気分は名探偵

キャスト

夢野圭介(水谷豊):私立探偵
草間緑(岡江久美子):恋人
吉原聖子(朝丘雪路):未亡人・探偵社社長
吉原かおり(佐野量子):娘
吉原良平(財津一郎):聖子の弟
八田利男(ケーシー高峰):刑事
大藪邦彦(片桐竜次):刑事
加納礼(草野大悟):バーマスター
マリー池田(順みつき):その妻・占い師
荒木紀信(船越英一郎):店員
倉田早苗(岩本多代)
津村浩三(藤岡琢也):元刑事・吉原友人・接骨医
津村明子(一氏多佳美):その娘

スタッフ

脚本:宮田雪・石原純一・岸田理生・柏原寛司・田村多津夫・金子裕
演出:高井牧人・河野和平・水島総・梅谷茂・新沢浩・中山史郎

1:1984年10月6日:「夢野圭介絶体絶命!!(前篇/後篇)」

前篇
会社を辞めた夢野圭介(水谷豊)が探偵の仕事を誘った吉原を訪ねると部屋荒らしに遭い、家の者に吉原が死んだと聞くが娘・吉原かおり(佐野量子)は部屋荒らしの顔を見たと言ったが、何も盗まれていなかった。
吉原良平(財津一郎)は、探偵社社長・吉原の死に不審があり対応した津村浩三(藤岡琢也)を問うが、周囲に吉原に最近金を貸した者が複数いた。
圭介は恋人・草間緑(岡江久美子)から勝手に探偵社に就職しようとした事をなじられたが、翌日探偵社へ行くと未亡人・吉原聖子(朝丘雪路)は社を閉じようと思っていた。
大王製紙の佐伯(天本英世)が社長の依頼で訪問し、聖子・圭介は箱根へ案内されたがドライブインで佐伯が襲われ、聖子・圭介は車で逃げあげくに小屋にぶつかって止めた。
社に戻ると家が荒らされており、佐伯は偽と判り、生前の吉原の仕事に関係する様だった。

後篇
河野保江(八木昌子)が社に来て主人・丸文社長・河野昌一郎(北原義郎)の浮気調査の最後の日の報告書が前金を払っているがまだ届いていないと言った。
聖子(朝丘雪路)は社を止めると言い、帰る圭介(水谷豊)は襲われ報告書の1枚を要求され逃げるが刑事・八田利男(ケーシー高峰)と大藪邦彦(片桐竜次)に捕まった。
緑(岡江久美子)・聖子・津村浩三(藤岡琢也)が来て解放されたが、圭介とかおり(佐野量子)は暴力団と泥棒が報告書の1枚を探していると言った。
津村は聖子に秘密で圭介に死に場所と吉原の愛人・北野順子(田島令子)がいたと案内し鞄を見つけた。
順子は圭介に夫が家出して吉原に調査依頼し娘の治療費も貸して貰っていると語った。
報告書は殺人のあった場所と時間に河野昌一郎が出てくる写真があり、2組が探す理由がわかったが、かおりを誘拐して報告書を要求した。
圭介は1人で出かけ報告書を渡しかおりを助け、2組が争うが警察が逮捕した。
聖子は社を続け、圭介に住み込みで働くように勧めた。

2:10月13日:「小さな依頼人」

圭介(水谷豊)は聖子(朝丘雪路)の家に引っ越すが給料や経費にドライな性格にあきれ、浮気調査に出掛けると少年・河西実(磯崎洋介)から父の無罪調査を依頼されるが聖子は断った。
津村浩三(藤岡琢也)は娘・明子(一氏多佳美)が男と一晩飲み明かしたと喧嘩していた。
実が警察が自分の証言を信じないというので、圭介は八田利男(ケーシー高峰)を訪れると動機も物証もあるが本人は否認し、少年の証言を調べても第三者の証言が得られないと言い、父と別れた母・並木町子(山口美也子)が引き取りに来た。
実はガソリンスタンドでまゆみ(林佳子)が猫を逃がし父が掴まえ、まゆみの母が病院に行くと言っていたと思い出し、時間も合うので病院を探すが見つからなかった。
荒木(船越英一郎)が圭介を手伝おうとするが、津村の娘・明子と飲み明かした身代わりを頼みたかったためだった。
バーのマスター・加納(草野大悟)が猫が病気で病院に連れていく話を聞いた圭介は動物病院を調べ、まゆみを見つけアリバイ証言を得て河西隆一(山田吾一)は釈放された。
明子は正直に話し、津村は荒木をしかった。

