功名が辻

スタッフ

原作:司馬遼太郎(『功名が辻』)
脚本:大石静
演出:尾崎充信・加藤拓・梛川善郎・久保田充・梶原登城・大原拓

第10回:3月12日:戦場に消えた夫

山内一豊(上川隆也)は千代(仲間由紀恵)に京で女を抱いたと打ち明け、千代は寧々(浅野ゆう子)に諭され女は人質を作ると言われ嫌なら実家に戻れと言われ、木下藤吉郎秀吉(柄本明)と寧々は市(大地真央)を心配し、小谷城で浅井長政(榎木孝明)と浅井久政(山本圭)が篭城と決めた。
千代が出て行き、不破市之丞(津川雅彦)ときぬ(多岐川裕美)の家に行くと些細な事で織田信長(舘ひろし)が浅井と朝倉と闘い出陣を見送れと言われ戻るが出陣後で、浅井と朝倉軍が姉川を挟み織田と徳川家康(西田敏行)と向かい、秀吉は三番隊に変えたが一豊は功名を求め先駆けし落馬し川に落ちた、浅井軍は織田本陣を目指すが横から攻められ崩れた。
祖父江新一郎(浜田学)と堀尾吉晴(生瀬勝久)と中村一氏(田村淳)が戻り千代に一豊の行方は不明で川で落ちた様だと言い、秀吉は堀尾と中村に一豊の弔いを行うと告げ、堀尾と中村は戦場の戻るために日が無く千代に告げ、千代は法秀尼(佐久間良子)に謝り髪を下ろすと言った。
雨の夜に一豊が怪我を負いながら帰り、千代と家来らが迎えた。


演出:加藤拓

第11回:3月19日:仏法の敵

織田信長(舘ひろし)は仏教勢力に包囲されていた、千代(仲間由紀恵)は怪我を負いながら帰った山内一豊(上川隆也)から小りん(長澤まさみ)に助けられたと事情を聞き命の恩人だがやましい事はないと言い千代は側めが居れば連れて来いと答え、木下藤吉郎秀吉(柄本明)が来て信じていたと言い、堀尾吉晴(生瀬勝久)と中村一氏(田村淳)が二つの顔を持つと言い一豊は双方とも優しいと言った。
一豊は増やした家臣と横山城に行き待ちわび、竹中半兵衛(筒井道隆)から信長は三好勢や多数の敵を作り、秀吉が摂津に向かうと告げ半兵衛に城を託し、千代は寧々(浅野ゆう子)から浅井の諜略で秀吉が人質を欲しがると聞き治兵衛(柴井伶太)の教育を頼まれた、千代は治兵衛に人質を教えた。
信長は京に戻り比叡山延暦寺に立て籠もった浅井・朝倉軍と睨み合い雪が降ると、明智光秀(坂東三津五郎)を足利義昭(三谷幸喜)に送り、雪どけまでに浅井・朝倉が力を失うと和睦の仲介を勧め、成立後に岐阜に戻り、一豊は治兵衛に槍を教えた。
翌年に信長は近江に出陣し六角と闘い、秀吉が光秀から義昭は器で無いと聞き、信長は家来衆に比叡山を攻めると告げ、光秀は反対するが僧侶の悪行と仏の怠慢を言われ叱られ、一豊らは秀吉から比叡山攻めを命じられ、信長は比叡山を攻め殺戮し火を掛けた、千代は法秀尼(佐久間良子)から強くなり一豊を支えて欲しいと言われた。
信長は光秀に滋賀と坂本に5万石を与えた、一豊らは秀吉から全てでなく自分で考える事だけせよと言われ、帰り千代に地獄だと言うと自分も背負うと言われ、治兵衛が来て迎えた。


