陽炎の辻3
- キャスト
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坂崎磐音(山本耕史)
おこん(中越典子)
品川柳次郎(川村陽介)
奈緒(笛木優子)
おきね(原田夏希)
今津屋吉右衛門(渡辺いっけい)
お艶(檀れい)
金兵衛(小松政夫)
笹塚孫一(佐藤B作)
竹蔵(高橋克実)
由蔵(近藤正臣)
- 陽炎の辻SP「夢の通い路」2009年1月3日/dt>
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安永5年(1776)夏の両国広小路で呼び込み(増田英彦)を見て坂崎磐音(山本耕史)とおこん(中越典子)とおそめ(瓜生美咲)らは町で遊び、おこんは亡き内儀・お艶(檀れい)を思い出し、江戸の両替商を束ねる今津屋吉右衛門(渡辺いっけい)はお艶の3回忌を終えて新内儀・お佐紀(北川弘美)との祝言を控えていた。
旗本らが女に絡みおこんが止め磐音が相手すると、速水左近(辰巳琢郎)が仲裁し、怪我の女の顔を見たおこんがお艶に生き写しと驚き、今津屋の由蔵(近藤正臣)に連れ吉右衛門にお絹(檀れい)と挨拶し、磐音は由蔵と吉右衛門から江戸城の石垣修理で奥平家に金を貸し伊豆の石切場への吉右衛門の視察に竹村武左衛門(宇梶剛士)と品川柳次郎(川村陽介)と共に熱海同行を頼まれた、おこんがお絹からは熱海へ行く途中と聞いた。
磐音が金兵衛長屋で住民と会い大家・金兵衛(小松政夫)らがお絹を噂し、翌日おこんはお絹から離縁で実家に帰ると聞き吉右衛門が数日後の熱海行きの同行を言い、由蔵が心配しおこんも同行が決まり、旅の前日に磐音は佐々木玲圓(榎木孝明)の道場でお側用人・速水に会い昵懇になった。
翌朝に吉右衛門らが出発し酒樽を運び、小田原宿脇本陣・小清水屋でお佐紀と父・小清水に会い、旅籠・伊勢屋でおこんがお絹にお佐紀を話し、翌日奥平家用人と合流し百面の専右衛門(大門正明)一味が襲いお絹の助けで専右衛門は崖から落ち一味は捕らえられ、磐音は竹村と品川に酒樽の中身が6000両と打ち明け、熱海直前に農民らが石切の仕事を求め鶴蔵がなだめ、磐音が全ての石切場を廻るには数日かかると言った。
熱海村で吉右衛門は庄屋で御普請奉行・原田播磨守(永澤俊矢)に種村兵衛が調査済みと言われ意見が合わず、磐音は吉右衛門から原田は賄を狙うと不安を聞き江戸に手紙を送り、自分で見廻ると言い、吉右衛門はお絹と話しおこんと磐音が探し、糸川の儀平が原田に十手持ち・日金の欽五郎が仕切ると言い、石切場巡りは種村が遅らせ、磐音は1人で見回り庄屋・青石屋千代右衛門(鹿内孝)と会い事情を話し儀平が原田と通じると聞き既に決まっていると知り案内された。
盗賊が竹村と品川を襲い金を奪い、翌日に磐音は原田の船を見て、おはつ(三津谷葉子)が品川が欽五郎らに原田とお絹らに連れられるのを見た、磐音が戻り事件を知り吉右衛門は原田を疑い磐音が報告し、宿主人からお絹が立花屋の娘で盗賊に襲われ行方不明と聞き、翌日初島で磐音と竹村はおはつから欽五郎と品川の居場所を聞き助け、吉右衛門は鶴蔵と青石屋らと内密に打ち合わすと、欽五郎と種村が儀平に決まって居ると呼び出した。
磐音は速水を通じ樋口精兵衛(志村東吾)に会い事情を話し樋口は初島で原田の悪行を聞き出し、おこんはお絹を呼び出すと専右衛門に襲われ種村が殺したが捕らわれ、磐音は原田に会い速水と樋口を話し全て明らかになったと告げると、おこんとお絹を人質に一味が襲い逃げ、竹村と品川と磐音は初島で樽を運ぶ欽五郎一味と種村らを襲いお絹がおこんを逃がし斬られ、磐音は原田を斬り、お絹が吉右衛門に謝り死んだ。
磐音らは江戸に戻り、1月後にお佐紀は吉右衛門と祝言した。
演出:清水一彦
脚本:尾西兼一
原作:佐伯泰英
