塚原卜伝
- キャスト
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塚原新右衛門(堺雅人)(幼少期(巨勢竜也))
山崎左門(平岳大)
山本勘助(三浦アキフミ)
卜部吉川家
真尋(栗山千明)(幼少期(松本春姫)
吉川覚賢(中村錦之助)藤枝(朝加真由美)吉川常賢(石井英明)
物忌龍子(江波杏子)采子(伊藤星)
国摩真人(堺雅人)「鹿島の太刀」の流祖
松本備前守(永島敏行)塚原土佐守(田山涼成)
鹿島景幹(東武志)常陸国鹿島城主
鹿島義幹(須田邦裕)玉造常陸介(松田悟志)
良海(本城丸裕)
伊勢宗瑞(中尾彬)のちの北条早雲。
今川氏親(石原由宇)足利義尹(本田博太郎)
足利義澄(永友イサム)細川高国(安田顕)
大内義興(吉見一豊)
平賀丹後守(風間杜夫)大内義興の家老
鹿乃(京野ことみ)(少女期(田中凛音)平賀丹後守の養女
京都巴屋・美津(有森也実)
四郎兵衛(白水萌生)大野秀孝(鈴木豊)
牧元鬼(ジャッキー・ウー)円珍(辻本一樹)
南永(ダンテ・カーヴァー)
佐伯一馬(加藤竜治)奥津源三郎(榎木孝明)
倉持善兵衛(真砂皓太)鵜飼直実(鶴岡大二郎)
六郎次郎(山岡一)猪口弥助(北川響)
大高三五郎(白倉裕二)熊田伊織(天乃大介)
森内(倉一平)稲葉正悦(荒木貴裕)
高野聖(石井愃一)鳥越主馬助(森一馬)
- スタッフ
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原作:津本陽「塚原卜伝十二番勝負」
脚本:山本むつみ・高山直也
演出:佐藤峰世・福井充広
- 第一回:2011年10月2日:鹿島の太刀:90m
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正月7日に鹿島大神宮の本殿の扉が開き神事が行われる夜に吉川真尋(松本春姫)と塚原新右衛門(巨勢竜也)は本殿に来て剣を見た、松本備前守(永島敏行)と新右衛門の実父・卜部吉川覚賢(中村錦之助)らは、物忌龍子(江波杏子)が新右衛門に鹿島の太刀を嗣ぐと告げた。
常陸国鹿島の鹿島城で永正2年(1505)に塚原新右衛門(堺雅人)の元服が行われ烏帽子親は城主・鹿島景幹(東武志)で塚原新右衛門高幹となり、新右衛門の養父・塚原土佐守(田山涼成)は剣の腕が良いと告げ、新右衛門は他国を巡りたいと望んだ。
神宮の森の神道流道場で新右衛門は卜部吉川家家臣・山崎左門(平岳大)と木刀で立合い、卜部吉川家で神官の備前守と覚賢が社の修復再建を話し、神野の郷・物忌館の社では巫女・龍子が暮らし新右衛門の妹・真尋(栗山千明)が使えた。
備前守と覚賢は新右衛門の実母・藤枝(朝加真由美)から新右衛門が来たと聞き、新右衛門は兄・吉川常賢(石井英明)と会い藤枝から鹿島大神宮の繁栄を取り戻す事が役目と言われた。
その夜に物忌館に賊が入り、備前守らと左門と新右衛門らが駆けつけ館を警護し、景幹が警護の隙を批判し、備前守は新右衛門と木刀で立合い「武者修行に行き鹿島の太刀の名を広めろ」と告げた、備前守は覚賢に鹿島の太刀の名が高まれば大神宮の足がかりになると告げた。
新右衛門は左門と武者修行に旅立ち、途中の村で高野聖(石井愃一)と村人らから山賊・四郎兵衛(白水萌生)に娘と米を差し出さないと皆殺しに遭うと告げ、新右衛門と左門は弓で頭を討ち、多数の山賊らと争い斬り殺し初陣を飾り、新右衛門は左門から血に溺れていれば身を亡ぼすと聞いた。
