独眼竜政宗6

スタッフ

脚本:ジェームス三木
原作:山岡荘八『伊達政宗』

第46回:1987年11月15日:離縁状

元和元年(1615)8月に伊達政宗(渡辺謙)と伊達成実(三浦友和)は仙台に向かい、白石城に寄り片倉景綱(西郷輝彦)と蔦(音無美紀子)と会い「雑兵と戦った片倉小十郎重綱(高嶋政宏)の怒りを解き城に入れる」と告げ、景綱は保春院の呼び戻しと支倉常長の処置と松平忠輝(真田広之)の庇いたてを抑えろと遺言と告げた。
仙台城で茂庭綱元(村田雄浩)が景綱の死を知らせ、政宗は子を成実の養子にした。
江戸・伊達屋敷で愛姫(桜田淳子)は五郎八姫(沢口靖子)から助命嘆願に動きたいと聞き、忠輝は柳生宗矩(石橋蓮司)から五郎八姫の離別して伊達との縁を切れと求められ、政宗は鈴木重信(平田満)ら白石宗直(加藤善博)ら家臣らに天下取りは終わり領内治世に力をそそぐと告げた。
五郎八姫に離縁状が届き、仙台の政宗に消息不明だった国分盛重(イッセー尾形)が訪れ佐竹が一国一城への伊達の対応を探ると告げた。
駿府の徳川家康(津川雅彦)が病に倒れ、政宗は重病の知らせを受け仙台から江戸に向かい、政宗は愛姫の母の死を愛姫に知らせ、翌朝に駿府に向かった。


演出:樋口昌弘

第47回:1987年11月22日:天下の副将軍

徳川家康(津川雅彦)は死を自覚し徳川秀忠(勝野洋)と柳生宗矩(石橋蓮司)にやり残した諸事の処置を伝え、松平忠輝(真田広之)は命を助け秀忠に任せた、今井宗薫(谷啓)は忠輝が行け知れずになったと知らせた。
忠輝は五郎八姫(沢口靖子)に会いに行き、愛姫(桜田淳子)は戻れと諭し、五郎八姫は忠輝に離縁は無駄になったと告げ案じ、忠輝は父・家康に向いて欲しかったと告げた。
駿府で伊達政宗(渡辺謙)と伊達成実(三浦友和)は伊予の伊達秀宗(辻野幸一)と山家清兵衛(中西良太)と出会い、亘理定宗(坂西良太)が江戸から来て愛姫の書状を渡し忠輝を連れて来たと告げた。
家康と宗薫と宗矩に政宗は会い忠輝が駿府に来ていると告げたが目通りを断られ、家康は政宗と二人話し忠輝への形見を渡し「忠輝に会いたかった」と告げ、政宗に天下の副将軍として秀忠を頼んだ。
家康は死に、忠輝は自ら将軍家の手勢に捕らわれ、仙台で政宗と成実と鈴木重信(平田満)は江戸での将軍家が伊達討伐を図る噂を聞き真偽を調べさせ、忠輝の改易と蟄居を聞き、翌月に秀忠の側近・宗矩と内藤外記が政宗を訪れ「切支丹禁制を破り、一国一城を破る、支倉常長派遣」を問うた。
政宗と成実は支倉常長派遣への対応を考え、政宗は秀吉と家康以外には頭を下げないと告げ対抗策を話した。


演出:木田幸紀

第48回:1987年11月29日:伊達流へそ曲がり

元和2年夏に江戸・伊達屋敷で伊達忠宗(野村宏伸)は愛姫(桜田淳子)と五郎八姫(沢口靖子)に伊達政宗(渡辺謙)からの密書で「幕府を迎え撃ち、江戸屋敷は捨てる」と伝えた。
江戸城で徳川秀忠(勝野洋)は伊達討伐を考えたが、柳生宗矩(石橋蓮司)は「討伐軍を出さねば謀反は起きず合戦は損失を招く」「旗本は外様を憎む」「大御所・家康ならば鞭の代わりに飴を使う」と告げた。
仙台城で政宗は伊達成実(三浦友和)と片倉小十郎(高嶋政宏)と鈴木重信(平田満)は陣立てを相談すると、今井宗薫(谷啓)の書状が届き「将軍家が大御所の孫・振姫(林佳子)と忠宗との婚儀」を求め、成実は知恵者が伊達と手を結ぶ太平を目指すと進言したと考え、政宗は家康は子だが秀忠は姪だと思った。
江戸・伊達屋敷で宗薫は愛姫と忠宗に婚儀を求め、愛姫と忠宗は政宗が不服なら仕方ないと告げ、宗矩は怒る秀忠に振姫を秀忠の養女に迎えろと告げた、元和2年暮れに政宗と忠宗と成実は秀忠に拝謁して婚約への感謝を述べて、幕府に従い切支丹排除を示した。
政宗は忠宗と五郎八姫と愛姫に伊達流へそ曲がりだと告げ、五郎八姫に忠輝は忘れろと求め切支丹を信じても世間に知られるなと、忠宗のこれからは外交が大事だと、自身は将軍を安心させる為に遊ぶと告げた。
元和3年12月に忠宗と振姫の婚儀が行われ、それから数年は幕府は大名の転封と改易が行われ切支丹が弾圧され幕府の支配体制が強化された。
政宗は成実から支倉常長(さとう宗幸)がルソンに戻ったと聞き、秀忠と宗矩と宗薫に「仁も義もほどほどに」と告げ自身も憶えがあると告げた。
政宗は仙台に戻り緻密に領地経営し、重信と白石宗直(加藤善博)らと江戸城普請の準備を行い、元和6年6月重信が倒れ死んだ、8月に常長が仙台に帰国し政宗らに会い時代が変わり切支丹を忘れろと言われ蟄居を命じられた、五郎八姫が仙台に移った。