演出:加藤拓

第12回:3月26日:信玄の影

千代(仲間由紀恵)は治兵衛(柴井伶太)の教育を進め、横山城の木下藤吉郎秀吉(柄本明)軍は浅井軍を切り崩し竹中半兵衛(筒井道隆)から焦るなといわれ、山内一豊(上川隆也)が秀吉の供にゆき待たされ半兵衛と待ち、織田信長(舘ひろし)を尋ねると古いしきたりと闘い甲斐の武田信玄の脅威を聞き、秀吉は宮部の諜略に成功した。
一豊が治兵衛に人質の時を告げ連れ、光秀の妻・槇(烏丸せつこ)が千代に坂本行きの挨拶をし怖ろしい予感を言い千代が励ました、秀吉軍は小谷山の側の虎御前山に移動した、その頃に甲斐の武田信玄が上洛兵を挙げ、信長が濃(和久井映見)に伝えた。
小りん(長澤まさみ)が一豊に連れられたが追い返し、小りんは六平太(香川照之)から惚れたと言われ、世の動きはどうでも良いと答え、三方が原で武田軍が徳川軍に勝ち、信長にも脅威が迫り、明智光秀(坂東三津五郎)が槇と話し足利義昭(三谷幸喜)に呼ばれ、細川藤孝(近藤正臣)が義昭が信長を討つつもりで引退すると言われ、光秀は義昭を諭すが聞かず武田軍に浮かれた。
小りんが五藤吉兵衛(武田鉄矢)に一豊に会いたいと言うが断られ、一豊が探すと六平太に襲われ、小谷落城の手立てと義昭と毛利の近づきを妨げると信玄が病と言われ、一豊は堂々と功名をあげると言うと小りんが野武士に誘うが天運が守ると千代が言ったと断り去り、数日後に岐阜城で秀吉が信長と光秀に信玄病死を告げ、信長が義昭を討つと言うと光秀が諫め聞かずば退治と言い、義昭が兵を挙げ光秀が討伐にゆき将軍家は滅びた。
千代と寧々(浅野ゆう子)が浅井攻めを話し、信長が小谷城に出陣した。


演出:梛川善郎

第13回:4月2日:小谷落城

浅井は孤立し、寧々(浅野ゆう子)が千代(仲間由紀恵)は織田信長(舘ひろし)と(大地真央)の深い思いを話し、浅井長政(榎木孝明)は市と子らに逃げろと言い、市は万福丸(小杉彩人)を考え、信長は小谷城を攻め浅井久政(山本圭)を殺害し、木下藤吉郎秀吉(柄本明)の和睦条件を信長が認めるが長政は断り市と子らを頼み、山内一豊(上川隆也)と秀吉が市を説得し万福丸の命を求められ約束し市と子らが城を出た。
信長は本丸を攻めさせ、市と会い長政の市で倒れ疫病神だと言い万福丸を助命したが、信長は秀吉に万福丸殺害を命じ、一豊は秀吉の命を断ると武将と嫡男も同じと言われ処刑した、一豊と千代に信長が来て千代に市の打ち掛けを持たせ城に連れた。
千代は市に会い万福丸の行方を尋ねられ、千代は帰り一豊から万福丸殺害を明かし敵将を殺して来た生き方を判らなくなったと言い、千代は明かされて悩む人で良かったと答え、信長は秀吉に小谷城を与え名を羽柴秀吉と変え、一豊は400石を与えられ、千代は市に万福丸の袈裟を作りたいと言われ答えず、なおも聞かれ夫・一豊が手を下したと謝った。
信長は正月に長政と久政と朝倉義景のしゃれこうべを酒の器にし家来に飲ませ、明智光秀(坂東三津五郎)が昔の主と言うと無理に選ばせると市が武門にふさわしくないと止め、光秀は濃(和久井映見)から叡山攻めから変わり迷いが無くなったと聞き、一豊と千代は秀吉が作る町に引越を考えた。


