隠密八百八町
- キャスト
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神谷又十郎(舘ひろし)
おとき(釈由美子)
春之丞(宝海大空)
木村源兵衛(池田努)
喜八郎(津川雅彦)
千代(足立梨花)(幼少期:森田想)
千景(仁科亜季子)
伊助(伊嵜充則)
楽翁(松平定信)
(平幹二朗)
唐沢伴内(石倉三郎)
遠藤成勝(奥右筆)
(益岡徹)
寧子(忠成正室)
(萩尾みどり)
水野忠成(前田吟)
- スタッフ
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脚本:金子成人・梶本惠美・横山一真
演出:一色隆司・黛りんたろう・土井祥平
語り:南原清隆
- 2011年1月1日:隠密秘帖
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1784年(天明4年)元旦に、小人目付・神谷庄左衛門(舘ひろし)は妻・りく(水野真紀)とら一家に送られて、小人目付・榊半兵衛(南原清隆)と小人目付部屋に行き、第十代将軍・徳川家治と老中首座・田沼意次(笹野高史)と若年寄・田沼意知(若林久弥)らを迎え、庄左衛門はりくと新之助(蕨野友也)と千景(前田希美)と又十郎(濱田龍臣)と喜八郎(津川雅彦)と新年を祝った。
新番士・佐野善左衛門(金児憲史)は意次に金品を多数贈り、一橋治済(神山繁)は白川藩主・松平定信(渡辺大)と若年寄・太田備後守(本田博太郎)と密談し、1784年(天明4年)3月24日に殿中で佐野善左衛門が意知を斬り、御典医・西方良晏(塩見三省)は背野傷を伏せ、8日後に意知は死んだ。
葬儀で石巻平十郎(苅谷俊介)らが行列を襲い、米が暴落し、大奥年寄・沢の井(松坂慶子)と意次は真相解明を若年寄・米倉丹後守(秋野太作)に命じ、丹後守は沢井六兵衛(矢島健一)と配下に無難な形だけの捜索命じ、庄左衛門と半兵衛が調べを命じられた。
庄左衛門と半兵衛は新御番所で村井(六角精児)と添田(大倉孝二)から佐野は出世を望み挙動不審と聞き、意知が狙われ後日の死去を西方に問うが不明で、町医者・佐伯岳容(堀内正美)も不明と告げた。
吉原で庄左衛門は町人に化けて「佐野は贔屓の藤里が引き出され山城に怒った」と聞き、半兵衛は梅園で主(沼田爆)に調べ米問屋・岩代屋惣兵衛(三浦浩一)を知り、庄左衛門は町でおさと(松下恵)を見つけ、岩代屋はおさとを訪ねた。
備後守と沢井は岩代屋におさとの処分を命じ、庄左衛門と半兵衛は目付と岩代屋の繋がりを知り意次の反対勢力を疑い、佐伯から毒殺の可能性を聞き、庄左衛門は西方に疑念を告げたが答えず、帰途に石巻に襲われ警告された。
半兵衛は妻・まさ(有沢比呂子)と娘・多鶴(桜川博子)と詣り石巻が現れ、庄左衛門は西方の知らせで凶器の針を知り、半兵衛の躊躇を知り調べ書きを作り提出した、一橋治済は調べ書きを定信には隠し、丹後守は沢の井と意次に「私怨の乱心」の決着を告げた。
沢の井は大奥女中(重田千穂子)に真相は消されたと告げ、庄左衛門は上司・脇田寅之助(カンニング竹山)から決着と謹慎を聞いた、西方が死に庄左衛門はその娘・八重(鶴町梨紗)から不審と聞き、庄左衛門は又十郎に邪悪に向き合う役目だと告げた。
庄左衛門は備忘録に事件を書き封印し寺の仏壇に納めた、庄左衛門は半兵衛に呼び出され数人に襲われ半兵衛が斬られ「金に心を売った」と聞き、庄左衛門は家に戻るとりくと新之助が斬られていて、石巻らと相討ちで死んだ。