新右衛門と左門は高野聖から小田原から桑名までの船に乗れ、小田原は伊勢宗瑞(中尾彬)が治めると聞いた。
小田原に着き城に行くと、今川氏親(石原由宇)が家来・牧元鬼(ジャッキー・ウー)の対戦相手を求め、新右衛門は応募した、宿の新右衛門と左門に高野聖が来て元鬼は傀儡師の邪剣で蛙と告げた。
小田原城で新右衛門は大浮流・牧元鬼と、伊勢宗瑞(後の北条早雲)と今川氏親の前で立合い異様な構えと斬り合い宙に飛び斬り勝った、新右衛門は宗瑞に「真上に飛んだ新右衛門の高さが勝った」と告げ剣術指南を頼まれた。
真尋は龍子から「新右衛門は次の場所に導かれて、西へ行く」と聞き、新右衛門と左門は宗瑞に別れを告げ「終わりなき闘いは地獄だ、殺さず勝つ道は無いのか」と問われた、船で西に向かった。
演出:佐藤峰世
脚本:山本むつみ
原作:津本陽「塚原卜伝十二番勝負」
鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)
- 第二回:2011年10月9日:御前試合:45m
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塚原新右衛門(堺雅人)と山崎左門(平岳大)は永正5年(1508)に京都に着き、盗賊らに襲われていた鹿乃(京野ことみ)一行を助けた、応仁の大乱から40年後で、小田原で伊勢宗瑞(中尾彬)からの案内の文を断ったので当てが無かった。
鹿島では卜部吉川家で卜部吉川覚賢(中村錦之助)と松本備前守(永島敏行)と、真尋(栗山千明)と藤枝(朝加真由美)は新右衛門を噂した。
新右衛門らは鹿乃は大内義興(吉見一豊)の家老・平賀丹後守(風間杜夫)の養女だと聞き、屋敷に連れられ礼を言われ、家臣の大高三五郎(白倉裕二)と熊田伊織(天乃大介)らと木刀で立合い勝ち、丹後守は将軍・足利義尹(本田博太郎)の御前試合の武芸者を探し、養子・細川高国(安田顕)が義興と組み饗応で試合が行われると聞いた。
物忌館で真尋は龍子(江波杏子)から書き付けを受け取り、丹後守は巴屋女将・美津(有森也実)から唐物を受取り、その後に義尹が義興と上洛し、管領・高国のお抱え剣士・大野秀孝(鈴木豊)と新右衛門の試合が真剣での御前試合に決まった。
ところが試合の日が近づくにつれ新右衛門は都の暑さに鹿島を思い出し、鹿乃は命を賭ける事が不満と告げ、新右衛門は鹿乃と風流踊りを観て参加し心が安らいだ。
清水寺で御前試合が行われ、鞍馬流・秀孝と新右衛門が立合い重い剣に風と海を思い心を穏やかにして闘い勝った、新右衛門は義興と丹後守に風流の様に舞ったと告げた、丹後守は負けた側に恨まれると言う鹿乃に新右衛門は一度の勝ちに慢心しないと告げた。
演出:福井充広
脚本:山本むつみ
原作:津本陽「塚原卜伝十二番勝負」
小田原城(神奈川県小田原市)韮山城跡(静岡県伊豆の国市)
- 第三回:2011年10月16日:将軍暗殺:45m
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永正6年(1509)京で塚原新右衛門(堺雅人)は山崎左門(平岳大)と鹿島の剣を指南した、新右衛門は刺客に襲われ斬り、平賀丹後守(風間杜夫)は新右衛門に刺客は鞍馬流門弟と告げ、鹿乃(京野ことみ)は丹後守と新右衛門の立合を責め、丹後守は鹿乃は養女で一族が家督争いで殺しあったと告げ、京都巴屋・美津(有森也実)に鹿乃は会った。