演出:尾崎充信

第14回:4月9日:一番出世

天正2年春に羽柴秀吉(柄本明)は今浜に移り城を築き長浜と名付け、山内一豊(上川隆也)は千代(仲間由紀恵)の生まれ故郷に近い長浜に住まいを移した、五藤吉兵衛(武田鉄矢)が屋敷を見回り千代は変わらず奥行きの仕事を続け、祖父江新右衛門(前田吟)と祖父江新一郎(浜田学)とに堀尾吉晴(生瀬勝久)の妻・いと(三原じゅん子)と中村一氏(田村淳)の妻・とし(乙葉)が来た。
堀尾と中村が一豊の加増に不満で次は武田との戦と言い、一豊は竹中半兵衛(筒井道隆)に町作りだけで良いかと尋ね織田信長(舘ひろし)が武田との闘いに秀吉の兵を休ませ毛利との闘いで明智と羽柴のどちらかが決まると聞いた。
一豊は堀尾と中村が遠くなったとこぼすと千代は心違いと不満で、寧々(浅野ゆう子)が千代を城に呼び寂しさを言うと湖の大きさのせいと言い、秀吉の女狂いが激しくなったと言われ側室に会わされ不満を聞き、妻しか出来ぬと話し、城内で畑仕事のなか(菅井きん)に会い知らず手伝った。
一豊といる千代になかが来て野菜を持ち来て、食事に誘い寧々と秀吉の母と知り、寧々が秀吉の側室で悩むと言うと、なかが秀吉を叱ると言い訳を言われ寧々となかに説明し逃げ寧々がなかに感謝し、秀吉が一豊に千代のおかげで寧々の悋気が収まったと言われ、村に残る妹・旭(松本明子)を連れろと命じられ、一豊と千代は旭と夫・源助(小林正寛)に会い、一豊は武士を勧めるが千代は人には仕事があると言うと源助は長浜で作事をしたいと言い旭も戦で無ければ行くと言い、長浜に入り秀吉は感謝した。
中村は一豊に不満だが、堀尾といとが山内家の風呂に来た。


演出:加藤拓

第15回:4月16日:妻対女

天正3年に山内一豊(上川隆也)は千代(仲間由紀恵)に祖父江新右衛門(前田吟)が祖父江新一郎(浜田学)に家督を譲ると言い、五藤吉兵衛(武田鉄矢)は寂しいが同情は不要と言い、羽柴秀吉(柄本明)は源助(小林正寛)が生き生き働くと旭(松本明子)となか(菅井きん)に話し、六平太(香川照之)が望月と名乗り新一郎らに鉄砲を見せ、千代が気づき一豊に甲賀忍びと言い住み込んだ。
堀尾吉晴(生瀬勝久)のいと(三原じゅん子)が風呂に来て子が出来たと千代に言い、千代は気にするが一豊は気にせず、千代は六平太に問うと織田信長(舘ひろし)が変わり身内の反乱を心配し武田との戦が大事で千代を守ると聞いた。
千代は不破市之丞(津川雅彦)が重病と聞き見舞いに行き、きぬ(多岐川裕美)と見守り世継ぎを言われ出来ぬなら側女を設けろと言われ、きぬは一豊と千代に市之丞ときぬにも子が無いと言い別の生き方を述べ、小りん(長澤まさみ)が六平太に来て一豊が名を変えた妻・さとと聞き驚き、新右衛門と吉兵衛に相談し黙っていると言われた。
千代はさとと話し一豊の様子が変で、千代はさとから一豊の子を産むと言われ、一豊はさとに誘われるが断り、千代から甲賀の小りんを望むならと言われたが否定した。


演出:梛川善郎

第16回:4月23日:長篠の悲劇

織田信長(舘ひろし)は堺を治め鉄砲を闘いの必須品に変えた、天正3年5月に山内一豊(上川隆也)は出陣し千代(仲間由紀恵)は送り、岐阜に集まり六平太(香川照之)が五藤吉兵衛(武田鉄矢)や祖父江新一郎(浜田学)や堀尾吉晴(生瀬勝久)や中村一氏(田村淳)に梅雨故に動かぬと言い、信長は羽柴秀吉(柄本明)に馬防ぎ柵作りを命じた。
一豊は長浜に戻り千代と寧々(浅野ゆう子)と旭(松本明子)に源助(小林正寛)を長篠に連れ柵作りを告げ、源助は頼りにされているならと応じ、千代は寧々に秀吉を批判するなと言われ、信長は出発し徳川家康(西田敏行)と合流し長篠に着き柵を築き源助は戻り、信長軍は武田軍を鉄砲で撃ち破った。
六平太が千代に源助が戦を見に戻り死んだと告げ、運命だと告げ一豊の為に強く生きろと告げ、小りん(長澤まさみ)は千代の妊娠を知り去り、一豊は千代に源助の死を告げ自害すると言い千代は子が出来たと止め、一豊と千代は旭に謝ると秀吉が来て源助は名誉の討ち死にと謝った。
秀吉が寧々に相談し秀吉が旭の相手を探し副田甚兵衛(野口五郎)を選び、なか(菅井きん)が旭に千代を呼び、一豊が副田を誘うが断られ、千代と一豊は不破市之丞(津川雅彦)の末期とのきぬ(多岐川裕美)に知らせで駆けつけ、子を授かったと告げると市之丞は喜び眠り死んだ。