喜八郎は治済の屋敷に忍び込み「真実を知る」と警告し、2年後に意次は失脚し定信が藩政改革したがそれも失敗した、31年後に徳川家斉の時代で浪人・神谷又十郎(舘ひろし)がいた。
脚本:金子成人
演出:黛りんたろう
- 第1回:2011年1月8日:その男、又十郎
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35年前の田沼意知刀傷事件で密命を受けた小人目付・神谷庄左衛門(舘ひろし)が辿りついた真実は闇に葬られたが備忘録を残したが妻と共に斬られ死んだ。
両親と兄を一度に失った神谷又十郎(舘ひろし)は剣の腕を磨いた、文政2年(1819)秋に下町・深川に養女・千代(足立梨花)と暮らした。
千代は又十郎の姉・千景(仁科亜季子)の嫁ぎ先の御菓子司・栄華堂に勤め、又十郎は育て親の元用人・喜八郎(津川雅彦)と白馬の亡霊(井原多生)の出没を話し、師範・杉崎弥十郎(黒部進)の馬庭念流・杉崎道場で師範代を勤め、道場破りの一刀流・木村源兵衛(池田努)を退けた。
又十郎と千景と喜八郎と千代は墓に詣り、街で手裏剣打ち名手・おとき(釈由美子)と弟・春之丞(宝海大空)が手裏剣打ちを見せ、道場門弟・吉岡(大柴隼人)と岡野(白井圭太)と槌田(千葉誠樹)が武衞館・立花征蔵(佐藤仁哉)と油木(佐伯暢晃)と蓑田(平井真軌)らと睨みあい又十郎は佐々木(石井テルユキ)の知らせで駆けつけて斉藤(天原まさみち)の髷を斬り追い払った。
又十郎は杉崎から武衞館師範・松永与太夫(並樹史朗)は水野家用人・松永兵庫助(遠山俊也)の弟と聞き、又十郎は与太夫に出向き恥を公表すると脅し、水野家中屋敷で老中首座・水野忠成(前田吟)は兵庫助と忠成正室・寧子(萩尾みどり)に絵図を見せ意次の埋蔵金を探し出すと告げた。
又十郎は唐沢伴内(石倉三郎)に連れられ楽翁(平幹二朗)に会い世直しの手伝いを頼まれ断り、喜八郎は西行寺で備忘録を入手し楽翁に会い見せ陰謀者の一人・松平定信は近よるなと告げた、又十郎は街女(宮本郁子・藤沢瀬里菜)と歩き源兵衛が尾行した。
脚本:金子成人
演出:一色隆司
- 第2回:2011年1月15日:結成! 隠密組
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神谷又十郎(舘ひろし)は浪人・木村源兵衛(池田努)はに声を掛け、唐沢伴内(石倉三郎)の誘いに断り、御菓子司・栄華堂に行き養女・千代(足立梨花)と姉・千景(仁科亜季子)から縁談を聞いた。
おとき(釈由美子)と春之丞(宝海大空)が差し入れの菓子を買い、近江屋番頭・清二郎(黒部幸英)は美津(佐藤めぐみ)に立ち退きを求め、又十郎とおときと春之丞と美津は材木商「重政」主人・政吉(蛍雪次郎)から立ち退き要求を聞いた。
数日後に近江屋主人・甚右衛門(鈴木一功)と清二郎は作業を始め、喜八郎(津川雅彦)は源兵衛の仕事を探し芸人(三波伸介・亀山助清)に道具を渡した。
又十郎は10年前に千代の元養父・市松(才勝)が女衒(小川隆市)に売った千代を引き取った、又十郎は千代から美津と孤児らを助けて欲しいと頼まれ、近江屋は松永兵庫助(遠山俊也)と建設計画を話し、伊助(伊嵜充則)は聞き込み喜八郎とおときらに話し、おときは又十郎らに水野忠成(前田吟)が側室・おすがの為に別邸を建てると告げた。
又十郎は唐沢に連れられ楽翁(平幹二朗)に会い忠成の施政を問い、伊助は忠成が公家出の正室・寧子(萩尾みどり)を避けると告げ、おときと春之丞は水野家に潜入し働き水野家下女(片岡明日香・棚橋唯)に聞き込み、寧子は侍女(榎本由希)から大道芸を聞き見たいと告げた。
