人情しぐれ町

キャスト

加賀屋万平(笑福亭松之助)
堀米屋清兵衛(石倉三郎)
宗右衛門(加藤武)
おりき(斉藤慶子)

おもん(石田ひかり)
栄之助(山口祐一郎)
重助(永島敏行)
おはつ(岩崎良美)
長太(三浦春馬)
政右衛門(林隆三)
おりん(友里千賀子)
おまつ(斉藤こず恵)

スタッフ

演出:富沢正幸・西谷真一
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」「驟り雨」より
語り:小林桂樹

1:鼬(いたち)の道:2001年1月8日

しぐれ町は水辺の町で江戸の町は角に自身番が有り、加賀屋万平(笑福亭松之助)は自身番の書役で足袋屋・堀米屋清兵衛(石倉三郎)は裏店の大家で自身番に通う、万平は清兵衛に老齢で書役を辞めたいと言うと上方から戻った菊田屋新蔵の弟・半次(畠中洋)と自身番番人・善六が話し、菊田屋新蔵(萩原健一)は妻・おたつ(戸田恵子)に指示し出かけると半次に会った。
新蔵は丁稚・平吉と出かけ夕方に戻ると半次が酒を飲み寝ていた、同心と万平と清兵衛が夜盗を話し小間物屋・紅屋を噂し、紅屋で倅・栄之助(山口祐一郎)に母・がおりつを迎えに行けと言い、飯屋・福助で萬屋佐兵衛(大滝秀治)を送り中で新蔵と半次が話しおりき(斉藤慶子)が相手し昔を話しおせいに近づくなと言いどうするか事情を尋ねた。
5日後に栄之助はおりつの両親から先延ばしにされ、おもん(石田ひかり)と出会い遊びに呼ばれた、新蔵とおたつが半次と倅・忠吉とを話すと半次に客が来た、新蔵は万平に半次の人別を相談し、半次を痛めた男から江戸に戻らない約束で上方に行ったから戻れと言われた。
新蔵はおたつからおせいが半次に金を貸してあり会いたいと言われ昔の仲間に追われていると言い、おせいが騙されたと思った、半次が上方に帰ると告げ翌日に他に道が無かった言い旅立った、栄之助は両親から悪い噂が立つと説教され出かけおもんを訪ねた。


演出:富沢正幸
脚本:神山由美子・富沢正幸
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」「驟り雨」

2:朧夜

飯屋福助から萬屋佐兵衛(大滝秀治)がおとき(宮本真希)に送られて帰り、紅屋倅・栄之助(山口祐一郎)がおもん(石田ひかり)と別れ帰るのを見かけ、男の女の逢い引きを見かけ、昔を思い出し道に寝込みおときに起こされ送られ、ひとり暮らしだと誘い入れた、おときが世話し佐兵衛が身の上と過去を話し倅・亀次郎と嫁・おくにとに子が出来たがおくにと姑・おまさがぶつかり別れ住み、おまさが2年前に死んだと言った。
2月後梅雨に加賀屋万平(笑福亭松之助)と堀米屋清兵衛(石倉三郎)が自身番で夜盗を話し、女中・おはまが佐兵衛を訪ねると別の料理を見つけ部屋が片づいていた、佐兵衛がおまさと言いおはまに花を見せた、10日後におときが佐兵衛からおまさと聞き肩を揉むとおはまが見て東両国の萬屋でおくにが亀次郎に佐兵衛におときが出入りと言うと放っておけと言われた。
亀次郎は茶屋で芸子・お玉と遊び、佐兵衛はおときがおはまに見付かり驚いたと話し母の病気は治り弟がお店で疑われていると聞き金はなんとかすると答えた、栄之助はおもんの家からの帰りに仲人・駿河屋宗右衛門(加藤武)から福助でおりつを問われ追い出されたと答えるとおもんの仲を言われ、おりつが娘・おみつを抱え栄之助を気にしていると聞いた。
1月後に万平と清兵衛が紅屋の嫁が戻ったがおもんとは続いていると話し、おもんが栄之助におりつが帰りどうするか話し別れないと言い、亀次郎が万平と清兵衛に佐兵衛を頼み、福助で女将・おりき(斉藤慶子)からおときが辞め母と弟が嘘で亭主がいると聞き、佐兵衛がおくにに世話され過ごし亀次郎と揉めると佐兵衛は20両くらいで騒ぐなとおときを思い出した。
おもんが紅屋に来て、おりつが栄之助に話しかけた。


