仕掛人・藤枝梅安
- キャスト
-
藤枝梅安(渡辺謙)
彦次郎(橋爪功)
音羽の半右衛門(田中邦衛)
小杉十五郎(阿部寛)(TVシリーズ以降)
小杉十五郎(中村橋之助)(1990年のスペシャルのみ) おもん(美保純)
おせき(園佳也子)(1990年のスペシャルのみ)
おせき(五月晴子)(TVシリーズ以降)
ナレーター:仲谷昇(TVシリーズ以降)、北村和夫(1990年のスペシャルのみ)
- スタッフ
-
監督:杉村六郎・三村晴彦・吉田啓一郎
脚本:安倍徹郎・古田求
原作:池波正太郎
- 仕掛人 藤枝梅安スペシャル(1990):90m
-
藤枝梅安(渡辺謙)は船宿・井口屋の船を盗み武士を載せ鍼医・梅安と名乗り針で殺した、梅安は出産で逆子を直し産婆に後を任せた、殺しの依頼人が「埃」で取り次ぎが「蔓」で元締で、仕掛人は「埃」の顔は知らない、音羽の半右衛門(田中邦衛)は梅安の元締の1人で、蝋燭問屋・伊豆屋長兵衛(清水紘治)の仕掛けを聞くが忘れろと答えた。
梅安は鍼医に励みおせき(園佳也子)に小言を言われ、梅安は夜に浪人に襲われ名乗ると人違いと言われ、遊女・おもん(美保純)に話すと離れの客の医師・山崎宗伯(大谷朗)が伊豆屋と待ち合わせると聞き長兵衛が来た、梅安は職人で仕掛人・彦次郎(橋爪功)を訪ね伊豆屋の聞き込みを頼み、彦次郎は調べ長兵衛が用心棒らと船宿の女将(余喜美子)に会い妾と考え、香具師の元締・羽沢の嘉兵衛(梅津栄)が来たと梅安に告げ、数日彦次郎は長兵衛を尾行し宗伯の屋敷に行き宗伯らは毒薬を試した。
梅安は半右衛門から長兵衛の仕掛けを頼まれ彦次郎と請け、長兵衛は素性が不明の元侍と言い、絵師に化け船宿の女将に会い昔捨てられた母・おみのを思い出し、彦次郎は道場で師範代・小杉十五郎(中村橋之助)を見て梅安は襲った男と知り会い宗伯殺害を引き受けたが用心深く長兵衛の名で呼び出し、死んだ女・おなか(岡本舞)との仇討ちの約束で譲れないと聞き、彦次郎はおなかを調べ、梅安は父・園田伊作で妻を医師に寝取られたが死んだと聞き、小杉を仲間にするか話し様子を見た。
福井藩江戸屋敷で長兵衛と嘉兵衛が好色藩主・松平忠之(森下哲夫)に献上品の西洋の女と寝て毒殺し、梅安は半右衛門から催促を受け伊豆屋が山崎長兵衛と知り藩主の殺害を聞き、弟・忠則(立川三貴)が藩主になり独裁を告げ、梅安はおもんを抱き過ごししばらく留守になると告げた。
家老・小堀峯之助(浜田学)が伊豆屋から褒美に伊豆屋返上で帰参を望まれ受け、小堀は家来に仕掛人に長兵衛が殺されると言い、梅安と彦次郎は伊豆屋近くの空家を借り張り込み、嘉兵衛と船宿の女将が来るが長兵衛は見かけず、ある夜に宗伯が来て長兵衛の弟と梅安は言うと小杉が来た、宗伯と長兵衛が小堀に狙われると話し殺害を考えた。
梅安と彦次郎は小杉に仕掛人と話すが仇討ちと言われ、小杉が宗伯を襲い親子3人の仇と殺害し、翌日に長兵衛と船宿の女将が江戸から逃げ宿に泊まり小堀の仕業で嘉兵衛に殺害を依頼したと話し、芝居小屋で彦次郎が女将を呼び出し梅安は針で殺し、彦次郎が用心棒らを殺し梅安が長兵衛を殺した、梅安は半右衛門から片方にも公儀の手が入り釣り合う言われた。
監督:吉田啓一郎
脚本:安倍徹郎
原作:池波正太郎
- 壱:梅安二人旅:(1991年(平成3年)10月9日):70m
-
府中宿で藤枝梅安(渡辺謙)と音羽の半右衛門(田中邦衛)は旅籠で、浪人4人(廣田行生・竹本純平・森下哲夫)が亭主にお里を連れようとするとお柳(矢野いづみ)が代わりに行くと言い、亭主が自身番に蝮が4人来たと伝えると役人2人が人数不足と言った、梅安は半右衛門に4人と確かめた。