3:10月20日:「消えたダイヤは八千万!?」

北小路綾乃(加藤治子)が八千万円のダイヤが紛失したが家族の可能性が高いので警察に知らせず、住み込みで調査依頼してきて、圭介(水谷豊)が邸宅に三男・冬彦(六浦誠)の家庭教師で入った。
圭介と荒木(船越英一郎)が3兄妹を尾行すると、長男・春彦(小倉一郎)は母が許さなかった美佐子(久保田民絵)と結婚して子供もおり、次男・夏彦(草川祐馬)は女装でパーティを行い、三女・秋乃(石田みゆき)は男に金を貢ぎ愛人バンクを行っていた。
圭介は冬彦から日曜には3人のアリバイがあると聞き他の犯人を捜すと、長年勤めていた有助(奥村公延)が風呂で死体で見つかり警察が来るが、綾乃は3人にアリバイがある事で満足と言った。
圭介は冬彦の部屋でダイヤを見つけ自分のバッグに入れて冬彦に事情を聞こうとするが、警察が有助を疑ったが圭介のバッグで見つけるが、夏彦が有助をかばい春彦の部屋に隠したものが、春彦>秋乃>冬彦の部屋と移動したと判った。
綾乃は圭介に続いて住み込んで欲しいと言い、聖子(朝丘雪路)と引き合いになった。

4:10月27日:「怪盗の正体は?」

バーや事務所では旅行先の相談で意見が別れていた。
圭介(水谷豊)は聖子(朝丘雪路)と経費精算で揉めていたが、津村(藤岡琢也)が深沢重雄(車だん吉)探しの依頼を探偵事務所にした。
圭介は八田刑事(ケーシー高峰)から怪盗106について津村が逃した泥棒で半年で時効になると言った。
圭介は緑(岡江久美子)から、似た男が教会にいる滝沢と似ていると聞いて行き、子供・めぐみ(石原香)・マザーの池上ハル(原ひさ子)といたが、深沢は1日待って欲しいと言った。
マザーが保証人になりローン会社に返済しないと教会を失うため、金集めが必要だった。圭介は1日待つが、圭介は深沢の資金調達を手伝うが集まらなく、津村に深沢の居場所を探られ、緑(岡江久美子)に借金を頼むが断られた。
教会に向かうが津村に尾行され、サラ金へ行った深沢を圭介は追い泥棒に入り借用証書を探すが見つかり教会へ逃げ帰った。
マザーは教会の事は自分ですると言い、津村は探していた深沢はいなかったと言い、緑は貸しても良いと言った。

5:11月3日:「おじいちゃんの秘密?」

仕事中の圭介(水谷豊)を老人がつきまとい自分が誰か判らないと言った。
老人は聖子(朝丘雪路)に自分探しを依頼し、津村(藤岡琢也)は只者でないと言い、老人は喫茶店に行くと色々意見を言った。
圭介は老人が大金を持っている事を知り、逃げ出した老人を尾行すると坂田幸作(下條正巳)の家を見つめ姿を消した。
若者に意見して痛めつけられた老人を見かけた圭介に昔はもっと出来たと言い、帰った圭介は津村の老人は偽ぼけとの意見に賛成だった。
老人は圭介に3日前に大金を失った事を家族に言って欲しいというが、昨日まで持っていた事を知っている圭介は尾行して、老人集会所の喫茶店に行き閉店する予定を老人は改造資金を出すというがマスターは断った。
圭介は坂田の家族に老人の意見を尋ねて欲しいと言い、老人・坂田幸作に正直に家族に自分の希望を言うべきだと言った。

