう令子と、立石貢に金を渡して何かを依頼する所を目撃し、LR企画という団体が関係しているようだった。
立石貢が風呂で心筋梗塞?で死に、令子に次のターゲットは自分のアパートと言われた義太郎はLR企画の鮫田悠一(金山一彦)を任意出頭させるが証拠もなく自宅謹慎になった。義太郎は立石が殺された方法に気づき、令子と老夫婦(織本順吉・森康子)が囲い屋を罠にかけ様としていたが、老夫婦が死のうとしていると気づき令子を説得した。
感想: 事件後に捜査する批判に義太郎だけが、まじめに悩む。
ホームズの助けで、徐々に真相に気づき令子と老夫婦を助けた。
- 第8話:「死の仮面舞踏!!さらば三毛猫」
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学生課・川口素子(西山繭子)と奈良教授(松澤一之)に会って、栗原一課長(石坂浩二)の代わりに女子大で講義を始めた義太郎(相葉雅紀)の背後に浜野牧子(梶原ひかり)の死体がつり下げられ、見て失神した義太郎の動画がネットに流れ移動の話が出た、一方では三毛猫ホームズ(マツコデラックス)から死期が近いと言われた。
大学は薬物売買の容疑があり、宮越友美(岡本玲)やその友人の村瀬明日香(有村架純)が中心で皆が友美の言いなりだった。
義太郎と石津刑事(大倉忠義)が女子大を調べると、村瀬明日香がジャーナリストの春日貞幸(児玉貴志)に数字が並んだ手紙を渡し、友美は准教授・堀口康夫(東根作寿英)と親しく、尾行に気づき義太郎の電話番号を聞いた時に、友美に対する殺人予告の人形が見つかった。
自宅の義太郎に友美から緊急の電話がかかったが、行くとのんびり食事中であり、送ってゆくと途中で春日貞幸の死体が吊り下げられて来た。
石津の撮った動画を見ると堀口の奇妙なポーズがあり、それは浜野牧子の時も同様だった。
ホームズは義太郎が頼らないために嘘をついていたが、猫のポーズから義太郎は堀口のポーズを糸を巻いていると気づき死体を吊り降ろす方法に気づき、堀口の部屋を調べると糸と麻薬が見つかった。
ドラッグパーティのたれ込みで踏み込むと奈良と友美がいなく、奈良の部屋に行くと奈良の死体と友美がいて、友美は逮捕された。
ホームズは義太郎に人を疑う刑事になれと言った。
(続く)
- 第9話:「刑事失格!?三毛猫最後の教え」
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(続き)
取調べで宮越友美(岡本玲)容疑を否認し、片山義太郎(相葉雅紀)は釈放した。
友美は村瀬明日香(有村架純)を心配し、堀口(東根作寿英)も逃がしてしまった。
石津刑事(大倉忠義)は、川口素子(西山繭子)の過去に目をつけたが姿を消した。
明日香から義太郎に呼び出しがあり、奈良(松澤一之)を殺したのは小さな時の恩人の友美を助けるためと言ったが仮面の男に刺されて。
友美の証言に疑問を持った義太郎はホームズ(マツコデラックス)の注意も聞かず、嘘で罠を仕掛けて友美を捕まえた。
人を信じない友美は、信用しかけた義太郎に嘘を言われて希望をうしなった。
ホームズは義太郎に、良心を捨てて嘘をついたことで友美の望みを失わせた事を非難して去った。
感想: 人を信じる事が出来ない人物が、一人の気持ちを判らず、もうひとりの嘘に傷ついてしまう。
犯人逮捕にも、手段を大事にしてきた義太郎の行動は、ホームズが離れるという波紋を呼ぶ。
- 第10話:「最終章!!脱獄犯は片山家の仇」
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栗原一課長(石坂浩二)の定年が近かった。
