里見八犬伝 (2006年)
- 前編:2006年1月2日
-
戦国時代に安房国では領主・山下定包(佐々木蔵之介)と妻・玉梓(菅野美穂)が悪政を行った、領民は名将・里見義実(長塚京三)を奉じて定包に反旗を立てて定包を斬り、玉梓を捕らえた、玉梓は命を乞うが金碗大輔孝徳(渡部篤郎)と堀内蔵人貞行(奥村公延)は反対し、玉梓は里見家を呪い死んだ。
その日から安房国は暗い日が続き飢饉が続き隣国・安西に攻められ、義実は姫・伏姫(仲間由紀恵)と許嫁・大輔を城から逃した、伏姫は玉梓の怨霊に出会い8匹の犬の子を孕ませたと言われ、大輔は矢で玉梓を撃つと伏姫に当たり、伏姫は自ら刺し呪いを解いた。
十数年後に武蔵国・大塚村で犬塚信乃戌孝(滝沢秀明)は網乾左母二郎(田辺誠一)と闘い勝ち、犬川荘助義任(佐藤隆太)は亀篠(泉ピン子)にその養女・浜路(綾瀬はるか)と信乃が会ったと告げ、大塚蟇六(小日向文世)と亀篠は反対した。
信乃は父・犬塚番作(杉本哲太)から宝刀・村雨丸を関東公方足利家・足利成氏(京本政樹)に返上せよと言われた、番作が死に刀を狙う荘助と争い、荘助の母・きぬ(坂本冬美)は荘助に珠を渡し死に荘助は亀篠の下人となっていた、信乃は荘助と兄弟になった。
亀篠は網乾に偽り刀を盗ませ、信乃は荘助と本郷・円塚山で別れ、浜路は首を吊ろうとし網乾に止められ、蟇六と亀篠は代官・簸上宮六(渡辺いっけい)を招くが浜路は居なく、網乾と浜路は山賊棟梁・鴎尻並四郎(二反田雅澄)らに襲われ追い払うが浜路に刀を見られ襲うが犬山道節忠與(小澤征悦)に斬られた。
浜路は怨霊に襲われ谷に落ち道節は珠を見つけた、信乃は成氏と足利家家臣・赤岩一角(陣内孝則)と横堀在村(金田明夫)らに刀を奉じ偽と判り逃げ、天守閣の屋根で犬飼現八信道(押尾学)と闘い共に川に落ちた。
当時、成氏は関東管領扇谷家・扇谷定正(大杉漣)に鎌倉を追われ関東は乱れていた、犬田小文吾悌順(照英)と妹・ぬい(黒川智花)は信乃を看病し、信乃は現八と話し3人の痣と珠が同じで、ゝ大法師(渡部篤郎)が俗名・大輔で「牡丹の痣は里見家の紋章で、探していた伏姫の子の犬士だ。玉梓の呪いを解いて欲しい」と告げた。
成氏は祈祷師・妙椿(菅野美穂)から家臣に影があると赤池八角・犬村大角礼儀(勝地涼)を指され、安房国富山で義実は大輔から犬士を聞き、犬江親兵衛仁(山下翔央)が仇と襲い大輔に諭され、信乃と現八と小文吾は大塚村に向かい女田楽座長・クミ(三浦理恵子)らを見かけ浜路が居て舞い、蟇六の屋敷で下人・やす平(半海一晃)から「簸上が蟇六と亀篠を殺し、荘助が簸上を殺し捕らわれ処刑される」と聞いた。
信乃と現八と小文吾は荘助を助けだし、道節は遊女・船虫(ともさかりえ)に再会し珠を渡し、上州・白井で扇谷定正と扇谷家重臣・籠山逸東太(武田鉄矢)を道節が襲い斬ると偽で罠だった、大輔が助太刀し逃げた、安房国・滝田城で5犬士が義実に会い、信乃は道節から浜路の短刀を受け取り牡丹の紋章があり、義実と里見家家臣・杉倉木曾介氏元(山下真司)は浜路は里見の二の姫だと告げた。
玉梓は里見の二の姫を見つけ、浜路はクミらと信乃に会うと告げると刺客に襲われ一座の且開野・犬坂毛野胤智(山田優)が忍者らと争うが、浜路は攫われた。