6:11月10日:「愛されすぎた男」

圭介(水谷豊)と聖子(朝丘雪路)が暇をもてあましていると狭島優子(二宮さよ子)が自身宛の密告手紙を持って夫・狭島有二(入川保則)の愛人調査依頼に来た。
有二はブッティック経営で女性との付き合いが多く、圭介・聖子は見習いで荒木紀信(船越英一郎)を雇い調査したが、また手紙が来たと優子が来て圭介を誘った。
圭介は有二と優子の友人で支店担当・生駒真澄(真木洋子)が「優子が病気でばれたら殺される」と話すのを聞いた。
圭介は優子が発作で倒れ常備薬が精神安定剤だが劇薬で、有二が生駒受取名義の生命保険に入ったと知った。
優子は有二に対し過去にも傷害事件を起こし、有二を狙った所を圭介が止めた。
圭介は生駒に事件を伝えた反応と密告手紙作成のプリンタとから生駒が愛人であり犯人と見破り、有二・優子・生駒の三角関係の清算を求めた。

7:11月17日:「ヤア! と言った男」

加納礼(草野大悟)が妻・マリー池田(順みつき)から浮気を疑われて追い出され、圭介(水谷豊)に助けを求め、仲が悪い変人の教授・小林兵吉(桜井センリ)とすれ違ったと言った。
圭介と荒木が小林を訪れ助手・斉藤洋介(鈴木正幸)に会いその後に小林に聞くと知らないと言い、加納の浮気を見た主婦は意見を変えなかった。
圭介と荒木が小林が歩いて行った方向に行くと八田刑事(ケーシー高峰)が小林の大学のゼミ女生徒殺しの捜査中で、殺人方法(絞殺と赤いネッカチーフ)は非公表と言った。
圭介は小林の反応を追求すると自分が突き飛ばし殺したと言い、再現実験をすると卒論の相談で訪れ揉めて突き飛ばし逃げたが忘れ物を取りに戻る時に加納に会い、マンションの階段で誰かに会ったと述べた。
圭介は女生徒が斉藤と会っていたと聞き込み、斉藤に会い失言から犯人と判った。
圭介は自殺をはかった小林を止め、殺していないと告げ、加納と出会った証言も得た。

8:11月24日:「甘い言葉にご用心!」

ビルの3階の空き室に圭介(水谷豊)の友人を断って、聖子(朝丘雪路)の知り合いを入れる事になった。
信用金庫の和泉(小野武彦)らが来て300万円の横領の調査依頼があるが容疑は店員の白石君江(千うらら)と言い、圭介・聖子が銀行に行くと和泉は個人的には白石と思えないが容疑的にはそうなると言った。
圭介と荒木(船越英一郎)が白石のアパートの隣りを借りて監視の準備をしていると和泉が3000万円の横領もあったと言った。
白石は電話で呼び出され、圭介・和泉が尾行すると自動車にはねられ鞄から300万円が見つかり、医者は患者は大丈夫だが流産したと言い、八田刑事(ケーシー高峰)から告訴を聞くと調査は中止になった。
圭介は白石に事故が偽装の疑いを聞き、300万円が事故前に無かったと聞き、和泉に栄転の噂を聞き尾行すると遠藤春美(賀川雪枝)という女がいると知り、バーに訪ね交通事故の手助けをしたと知り白石に横領の手助けをさせてもいた。
圭介は白石に和泉に連絡させ、和泉が白石を襲う所を八田刑事が逮捕した。
緑(岡江久美子)が結局空き室になっていた3階に引っ越して来た。

9:12月1日:「圭介の仁義なき戦い」

ヤクザの増尾完治(高橋悦史)が金を持って逃げた女の写真で調査を依頼し、金だけ取り戻す事で引き受けた。
圭介(水谷豊)はクラブのママ・篠田繭子(湖条千秋)を尾行するがそれを尾行する男に気づいた。
緑(岡江久美子)は圭介に金が目的でないと言い、圭介が増尾に約束違いと言うと妻子が実家にいて、島津(町田正則)に尾行をやめさせた。
圭介はヤクザの山村(大久保康治)らに囲まれるが逃げ、篠田繭子を訪問すると山村がいて増尾は古株だが生意気と言い増尾の写真を見せると妻は最初の写真の美津子(亀井光代)だった。
繭子から美津子の居場所を聞き、増尾に目的を聞くと足を洗う為に探しており、荒木(船越英一郎)が美津子らを見つけ信じられないという妻子を連れて来ると、足を洗う前に会いたかったと言った。
増尾は話会いで足を洗い、島津も足を洗った。。