演出:富沢正幸
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」「驟り雨」

3:日盛り

長太(三浦春馬)と父・重助(永島敏行)が櫛を作り暮らし、岡っ引き・島七が自身番で加賀屋万平(笑福亭松之助)と堀米屋清兵衛(石倉三郎)に夜盗が近くに出て石見屋では戸締まりが悪く夜盗に入られたと言い、油問屋の娘・おいと(笹岡莉沙)が草履問屋の息子・新吉(田山辰三)と長太を送りだし、新吉らは東両国で仕事内容を伝え歩き、芝居小屋で見せ物を見回り遊び、長太は母・おはつ(岩崎良美)に呼び止められた。
長太はおはつが男と逃げ騙されて居ると思いおいとだけに話していて、長太は長屋に戻り長屋の女房・おすま(山本ふじこ)が重助と話し、居酒屋で働くおはつに会い病気で重助に会いたがると告げたが自業自得と言われた、長太はおいとに相談し逃げた男が居るか次第と聞いた。
10日後に長太は母・おはつに会いに行くと病気で寝ていた、万平と清兵衛がおはつが重助に戻り不思議と話し、長太は重助とおはつとの話しで居酒屋で働くのが会っていると聞き、長太は新吉からおいとは叔母さんの養子になると聞き、清兵衛がおはつに働くと聞き駆け落ちするなと言うと店に誘われた。
長太はおはつの男・市治郎におはつの居場所を聞かれ、騙されたと気づきおはつに会いに行くと夜盗に会った、翌日に万平と清兵衛が夜盗が入ったと話し、長太は夕方におはつがいる店に行くと今朝に男と去ったと聞き、帰りにおいとが叔母に連れられて行くのを見た。


演出:富沢正幸
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」「驟り雨」

4:秋

油問屋・佐野屋政右衛門(林隆三)はおたか(河原崎有稀)から鼾が酷く年を取ったと言われ別の部屋で寝ていると思い出し、女中・おとらから鍵を借り夜盗に注意といわれ錠を開け出かけ、政右衛門はおたかと娘・おいとを話し事を思い出し、おたかと合わないと考えた。
政右衛門は髪結い・仙吉(岡本信人)で加賀屋万平(笑福亭松之助)と話し、万平は堀米屋清兵衛(石倉三郎)と政右衛門が疲れていると話し、政右衛門は客の若い娘・おきち(田島穂奈美)と話し弟が病と聞き多く入れて売りおふさに似ていると思い出し、福助でおりき(斉藤慶子)におふさ(仁科亜季子)を尋ね死に別れたと聞き会いたいと頼んだ。
数日後に政右衛門はおりきの使いを待ち、おきちの父・熊平(斉藤暁)が油を多く売り迷惑と言われおりきから店に呼ばれ、万平と清兵衛はおもん(石田ひかり)に挨拶され紅屋の息子と切れたと話し、政右衛門はおふさと料理屋で会い30年前を思い出し別の生き方を話すが話したい事は無いと謝られ、結婚前に隠れ会いに行ったと話した。
政右衛門はおふさを送り帰りおたかと暮らす事にほっとした、翌朝早く町を歩いた。


