横山秀夫サスペンス
- 1:18番ホール:2010年3月14日
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樫村浩介(仲村トオル)は参謀の津川良治(遠藤憲一)・鎌倉敦男(田口浩正)・押田健太郎(池田成志)の勧めで市から村に帰り、村長選に出馬したが別の目的があった。
村に建設予定のテーマパークとゴルフ建設予定地をだったが、過去に交通事故遺体を埋めたゴルフ用地の18番ホールの位置を変えたかった。
前村長と16名の村議の支持の選挙は、圧倒的優勢に思われ妻・樫村由紀子(西田尚美)も納得し、ゴルフ建設予定地そばの双子峠から田村婆さん(草村礼子)も応援に来たが奥山道也(相島一之)は来なかった。
テーマパーク反対候補だけの予想だったが、テーマパーク賛成で外部からの候補反対の柏木孝介が立候補予定で参謀は奥山で、村議も支持が別れた。
選挙戦が始まると、樫村は18番ホールが気になり、選挙員に当たり、妻から苦情を言われ、参謀の津川に疑問を持ったり、妻・由紀子の住民票移転忘れを怒ったり、柏木陣営が現金を撒いている噂に多くを撒こうと言い津川に止められた。
<以下、隠し字>
選挙当日、夜に来る筈の候補の樫村が事務所に詰め、津川が来ないうちに開票が始まり、序盤が不利と知るとスコップを持ち18番ホールに向かった。
18番ホール付近で津川から当選の電話を受け、ほっとして不注意になり田村婆さんを轢き、どうするか茫然となった。
監督:鈴木浩介
脚本:福田卓郎・久松真一
原作:横山秀夫・「18番ホール」(『真相』)
出演者:仲村トオル・遠藤憲一・田口浩正・池田成志・西田尚美・草村礼子
- 2:誤報:2010年3月21日
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妻・高梨咲子(片岡礼子)はミスで整理部に移動してやる気のない夫・新聞記者の高梨透(岸谷五朗)を起こした。
選挙運動中で局長賞受賞した記者・占部徹也(小澤征悦)を見かけうらやみ、整理部につくが蒲池俊哉(渡辺いっけい)から態度を注意され、レイアウト中に荒川(木下ほのか)から自社記事の割り込みを言われ校正せずに印刷に送ったが、夜中に手塚理絵(尾野真千子)からの連絡で、無名写真家・須貝(津田寛治)の展示会の日を誤って載せるミスの連絡を受けた。
翌日の社内は湯沢剛(柏原収史)の選挙記事の年齢ミスで大騒ぎで、相馬春生(益岡徹)から全部門へ注意が出された。
高梨が展示会へ行くと担当者(田中要次)から誤報に会わせて開かざるをえないと言われ、須貝の家に謝罪に行くが誰も出なく名刺とメモを残した。
後日須貝が高梨に訂正記事掲載要求の電話を入れ、やむなく蒲池に回し再度謝罪に行くが不在で訂正記事掲載になった。
<以下、隠し字>
選挙誤報した占部は柏木候補の現金ばらまきを掴み、須貝が遺体で発見され高梨は事情を聞かれたが蒲池に8日に電話で話と言い、久保木(長谷川朝晴)の遊軍で調べると容疑者全員にアリバイがあり高梨は発見者・石野千恵子の夫・石野正晴(東根作寿英)を訪れ追い返されたが声が訂正記事掲載要求の電話と同じと気づきアリバイがないと判った。
1面記事が出来たが、占部が当選者・樫村の交通事故記事を掴み、高梨は1面記事をレイアウトしなおした。
監督:鈴木浩介
脚本:久松真一
原作:横山秀夫・「静かな家」(『看守眼』)
出演者:岸谷五朗・片岡礼子・尾野真千子・小澤征悦・渡辺いっけい・木下ほのか・津田寛治・柏原収史・益岡徹・北見敏之・長谷川朝晴
- 3:自伝:2010年3月28日
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かつて母親・律子(高橋ひとみ)に捨てられ、おば小山春代(原日出子)に育てられた只野正幸(玉山鉄二)は、磯部賢一(和田聰宏)・野口奈緒美(紺野まひる)とライターオフィスを開いており、家電量販店兵藤電器会長・兵藤興三郎(長塚京三)から高額で自伝の依頼があったが磯部と野口は不合格で只野が訪問した。