鍼医・梅安は婆さん・おせき(五月晴子)と鍼の治療をし、夜に出かけ彦次郎(橋爪功)を訪ね府中の名物を持ち手を借りたいと頼むが動きが取れないと断られ、数日後彦次郎は室町付近をうろつき、若狭屋から出る峰山又十郎(内藤剛志)を尾行し大和郡山藩屋敷に行き忍び込み、妻・菊(山下智子)に男の使いが2人無心に来たと話すと昔の過ちと謝られ商人の父が始末すると話し、峰山は会って話しを付けに府中に行くと答えた。
府中近くで彦次郎に梅安が声を掛け峰山を尾行し、3人組の浪人らに妻・おひろと子を襲われ自害させられた過去とその1人が峰山と聞き、梅安は峰山から父が井坂宗十郎で宗一が弟と聞き連れ立ち、府中宿中屋で彦次郎に止めると蝮が来て荒らし1人に峰山が宗一(内藤剛志)と呼び連れ出し諫め立ち退きを求めると菊は忘れ無いと言われ対立した。
梅安と彦次郎は聞き江戸に戻り半右衛門に兄弟を告げ身内の仕掛けか気にし、彦次郎が峰山に若狭屋の言付けと告げ、菊は父に頼み仕掛人に頼んだと答え、梅安が聞き依頼が菊と知った、梅安と彦次郎は府中で船頭に蝮の隠れ家への船を頼むと攫われたお柳に死体が流れ着き、宗一が江戸を目指し3人は反対した。
2人が旅に出て農民を襲うと梅安と彦次郎が殺害し、宗一と1人が旅籠に行き按摩と女を呼び、梅安が按摩で近づき浪人を殺し彦次郎が遊女と遊び眠ろうとする宗一に屋根裏から恨みを告げ襲い争い梅安が助け彦次郎が刺した、役人らが来ると宗一が死に役所が退治したと言った。
監督:杉村六郎
脚本:安倍徹郎
原作:池波正太郎
- 弐:梅安仕掛針:1991年10月16日):45m
-
本間左近(鷲生功)に出石藩・松永新五郎の母・たか(淡島千景)が新五郎の妻・由起(五十嵐美恵子)殺害の仇と果たし合いを望むと新五郎が何故来ないと言われ斬られた。
鍼医・藤枝梅安(渡辺謙)はおせき(五月晴子)と治療を終え、音羽の半右衛門(田中邦衛)から急ぎの仕掛けを頼まれたが断り、橋場の料亭・井筒の馴染みのおもん(美保純)に箱根行きを誘い、亭主・勇助(園田裕久)と女将に呼ばれ大怪我のたかを見て外科医・堀内を呼ばせるが余命4-5日と聞き、勇助から身元と仇討ちの返り討ちと聞き、たかから子細を聞き新五郎も家老に言いくるまれ家を残すと何もしないと聞き、約束した。
梅安は本間が匿われる屋敷を探り彦次郎(橋爪功)に話し、本間が家老に諭されるが居直り彦次郎が尾行すると夜鷹を辻斬りした、梅安はおもんと夜を過ごし、梅安と彦次郎は夜に狙うと決め、本間を襲い刺し殺し印籠を奪い去った。
梅安はたかに本間の印籠を渡し、翌日にたかは皆に看取られ死に、梅安はおもんからたかに何をしたか尋ねられ若い女で無く良かったと言われた、梅安は半右衛門から礼を言われ仕掛けの礼金150両をを渡された、半右衛門は家老から藩の厄払いが出来たと言われた、梅安と彦次郎は礼金でたかの墓を作ると話した。
監督:杉村六郎
脚本:下飯坂菊馬
原作:池波正太郎
- 参:梅安流れ星:(1991年10月23日)
-
鍼医・藤枝梅安(渡辺謙)は治療を終えおせき(五月晴子)にしばらく休むと告げ出かけ、彦次郎(橋爪功)が来月と聞き、梅安は御用米問屋を調べ元締め・玉屋七兵衛(中丸忠雄)から剣術使い・林又衛門(野崎海太郎)殺害の依頼を受けた。
彦次郎は浪人・小杉十五郎(阿部寛)を見かけ2年前に上方に行かせた筈が江戸にいたと驚き、ならず者が小杉を尾行し彦次郎が追うと梅安に会い林又衛門の屋敷で的だと聞き、旗本・片桐(椎谷建治)が見失ったと聞き林に文句を言い、梅安と彦次郎は片桐を見て小杉殺害を頼んだと知り、林は料理屋吉野屋(三谷昇)に500両を要求し盗賊・浅羽の久蔵で最近に玉屋としばしば会うと言った。
女将・おしんが盗み聞き岡っ引きに主人が林に強請られていると助けを求めた、梅安と彦次郎は小杉と会い事情を聞き飲み過ごし、彦次郎は林を見張り、梅安は玉屋に呼び出され仕掛け中止と言われ曖昧な仕事と文句を言うと金を積まれた、吉野屋は林に即日金を要求されおしんが奉行所に頼んだと脅された。