演出:富沢正幸
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」「驟り雨」

5:約束

長屋でおきち(田島穂奈美)は弟・与吉と妹・おけいと父・熊平(斉藤暁)と起こし仕事に送り出し内職した、自身番で加賀屋万平(笑福亭松之助)と堀米屋清兵衛(石倉三郎)が木戸が酔っ払いに壊され熊平が女房の死後酔っ払いに変わったと話した、その夜に熊平が帰らずおきちが探し飲み屋のおろく(奈美悦子)から帰りつけが溜まると聞き、川辺で見つけ眠っていて長屋衆に知らせ家に運んだ。
祈祷師・おつな(園佳也子)が来て祈り帰り、長屋の女が眠り続け医師でも無理と言い、、3日経ったが熊平は目を覚まさず、大工・長太が熊平の様子を見に来て1両2分を貸してあると言いおきちはさいころ博打の金が貯まったと聞いた。
おきちはおつなに医師に診せたいと借金を頼み卒中で直らないと言われたが500文借り証文を出し、医師を呼ぶが何も出来ないが300文取り帰り、翌朝に熊平が死に、おきちは甚五郎に長太からの借金が本当か確かめ、数日後におきちはおろくにつけを返し、長太が長屋の大家・彦八におきちが借金を返したと相談し、油問屋・佐野屋政右衛門(林隆三)はおきちからつけ700文を返された困り万平と清兵衛に相談した。
政右衛門は味噌屋・尾張屋のつけもおきちが返し、長太とおろくの借金も返し騒ぎになり、彦八がおきちと来て女衒・泰蔵と話しがまとまり女郎屋・小松屋に奉公が決まったと言い、おつなは納得済みの話しで2両を貸し女郎屋に世話したと言い帰り、政右衛門は2両を建て替えると言うがおきちは親の借金は子の借金で約束済みだと断った。
与吉が奉公に行き、おきちは長屋衆に挨拶すると子に戻り泣き出し泰蔵に連れられた。


演出:富沢正幸
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」

6:うしろ姿

おりん(友里千賀子)と子らは左官・六助(中村梅雀)が酔い男(藤原喜明)を連れて帰り寝て、翌朝六助は何も憶えておらず男が暴れ説教したと聞き、男は起きて帰った、おりんが六助を起こると1人で帰ったが、ある日に六助が老女(岸田今日子)を連れ帰った。
おりんは老女を泊め、六助は憶えが無いが死んだ母親に似ていると言い家に置いた、老女はいつまでも居つき、20日後に堀米屋清兵衛(石倉三郎)は老女を見て加賀屋万平(笑福亭松之助)はおりんから事情を聞き死んだ母親も裕福な弟では無く六助と暮らし似ていると聞き、清兵衛は六助の人徳と言い、六助は身寄りがない老女を育てると噂になりおろく(奈美悦子)は皆知っていると言い感心した。
さらに10日過ぎたが老女は居て、子らが熱を出しおりんと六助は老女は追い出せず、六助は老女に家を尋ねると無いと聞き、娘・おきよが熱を出すと老女がてきぱきと看病し、翌朝に回復した、数日後におきよが元気になり老女は命の恩人になった、六助はおりき(斉藤慶子)の店・福助で清兵衛から役所から褒められると聞き本当は迷惑だと答え辞退したが当分老女を養い褒美は受けとれと言われ家を探すと言われた。
六助は公儀から褒美を受け、老女の態度が大きくなりそのまま居つき、老女の着物等に使い褒美の金は無くなった、清兵衛がおりんに紙問屋・酒井屋を連れ老女が母と言い会うと本人で家出したと言うが老女は縁を切ったと女に謝せろと言い、清兵衛とおりんが本当は迷惑と言い、おりんが老女に迎えなら仕方ないと言うと去った。
おりんは酒井屋の謝礼を断り、老女はまた来ると言い去り、おりんは老女の後姿が六助にせき立てられ弟に家に行く姑の姿に似ている思った。


演出:富沢正幸
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」「驟り雨」

7:春の雲

堀米屋清兵衛(石倉三郎)と加賀屋万平(笑福亭松之助)は藪入りと話し、桶芳の親方・芳松(金田明夫)と女将(西川峰子)が奉公人・源次を藪入りで送り出し帰らぬ千吉(勝地涼)に1日は自由に過ごさせた。
千吉は飯屋の女中・おつぎ(高松あい)を訪ねるが何も言えず去り、親方と浅草に行き境内で遊び、時間が来て親方と帰り材木を話し女将が里に帰り亀屋に行きおつぎと会い、親方に仲ときっかけを聞かれ付き合うには早いと言われた。
数週後に職人・佐之助(水橋研二)が桶芳に来て、千吉は佐之助に昼食に連れられ亀屋に行きおつぎを紹介し、おつぎは佐之助を気にし、翌日から佐之助は1人で出かけ千吉は頭に血が上り女将に勝手に出かけるなと怒られ、源次に佐之助とおつぎを梅屋で見て佐之助は遊び人だと聞き、佐之助が風で休み千吉は女将から親方と浅草に何で行くのかと聞かれ女が出来た疑いを聞き探れと言われた。
千吉は親方と出かけると、境内で遊べと言われ悩むと佐之助と女を見かけた、数日後に親方と女将が女・おさきで喧嘩し別れて食事し、千吉はおつぎに会い佐之助が遊び人で気をつけろと言うとおまつとおつぎが笑い、おつぎが何も無いと言い、千吉は相手にされずに絶望した。
千吉は源次から女将が家を出たと聞き、親方の指示で使いに行き途中で佐之助と女を見かけ佐之助が殴り、おまつからおつぎが店を辞めたと聞いた、数日後に佐之助が桶芳を辞めて去り千吉は尾行したが見付かり誰に頼まれたか問われ殴られおつぎを言うと答えず、腕ずくで取り返せと言われ痛め付けられた。
数週後に清兵衛と万平は桶芳の女将が戻り芳松を困らせたと言い、親方と女将が出かけ、千吉は源次と亀屋に行きおつぎが佐之助との喧嘩を知り礼を言われた。


