功名が辻
- スタッフ
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原作:司馬遼太郎(『功名が辻』)
脚本:大石静
演出:尾崎充信・加藤拓・梛川善郎・久保田充・梶原登城・大原拓
- 第19回:5月14日:天魔信長
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千代(仲間由紀恵)は祖父江新右衛門(前田吟)とよね(皆川陽菜乃)を見て三木城の山内一豊(上川隆也)に手紙を書き、六平太(香川照之)が迷う一豊に織田信長(舘ひろし)を見限ると誘い謀反が続くと言い、信長は安土で明智光秀(坂東三津五郎)に細川忠興(猪野学)と玉(長谷川京子)の婚儀と丹波攻めを命じた。
濃(和久井映見)は市(大地真央)から織田を脅かす者は敵と言われ、忠興と玉の婚儀が行われ、一豊は六平太から荒木村重(ベンガル)の寝返りを聞き、羽柴秀吉(柄本明)が家臣らに村重の寝返りを告げ竹中半兵衛(筒井道隆)が理由を推察し、秀吉は一豊と摂津有岡の荒木に行くが聞かず帰され、光秀が信長の命で来るが荒木は信長を信じ無く、秀吉は困り黒田官兵衛(斎藤洋介)が行くと消息が消えた。
安土城が完成し信長が天守で暮らし、病弱の半兵衛が六平太に官兵衛の消息を探って欲しいと頼み、祖父江新一郎(浜田学)が千代に半兵衛の容体急変を知らせ、千代は手紙を書き送り半兵衛は一豊に読んで貰い、秀吉に信長は天下を取れないと言い一豊に千代を愛したと言い死んだ。
演出:梛川善郎
- 第20回:5月21日:迷うが人
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羽柴秀吉(柄本明)は播磨の豪族の謀反に手を焼いていた、天正7年7月に千代(仲間由紀恵)はよね(皆川陽菜乃)と黒田官兵衛(斎藤洋介)の子・松寿丸(高木優希)と過ごし、官兵衛は有岡から帰らず疑われ、秀吉と羽柴秀長(春田純一)は信じるが織田信長(舘ひろし)から松寿丸殺害の命で山内一豊(上川隆也)に消せと命じ、一豊は戻り千代から病で死んだと聞き疑い、生きていると聞き秀吉に伝えると芝居を求められた。
千代は六平太(香川照之)と松寿丸に会い、荒木村重が逃げ官兵衛が見付かり、一豊は信長に松寿丸は生けていると打ち明け助かり、別所長治(平田康之)が立て籠もり兵糧攻めを行い、翌年降伏し一豊と堀尾吉晴(生瀬勝久)と中村一氏(田村淳)が開城に行き、五藤吉兵衛(武田鉄矢)が小りん(長澤まさみ)を見つけ介抱し一豊は探りに入ったが逃げ出せなくなり城内は餓えていたと聞いた。
秀吉は長浜城で一豊と堀尾と中村を1300石に加増し、千代と一豊は明智光秀(坂東三津五郎)から槇(烏丸せつこ)を頼まれ武士は皆迷うと言われ、天正8年に信長は重臣を集め林通勝(苅谷俊介)を24年前の旧悪で佐久間信盛(俵木藤汰)を本願寺攻め働き不足で追放を告げ、使えぬ道具は捨てると言い、信長は濃(和久井映見)からいたわりを言われ光秀が好きかと聞いた。
演出:加藤拓
- 第21回:5月28日:開運の馬
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山内一豊(上川隆也)と千代(仲間由紀恵)は賑やかな安土城下を見て歩くと、馬市が立ち一豊が行き、千代が戻り五藤吉兵衛(武田鉄矢)が新しい馬が欲しいと言い、一豊は加藤清正(金児憲史)に話しかけられ、老商人(北村和夫)が見事な馬を連れ一豊に値を付けさせ10両と答え皆が諦めた。
織田信長(舘ひろし)が濃(和久井映見)に寺を作ったと言い、翌日に一豊が千代から竜の様な馬の噂を尋ね黄金10両と言い、明智光秀(坂東三津五郎)は槇(烏丸せつこ)から文を渡され濃を訪ね信長が神になったと聞きやり直せないのが人の定めと言った。
千代は長浜に帰り隠していた両親から預かった10両を持ち帰り、安土で足を挫いた濃に会い何も話さないが休ませ、一豊が戻ると千代は10両を見せ竜の様な馬を買えと言い事情を話し今がその時と言うが一豊が隠していたと責めると、一豊が疲れているが何も出来ず何かしたいと考え共に闘いと言い、濃が隠れ聞き、一豊が謝り馬を買いに行った。
一豊が10両を持ち老商人から馬を買い、濃が話しを聞き自分も思い出したと言い去った、一豊と千代に森蘭丸(渡辺大)が来て、信長が竜の様な馬を見たいと一豊と千代に登城を命じ、信長は乗って見て一豊と千代を褒め、一豊が千代に評判を買ったと言うと、濃が通り一豊と千代に志と砂金を渡した。
一豊が中国に出陣し千代とよね(森迫永依)らが見送った。
演出:梛川善郎
- 第22回:6月4日:光秀転落