出演者:山本耕史・中越典子・渡辺いっけい・近藤正臣・北川弘美・宇梶剛士・川村陽介・小松政夫・瓜生美咲・辰巳琢郎・檀れい・大門正明・永澤俊矢・鹿内孝・三津谷葉子・志村東吾・篠塚勝・増田英彦・篠塚勝
制作年:2009年
- 第1回「闇の襲撃者」:2009年4月18日:30m
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坂崎磐音(山本耕史)は、許婚の今津屋奥女中・おこん(中越典子)と上州へ湯治の旅に出て3月たった。
今津屋ではお佐紀(北川弘美)や由蔵(近藤正臣)や品川柳次郎(川村陽介)が朝を迎え、金兵衛長屋では大家・金兵衛(小松政夫)が、はつね婆さん(石井トミコ)が元気がないと心配し、竹村武左衛門(宇梶剛士)らが話しして、はつね婆さんの首吊りを見つけ、古着商い・安五郎(有吉弘行)に詐欺にあったと言った。
竹蔵親分(山西惇)は詐欺被害が多くおしま(大村彩子)が説教し、鰻屋・鉄五郎(河西聖一)で幸吉(田中碧海)が働き顔を憶えており、長屋の連中は探しまわるが、凶暴と判り心配した。
竹蔵親分や竹村が追いかけるが、女達が安五郎に見つかり人質にされたが、磐音とおこんが戻り捕らえた。
金兵衛は無謀だと長屋の連中を説教し、磐音らの歓迎会を開き、2人は今津屋で吉右衛門(渡辺いっけい)やお佐紀(北川弘美)や由蔵(近藤正臣)らに仕事を相談された。
帰り道で磐音は忍び・雑賀泰造(竹内力)らに襲撃された。
- 第2回「柳次郎の恋」:2009年4月25日:30m
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品川(川村陽介)が磐音(山本耕史)を訪れ藩を放れた時の気持を聞き、品川の家で貧乏に耐えかね父親と嫡男の兄・和一郎が家を出て品川家の御家人の身分が危うくなり、母・幾代(高瀬春奈)も潮時と言っていて組頭も呼び出しが来ていた。
柳次郎の幼なじみ・お有(海老瀬はな)が品川に話しかけ品川は磐音を紹介し、磐音は由蔵(近藤正臣)に品川家の窮状を救う知恵を借り、逆に誰かにつけられていると相談されていると、おこん(中越典子)がおそめ(瓜生美咲)が知らない者に声を掛けられ由蔵の事を尋ねられ逃げて帰りお佐紀(北川弘美)らは心配した。
磐音は佐々木玲圓(榎木孝明)道場で忍びの事を相談すると、公儀の速水左近(辰巳琢郎)から相談があったと聞かされた。
品川とお有が磐音を訪ね、父親が縁談を嫌い家出し相手は梅村後流(河野洋一郎)という御家人崩れの金貸しで今津屋に匿うとお佐紀とおこんに頼んだ。
由蔵が与力・笹塚(佐藤B作)を連れ梅村が賭場を開き、笹塚は相手方用心棒・一徳寺大願(江藤純)がいて磐音と品川に手伝わせて梅村の賭場に行くと、竹村(宇梶剛士)が梅村の用心棒になっていたが説得し踏み込み、磐音は大願を斬り梅村を捕らえた。
数日後、磐音から玲圓から速水の取りなしで品川家は柳次郎が相続できることになり、由蔵は借金を帳消しをまとめ、品川とお有の恋も実りそうだった。
演出:
- 第3回「由蔵の秘密」:2009年5月2日:30m
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今津屋主人・吉右衛門(渡辺いっけい)が商用で旅で、由蔵(近藤正臣)がヤクザ・卯吉(河野智宏)につけられ由蔵と吉右衛門が20数年前に大阪で修業時になじみの女郎・薄雲(鹿島由香)の子が卯吉で由蔵が父といい、磐音(山本耕史)が駆けつけた。
由蔵は磐音とおこん(中越典子)に事情を話し身に憶えがなく、磐音は吉右衛門ではないかと聞き由蔵は隠そうと言い、おそめ(瓜生美咲)は芝居小屋で見たと思いだし、由蔵は与力・笹塚(佐藤B作)に自分の子と思いさせたいと言った。
澤地新五郎(熊面鯉)と卯吉が今津屋に来て手紙を証拠と見せ、おこんとお佐紀(北川弘美)が会い名前は由蔵だが筆跡は吉右衛門だと言い、磐音(山本耕史)は卯吉の年齢から吉右衛門の子でないと言った。