演出:西谷真一
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」

8:運のつき

福助で加賀屋万平(笑福亭松之助)が堀米屋清兵衛(石倉三郎)に書き役を辞めたいと言い、女将・おりき(斉藤慶子)が蝋燭問屋の倅・新吉らの騒ぎを注意した、新吉が遊び仲間に店に押し入ると言い、参次郎(ぜんじろう)が女は苦労しないと言い1人娘は厄介で注意しろと言い、知多屋利右衛門(江守徹)が参次郎にお信の父と連れ出した。
利右衛門はお信の婿を探したと参次郎に後始末の相談と嫌がる参次郎を連れ出しお信が迎えた、数日後に若者がおりきを冷やかし利右衛門と参次郎を噂し、新吉が参次郎が米俵を担がせられていると言い、参次郎は利右衛門から逃げ出し吉三に仕事がきつく親子に嵌められたと言い匿って貰った。
吉三は母から客だと呼ばれ、利右衛門が来て3件目で見付かったと参次郎を連れた、利右衛門はお信から嫌われていると聞かれ誤魔化した、季節が変わっても参次郎の悪夢は続き、お信は参次郎から忙しくぐるだと聞き否定し利右衛門が良かれとしたと言うが否定され直ぐに出て言って良いと言うと、参次郎はお信に元に戻りたくないと言った。
福助で新吉らが飲むと参次郎が来て子が産まれると言い運のつきで次に来て話すと言い、おりきが参次郎に良かったと利右衛門と来いと言い、新吉らが参次郎を羨ましがり、紅屋倅・栄之助(山口祐一郎)が櫛職人・重助(永島敏行)と来て櫛を注文し刺櫛が評判が良かったと専門に作れと言い女手が無いと聞き、おもん(石田ひかり)を見つけ追うと万平に見られた。
万平と清兵衛は盗賊が戻って来ると聞き、おもんは栄之助を待ち、栄之助は妻・おりつの仲が終わりと思いおもんを訪ねると岡っ引きに捕らわれ、おもんが違うと言った。


演出:富沢正幸
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」「驟り雨」

9:捨てた女

歯磨き粉屋・龍吉(仲村トオル)が売り歩き、おりき(斉藤慶子)が買い、龍吉が矢場で遊び矢場女にふき(中江有里)が腹が立つと言い気になり、母の死後に博打を始めた、売り歩きで締め出されたふきを見かけ折檻されたと知り鬼灯を渡し遊び、龍吉はふきを長屋に連れて飯を食べさせ居つき関係しそのまま連れ出さず、矢場の主人からふきを請け出した。
加賀屋万平(笑福亭松之助)と堀米屋清兵衛(石倉三郎)が盗賊を噂し、龍吉が最近売り歩かないと噂し、龍吉は博打に通い負けが込みふきに当たり暴れた、ふきは仕事を探すが龍吉は度々暴力をふるい、万平と清兵衛は龍吉の博打を噂し、龍吉は美濃屋から金を借りられず小間物屋の女将・およう(野村真実)から店を手伝うと金を貸すと言われ、ふきを捨てて行った。
龍吉はおようから博打に金を使ったと言われ関係を持ち、店を気楽に手伝い遊び飼い殺しと思うが不平はなかった、ふきは龍吉を待ち、龍吉は博打で付き翌朝に帰るとおようが上方から帰った亭主と寝ていて、亭主と揉めて刺した。
1年後に龍吉は赦免で戻るがおようは居なくなり、しぐれ町に帰り長屋の家は空でふきは働くと出たと聞いた。