又十郎は町人に扮して水野家で寧子らに会いおときと春之丞は芸を見せた、又十郎は褒美を辞退し世情を話し孤児らの家を潰し側室の別邸を作る武家を告げ、寧子は忠成に別邸建築を問い不要と告げた。
又十郎は楽翁から世直しで孤児を助けたと言われ、唐沢は隠密組結成を提案し、又十郎はおときと春之丞と源兵衛と喜八郎の5人で隠密組を作った。
脚本:金子成人
演出:一色隆司
- 第3回:2011年1月22日:金の亡者たち
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材木商「重政」主人・政吉(蛍雪次郎)は夜に弥助(九十九一)に襲われた。
御菓子司・栄華堂で千景(仁科亜季子)は棟梁に期限内の工事を求めると材木が無いと言われた、神谷又十郎(舘ひろし)はおとき(釈由美子)と春之丞(宝海大空)から政吉が斬られたと聞き会い事情を聞き、唐沢伴内(石倉三郎)から材木不足で不穏だと捜索依頼され、又十郎は喜八郎(津川雅彦)ら隠密組と「政吉が木曾屋と揉めた」と話した。
江戸城で老中首座・水野忠成(前田吟)は大奥の出費増加を押し通し、奥右筆・遠藤成勝(益岡徹)からお久の方懐妊を聞き、遠藤は作事奉行・中山新之助(青島健介)に材木商・木曾屋への対応を命じ、木曾屋文左衛門(大和田伸也) は政吉を見舞い寄り合いは任せろと告げた。
又十郎は政吉から木曾屋が材木値上げを図ると聞き、木村源兵衛(池田努)が人相書を作り、伊助(伊嵜充則)は上州に調べに行き、おときは木曾屋で働き女中頭・おまつ(松田真知子)から芝居好きの木曾屋の娘・おつる(黒川芽以)のお守と言われた。
おつるは役者に入れあげたが外出禁止で荒れおときは相手した、又十郎らは木曾屋を尾行して弥助を見つけ船宿もみぢ屋に行き、おときはおつるに眠り薬を飲まし部屋を調べ、喜八郎はもみぢ屋は盗人宿と考え、おときは木曾屋に薬を飲ませて絵図面を見つけ写して春之丞に投げ渡した。
喜八郎は「こむらさき」と読み、又十郎と春之丞は料亭を張ると木曾屋が中山と会い賄賂を渡し「風を待つ」と話し、伊助は材木は木曾屋が止めていると調べ、おときはおつるに怪しまれ、又十郎は火付けの企みに気ずいた。
(続く)
脚本:梶本惠美
演出:黛りんたろう
- 第4回:2011年1月29日:火におつる涙
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(承前)
火事の夢で千代(足立梨花)はうなされ、神谷又十郎(舘ひろし)が心配し小火だったと告げ、又十郎は杉崎道場で稽古し、唐沢伴内(石倉三郎)に材木高騰のからくりの背後に水野忠成(前田吟)がいると告げ、春之丞(宝海大空)と木村源兵衛(池田努)と喜八郎(津川雅彦)に火付けの企みを告げ盗人宿を調べると告げた。
船宿もみぢ屋を春之丞が張り弥助(九十九一) と木曾屋文左衛門(大和田伸也)と盗賊・鬼火の佐平次(長江英和)と佐平次の手下(篠原剛・鈴木雄二・小磯龍哉・中川逸星)らが燃やす範囲3所と日時を相談し、又十郎と源兵衛は調べ屋台と油を見つけ、喜八郎は東風が強い日を測定儀で知り、火消し玉を作った。
喜八郎は木曾屋で娘・おつる(黒川芽以)とおとき(釈由美子)に小間物を売り、木曾屋はおつるに外出を禁止し、喜八郎はおときに連絡文を渡し、おときはおつるから木曾屋の企みを問われたが答えられなかった。