演出:尾崎充信

第17回:4月30日:新しきいのち

織田信長(舘ひろし)は安土城を作り多方面作戦を始め、天正4年に千代(仲間由紀恵)にきぬ(多岐川裕美)と法秀尼(佐久間良子)が産着を準備し、堀尾吉晴(生瀬勝久)の妻・いと(三原じゅん子)が来て中村一氏(田村淳)の妻・とし(乙葉)が男子を産んだと言い、山内一豊(上川隆也)が安土から戻った。
長浜で羽柴秀吉(柄本明)が副田甚兵衛(野口五郎)と旭(松本明子)への婚礼を頼み、寧々(浅野ゆう子)から呆れられ、旭の説得を千代と考えるが出産と知り、秀吉と一豊は病の竹中半兵衛(筒井道隆)を見舞い毛利攻撃に10年掛かり上杉に注意が必要と聞き柴田勝家に加勢するなと言われた。
千代は六平太(香川照之)から毛利と上杉を調べ帰り、一豊には織田内部の秀吉と勝家と光秀に勢力争いになると聞き、千代は女子を産み「よね」と名付け、副田が旭と婚儀をして千代を訪ね旭が抜け殻の様だと相談され聞いて欲しいと寧々の助言と頼ま、千代は旭に産んだ子が好きな様に生きその様に生まれ変われと、自分の過ごした過去を話すと、副田がその様だと告げると旭は負担事を話した。
一豊らが千代に戻りよね(皆川陽菜乃)に初めて会い、一豊と千代は明智光秀(坂東三津五郎)と妻・槇(烏丸せつこ)の招きで坂本城に行き玉(長谷川京子)に会い、光秀が信長が新しいものを作り迷いがないと言い、上に立つ者は迷いを見せないと言い、信長は安土城で濃(和久井映見)に怪我を案じられ不死身と答えた。
信長は柴田勝家(勝野洋)からの上杉謙信の上洛の準備を命じると、秀吉は近江に誘い込み倒すと言うと北国出陣を命じられ、家臣は反対したが北国に出陣し勝家と言い合いになり、勝家に帰れと言われ近江に戻り、六平太は信長の処分を心配した。


演出:加藤拓

第18回:5月7日:秀吉謀反

織田信長(舘ひろし)の指示を無視して引き揚げた羽柴秀吉(柄本明)を信長は怒り、竹中半兵衛(筒井道隆)は千代(仲間由紀恵)に命がけの芝居と言い、秀吉は目通り出来ず謀反と疑われ、秀吉は長浜に蟄居し寧々(浅野ゆう子)らと宴を開き家臣と妻が全て呼び出され、半兵衛が秀吉に狂った噂を心配すると秀吉は信長の為に働く休養と言った。
千代は半兵衛から宴は安土の楽師から信長に伝わると言い、千代は自らも無礼講で踊り次々加わり、信長は森蘭丸(渡辺大)から秀吉に謀反はないと聞き、山内一豊(上川隆也)と千代は夜に六平太(香川照之)から松永弾正久秀(品川徹)の謀反を聞き秀吉と安土へ行けと聞いた。
信長が謀反を知り秀吉を呼ばすと、既に秀吉軍は安土に来ており松永弾正討伐に向かい、一豊は秀吉に命じられ信貴山で弾正に会い所蔵の釜の譲り渡しを提案し、帰ると秀吉からどちらも無くば説得できないと言われ信貴山焼き討ちが行われた、一豊は秀吉と信長の考えが判らず悩み五藤吉兵衛(武田鉄矢)から逃げ道はないと諭された。
信長が柴田勝家(勝野洋)を責め、秀吉に中国攻めを命じると5年で平定と答え、明智光秀(坂東三津五郎)に丹波平定が数年かかると言ったと責め、勝家は秀吉がほらで大役を背負ったと言い、秀吉は光秀から中国攻めを狙ったが正直に答えたと聞いた。
光秀は濃(和久井映見)に別れを告げ天下を狙うと言われ、一豊は中国出陣前夜に千代と飲み、毛利攻めは進まず翌年に秀吉は黒田官兵衛(斎藤洋介)らと話し背く者は増えると話し、一豊は六平太から信長への謀反を言われた。


演出:久保田充

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