演出:吉村芳之

第49回:1987年12月6日:母恋い

元和6年に伊達政宗(渡辺謙)は56才になり戦国時代は終わっていた、仙台城で関所で指示を出しながら毎日を過ごし、家臣・片倉小十郎(高嶋政宏)や白石宗直(加藤善博)らと食事し、政務を行った。
政宗は伊達秀宗が重臣・山家清兵衛を処罰したと知り勘当すると命じた、政宗は五郎八姫(沢口靖子)から秀宗の扱いが厳しいと言われ再婚を求めた、政宗は「五郎八姫が松平忠輝(真田広之)と会った」夢を見て、朝に五郎八姫に好きに暮らせ秀宗の勘当は直ぐに解けると告げ。
江戸・伊達屋敷で伊達忠宗(野村宏伸)と伊達成実(三浦友和)は江戸城普請工事を完成させ徳川秀忠(勝野洋)から褒められ面目をほどこしたと愛姫(桜田淳子)に告げた。
元和8年正月に政宗は秀忠と柳生宗矩(石橋蓮司)と今井宗薫(谷啓)らを伊達屋敷に招き譜代家臣に毒味を言われ揉めたが秀忠は不要と告げ、政宗は信頼を得て副将軍の地位を高めた。
山形城で最上家親(堀広道)は在郷の家臣と折り合いが悪く側室に殺され後継者も悪く家臣が幕府に訴えた、江戸・伊達屋敷で政宗は成実と茂庭綱元(村田雄浩)と小十郎に幕府名代で山形城召し上げの準備を求め、成実は保春院(岩下志麻)の助け出しを考えた。
8月に成実は山形城に着くが抵抗もなく保春院に会うと仙台行きは断られた、政宗は知らせを受け落ち込み愛姫にどちらも親に縁がないと告げた。


演出:吉村芳之

最終(50)回:1987年12月13日:大往生

元和8年9月に江戸・伊達屋敷で伊達政宗(渡辺謙)と愛姫(桜田淳子)は日本の戻ったソテロが牢に入られ支倉常長が病死したと告げ、政宗は山形からの知らせで伊達忠宗(野村宏伸)に保春院(岩下志麻)の助け出しを命じ、仙台城に保春院を五郎八姫(沢口靖子)や片倉小十郎(高嶋政宏)らが迎えた。
翌月に政宗は帰国して保春院に会い、道を誤れば転落すると言われ、政宗は意見番ならば従うべきであると告げ、伊達成実(三浦友和)と五郎八姫は政宗は山形の処置で色々な手立てを行ったと告げた。
元和9年に徳川秀忠(勝野洋)は隠居しして徳川家光(宅麻伸)に将軍を譲り、江戸城で政宗は拝謁し、秀忠は家光に政宗は指南役と告げ、家光は政宗に自分は産まれながら将軍の子と告げ相続披露で明かせと言われ、成実は茂庭綱元(村田雄浩)に家光の口上と政宗の対応を知らせ、政宗は保春院が死んだと聞いた。
2年後に忠宗は初めて仙台に入り民衆から歓迎を受けた、政宗は忠宗と五郎八姫に領主は手を汚しても領民を守ると告げた、寛永9年に秀忠が死去し、60才を過ぎた政宗は能を楽しみ「父・伊達輝宗(北大路欣也)や昔の事」を思い出した。
寛永13年4月に政宗は経ヶ峰に行き自分の墓所を決め、死期を悟り江戸城に行き家光に暇乞いを行い礼を言われた、政宗は愛姫に礼を告げ天下取りの約束を果たせなかったと謝り、死後は像に両目を入れろと求めた、その後政宗は誰も側に寄らせ無かった。
政宗は母を思い出した、朝に成実と綱元は政宗の死を見つけた。


演出:樋口昌弘

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