佐平次は今夜決行を決め、おつるは家を抜け出しおときが追い本所良徳寺で祈り、深川と本所柳島と本所松倉町で佐平次の屋台が出て伊助(伊嵜充則)と春之丞と源兵衛が見張り、木曾屋はおつるが本所良徳寺に行ったと知り妻の命日と知り佐平次に中止を求め無理と言われた。
又十郎は佐平次と一味に乗り込み、おつるとおときは良徳寺で木曾屋を待ち、鐘が鳴り木曾屋が来て「ここは燃える」と告げおつるは火付けを問い詰め「母と一緒に死ぬ」と告げ、鐘が止み又十郎が来て火事は起きないと告げ木曾屋を諭した。
作事奉行・中山新之助(青島健介)の屋敷で佐平次が晒され中山は解任され、忠成は奥右筆・遠藤成勝(益岡徹)に報告し、楽翁(平幹二朗)は唐沢から報告を受け、木曾屋は自訴しおつるは「重政」で働く事になった。
脚本:梶本惠美
演出:黛りんたろう
- 第5回:2011年2月5日:命の氷砂糖
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江戸城大奥で奥女中・お小夜(増山加弥乃)は氷砂糖を偶然見つけた、隠密組・神谷又十郎(舘ひろし)は御菓子司・栄華堂で姉・千景(仁科亜季子)と菓子を食べ、養女・千代(足立梨花)がお小夜が病で死んだと告げ、小間物問屋信濃屋で信濃屋正兵衛(つまみ枝豆)と妻・邦(山本みどり)と又十郎と千景と千代は遺体を見て袖に氷砂糖があった。
又十郎は唐沢伴内(石倉三郎)から砂糖の買い占め値上がりし、大奥の将軍側室・お美根の方(三津谷葉子)へ老中・水野忠成(前田吟)が贈ると聞き、又十郎は隠密組・おとき(釈由美子)と春之丞(宝海大空)と木村源兵衛(池田努)と喜八郎(津川雅彦)に告げた。
応命寺で喜八郎とおときは寺男・末蔵(江藤漢斉)と僧を調べ奥女中の来る日を調べ、応命寺住職・日覧(山本健翔)は口入屋・松吉(諏訪太朗)と密談し、松吉は通行札を役者・染三郎(猪塚健太)に渡し集めた。
大奥年寄・笹山(藤田弓子)と大奥右筆・辰岡(筒井真理子)とお美根の方は御子・鶴千代(池田貫人)と奥女中(米倉紀之子・坂崎愛・福田らん・歌原奈緒・岡村多加江)らと氷砂糖を喜び、奥右筆・遠藤成勝(益岡徹)と水野は計画を話した。
春之丞は札を奪い潜入し、又十郎は煙幕筒を持ち、当日に春之丞は若い僧(井戸陽・古澤蓮)と日覧と辰岡らに会い、おときは伊賀者(加藤靖久・浜近高)を誘い出し、又十郎占師に扮し潜入し供侍(尾関伸嗣・岡けんじ)に見つかり末蔵に救われ、辰岡に近づき笹山がお小夜を殺害したと聞き出した。
辰岡と女中らは又十郎を葛籠に入れて大奥に向かった。
(続く)
脚本:横山一真
演出:一色隆司
- 第6回:2011年2月12日」大奥 鬼退治
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(承前)
神谷又十郎(舘ひろし)は葛籠に入れられ大奥右筆・辰岡(筒井真理子)と奥女中(米倉紀之子・坂崎愛・福田らん・歌原奈緒・岡村多加江)らと大奥に向かい、隠密組・春之丞(宝海大空)はおとき(釈由美子)と木村源兵衛(池田努)と喜八郎(津川雅彦)に知らせた。
喜八郎は信濃屋正兵衛(つまみ枝豆)と邦(山本みどり)に相談し、商人に扮しておときと源兵衛は江戸城の大奥に行き、辰岡は添番役人(西田聖志郎・向井恭介・伊藤聡・遠藤雅幸)を言いくるめて通り、無庵で楽翁(平幹二朗)は唐沢伴内(石倉三郎)から又十郎の大奥侵入を知った。
辰岡は将軍側室・お美根の方(三津谷葉子)と大奥年寄・笹山(藤田弓子)に又十郎を告げ、又十郎は煙幕筒を仕掛け、おときと源兵衛は平川御門から城に入り、奥右筆・遠藤成勝(益岡徹)は老中・水野忠成(前田吟)に不審一味を知らせた。