秋に室町柳営で将軍・足利義尹(本田博太郎)が刺客に襲われ傷を負い、新右衛門らは丹後守から前将軍・足利義澄(永友イサム)の指示と聞き、管領・細川高国(安田顕)は大内義興(吉見一豊)に新右衛門を使えと求め、丹後守は新右衛門に刺客は円珍(辻本一樹)と告げた。
新右衛門らは遺体を調べ異様な武器と知り、鹿島で物忌龍子(江波杏子)は真尋(栗山千明)らと祈り、松本備前守(永島敏行)は吉川覚賢(中村錦之助)と塚原土佐守(田山涼成)に藩主・鹿島景幹(東武志)が越後への出兵を求められたと告げた。
新右衛門は傷の跡に悩み、鹿乃は丹後守に義興との謀り事と疑い否定され、新右衛門は巴屋に連れられ美津から鹿乃の話しを聞き、新右衛門は左門から円珍は伊賀者と聞き六郎次郎(山岡一)から隠れ家を聞き、新右衛門らは物見に行った。
新右衛門は盗賊らの振る舞いを見て円珍に立合を求め闘い、振り杖の仕掛け分銅と知り斬ったが自分も倒れた、鹿島で真尋は不吉な予感を感じ、新右衛門は鹿乃に治療を受け命の有り様を問われ、定めだと告げ、死なぬと約束を求められた。
演出:福井充広
脚本:高山直也
原作:津本陽「塚原卜伝十二番勝負」
鞍馬山(京都府京都市)
- 第四回:2011年10月23日:一拍子の太刀:45m
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永正8年(1511)9月に塚原新右衛門(堺雅人)と山崎左門(平岳大)は、京都巴屋女将・美津(有森也実)と大内家家老・平賀丹後守(風間杜夫)と鹿乃(京野ことみ)らと宴を囲み、船岡山の戦の手柄で仕官を誘われ、鹿乃との仲を噂された。
足利義尹(本田博太郎)は管領代・大内義興(吉見一豊)と管領・細川高国(安田顕)の力で将軍職を手に入れ、新右衛門は室町柳営で恩賞を与えられたが高国が異を唱えた、新右衛門は自分の居場所でないと感じた。
常陸国鹿島で下総と領地争いが起き、卜部吉川家で吉川覚賢(中村錦之助)と塚原土佐守(田山涼成)と松本備前守(永島敏行)は戦が止まらず困り、物忌龍子(江波杏子)と真尋(栗山千明)は占うが判ら無かった。
新右衛門と左門は面を付け両端に刃のある長刀の南永(ダンテ・カーヴァー)と武士らの立合を見て向かい合うと一歩も動けず、新右衛門は丹後守から南永との立合を告げられ、両端刃長刀との闘い方を探した、新右衛門は鹿乃に守れぬ誓いは出来なかった。
新右衛門は悪夢にうなされ、街で子らと雲を見て美津から「明国の勘合を高国と義興が争う博多と堺の商人の争い」と聞いた、夜に新右衛門の寝床に鹿乃が来たがそばまで気づかなかった。
翌日に清水寺の御前試合で新右衛門は南永と立合、一刀で斬ると面が割れて異人だった、高国は南永を刺し新右衛門は止めた、新右衛門は左門に「死ぬなら向かって斬られたいと間合いを詰めからだが動いた」と告げ、新右衛門は手の血の匂いが消えず、鹿乃に抱きよられ、義興は好きなだけ逗留せよと告げた。
翌年に鹿島城主・鹿島景幹(東武志)は家来の反対を押し切り下総に出陣したが討死にした、新右衛門は奥津源三郎(榎木孝明)に挨拶された。
演出:佐藤峰世
脚本:高山直也
原作:津本陽「塚原卜伝十二番勝負」
瑠璃光寺五重塔(山口県山口市)