演出:西谷真一
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」「驟り雨」

10:乳房

おさよ(宝生舞)は植木職人の亭主・信助(大浦龍宇一)が長屋でおせんの乳房を抱いて寝ているのを見て飛び出し、自分の乳房が子を産むと大きくなるのかと思い、与次郎(上杉祥三)に声を掛けられ連れられ気分転換と酒を飲まされ悩みを話せと言われた。
飲み屋のおろく(奈美悦子)が与次郎におさよに飲ませるなと言い、おさよは帰る家が無いと言い、与次郎はおさよを自分の家に連れると、おろくと町の衆に助けられ自身番に行くと加賀屋万平(笑福亭松之助)と堀米屋清兵衛(石倉三郎)と信助と岡っ引きと大工・竹次らが居て事情を尋ねられた。
おろくは与次郎がおさよを狙ったと言い、竹次が何もしていないと言うと清兵衛が酔って不審な行動をしたと言い、清兵衛がおさよに信助を取りなしおせんの乳房にたぶらかされたと言うがおさよは帰らないと言い、おろくが預かった。
5日後におさよはおろくの店に居て自分の意固地に呆れ、毎日来て謝る信助を断り、おろくは男も女も魔が差す事があり浮気は怖く面白くないと言い、おさよは与次郎に料理屋での客商売に誘われ玄人好みと言われた。
数日後におさよは姉から暮らしが大変と聞き、迷いながら長屋に戻りおせんから弾みでもうすぐ嫁に行くと謝られ、戻った信助が謝り、与次郎が来て信助が一緒に出かけた、おさよは怪我をした信助を迎え与次郎も懲りたと聞き、信助と長く添い遂げると思った。


演出:西谷真一
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」

11:秋色しぐれ町(最終回)

2人目を妊娠した小間物屋紅屋・女将が笹を買い飯屋の亀屋・おまつ(斉藤こず恵)と七夕と話し妊娠と知り、夫・栄之助(山口祐一郎)に願い事が多いと言い、栄之助はおもん(石田ひかり)との逢い引きをやや控えていた、栄之助は宗右衛門(加藤武)に店の模様替えに金を借りたいと言い、おもんの家で泥棒に間違われたと言われた。
おりき(斉藤慶子)は亀屋からおまつが妊娠したが相手の名を言わなく尋ねられ、栄之助を聞かれ違うと答えた、加賀屋万平(笑福亭松之助)と堀米屋清兵衛(石倉三郎)と岡っ引き・島七が夜盗が現れると言い、清兵衛がおまつが妊娠し兄が相手を探すと言うと万平は相手は近江屋吉助(モト冬樹)と答えた。
栄之助はおもんを訪ねると誰かいて嫉妬し帰り、夜盗が紅屋に押し込み金と櫛を盗み岡っ引きらに追われ社に逃げ乞食に会い隠れた、夜盗が長屋に戻り病の妹に笹が売れたと話し櫛を渡し、盗んだ金を高価な薬につぎ込んでも助からないとは判っていた。
宗右衛門が紅屋を訪ね栄之助から夜盗に40両盗まれたと聞き50両貸すと言った、櫛職人・重助(永島敏行)は栄之助から夜盗が自分が作った櫛を盗んだと聞き、万平と清兵衛に話し女房を世話したいと言われ考えた、吉助は半年前におまつに介抱され一緒に寝たと思い出し亀屋とおまつにお金で始末を持ち掛け独り身で引き取れと言われ、娘・お梅が出て行くと言い、寂しくて手を付けたと言った。
栄之助はおもんを訪ねると旦那が居て根付け職人で品物を買い取れと言われた、七夕は井戸替えで長屋で井戸をくみ出すと雨が降り、重助は戻ったおはつ(岩崎良美)を突き放せなかった、万平と清兵衛は重助に呆れおりきが差し入れを持って来て3人で飲んだ。


演出:西谷真一
脚本:神山由美子
原作:藤沢周平「本所しぐれ物語」

感想:

変則オムニバスの人情話し。
自身番の2人が町を観察し話題にする。
そこで住む人が、色々な動きをする。

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