又十郎はお美根の方と笹山に連れられ、お小夜(増山加弥乃) の死と発作の理由を問い、奥女中らが取り囲み、煙幕筒が爆発した、笹山は「お小夜はお美根の方の部屋に入り男を見て、息を塞がれ殺害された」と告げた。
おときと源兵衛は疑われたが火事騒ぎが起きて忍び込み、又十郎は逃げて遠藤が送った刺客・犬飼小四郞(田中要次)と闘うが邪魔が入り、又十郎はおときと源兵衛と出会いその案内で逃げた。
お美根の方は幽閉され、水野は失敗し隠密組を調べさせた、又十郎と千代(足立梨花)と千景(仁科亜季子)と喜八郎はお小夜の仏壇を詣り、又十郎は寺男・末蔵(江藤漢斉)から「35年前にそっくりの神谷庄左衛門(舘ひろし)が襲われるのを見た」と聞いた。
脚本:横山一真
演出:一色隆司
- 第7回:2011年2月19日:駆け込み人 孫七
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池田孫七(ダンカン) は追われて米倉家屋敷に駆け込み、隠密組・神谷又十郎(舘ひろし)は唐沢伴内(石倉三郎)から老中・水野忠成(前田吟)の側室・お玉の方(菜葉菜)の屋敷に仕える男の米倉家への駆け込みを聞いた。
又十郎は木村源兵衛(池田努)と喜八郎(津川雅彦)に告げ、米倉家上屋敷で孫七は匿われ、米倉家家老・筒井忠尚(清水紘治)は水野家用人・松永兵庫助(遠山俊也)と山脇伝七郎(正木蒼二)に引き渡しを断り、江戸城で水野は米倉家当主・米倉昌寿(宮下裕治)に問い否定され、昌寿の祖父・米倉昌晴(秋野太作)と話した。
奥右筆・遠藤成勝(益岡徹)は水野に米倉家の監視を告げ、刺客・犬飼小四郞(田中要次)らは出入りを監視し、おとき(釈由美子)と春之丞(宝海大空)は米倉家の水野の監視人の多さを調べ疑い、喜八郎は引き札=何でも屋にちらしを米倉家通用門でまき、米倉家用人・田川藤兵衛(治田敦)は読み喜八郎に相談した。
喜八郎と又十郎は家老・筒井に会い、孫七に事情を問い「絵を描きすぎ、金に困り贈賄品を盗んだ」と聞き、昌晴が紛れ込み又十郎を庄左衛門と呼んだ、数日後に孫七は女中に扮したおときに「お玉の方から見せられた絵を書き、場所不明」と告げ、おときは絵を預かり隠密組に見せた。
又十郎は策を考え、米倉昌寿の登城行列に孫七を紛れ込ませて又十郎と源兵衛が警護し、犬飼は又十郎を見つけ、又十郎らは列から離れ変装して逃げ救出した。
(続く)
脚本:金子成人
演出:土井祥平
- 第8回:2011年2月26日」:埋蔵金騒動
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(承前)
救出した池田孫七(ダンカン)を喜八郎(津川雅彦)の家に匿い、孫七と木村源兵衛(池田努)はおとき(釈由美子)に絵に描きたいと願い、神谷又十郎(舘ひろし)は喜八郎に刺客・犬飼小四郞(田中要次)を見たと告げた。
老中・水野忠成(前田吟)は奥右筆・遠藤成勝(益岡徹)と松永兵庫助(遠山俊也)から反対勢力を聞き、孫七は絵図が葛飾北斎が書いたと思い付き、源兵衛は長屋に行くが居なく転居先を探し弟子の葛飾為斉(前田淳)を見つけ、4枚の絵の1枚で「蝦夷と印旛沼と手賀沼と置いてけ掘」の下書きを受け取った。
又十郎と春之丞(宝海大空)らは測量と無関係の置いてけ掘を疑い、置いてけ掘で絵の場所を調べ、夜に掘り返し壺を見つけ、中に北斎の妖怪絵が有った、又十郎は楽翁(平幹二朗)と唐沢伴内(石倉三郎)に見せた。
