三間飛車戦法14・実戦譜
後手55歩対先手95歩仕掛け
先手は66歩から三間飛車に振り56銀と出て、後手の55歩に67銀と引き、後手の55歩位取りになった。
先手の手待ち風から95歩と仕掛けた、95香・94歩・同香・同飛は香得の飛交換だが後手が避けた。。
先手は95角・97香と端を破るがやや重く、後手は65歩と仕掛け、9筋と6筋の攻め合いとなった。
後手97歩に同飛は79角から57角成がある、その結果は後手の攻勢が続いた。
先手も玉頭を狙うが、58馬から57歩成と攻め、47桂が厳しい。
先手は58銀と角を入手した時に攻めがあるかの局面だったが、見つからなかった。
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先手三間飛車穴熊対左美濃
先手は56歩・67銀から三間飛車に振り玉を囲った、後手は53銀形から持久戦模様に進めた。
先手は穴熊に一直線に囲い、後手は天守美濃へ囲い45歩の位を取り44角から33桂と端を狙った。
先手は75歩と伸ばすが後手は受けず、76飛と石田流に組んだ。
後手35歩は35角とぶつけるチャンスだった、先手陣は角の打ち込みを防ぎ難い。
玉を囲み合うが、後手23銀が危険だった、74歩交換から74飛に86歩から攻めあうが、72飛成に73飛とぶつけると81竜が41金に当たる。
先手は2枚飛車の攻めが厳しく、駒得を重ねて最後は穴熊が固かった。
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先手三間飛車対65歩急戦
先手は96歩の模様見や、やや早い56歩突きがあるが、オーソドックスな三間飛車に組んだ。
後手も73桂と53銀左から65歩と仕掛けた、66歩・同銀・65歩・同銀・同桂・同飛と角を睨んで進んだ。
後手から77角成と交換して86飛と破り、先手の64桂から61銀に対して、89飛成から86角と攻め合いになった。
52銀成から64角・41成銀・同玉・63歩・同銀・65桂は勢いだが、4枚の攻めで微妙だ。
後手46角に47金打・64角・53角は、32玉で攻めきれるかは難かしい。
本譜の47金は36桂・同金・48銀が詰めろだ、68飛は受けにも利くが王手飛もあり微妙だ。
ただし、後手玉が捕まらず手勝ちのようだ。
石田流穴熊対4筋位取り
先手は75歩・76飛から一直線に穴熊に組み、その後もひたすら固めた。
後手は45歩位取りから、44角・33桂として次々に位を取っていった。
先手は手詰まりになり、後手は駒がうわずり、先手が一旦攻め込めば有利になる展開となった。
先手は駒損しながら攻めて竜をつくるが駒損は増えた、後手は受けか攻め合いかの選択に悩んだ。
明らかに先手の攻め駒が不足しているが、後手の守備駒も少なく、結果的には1手違いになっていった。
後手は中段に逃げ出し、自らの駒に玉が近づき、最後は入玉模様になった。
穴熊独特の玉が見えない闘いは、受ける側には形勢以上に負担があった。
石田流穴熊対左美濃
先手は5筋を突いてから三間飛車に振り、一直線に穴熊に組んだ。
後手は45歩位取りから、44角・33桂とし、次ぎに左美濃から高美濃に組み換えた。
後手24歩に先手は68角として、24歩取りと74歩交換を目指したが35角の見逃しだった。
角交換から先手は忙しくなり、後手89馬から79馬に、85桂・同飛・86飛と決戦に出るが93桂で駒損が回復出来なかった。
先手は55歩から、59歩・86角・54歩と紛れを探したが、後手の57馬から69飛・25香が厳しかった。
先手は54歩から44香と攻め、27香成に43香成としたが詰めろではない、後手の18成香から38桂成は28成桂・同金・26銀の詰めろだった。
先手は32成香・同金・38金で34桂を狙うが詰めろでない、25香以下詰んだ、25香に26香・同香・18玉で詰みは無いが25香と詰めろを掛けて後手の勝ちだった。
石田流穴熊対53銀左戦法
先手の三間飛車の陣形はやや奇妙で、96歩と67銀と56歩に連携が薄い、だが後手の囲いとのタイミングで97角から石田流に組めた。
後手は53銀左から64銀と繰り出した、65歩と突かせるのが狙いだが先手は応じず、後手の手損となった。
先手は穴熊に囲い駒組に成功したが、38金寄が悪手で、13角で一転して受けに窮した。
先手は攻めるしかなく駒を取り合い71馬・78成桂で銀損だ、だが後手67馬が疑問で61竜とはいるとやや事件だ。
先手は78竜で駒損が消え、後手は攻め合いを目指すが飛に備えた32銀が必要だった。
完全に泥試合となり62歩成では、攻め合いしかなくなった。
最終盤は玉が向かい合う玉頭戦になり、最後は先手に王手を掛ける金銀がなく、後手が怪しく即詰みにした。