三間飛車戦法2・実戦譜
石田流持久戦2
先手石田流三間飛車に対して、後手の居飛車棒金戦法です。石田流側の対策に問題があったようです。 棒金を7七桂型で受けるにはかなり難しい様です。先手の駒が捌けず、次第に駒損が増えて最後は一方的に なりました。7七桂を跳ねず待機して、7七角から6五歩と捌くか、7八飛と戻す対策が増えてきます。
独走銀
後手三間飛車+独走銀に対して、先手3八飛の定跡から飛角交換の決戦なりました。 しかし、その後は局面は泥試合になり、指運的な流れになりました。
中原流超急戦
後手三間飛車に対する超急戦です。故山田九段の著書で「中原流急戦」と紹介されています。 3七桂に対する応手は、5六歩ですが、受け間違うと本局のようになります。 しばらく指されていなかったですが、時々最近でも見かけます。
5七銀左急戦
後手三間飛車に対する先手急戦は減少しています。しかし本局の仕掛けはまだ結論が出ていなく、 最近のプロ棋戦でも時々見ます。後手42銀型に対して、先手57銀左型です。5五歩・同歩・4五歩は取れずに 5三銀・46銀が定跡です。そこから後手の対策が分かれます。54銀・5五銀以下と、56歩以下です。 本局は56歩で、45歩から角交換です。以下も39角の狙いもあり難解です。
5筋位取り
後手三間飛車・持久戦石田組みに対して、先手が5筋位取りの厚みで対抗しました。 6六角から7七桂は無事に修まれば作戦成功ですが、後手の逆襲がぴったりです。 以降は激しい攻防になりましたが、後手の攻めが詰めろか1手好きが続き攻め合い勝ちに なりました。先手の形は次第に廃れて行きました
早仕掛け・8六角成
後手三間飛車への4五歩早仕掛けです。角のラインの確保争いが続きます。 6四歩を突いていない形では、先手は3一角から馬を作りますが、6四角で消されて持久戦に 戻りやすいです。それは居飛車の仕掛けは、失敗と言えます。