梅安は彦次郎から浅羽の久蔵を聞き林を明日仕掛けると言い馬を準備し橋場の料亭・井筒のおもん(美保純)に行き久しぶりに過ごし、小杉は旗本らを討つ準備をし翌日に神道無念流・牛堀久万之助道場の師範代・らと稽古し、門弟が松平と片桐らに知らせ林を探し、林はおしんと飲み吉野屋に呼ばれた。
梅安は彦次郎と馬に隠れすれ違った林を襲い斬り合い殺した、松平宗之助と片桐らが小杉を襲い立ち合い、梅安は彦次郎から松平と片桐は親玉が斬られ屋敷は静かだと聞き小杉を待ち、梅安は私利で仕掛け人を利用した玉屋を許せず殺した。
監督:小笠原佳文
脚本:野上龍雄
原作:池波正太郎
- 四:梅安迷い箸:(1991年10月30日)
-
藤枝梅安(渡辺謙)は料理茶屋・橘屋を監視し、紀伊家用人・川村甚佐衛門(汐路章)が橘屋主人・忠兵衛(金子研三)に連れを告げ1人で待つと梅安が襲い殺し、押し入れに女中・お時(平栗あつみ)を見かけ逃げた、梅安は彦次郎(橋爪功)に女に見られ逃げられたと話し嵌められたと言われ、彦次郎が橘屋で病人が死に紀州から迎えが来ていて、主人とお時が紀伊家の調べに答えた。
彦次郎は梅安に見たお時が何も話さなく顔見知りか尋ね梅安は迷い判らないと答えた、彦次郎は梅安の鍼医院でおせき(五月晴子)と多数の患者の治療を見て、梅安は訳が判らないがお時を殺さないと決めたと言い、彦次郎は自分で殺すと決め橘屋へ行きお時が鍵屋奉公の弟・双太郎の病で留守と聞いた。
鍵屋で女将・お浜(有田麻里)が近江屋の弥吉(金田明夫)に双太郎(伴直也)の病を話し、弥吉とお時が医師に頼みに出かけ彦次郎が尾行すると梅安の家に入り梅安に双太郎の治療を頼み、梅安は忍ぶ彦次郎に留守を頼みお時と治療に行き、双太郎の治療後にお時と話し川村を殺したか尋ねられ死んで欲しいと女中皆が思っていて代わりに殺してくれたと思い、忠兵衛に頼まれ押し入れで客を見ろと言われたと聞いた。
梅安はお時から金が欲しく忠兵衛の頼みを聞くが川村は威光で好き勝手で許せないと聞き双太郎の病が治ると相談すると言い家に戻り、梅安は彦次郎にお時は大丈夫だと告げ、お時は双太郎と過ごした。
半月後にお時が鍵屋下働き・清吉と共に殺され、梅安は双太郎と鍵屋夫婦からお時が茶屋勤めを辞める積もりで忠兵衛に貯めた金を取りに行き帰りに殺されたと聞き、忠兵衛は煙管を買い帰ると梅安と彦次郎が殺害し去りお時は口封じに殺されたと話した。
監督:三村晴彦
脚本:古田求
原作:池波正太郎
- 五:さみだれ梅安(1991年11月6日)
-
小杉十五郎(阿部寛)が50両で殺しを引き受けた伊藤屋を監視し女将・お信(立石涼子)と娘・お八重(西坂やすよ)を主人らが見送り、藤枝梅安(渡辺謙)を小杉が訪ねお信の仕掛けを音羽の半右衛門(田中邦衛)から悪人と引き受けたがその様に見えなく困ったと聞き、梅安は半右衛門が小杉を仕掛け人に引き入れたたか疑問で、女の仕掛けは恨みが残ると言った。
梅安は小杉に自分の仕掛けと取り替え他言無用で相手は内山太平次(山口仁)で、梅安は賭場で小杉に用心棒・内山を見せ足を洗えと言った、彦次郎(橋爪功)は伊藤屋を見張り、梅安に主人・平助(小川隆市)は婿養子で大番頭・儀平(平野稔)で持ちお信が家付き娘で威張り暮らすと言い、小杉の為に自分でやると言った。
小杉は内山を尾行すると美濃の大名・青山大膳介の屋敷に行き、梅安に仕官と考えたと告げ、お信とお八重と女中・お梅が神社に参りお信だけが残り内山に会い、梅安は料亭・井筒でおもん(美保純)と遇い、客が小間物屋と言うが実は伊藤屋主人と聞き梅安は隠し部屋で見張るとお信と儀平で内山殺害を話し脅されていて、伊藤屋乗っ取りを話した。