金田広造(陣内孝則)が脱獄して、ヤクザを殺し逃亡したが居所を知った警察は包囲した。
撃ち合いになり警察の銃から2発、それ以外の銃から2発発射されて、栗原は階段から足を滑らし重傷になり、村田刑事が射殺された。
片山ヒロシ(藤木直人)は栗原から個人感情を入れないようにと口止めされていたが、片山晴美(大政絢)に23年前に父・片山正太郎(平岳大)を殺したのは金田だといい、片山義太郎(相葉雅紀)には言わない事にした。
病院の義太郎と石津刑事(大倉忠義)に金田から電話があり、自分は警官は殺していないと言った。
義太郎は、弾丸の軌道に疑問を持ち現場で探し逆の方向で発見したが、根本刑事(尾美としのり)は途中の柱に当たって跳ね返ったと言った。
再度調べた義太郎たちは現場で村田刑事が動かされた証拠を見つけ、根本を問うと栗原の誤射を隠蔽したと言い、それを聞いた小林管理官(升毅)は批判した。
そこへ金田から脅迫電話があり、小林は応じる振りをして金の受け渡し現場で金田を射殺しようとしたが、義太郎は夢中で妨害して金田は逃亡した。
家で兄妹から、父を金田が殺したと聞いた義太郎は驚くがそこに金田が乗り込んで来た。
(続く)
- 第11話:
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(続く)
片山家に来た金田広造(陣内孝則)は、片山ヒロシ(藤木直人)・晴美(大政絢)・義太郎(相葉雅紀)に助けを求めに来たと言い、ヤクザも村田刑事も父・片山正太郎(平岳大)も殺していないと言い、村田刑事を撃った貫通弾を見せ、ヒロシは警察の使用弾でないと言った。
義太郎は金田と現場の倉庫に行き、撃った所から栗原一課長(石坂浩二)ではなく、金田は暗くて顔ははっきり見えなかったが左利きと言い、義太郎の父を撃った男は顔を見たが知らない男で母の治療代と引き替えに罪をかぶり、母の危篤を聞き勧誘されて脱獄したと言った。
義太郎は金田の母は3年前に死去しており、脱獄から仕組まれていたと判り、2人は移動するが見つかり逃亡し家に帰った。
兄は父の日記を見つけるが襲われ、金田が呼び出された義太郎を振り切り1人で出かけた。
義太郎はホームズが指す父の日記にヤクザと一緒に写る小林管理官(升毅)を見つけた。小林が金田の前に現れ、駆けつけた義太郎達に銃声が聞こえ、小林が怪我をして錠の下りた部屋の中で金田が首つり死していた。
石津刑事(大倉忠義)は村田刑事の貫通弾の位置に硝煙反応を見つけ小林が左で銃を撃つと突き止め、義太郎は疑問を調べ始めた。
義太郎は密室状態での首つりを調べ、ひもが長すぎ格子窓を通して外から引けて摩擦跡がある事と椅子を蹴って首つりするには死体の位置が高すぎる事を見つけた。
小林が現れ自分がやったが金田は逃げる気はなかったが、義太郎に迷惑というと逃げる事にしたと言い、父もヤクザに断られ自分が撃ったと言った。
小林は義太郎に銃を向けるが、ホームズが火災警報を鳴らしたので傷で済み、駆けつけた兄妹と石津のも発砲するが、弾が残り1発になり逮捕された。
栗原は退官し、ホームズ(マツコデラックス)が義太郎に正式の別れに現れ、義太郎は頼り過ぎと反省するが、ホームズは引き止めないと直ぐに忘れると言うが義太郎は絶対に忘れないと言った。
片山家の会議でホームズの謎に悩む、祖父の写真と父の写真に三毛猫が写っており、栗原も知っていたが不思議だった。
片山家に家政婦(マツコデラックス)がやってきたが義太郎はホームズかどうか迷った。
感想: ヤクザの死、村田刑事の死、父の死と密室での金田の死の謎が解き明かされる。
その背後の真相と犯人も判る。
ただし、ホームズの謎は不明のまま残った。