お佐紀が妊娠し、竹蔵(山西惇)は磐音に稲荷小僧・卯吉が薄雲殺害手配と言うが、由蔵が会いに出かけおそめから場所を聞いた磐音は竹蔵と追い、由蔵は卯吉に会うが身代を要求され断ると、澤地らが現れ窮地になるが磐音と竹蔵が駆けつけ助けた。
翌日、吉右衛門が戻りお佐紀の妊娠を知り喜んだ。
演出:
- 第4回「夢いちず」:2009年5月9日:30m
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磐音(山本耕史)は街でおそめ(瓜生美咲)を見かけ、今津屋・吉右衛門(渡辺いっけい)とお佐紀(北川弘美)とおこん(中越典子)と由蔵(近藤正臣)から何時までも今津屋にいて欲しいが、気持を聞いて欲しいと頼まれた。
磐音は佐々木(榎木孝明)の道場で将軍御側御用取次・速水(辰巳琢郎)から忍の者が磐音を襲った背後に田沼意次の陰謀があると知らされ、田沼と繋がる関前藩・中居半蔵(鶴見辰吾)が空手を使う唐人(横山一敏)に襲われたが、磐音が助けた。
江三郎親方(笹野高史)で縫箔職人になりたいおそめは、体が出来てからと言われて今津屋で1年が過ぎ、お佐紀はおそめを今津屋に置いておきたいと望んだが、磐音とおこんは、おそめが職人になる夢を持ち続けていたと聞いた。
磐音とおこんは由蔵に伝え、品川(川村陽介)と竹村(宇梶剛士)は関心したが、帰り道で唐人が磐音に襲いかかり激闘になり磐音が勝った。
おこんがおそめを江三郎親方を連れて行き、弟子入りを頼み許され、与力・笹塚(佐藤B作)と竹蔵(山西惇)は磐音に手が出せなく、上から処分と費用が出たと言った。
正月明けにおそめが江三郎親方への弟子入りの日になり、今津屋総出で送り出し、長屋で両親に会った。
演出:
- 第5回「牙むく敵」:2009年5月16日:30m
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おこん(中越典子)は磐音(山本耕史)が奈緒(笛木優子)に会う夢を見て、磐音は四郎兵衛(綿引勝彦)から奈緒の嫁ぎ先で騒ぎがあると聞いた。
磐音は佐々木(榎木孝明)の道場で速水(辰巳琢郎)から、将軍家治の嫡子・家基(中村隼人)がお忍びで鷹狩りで城の外に出るので警護を依頼され、家基は次期将軍と期待され田沼意次は家基の暗殺を企てていた、磐音はおこんにだけ事情を告げ、四郎兵衛からの話しも託した。
磐音は速水に会い家基に紹介し佐々木の警護で城に戻り、磐音は鷹匠の一行と家基の警護し話し社で休息をすると、田沼の命で雑賀泰造(竹内力)や辰見喰助(魔裟斗)ら雑賀衆が家基を襲って来て、磐音は気づいた。
磐音と雑賀衆が戦い、辰見が家基を襲うが佐々木が来て防ぎ、家基は磐音と語り会いたいと言い、おこんは磐音の元の許婚でいまは山形の紅花商人の妻・奈緒と会い長屋の磐音の部屋に連れて来た。
演出:
- 第6回「生か死か」:2009年5月23日:30m
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磐音(山本耕史)は家基(中村隼人)に問われ過去に脱藩理由や許婚・奈緒(笛木優子)と別れた吉原で追った経緯を語った。
奈緒はおこん(中越典子)と金兵衛長屋の磐音の部屋で打ち解けて、奈緒は主人の前田屋が難問を抱えても妻に何も言わない不安を話し勝手に追って江戸に来たと語り、おこんも磐音も何も言わぬと話し、鰻を食べながら一晩語り明かした。
磐音は霧子(佃井皆美)に会い捕らえ、家基に連れ家を起こす事は無く、磐音は生きる道は複数あり自分の目で見ると言い、雑賀泰造(竹内力)や辰見(魔裟斗)ら雑賀の忍が再び家基の一行を襲った。
磐音は佐々木(榎木孝明)や駆けつけた速水(辰巳琢郎)と雑賀衆と戦い、霧子を殺そうとした辰見を防ぎ殺し、泰造を防ぎ仲間を見捨て去り、霧子は泣いた。
