柳生十兵衛七番勝負 最後の闘い
- キャスト
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柳生十兵衛(村上弘明)
るい(牧瀬里穂)十兵衛の妻
りん(富司純子)十兵衛の母
佐山寛平(苅谷俊介)
松下兵衛(大沢樹生)りんの息子
丸橋忠弥(照英)
西岡大次郎(高野八誠)
柳生又十郎(森岡豊)十兵衛の弟
由比正雪(和泉元彌)
徳川頼宣(西村雅彦)紀州公
松平伊豆守(西郷輝彦)老中
柳生但馬守宗矩(夏八木勲)十兵衛の父
- スタッフ
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脚本:池田政之・宮村優子
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より
- 第1回:「母恋の剣」
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島原の乱から8年後に柳生の里で柳生十兵衛(村上弘明)は秋篠美濃守の娘・るい(牧瀬里穂)をめとり過ごし、丸橋忠弥(照英)が手合わせを望まれたが退け、修行後の立合を約束した、十兵衛は西岡大次郎(高野八誠)から父・柳生但馬守宗矩(夏八木勲)の死去を聞いた。
十兵衛(村上弘明)は父の思い出をるいに話し、「5才の十兵衛に厳しい父・宗矩と母・りん(富司純子)は十兵衛の育て方で食い違い、宗矩は13才の十兵衛を秀忠の子の小姓に決めたが十兵衛は稽古で宗矩に片目を潰された。
十兵衛は宗矩とりんとその従者・茂平(俊藤光利)の争いを見て宗矩に従い、りんは十兵衛に会わないと言われて柳生家を出た」「17才に家光と頼宣が辻斬りを働き十兵衛は人を斬り、十兵衛は自分がしたと告げ、宗矩は家光と松平伊豆守(西郷輝彦)に十兵衛の放逐を告げた」「十兵衛はりんは死んだと聞き、宗矩の元を去った」。
10日後十兵衛は柳生又十郎(森岡豊)と、伊豆守と徳川家光(寺泉憲)から2人の相続を告げられ自身は辞退したが一度は受けさせられた、4年後に由比正雪(和泉元彌)が江戸に宿を開き丸橋と松下兵衛(大沢樹生)に家光の病を告げ、準備のために十兵衛殺害を命じた。
十兵衛は母の消息を教えるという手紙が届き、十兵衛が向かうと茂平が襲い鉄砲で狙われて橋から川に落ちた、徳川頼宣(西村雅彦)は由比にりんは生きていると告げた。
演出:吉村芳之
脚本:池田政之
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より」
- 第2回」「恩義の剣」
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柳生又十郎(森岡豊)と佐山寛平(苅谷俊介)は十兵衛死すの報を受け、老中・松平伊豆守(西郷輝彦)は又十郎に病の家光の跡取りとして10才の家綱を考えるが十兵衛の死を聞き、由比正雪(和泉元彌)は徳川頼宣(西村雅彦)から十兵衛の死を聞き倒幕を計画した。
1月後に尾張藩主・義直が急死し、家光危篤の噂で江戸に浪人が集まり、丸橋忠弥(照英)は浪人・矢口新八(永澤俊矢)を仲間に誘い、正雪は浪人らの身元請け人になり集めた、柳生十兵衛(村上弘明)とるい(牧瀬里穂)は密かに江戸にきて丸橋に会った。
十兵衛と西岡大次郎(高野八誠)は寛平に死んだと見せかけたと告げ、十兵衛と又十郎は伊豆守に会い、江戸城で徳川家光(寺泉憲)を見舞い、頼宣が家光に来て十兵衛と会い、頼宣は正雪を責めた。
十兵衛は丸橋の仲介で正雪と会ったが意見は合わなかった、矢口は息子が病に成るが金も請け人が無く正雪を頼り、頼宣は十兵衛を呼び「母・りん(富司純子)が紀州にいる」と告げ引取を求め、伊豆守は十兵衛にりんに会うために旅に行き途中で幕府に刃向かう人を取り除くと命じた。 十兵衛はるいと寛平と大次郎と旅立ち、矢口が立合を求め闘い十兵衛は斬り殺した。
和歌山城でりんは頼宣の子・梅之丞(星野亜門)と暮らし、叔父・松下兵衛(大沢樹生)が戻り茂平が十兵衛に殺され、十兵衛が来ると告げた。
演出:吉村芳之
脚本:池田政之
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より
- 第3回:「孝養の剣」
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柳生十兵衛(村上弘明)とるい(牧瀬里穂)と佐山寛平(苅谷俊介)と西岡大次郎(高野八誠)は由比正雪(和泉元彌)の実家がある駿府・由比に来た、寛平は「りん(富司純子)は十兵衛と家を出ようとし寛平が宗矩に知らせ、りんは茂平と紀州を頼り娘・しのは徳川頼宣(西村雅彦)の側室になるが梅之丞(星野亜門)産んだ後に死に、身籠もっていたりんは松下兵衛(大沢樹生)を生んだ」と告げた。
正雪の実家の紺屋は母・かつ(吉行和子)と妹・のぶ(山岸舞彩)が切り盛りし、兄・吉岡又五郎(モロ師岡)が手伝い、江戸城で徳川家光(寺泉憲)が危篤になり、頼宣と松平伊豆守(西郷輝彦)が城に集まり、るいは紺屋に染め直しを依頼し「江戸の正雪=富士太郎」の噂を話した。
十兵衛は又五郎と会い正雪の事を話し、そこに浪人らが来て正雪の勧めだと告げ門弟になりたいと望んだ、正雪と丸橋忠弥(照英)は又五郎の道場に来て「家光の死後に浪人らが決起して頼宣の将軍を目指す、正雪の夢の最大の障害が十兵衛だ」と告げ、家光が伊豆守に家綱を頼み死んだ。
十兵衛と寛平は久能山東照宮に向かい正雪と丸橋に会い家光の死を聞き、るいと大次郎は紺屋に行き、武士が来て紺屋出の正雪を貶し、かつが実家でないと否定し、正雪と又五郎が聞いた。
又五郎が追い払いかつに正雪を弁護しるいを質にして、久能山に十兵衛を呼び決起すると告げ立合、るいが止めるが、闘い斬り殺した。
演出:松浦善之助
脚本:池田政之
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より
- 第4回:「悔恨の剣」
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柳生十兵衛(村上弘明)とるい(牧瀬里穂)と佐山寛平(苅谷俊介)と西岡大次郎(高野八誠)は旅を続け、るいは剣客の勤めを考えると告げ別れて大次郎と柳生に戻り、江戸城で家光葬儀翌日に徳川頼宣(西村雅彦)は家綱を訪問し、松平伊豆守(西郷輝彦)は家綱を後見し、頼宣は反対した。
頼宣は由比正雪(和泉元彌)に決起を遅らせ、和歌山城で松下兵衛(大沢樹生)はりん(富司純子)に将軍争いで十兵衛を狙い、りんは柳生から自分が逃げたと告げ止めた。
十兵衛は京都へ向かい、織田家元家老・志賀清兵衛(石橋蓮司)と出会い「織田家が再興する」息子・志賀次三郎(浜田学)の道場に行く」と聞き、丸橋忠弥(照英)が京の次三郎の道場に塾を開き門弟を集め、清兵衛は次三郎と対立した。
十兵衛は大次郎に調べさせ、清兵衛は織田家再興を求め次三郎は新幕府を起こす正雪に参加すると告げ、正雪は「次将軍は頼宣だ」と告げお墨付きを見せた、大次郎は十兵衛に知らせ十兵衛は江戸に知らせた。
正雪は次三郎に清兵衛殺害を求め、正雪は頼宣を疑い江戸に伝わり浪人決起をさせようとした、次三郎は清兵衛を説得出来ず正雪から代わりに十兵衛を斬れと言われた、清兵衛は十兵衛に次三郎を江戸に知らせない事を頼み、十兵衛は清兵衛が次三郎を斬る積もりと知った。
十兵衛は次三郎から呼び出され、説得するが叶わず素手で闘い、清兵衛が来て闘い、十兵衛は剣で斬り合い斬り殺した。
演出:陸田元一
脚本:池田政之
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より
- 第5回:「緋の剣」
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柳生十兵衛(村上弘明)と佐山寛平(苅谷俊介)と西岡大次郎(高野八誠)は尾張へ向かい、紀州藩主・徳川頼宣(西村雅彦)と由比正雪(和泉元彌)は尾張藩主・徳川光友を巻き込もうとした、松下兵衛(大沢樹生)は家老・成瀬正虎(鈴木一功)の行列を襲い警護と十兵衛らが防ぎ、尾張柳生屋敷で剣術指南役・柳生兵庫厳包(吉田栄作)に十兵衛らは会った。
正雪は尾張家用人・蒲原主水(斎籐歩)に偽の委任状を求め、兵庫は腹違いの妹・笙(水野美紀)から剣士として認められたいと言われ、笙は旅で倒れた十兵衛の妻・るい(牧瀬里穂)を助けた。
十兵衛は頼宣に会い「宗矩が紀伊家剣術指南役・木村助九郎(江原真二郎)にりん(富司純子)を監視させている」と告げられ、十兵衛はるいの様子を見に行き笙に剣は守ってくれないと告げ、兵衛は笙が自分と同じ境遇と感じた。
十兵衛は蒲原の偽の委任状を知り、兵庫から尾張立ち退きを求められ政事は不要と言われ、十兵衛は兵庫と立合った、笙とるいは立合を見た、十兵衛は兵庫に同じ問いを宗矩から答えられないと告げ、兵庫は笙が父を知る為に剣を磨いたと告げた。
るいは十兵衛に会わず去り、笙は正雪から誘いをうけ、兵衛に止められたが十兵衛に向かい立合い、十兵衛は闘い斬った、寛平らは委任状を奪い燃やし、徳川家綱の次期将軍が決まり、頼宣は幕府転覆の道しか無くなった。
演出:陸田元一
脚本:宮村優子
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より
- 第6回:「祈りの剣」
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松平伊豆守(西郷輝彦)は徳川家綱の将軍宣下日程を決め後見役・保科肥後守に江戸で行うと告げ、徳川頼宣(西村雅彦)と由比正雪(和泉元彌)は力ずくで決起を計画した。
柳生十兵衛(村上弘明)は金剛山に迷い込み父・柳生但馬守(夏八木勲)の亡霊を見た、十兵衛は丸橋忠弥(照英)から平家の落人の末裔の仏像を掘る山の衆・槐を知り、幕府の支配を受けず謀反にも加わらない生き方にひかれた。
新庄藩鄕奉行・黒川元右衛門(永田耕一)が十兵衛に協力を求め、大坂張孔堂で正雪と金井半兵衛(五宝孝一)は丸橋に山の衆の決起を求め、るい(牧瀬里穂)は木村助九郎(江原真二郎)とりん(富司純子)に会い「十兵衛を捨てた訳」を問い「思い違い」と聞いた。
十兵衛は山の衆と丸橋から正雪らに襲われたと聞き、頭の槐(白竜)に奉行との争いを避けよと求め、十兵衛は正雪を問い詰めたが丸橋が妨げ逃げられ、黒川らは山の衆の村を焼き、りんとるいは助九郎から「頼宣が謀反を起こすがるいとりんが質に取られ十兵衛は防げない」と聞き、十兵衛は村を焼き討ちされた槐から立合を求められ闘い斬った。
和歌山城でりんと松下兵衛(大沢樹生)は頼宣に十兵衛に会いたいが暗殺計画があるかと問い、十兵衛なら自分も母も世も生かすと告げ、十兵衛は佐山寛平(苅谷俊介)と西岡大次郎(高野八誠)と紀州を目指した。
演出:吉村芳之
脚本:宮村優子
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より
- 第7回:「柳生の剣」
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徳川頼宣(西村雅彦)は国家老・鈴村播磨(大森啓祠朗)に将軍宣下の前に決起を成就させる為に船で江戸に向かうと告げ、りん(富司純子)は木村助九郎(江原真二郎)に柳生十兵衛(村上弘明)に会わないと告げた。
十兵衛と佐山寛平(苅谷俊介)と西岡大次郎(高野八誠)は助九郎からりんが会わなく弟・松下兵衛(大沢樹生)が狙うと聞き、十兵衛は和歌山城に行き頼宣に会い由比正雪(和泉元彌)の謀反を告げ、十兵衛はりんと対面し、るい(牧瀬里穂)が思違いを告げた。
兵衛が現れ十兵衛に挑み、庇った寛平が斬られ、十兵衛は闘い兵衛を斬り、兵衛は柳生になりたかったと告げ十兵衛は柳生家の弟だと答えた、十兵衛は柳生の男の宿命を怨み剣を捨てると思い、助九郎は鈴村に決起を止め、十兵衛は謀反を封じた後に剣を捨てると決めてるいに告げた。
江戸張孔堂で正雪は頼宣を待つと告げ、松平伊豆守(西郷輝彦)は柳生又十郎(森岡豊)から報告を受け頼宣の牙を折る事を企み、正雪は丸橋忠弥(照英)らに頼宣到着前に江戸での決起を命じて駿府へ向うと告げ、十兵衛は丸橋に会い5年越しの約束は無理で全国焼き払い計画と前日の決起を聞いた。
十兵衛は伊豆守に知らせ、駿府へ向う正雪を追った。
演出:吉村芳之
脚本:池田政之
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より
- 第8回:「最後の剣」(終)
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駿府で柳生十兵衛(村上弘明)は西岡大次郎(高野八誠)に夜明けの決起を告げ、駿府吉岡道場で由比正雪(和泉元彌)は決起を指示しそこに十兵衛が乗り込み、江戸張孔堂で丸橋忠弥(照英)と伴藤陣十郎らが決起を謀り柳生又十郎(森岡豊)らが取り囲み丸橋らが捕縛された。
十兵衛は正雪一味と対決し、和歌山でるい(牧瀬里穂)はりん(富司純子)に剣士の十兵衛に嫁ぎ今回の旅で「十兵衛は命を罪を背負い斬り、先に民の幸せを信じている」と知ったと告げ、りんは「十兵衛はいつまでも救われない」と告げるいは「今回が最後」と答えた。
十兵衛は正雪を追いつめ、正雪は徳川頼宣(西村雅彦)のお墨付きは偽だが浪人には効果があったと告げ十兵衛は「必要無くば剣を捨てる」と答え、正雪は自害した。
頼宣は品川に着き松平伊豆守(西郷輝彦)から既に決起不首尾と聞き正雪に騙されたと知り、和歌山で木村助九郎(江原真二郎)はりんに「十兵衛の働きで決起不首尾」「りんを斬るお役目御免」と告げた。
又十郎は丸橋らの磔に立会、十兵衛は伊豆守に願い出て丸橋を下ろして5年越しの立合を挑み闘い斬った、伊豆守は頼宣に「お咎めなしだが家綱を支え老中が取り仕切る」とお墨付きを見せ、十兵衛はりんと梅之丞を返せと求めた。
大次郎は伊賀に戻り佐山寛平(苅谷俊介)の供養すると告げ、十兵衛は大次郎に礼を告げ、大次郎は伊豆守に1万石加増の代わりに家督は又十郎に譲り自分は死んだままで過ごす事を望み、十兵衛は紀州でりんに謝罪し「柳生十兵衛の名を捨て剣を置く」と告げ、柳生の里でるいと過ごす道を選んだ。
演出:松浦善之助
脚本:池田政之
原案:津本陽「柳生十兵衛七番勝負」より