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織田信長(舘ひろし)の天下統一は近づいていた、天正10年4月長浜で山内一豊(上川隆也)は中国攻めで留守で千代(仲間由紀恵)をいと(三原じゅん子)ととし(乙葉)が訪ね千代の毎日の手紙書きに呆れよね(森迫永依)が子らと遊び、一豊は千代の手紙を読むと黒田官兵衛(斎藤洋介)から松寿丸の事で知らせて貰ったと言い、五藤吉兵衛(武田鉄矢)らも手紙を貰った。
羽柴秀吉(柄本明)は官兵衛と高松城攻めを相談し、一豊は敵将と闘い槍を奪い、秀吉は水攻めを考え一豊に信長への連絡を命じた、明智光秀(坂東三津五郎)は信長の寺の焼き払いに不満で配下が骨を折ったと言い信長に問い詰められ面前で罵倒され、千代は槇(烏丸せつこ)から光秀が眠れぬと相談を受け濃(和久井映見)から手紙が届いてから変と聞いき、高松城は孤立し、秀吉は一豊に信長に加勢の手紙を送らせ必死さを伝えると告げ、光秀は槇に白装束を準備させ、信長に呼ばれ朝廷から官位贈与の相談を受け朝廷は不要と聞き反対すると、徳川家康(西田敏行)を安土に招く接待役を命じられた。
一豊が信長に秀吉の手紙を送り、家康に会い宴に参加を言われ、信長は光秀に饗応の失敗を告げ怒り秀吉の援軍を命じ出雲・石見攻めを命じ近江・丹波の召し上げを告げ、光秀は濃に会うが話さず、一豊は千代に会い光秀の近江・丹波の召し上げを告げ自分ならば切腹すると言い備中に戻った。
一豊は備中に戻り秀吉に告げ、光秀の事は自分と競わすと言い同情は不要と聞き、光秀は出陣し変装した六平太(香川照之)から信長の動きと本能寺宿泊を聞き謀反を決意し、信長と濃は本能寺で話し、千代は六平太から信長が死ぬと聞き逃げろと言われた。
演出:尾崎充信
- 第23回:6月11日:本能寺
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織田信長(舘ひろし)は小勢と本能寺に泊まり、千代(仲間由紀恵)は長浜城の寧々(浅野ゆう子)に明智光秀(坂東三津五郎)謀反の知らせを忍びから聞き現実ならば、他の軍は近くにいなく立ち退き準備を告げ、寧々は物見を出し千代と準備した。
光秀は軍に信長討伐を告げ本能寺を目指し、信長と濃(和久井映見)は光秀の謀反を聞き覚悟を決め闘いに応じ火を放ち、光秀は女を逃し濃が残ると聞き、銃弾を受けた信長を家臣が奥に運び、濃は光秀の前で撃たれ、信長は自害し燃え果て、六平太(香川照之)は毛利に知らせを送り、清洲城で市(大地真央)は祈った。
長浜城で寧々と千代は旭(松本明子)となか(菅井きん)らに采配を取り一旦逃れ、千代に城下の民に砂金を与え岐阜と清洲に逃がすと命じ、宮津で細川幽斎(近藤正臣)と名を変え羽柴秀吉(柄本明)に知らせ玉(長谷川京子)に告げ細川忠興(猪野学)は光秀に味方しないと決め、光秀は満足と言うが槇(烏丸せつこ)は闘えと言った。
伊吹山中で寧々らに千代と副田甚兵衛(野口五郎)が来て寧々が千代に礼を言い、備中で山内一豊(上川隆也)と五藤吉兵衛(武田鉄矢)は毛利への使いと会い誤魔化し手紙を読み信長の死を羽柴秀吉(柄本明)に見せ、家康の手紙が届き街道を封鎖し黒田官兵衛(斎藤洋介)に毛利との和議と帰りを急ぐと命じ、秀吉は中国大返しを断行した。
足利義昭(三谷幸喜)は喜ぶが、秀吉軍は尼崎に来て功名争いと考え、光秀は山崎で秀吉軍と闘った。
演出:尾崎充信
- 第24回:6月18日:蝶の夢
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明智光秀(坂東三津五郎)は山崎で羽柴秀吉(柄本明)に敗れ、山内一豊(上川隆也)らは光秀を追い夜盗に襲われた光秀から生きて乱世の末を見届けろと言われ濃(和久井映見)を思いながら死にのを見た、寧々(浅野ゆう子)と千代(仲間由紀恵)らを一豊らが迎え秀吉が光秀を討ち仇を取ったと言った。
細川幽斎(近藤正臣)が細川忠興(猪野学)に玉(長谷川京子)を殺せと言うが断られ、忠興は玉を山奥に幽閉した、千代と一豊は長浜の家に戻り生き延びようと話し、市(大地真央)は三男・織田信孝(飯沼誠司)から秀吉が跡目を狙い柴田勝家(勝野洋)を頼ると言い市に嫁げと言い、一豊は3000石に加増され長浜城の城番に命じられ、千代は法秀尼(佐久間良子)を招くが断られ、勝家が市に会い清洲評定を告げ、長浜で千代は寧々からよね(森迫永依)と清洲に行き三法師(藤田悠希)を手なずけたいと言われ、秀吉は信長と共に殺された嫡男・織田信忠(今市直之)の嫡男・三法師に跡を継がせようと考えた。
清洲評定で信長重臣が集まり、寧々と千代が三法師を懐かせようとし、勝家が信孝を推し秀吉は三法師を推し対立し合議を求め秀吉は退室し、丹羽長秀(名高達男)が秀吉の功績を推し、千代が三法師を秀吉を馬にして乗せ名を呼ばせ、評定が三法師に決まり秀吉が三法師を連れ後見となった。
勝家が信孝に謀られたと告げると市が婚儀を申し入れた、数日後に山内家が長浜城に引越準備すると秀吉が来て千代に感謝し、一豊に勝家の申し入れで長浜城を譲れなくなったと謝った。
演出:梛川善郎