三間飛車戦法11

三間飛車戦法11・実戦譜

鳥刺し対角交換三間飛車


居飛車が角道を開けない指し型を鳥刺しをいう。
狙いは多数あるが35が争点になりやすい。
後手は角道を開けて42銀型で待つ。。
角交換振飛車では居飛車が角道を開けない指しかたがしばしば見かける、それと似た形だ。
先手の45歩が伸びすぎ,すかさず動く、玉の差で後手ペースだ。
攻め合いで、先手玉が中断に出る形は守備が弱い。
そして端の玉は受けがない。

後手石田流対先手棒金


先手が66歩と突き、後手が三間飛車の形は、先手は相振飛車か居飛車の双方がある。
先手が居飛車で後手が石田流に組み、38金から棒金で抑え込みに行く。
先手の48飛も、後手の54銀から45・34・25の銀の動きも珍しい。
後手の38金からは攻めが続くかどうかになり、69龍から55歩でより明らかになる。
先手の中段玉が捕まりにくく、後手が攻め合い負け模様だ。
後手は入玉はさせられないので、自陣の駒も使うが逆に上部を厚くされて攻め合い負けとなった。
小駒だけの攻めでは中段玉は強い。

42銀・22飛型への45歩仕掛け


後手42銀型三間飛車に45歩仕掛けの急戦を狙う、37桂に22飛は定跡で45歩を防ぐ。
そこで55歩・同歩・45歩は定跡。後手は43銀と53銀がある。46銀に対して後手は54銀か56歩だ。
54銀には55銀・同銀・同角・43金で難解、56歩には47銀を狙うか44歩か別れる。
44歩には同銀・45歩・53銀・33角成・同桂が多い展開だ。
44同角は43銀型を生かして71角とする趣向だが44歩・32銀と抑え込まれてどうか?。
以下先手が全面を抑え込み5筋を破った、後手が駒損で捌き6筋から攻め合いの形にした。
最後は駒損が響いて攻め合い負けとなった。

43銀型への57銀左・45歩仕掛け


後手43銀型三間飛車に先手が57銀左から45歩仕掛けを行う。
42飛から45同銀は定跡だ、53銀から33角成・同桂・24飛・45桂・同桂・同飛・46歩・41飛・23飛成も難しい。
対して同桂・同飛・33角成・同桂・23角もい定跡だ。後手から88角成もある。
大駒主体の攻め合いだが難解だが、53とがっや大きい。後手68歩に35馬が71銀の放り込みを見て厳しい。
以降は一転して長期戦になったが、後手の攻める手段が少ない。
先手が7−8筋を制圧したが、後手は実利がなかった。
最後は後手が手段がなく、攻めが切れた形となった。中盤で先手の86香から75桂や95桂の攻めを後手が防ぐのに追われた事が大きかった。

後手65歩仕掛け・79角


対振飛車で角交換から飛先突破は狙いの一つで、振飛車が向飛車で防ぐのも多い。
本譜は78飛から88飛と備える、後手は65歩から同歩・同桂・22角成・同銀・66銀・79角以下桂を犠牲に8筋を狙う。
この仕掛けは双方がタイミングを探る、先手は46歩を付き難い・38銀より88飛を優先した。
後手は64歩と73桂と65歩の順序を探った、そして86飛・88歩・87歩・77角以降が陣形の差で変わる。
本譜は38銀が遅れているが22銀が壁だ、65銀が働くか、88歩成に同飛か86角かの選択だ。
先手は38銀が必要で、次に36歩も必要になった、後手は94桂から角を取るが、55桂と54銀が動き出した。
受けは最小限で攻め合いとなった、後手が49龍から48角成で詰まして攻め合い勝った。

後手65歩>縦2枚銀


後手が65歩から53銀左、75歩から66歩・76銀・64銀左と攻める。
以下86飛と出た時に74歩が狙いだが、あっさり飛と桂を交換して後手が手番を持つ。
89飛・81飛・66角に、先手は銀を捨てたが、駒損は響いた。
変わる手も難しいが、後手にもう少し指させたい、本譜は狙いの26香が効果が少なくて狙われた。
先手の82歩成から91角で飛角交換で91銀が残る、ただし86歩で龍が使い難い。
駒損の先手は、91銀を狙いすぎて逃げられ、と金と交換するのに手数が掛かり、その間に26香が取られた。
先手が攻め駒不足で、受けに廻るが駒損を重ねて体力負けした。。