- 後編:1月3日:122m
-
犬塚信乃戌孝(滝沢秀明)と犬川荘助義任(佐藤隆太)と犬飼現八信道(押尾学)と犬山道節忠與(小澤征悦)と犬田小文吾悌順(照英)は金碗大輔孝徳(渡部篤郎)と里見義実(長塚京三)に集結し、玉梓(菅野美穂)に攫われた里見家の姫・浜路(綾瀬はるか)の救出に向かった。
安房の国・富山で犬江親兵衛仁(山下翔央)は風を使い夢の母・伏姫(仲間由紀恵)に会い、荘助と小文吾は千葉家家臣・馬加大記(佐野史郎)と畑上語路五郎(山口馬木也)の出会い屋敷に連れられた、関東管領・扇谷定正(大杉漣)と籠山逸東太(武田鉄矢)は占師・妙椿(菅野美穂)から里見家の脅威を聞いた。
信乃と現八は下野で化猫に襲われ赤岩一角(陣内孝則)の亡霊に会い「妙椿が関東公方・足利成氏(京本政樹)に犬村大角礼儀(勝地涼)と共に追わせた」「化猫が一角を殺し成り変わった」と聞き「大角の救い」を頼まれた。
道節は乞食(大倉孝二)から「定正と成氏は尼僧に騙され里見家を狙う」と聞き、盲目の船虫(ともさかりえ)に再会し助けたが別れ、妙椿は船虫を誘った、荘助と小文吾は馬加屋敷で犬坂毛野胤智(山田優)を見かけ、千葉家家臣・品七(石黒英雄)から悪企みを聞いた。
信乃と現八は大角を訪ねたが一角の死は受け入れず、にせ一角が妻を連れ来て大角に胆を求め、信乃と現八は止めると化猫が正体を現し、大角が斬り殺し珠を見せ合った。
荘助と小文吾は籠山と馬加と共にクミ(三浦理恵子)らの女田楽を見て毛野の腕の痣を見つけた、毛野は仇の馬加を殺し籠山を狙い荘助と小文吾が助太刀し、クミの助けで船で逃げ、毛野は男だと明かした。
妙椿は定正と成氏に呪いをかけ里見討伐を命じ、七犬士は安房に向かうと決め親兵衛が来て伝言を伝え、呪われたは船虫が道節を襲い諭されて自害した、ゝ大法師(渡部篤郎)は妙椿から浜路を奪い逃げ里見家の姫だと明かし、追っ手に襲われると犬士が助けに来て、信乃は籠山と闘い村雨丸で斬った、親兵衛は左拳で防ぐと珠が光り掌が開き犬士だと判った、ゝ大法師は八犬士が揃ったと知り死んだ。
定正と成氏の軍勢が安房の国に迫り、八犬士が見参し闘い、玉梓が城に侵入し義実に現れて斬ろうとし浜路が来た、信乃が来て玉梓と争い、玉梓は浜路が持つ8つの珠の光で弱まり信乃に斬られた、玉梓の呪いが解け定正と成氏の軍勢が倒れた。
闘いが終わり、八犬士は定正と成氏を捕らえ、信乃は成氏に村雨丸を返し、道節は定正を斬らず義実は和議を求め道節と毛野への謝罪を求めた、和議が決まり、八犬士が伏姫(仲間由紀恵)の墓に参ると痣が消えた、数月後に信乃と浜路の祝言が行なわれた。
演出:土井裕泰
アクション監督:坂口拓
脚本:大森美香
原作:滝沢馬琴『南総里見八犬伝』
出演者:滝沢秀明・佐藤隆太・小澤征悦・押尾学・照英・山田優・勝地涼・山下翔央・長塚京三・仲間由紀恵・渡部篤郎・綾瀬はるか・菅野美穂・ともさかりえ・泉ピン子・小日向文世・杉本哲太・山下真司・奥村公延・田辺誠一・大杉漣・武田鉄矢・坂口拓・京本政樹・陣内孝則・金田明夫・佐野史郎・山口馬木也・石黒英雄・佐々木蔵之介・渡辺いっけい・三浦理恵子・黒川智花・坂本冬美・大倉孝二・皆川猿時・二反田雅澄・緋田康人・半海一晃・佐藤正宏
製作年:2006年