兵藤は秘書らしき村岡一郎(田中哲司)と只野に会い人はコネではなく人物で決めると言い、話はじめその日の最後に27年前に人を殺したと言った。
村岡は合否は不明で途中中止もあると言い、次回のインタビューでは卵掛けごはんの食事をし、只野は春代と村岡が会っているのを目撃し先輩記者・湯沢剛(柏原収史)に27年前事件の調査を頼み誰の事か調べた。
兵藤は立身出世談は望まず、兵藤電器1号店跡地のそばの店屋で只野は律子の事を思いだし、磯部から只野への依頼と知った。
<以下、隠し字>
只野は兵藤への最後のインタビューで村岡に席を外させ、兵藤が殺したのは自分の母だと追求し役員にする様に要求した。
村岡が現れ息子で更新所の調査員で只野の間違いを指摘し、兵藤は律子と互いに密通していて一緒になる積もりだったが突然連絡が取れなくなった、律子は只野を愛していたと言った。
監督:水谷俊之
脚本:横幕智裕・水谷俊之
原作:横山秀夫・「自伝」(新潮社 『看守眼』)
出演者:玉山鉄二・和田聰宏・紺野まひる・長塚京三・田中哲司・原日出子・柏原収史・高橋ひとみ
- 4:他人の家:2010年4月4日
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強盗の前科のある貝原英治(渡部篤郎)と貝原映子(戸田菜穂)は隣り町に引越、高校の恩師・秋田公男(小野武彦)が訪ねてきて、秋田は同僚だった佐藤久(伊東四朗)に会った。
英治らはパチンコ屋で働き朝にゴミ掃除をし毎朝、佐藤と出会い話すようになった。
大家の坂本(松澤一之)に前科を知られ立ち退きを要求され、秋田に伝えると同時に捕まって刑期の長い主犯の広神正雄(高杉亘)が出所を教えられた。
英治は佐藤に訳を話しインターネットで調べてもらうと当時の記事が載っていたが、佐藤も妻に逃げられた事を話した。
職場でトラブルがあり、英治は映子に裕福な実家に戻っても良いと言うが拒否された。
佐藤が、自分は孤独でガンで余命が短いが家を長く守りたいので2人が養子になり佐藤性になり家を守って欲しいと言った。
<以下、隠し字>
2人は迷うが養子になると間もなく、佐藤が入院し亡くなった。
英治が就職が決まった日に広神が来て、2人を脅しもみ合った時に広神が死に、英治は床下に埋めるべく穴を掘ったが、佐藤の妻の死体と手紙が出て来て妻の愛し方を間違ったと書いていた。
英治と映子は互いに相手に言った言葉を謝り、・・・・・。
監督:榎戸耕史
脚本:後藤法子
原作:横山秀夫・「他人の家」(双葉社 『真相』)
出演者:渡部篤郎・戸田菜穂・高杉亘・小野武彦・伊東四朗・松澤一之
- 5:深追い:2011年3月20日
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三ツ鐘署交通課・事故捜査係・秋葉(谷原章介)は白バイで追跡車両を深追いし、事故を起こし左遷された事があった。
交通事故現場で秋葉は自転車で車道に飛び出し死んだ被害者・高田(佐藤二郎)も遺留品から初恋相手で被害者の妻・高田明子(鶴田真由)の写真を見つけ、事故処理後に通夜に行き、昔同様にの明子に秋葉は家に通い始め、息子とも親しくなった。
署長・山根(伊武雅刀)や同僚の小磯裕美(佐藤めぐみ)からの注意も他に男がいると聞いても無視して秋葉は明子を深追いし、手帳に「K」の文字を見つけた。
明子のかっての不倫相手・片桐(鶴見辰吾)から、息子が自分の子で高田がそれを承知で結婚し、最近会って夫の虐待を聞いたと教えられた。
<以下、隠し字>
秋葉は明子のメールで駆けつけると、自殺未遂で「K」が警察官の自分と知り、署に戻り裕美から刑事課が高田が妻の受け取り名義の保険に入ったばかりと聞き、秋葉は昔明子に自転車のボルトの締め方を教えた事を思いだした。
監督:下山天
脚本:前川洋一
原作:横山秀夫・新潮社 『深追い』所収の同名短編
出演者:谷原章介・鶴田真由・伊武雅刀・佐藤めぐみ・佐藤二郎・鶴見辰吾
- 6:引き継ぎ:2011年3月27日