10:12月8日:「真犯人み?っけた!」

聖子(朝丘雪路)の兄・吉原良平(財津一郎)は弁護士で優秀だが女癖が悪く、キャバレーで会った由香里から相談を持ちかけられ酔って女の家に行くと、突然女が暴行されたと言い始め、八田刑事(ケーシー高峰)に告訴すると言った。
女の本名は志村幸子(高沢順子)で新聞社にも話を持ち込もうとしており、圭介(水谷豊)と荒木(船越英一郎)は調べ始め、戸籍から夫と別れる前は山上と判り、良平は1年前に離婚訴訟で万引きを否定したが裁判で勝った事を思いだした。
圭介は幸子から、知らない内にセーターが鞄に入っていて万引きを疑われ否定したが認められず、それが原因で夫が死に娘・弘子(野竹和子)を義母・山上キヨ(町田博子)が手離さず、良平を恨んでいた。
緑(岡江久美子)は誰かが罠を仕掛けたと考え、圭介は1年前にいた場所に行くと色々ないたずらが起きており、市川安子(十勝花子)がだらしない夫のはらいせに樋口京子(橘雪子)にスーパーで万引きに見せかける所の写真を撮り、1年前の幸子も同じと認めさせた。
市川の自供で、娘・弘子が幸子に戻り、幸子は訴訟を取り下げた。

11:12月15日:「ミンク騒動!!」

良平(財津一郎)がホストの峯良弘(草間省吾)から、300万円でミンクのコートを購入する為に金を払ったが品物を受け取らない内にいなくなったので探して欲しい依頼人が5人連れて来た。
ホストクラブに潜入した圭介(水谷豊)と荒木(船越英一郎)は、ヤクザが店員から峯は行方不明でミンクは店長・安井(浜田晃)に言われ売ったと答え休めと言わるのを聞いた。
良平と聖子(朝丘雪路)と緑(岡江久美子)がホストクラブに来て、聖子は店員にミンクを売れと言い、安井は店が終わってからとはぐらかし夫人に電話した。
良平は八田刑事(ケーシー高峰)に広田組とホストクラブの関係を告げ、圭介は聖子を見張りに事務所に忍び込み、組長・広田(江角英明)が安井より先に峯を探せというのを録音した。
圭介はクラブを見張るが動きが取れず逃げ込んだ部屋で引き替え券を見つけ、聖子は安井からミンクは他から買うと聞いた。
安井は峯からミンクはクリーニング屋に預け電話機の裏に引き替え券があると言うが無く、圭介が受け取ったと言って現れ、広田の計画の録音を安井に聞かせた。

12:12月22日:「ときめきメリークリスマス」

クリスマスパーティの準備が出来たが吉原かおり(佐野量子)が戻らず心配した。
かおりは男の子と街で絡まれ、男の子が怪我をしたと聖子(朝丘雪路)らに八田刑事(ケーシー高峰)から連絡が入った。
緑(岡江久美子)は圭介(水谷豊)に男の子の写真を見せ、友人の倉田桃子(中村綾子)に会った圭介は名古屋のペンフレンド・池内にかおりの写真を送り、クリスマスに上京するのでかおりに会うように頼んだと聞いた。
桃子の母・早苗(岩本多代)から桃子家出の連絡を受け、荒木(船越英一郎)が桃子から12時に自殺する電話を受けた。
ペンフレンドの知り合いの家で池内大作(山本保夫)に会いこちらも落合(三橋純)に身代わりを頼んでいたと知った。
桃子がラジオを持っていると聞いた圭介らは2人が知りあった番組でパーソナリティ・桜井(山口良一)から池内も太っているので替え玉だと放送した。
桃子は圭介・池内らが待つ喫茶店に戻って来た。

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