おときと春之丞は北斎の絵図面の噂を流し、水野は遠藤に北斎を探させ、御菓子司・栄華堂で姉・千景(仁科亜季子)と千代(足立梨花)と隠居(山崎満)と芸者(長尾奈奈)は北斎の絵を話し、又十郎はおときと為斉から水野が探し絵を渡したと聞いた。
水野家が壺を見つけ、又十郎と源兵衛は目撃し刺客・犬飼小四郞(田中要次)に尾行されて斬り合い、水野家上屋敷で水野と遠藤は壺を調べたが金は無く妖怪絵があり、おときら隠密組が盗み聞いた。
又十郎と喜八郎は為斉に北斎が残した手紙を見せて世の役に立ったと告げ、孫七は為斉の弟子になった。
米倉家屋敷で又十郎は米倉昌寿(宮下裕治)と家老・筒井忠尚(清水紘治)に会い、米倉昌晴(秋野太作)が告げた庄左衛門を問い、35年前の騒動を昌晴が任され小人目付に調べさせたと聞き、又十郎は喜八郎を問い詰めた。
脚本:金子成人
演出:土井祥平
- 最終(9)回:2011年3月26日:敵討ち
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西光寺で神谷又十郎(舘ひろし)は喜八郎(津川雅彦)から父・神谷庄左衛門(舘ひろし)の35年前の備忘録を渡され読み、老中・田沼意次に対する反対勢力の暗殺計画を調べたが報告書は書き換えられ殺害されたと知った。
又十郎は喜八郎に証拠を探して父の無念を晴らすと告げ、楽翁(平幹二朗)を訪ね唐沢伴内(石倉三郎)から留守と聞き、道場の佐々木(石井テルユキ)は刺客・犬飼小四郞(田中要次)から又十郎を問われ、御菓子司・栄華堂で姉・千景(仁科亜季子)は養女・千代(足立梨花)から又十郎が消えたと聞き、又十郎は犬飼に襲われ闘い、又十郎は喜八郎に犬飼が楽翁を張っていたと告げた。
福知山藩江戸留守居役・沢島伝右衛門(長門裕之)は老中・水野忠成(前田吟)に将軍の子の養子先の辞退を頼み賄賂を渡し、奥右筆・遠藤成勝(益岡徹)は又十郎と楽翁が敵だと知らせ、遠藤は江戸城書庫で神谷を調べた。
伊助(伊嵜充則)はおとき(釈由美子)と春之丞(宝海大空)と木村源兵衛(池田努)を集め喜八郎は身辺注意を告げた、それぞれが山伏集団に襲われたが逃げ、又十郎は清元師匠・お富(林田麻里)宅で喜八郎ら隠密組4人と会い探索に長けた相手と考え、遠藤は部下(三洲悠暉)から神谷庄左衛門を聞き水野に知らせた。
又十郎は千代が消え呼び出され、隠密組は準備して出かけ、幡随院・境内で犬飼ら一味が待ち又十郎に刀を捨てさせ襲い、おときと春之丞と喜八郎は煙を張り絵を映し人質の千代を助け、源兵衛は又十郎に刀を渡し犬飼ら刺客を倒し、遠藤と犬飼を捕らえた。
又十郎は遠藤を連れて水野宅に行き、水野と遠藤が言い争い、又十郎は水野から楽翁が松平定信と聞き、喜八郎から敵討ちをさせたくなかったと聞き、又十郎は千景と千代に備忘録を見せると敵討ちを止められ証拠が無いと罪人になると告げられた。
又十郎は千代に戻ると告げ去り、千景は喜八郎に知らせ、又十郎は楽翁に会い「暗殺の動きを知るが傍観した」「35年前に不満を持ち、改革するが失敗し、老年に人の思いを無視し反感を受けたと知り、世直しを始めた」と聞いた、又十郎は父を思い出し去り、喜八郎と千景と千代は又十郎を迎えた。
江戸城で遠藤は輿入先探しを頼まれ、老中・青山下野守(西沢利明)は水野に遠藤の輿入先推挙を告げ、水野は正室・寧子(萩尾みどり)から側室屋敷の処分を提案された。
又十郎は備忘録を燃やし、又十郎は喜八郎と千景と千代とおときと春之丞と源兵衛と伊助と集まり花見をした。
脚本:金子成人
演出:黛りんたろう