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三ツ鐘署刑事課・盗犯係・尾花(北村一輝)は引退した元刑事の父(小野寺昭)から伝説の空き巣・岩政こと岩田政雄(大杉漣)の事とノートを見た。
尾花(北村一輝)と荻野(岡田義徳)は若い泥棒・野々村(片桐仁)を追い、ライバル・有坂(津田寛治)も空き巣を追い、尾花と荻野は野々村の女を張るが行動時間が変わっていて、引退した岩政の犯行の噂もあり尾花は情報屋やから見かけているが仕事をしているかは不明だった。
ある日空き巣事件が起き、尾花は手口が野々村ではなく岩政と疑い、本部の専門官・財津(本田博太郎)から未熟な同じ手口と聞いた。
<以下、隠し字>
2度目に入られたという老婆に行くと、岩政を見つけ近くにいた有坂よりも先に逮捕したが、手口も盗まれた物も見つからず、有坂が前の事件で野々村を逮捕した。
尾花は岩政が野々村に手口を引き継いだと知った。
監督:下山天
脚本:前川洋一
原作:横山秀夫・新潮社 『深追い』所収の同名短編
出演:北村一輝・岡田義徳・大杉漣・津田寛治・小野寺昭・片桐仁・本田博太郎
- 7:締め出し:2011年4月3日
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三ツ鐘署生活安全課・少年係・三田村(小出恵介)は高校時代に不良の斎木(金子ノブアキ)に交際相手・美香(上原美佐)を奪われ特別に考えを持っていた。
パチンコ店強盗殺人事件が起き、川島課長(矢島健一)と本部班長・泉(今井雅之)が捜査本部を設置し所轄の各部から応援が集まり、三田村は交通課・芳賀恒子(市川実和子)と現場周辺を捜査で公園で老人とホームレスに会った。
三田村は捜査会議で発言しようとするが報告書提出を指示され、刑事課意外は締め出しに会い、刑事課も所轄は2度目の会議は締め出される聞いた。
三田村は斎木に呼び出され美香に会い酔い、翌日公園で巡査・石井(浅野和之)から老人が元交通鑑識・唐沢(織本順吉)と知り、芳賀と話し方の規則性で当日の記憶が「ミッドナイト」と気づき、石井と唐沢の部屋で塗料カタログから「ミッドナイトブルー」色の車の存在を知り斎木も乗っていた。
<以下、隠し字>
三田村は美香から斎木が金廻りが良いと知り尾行して「ウラヘッド」だと知り斎木が犯人と考えるが、芳賀も物証が無いと言った。
三田村は斎木に直接容疑を聞くが否定されたが、泉らが乗り込み逮捕した。
三田村は刑事課に移動になった。
監督:下山天
脚本:前川洋一
原作:横山秀夫・新潮社 『深追い』所収の同名短編
出演者:小出恵介・金子ノブアキ・上原美佐・市川実和子・矢島健一・今井雅之・浅野和之
- 8:仕返し:2011年4月10日
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三ツ鐘署次長・的場(三浦友和)と妻・千里(若村麻由美)は息子・慶太が、部下・浜名(古田新太)の息子・武司らにいじめられ、移動に伴い進学先を探した。
管内の公園でホームレスの死体が発見され側の半沢(山本浩司)が見つけ解剖に回し、過去の投石事件もあり発表を行い、その時の借りでTVディレクター・秋月(白石美帆)に最初に連絡した。
秋月から的場に不審な目撃情報が入り警察に来ていた可能性があり、宿直日誌で浜名と黛(戸次重幸)と黒木(中村靖日)に聞くが否定し、半沢は車とトランクを閉める音を聞き、浜名から署内で死亡し公園に運んだと聞き口止めした。
<以下、隠し字>
的場は課長・新見(小木茂光)から署内で死亡のたれこみ電話が会ったと聞き否定したが、公園で慶太らがホームレスへの投石を見て仕返しと知った。
的場は浜名を見かけ、たれ込みが浜名で、慶太が自分に仕事の威光でボスになっていると知り、新見に報告し、帰った慶太と話し始めた。
監督:下山天
脚本:前川洋一
原作:横山秀夫・新潮社 『深追い』所収の同名短編
出演者:三浦友和・若村麻由美・古田新太・白石美帆・戸次重幸・山本浩司・中村靖日・小木茂光