梅安は彦次郎とお信の逢い引きを話し、お信と内山との双方の仕掛けが疑問で半右衛門に尋ねお八重はお信と儀平との子と聞き、小杉は本人が決めると言われた、内山が青山の家老・中西に金を渡し仕官を得て帰りに小杉が襲い斬り殺した、お信が湯治に出かけると梅安が仕掛け殺し、儀平は彦次郎に殺された。
監督:三村晴彦
脚本:古田求
原作:池波正太郎
- 仕掛人 藤枝梅安・対決:(1993年(平成5年)10月6日)95m
-
鍼医・藤枝梅安(渡辺謙)はおせき(五月晴子)に送られて出かけ、音羽の半右衛門(田中邦衛)が仕掛料は300両で依頼し梅安は無理と言い、小間物屋の若女将・お八重(佐藤直子)が男に攫われ、半右衛門が梅安に座敷牢のお八重を見せ大阪の白子屋菊右衛門の女と言い、白子屋菊右衛門(平幹二朗)は暗黒街の元締めでお八重の失踪を知り森山の新三(渕野俊太)と江戸に向かい小田原宿の旅籠で新三に梅安殺害を告げ、お八重の失踪は罠だが飛び込むと言い、梅安も白子屋との対決は避けられないと思った。
白子屋を江戸で伊八らが迎え梅安の住まいを見張り、用心棒・田島数之助を会わせ、小杉十五郎(阿部寛)が西光寺和尚・後円(上田忠好)と梅安を話すと梅安が来て彦次郎(橋爪功)に会い白子屋が江戸に来たと告げ、小杉を白子屋に預けたが仕掛人にしようとし対立し小杉殺害を求められたが匿ったと言い、半右衛門の依頼を伝え大物の依頼と考えたが断ったと告げ、彦次郎に白子屋への手紙を頼んだ。
旅籠・山城屋の女将・おしま(唐沢潤)は主人・伊八(有川博)に奥座敷に近寄るなと命じられ、白子屋は数之助と北山(廣田行生)に小杉殺害を依頼し繋ぎ役・常太郎を告げ、小間物屋で政吉と攫われた現場に行き通り係った飴屋から梅安の手紙を受け取り、彦次郎は半右衛門からお八重を見せられ落ち着きに驚き仕掛を譲れと言った、白子屋は伊八におしまの身元を尋ね、翌日に1人で梅安に会い小杉の目こぼしを頼まれ小杉は抜け出せない掟で見逃せないと言うが合意出来なく別れた。
彦次郎は小杉に白子屋殺しを半右衛門に断られたと告げた、梅安は遊女・おもん(美保純)と過ごした、伊佐蔵(川辺拓三)が半右衛門に300両を返し仕事を断り、半右衛門の女(立石涼子)がお八重に逃げられ捕らえ、見た半右衛門が伊佐蔵に忘れろと頼み、梅安は路で病の数之助と会い旅籠に連れ治療し帰り、梅安と彦次郎に後円が来てあんこう鍋を食べ輪廻を聞き、直った数之助は医師が梅安と知り、白子屋は北町奉行所で稲沢(立川三貴)に金を渡しお八重救出を頼んだ。
伊佐蔵は白子屋から同じ稼業の梅安の始末を頼まれ手筈を受け、数之助は梅安の評判を聞き伊佐蔵を見かけ尾行すると梅安に治療を頼み梅安が熱中する隙に襲うと数之助が助け、伊佐蔵は逃げた、梅安は仕掛けを決意し姿を消した、伊佐蔵は白子屋への荷物を預け白子屋はし損じたと知りお八重の居場所を知り、鰻屋・利吉(真田健一郎)がおしまの合図を見た、梅安はおもんと過ごし店を持てと誘い旅に出ると言った。
白子屋は稲沢にお八重の居場所を告げ救出を頼むと奉行の指図で動けないと聞き、彦次郎と小杉は半右衛門に梅安が消え白子屋への仕掛けを任せて欲しいと告げ、半右衛門は利吉から山城屋の不穏な動きを聞き彦次郎を連れ白子屋の部屋を知らせ3年前から見張っていたと告げ見取り図を見せた。
山城屋で白子屋が手引きがいると気づきおしまを疑い北山が拷問した、梅安が山城屋に乗りこみ、彦次郎が屋根から侵入し小杉が斬り込み北山らと斬り合い、梅安は数之助と会い白子屋の居場所を聞き配下と闘うと白子屋に襲われ争い針で刺し殺し、彦次郎が来て襲う北山を数之助が斬り去り小杉が来た、梅安と彦次郎は半右衛門からお八重を殺すと聞き放して欲しいと頼み、彦次郎は梅安に小杉を連れたと謝り助けられたと言われ旅だった小杉を噂した。
監督:三村晴彦
脚本:安倍徹郎
原作:池波正太郎