翌朝、おこんは奈緒を送り、奈緒は心が晴れ磐音との幸せを祈り山形に戻った。
家基は佐々木に霧子を生きる道が見つかるまで預け、磐音と過ごした日を惜しみ帰ると、おてん(蒲生麻由)が短銃で襲い霧子が防ぎ、家基は霧子に感謝して江戸城に戻った。
磐音はおこんに戻り、おこんは奈緒と会った事を話した。
演出:
- 第7回「不覚」:2009年5月30日:30m
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磐音(山本耕史)は今津屋に帰るおこん(中越典子)と別れて、佐々木(榎木孝明)と霧子(佃井皆美)に会い、佐々木から養子となり、佐々木道場を継がないかと言われたが磐音は考えた事が無かった。
剣の師の申し出に磐音は考えながら歩くと、闇討ちに遭い深手を負い霧子に助けられ今津屋に担ぎ込まれ、おこんが必死に看病したが、医師は時間がかかると言い、今津屋・吉右衛門(渡辺いっけい)とお佐紀(北川弘美)と由蔵(近藤正臣)らは霧子から襲撃は病持ちの浪人と言った。
竹村(宇梶剛士)は帯親の件で来て、磐音の容体を知り皆が知り、笹塚(佐藤B作)は竹蔵(山西惇)に浪人の捜索を指示し、佐々木が今津屋に見舞いに来て吉右衛門(渡辺いっけい)や由蔵(近藤正臣)に磐音の養子のことを語り、全ては治ってからと答えた。
おこんは意識不明の磐音に心細さを話しかけ、金兵衛(小松政夫)からお守りを貰い、長屋の皆や今津屋の皆も祈り、数日後磐音は目覚めおこんに声をかけた。
演出:
- 第8回「剣客の宿命」:2009年6月13日:30m
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傷の癒えた磐音(山本耕史)は素振りを始め、おこん(中越典子)は心配し佐々木道場を継ぐかは決めていなく、剣は捨てられないがおこんの考えに従うと言った。
竹蔵(山西惇)が磐音に、襲った男が四出縄綱(小沢和義)という浪人で妻が労咳で死んだばかりだと知らせ、無宿者の強盗団が出没しているとも言った。
磐音は佐々木(榎木孝明)に断るがゆっくり考えろと言われ、長屋で皆に迎えられ実家の父に佐々木の養子の事を連絡し、鰻裂きを始めた。
竹蔵は磐音に庚申の仲蔵が近くに現れたと伝え、品川(川村陽介)と竹村(宇梶剛士)を呼び磐音はともに今津屋に泊り込み警戒し、強盗団の引き込みの千面のおさい(遠野凪子)が竹村を酒で誘惑し、品川が知り竹蔵は引き込みで雨の夜と言い再度竹村に近づくと予想した。
3日後の雨の日に磐音らは騙されている振りで今津屋に強盗団を引き寄せ、竹蔵らと一味を全て捕らえた。
磐音とおこんの今津屋からの帰り道に、四出が襲い戦いの末に磐音が斬り、死者を祈る磐音をおこんが見つめた。
演出:
- 第9回「女の覚悟」:2009年6月27日:30m
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おこん(中越典子)はお佐紀(北川弘美)から磐音(山本耕史)の様子を見にゆくと頼まれ、磐音を旧知の鶴吉(賀集利樹)が訪ね、雑賀泰造(竹内力)が田沼意次の命で磐音に4人の刺客を送ったと知らせ、聞いたおこんは不安になった。
磐音の母・照埜(香野百合子)が父・正睦(平泉成)と妹夫婦に佐々木道場を継ぐ話しが不満と言った。
品川(川村陽介)から鶴吉と女といたと聞いた磐音は四郎兵衛(綿引勝彦)に三味線屋を継がす相談をし、佐々木道場で霧子(佃井皆美)らと稽古をし、速水左近(辰巳琢郎)と佐々木(榎木孝明)が磐音の事を話した。
おこんは奈緒(笛木優子)から手紙が届き励まされ、おこんは速水左近(辰巳琢郎)に会い磐音を支えて来たと言われ、もっと強くなる必要があると言った。
磐音は由蔵(近藤正臣)やお佐紀から、おこんの事を言われ探し、おこんは磐音の長屋の様子を覗っていた武芸者風の男の後をつけた。
演出: