最上の命医
- キャスト
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西條命(斉藤工):小児科
瀬名マリア(比嘉愛未):研修医
桐生危(池内博之):心臓外科医
真中有紀(板谷由夏):精神外科医
桐生尊(陣内孝則):病院長・麻酔医
神道護(泉谷しげる):開業医
前田泉(北川弘美):主任看護師
坂本流馬(入江雅人):
野口英俊(斉藤洋介)
- スタッフ
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原作:入江兼三・樋口たかし「最上の命医」
2013年
- #1:57m
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若き天才小児外科医・西條命(斉藤工)はアメリカから帰国中に小春(藤田弓子)に会い別の乗客の妊婦を心配し診察し小春に手伝いを頼み難産を産ませ、心停止を即製の酸素吸入器で甦生させた。
全国に系列を持つ私立総合病院・平聖中央病院では副院長・桐生奠(陣内孝則)により1年前に小児外科は閉鎖され、研修医・瀬名マリア(比嘉愛未)は小児外科医になりたいが、手術が必要な子を他の病院を紹介する現状がはがゆく、アメリカで日本人で2人目となる最優秀若手医師賞受賞の命が赴任と噂され、命が開業医・神道護(泉谷しげる)を訪れ小児外科の話しをした。
瀬名と研修医が話すと、オモチャの鉄砲玉を飲んだ男の子を命がストローを使い救い、命は院長・野口英俊(斉藤洋介)を副院長・桐生奠に会わせ、命は信念で小児外科が廃止された平聖中央病院で復活を目指した。
小児外科は使用する飲み薬や注射液が微量で多くのスタッフが必要で効率が悪くて儲からず難しいオペばかりで訴訟のリスクも高く病院経営を圧迫して、自分の信念を口にする命は外科医局の医師中で浮く。
命はインターネットで無料相談を行っていて、平聖中央病院で受診し他の病院での肝臓移植手術を薦められた男の子・隼人の母親が命に相談を寄せ、命は坂本流馬(入江雅人)に手術可能と言い命は肝臓の裏側の腫瘍を平聖中央病院で引き受け肝臓移植ではなく症例の少ない裏側の腫瘍の摘出を行うと言った。
桐生危(池内博之)は奠が認めるかが疑問と言うが許可するが目的が不明で、命は隼人を励まし瀬名が助手で尊が麻酔担当で手術が始まり、短い時間で少ない出血で進め腫瘍を摘出し静脈再建を特殊な方法で行い、肝臓を元に戻し終えた。
瀬名は命に小児外科医を目指すと言い、命は小児外科は未来の命も助けると言った。
脚本:中園健司
監督:麻生学
- #2:45m
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車13台の玉突き事故が発生し救急部の応援要請の命(斉藤工)は、危(池内博之)が1歳児の異変を見抜き瀬名(比嘉愛未)に伝え検査は異常ないが、命はその子に急性硬膜外血腫で開頭手術が必要と判断し危に手術の手伝いを頼むが拒否をされ、奠(陣内孝則)は危はアメリカの事故で子供のオペは出来ないと言った。
命は瀬名と開頭手術を行い、瀬名が脳血管破裂を疑い命は同じ考えで出血箇所を探し頭頂部に骨折と血管破裂を見つけ硬膜で血管を形成した。
命の評判は理事長・平聖盛(品川徹)にも届き、平は奠に命との会食をセッティングして孫娘・真中有紀(板谷由夏)を同席を指示し、会食で命と奠は小児外科の設置で意見をかわし対立した。
そのころに開業医・神道護(泉谷しげる)に斉藤里美(河合美智子)が息子・俊を連れて来て、肝腫瘍破裂の疑いで手配をするが病院には瀬名と危のみで命は準備を指示し戻り、命は危は手伝いを要請した。
命は瀬名と手術をはじめると危が来て、出血を難しい結索で止める事にして命は見殺しより人殺しがいいと言い、危が作業し成功した。
奠に前田泉(北川弘美)は命は野心家でないと言い、・・・。
脚本:中園健司
監督:麻生学
- #3:45m
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ジュニア・アイドルの佐和なすか(高月彩良)に母親のめぐみ(川上麻衣子)は様子を尋ねるが痛みが繰り帰し、平聖中央病院の屋上でなすかが卵巣嚢腫と診断され手術に反対して飛び降りを計り、命(斉藤工)は一緒に考えようと言った。
卵巣嚢腫は腹腔鏡でへそともう1箇所の計2箇所に穴だけで手術できるが、アイドルのなすかは一切体に傷をつけたくないと言い、命と(斉藤工)は危(池内博之)ノーツ(NOTES)という内視鏡手術を提案し、ノーツとは口・膣・肛門の人体にある穴から内視鏡を通し体の表面に傷をつけないオペだが、なすかの様に卵巣嚢腫摘出は切除が難しく子供の場合は膣からのノーツは行えず、命は口から胃を通して卵巣嚢腫を摘出する世界初の方法を提案し、胃の内容物が腹腔内にこぼれる術後腹膜炎を起こすリスクもあり、めぐみは反対した。
なすかは命と話し母の説得を頼み、めぐみは奠(陣内孝則)と話し、めぐみは命に手術同意書にサインを申し出て、世界初のノーツの倫理委員会が開かれたが、野口英俊(斉藤洋介)が手術同意書を撤回し中止と言い、奠は命の責任問題を追及し命は母との再度の話し合い求め手術同意書にサインを得た。
再決議で平聖盛(品川徹)が賛成し結果は全員一致で認められ、命は危と瀬名(比嘉愛未)にベルナーホルツと同じと言い真中有紀(板谷由夏)から自分でテストしたと聞いた瀬名が怒った。
命と瀬名に危が奠が何か企んでいると言い、注視の中で奠の麻酔で始まり内視鏡挿入しバルーンで胃液を止め、腫瘍の吸引は大きさで難しいが命はそのまま胃に取り込み中身を胃に流し込んでいて成功した。
命は真中に自分を含めると2度目で、応用は大きいと言った。
脚本:中園健司
監督:木村ひさし
- #4
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命(斉藤工)の下で研修医・瀬名(比嘉愛未)は力をつけ始め、瀬名は救命医・松中直治(阿南健治)の診断結果に反対意見し急患の少年を救った。
理事長室で副院長・奠(陣内孝則)は、真中(板谷由夏)が祖父の理事長・平(品川徹)と有紀の父・真中孝典(中原丈雄)が心臓移植を待つ身だが平は孝典を裏切り者と呼んで親子は絶縁状態だった。
命は産まれてすぐに手術をした心臓の検査のため、神道(泉谷しげる)に病院を紹介してもらい、神道は平聖中央病院で検査を受けないのか気になった。
命が検査で病院不在の夜に危(池内博之)が内部患者に対応時に、外科医局の瀬名に急患依頼が入り瀬名は患者受け入れの指示を出し浜田千波(岩佐真悠子)が息子を連れて来て、検査の結果は心臓を包む心のうに心タンポナーデと大動脈解離も併発し、瀬名は緊急オペを執刀することになった。
竹内丈(波岡一喜)が子供を蹴り、千波から金を受け取り瀬名の説明に竹内は急に手術を頼み、瀬名が手術をはじめたが出血部位が見つからず困ると命と電話が繋がり、到着40分までの指示をはじめ裏の出血部位を見つけ人工心肺の接続を危険でない方法で行う指示をして人工心肺の接続が終わると、命が来て脳を保護し手術し助けた。
竹内が金を要求すると、命が症状から怪我の原因が不審と言い、千波が竹内を追い出し自立すると言い瀬名に受け入れを感謝し、松中も命に瀬名を評価した。
脚本:岩村匡子
監督:木村ひさし
- #5
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命(斉藤工)は移植外科医の真中(板谷由夏)から手術の執刀を持ちかけられ、患者は15歳の古里春日(荒井萌)で肝移植を必要で現在はドナーを待っている状態だが、患者は内臓が左右逆転の内臓逆位で、手術はドナーと春日と逆に移植する難しいと予想された。
古里芳春(螢雪次朗)が仕事に忙しくようやく来ると春日と言い合い、危(池内博之)は真中が急に周囲を強引に説得し、命に手術の話を持ちかけたことに引っかかり、今回の手術に不安を感じた。
真中の父・孝典(中原丈雄)は重度の拡張型心筋症で、真中は父に未承認の最新型人工心臓を埋め込ませようと副院長・奠(陣内孝則)に近づき口添えの代わりに難手術を命が執刀させるようにした。
前田泉(北川弘美)と奠が病院で力を強める事を話し、真中と奠が秘密に話した。
危と瀬名(比嘉愛未)は命に手術中止を言うが否定し、春日と真中が互いの父を話し、ドナーが見つかり春日の手術を命らが開始し、移植臓器が到着し角度を変えて設置し、血液を流すと血液がブロックされ、命は迂回路を見込むが無くバイパス設置の人工血管が入手出来なく、真中がドナーから取り出した血管でバイパスを行い成功した。
真中は芳春から感謝され、親は子が喜ぶ顔が見たいと思うと言われ、命から辞表提出を止められ、奠の指示を告白した。
瀬名は、命からこの病院を辞めて欲しいと告げられた。
脚本:岩村匡子
監督:鈴木浩介
- #6
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研修医・瀬名(比嘉愛未)は命(斉藤工)からこの病院を辞めて欲しいと告げられ、開業医・神道(泉谷しげる)から富山の病院の小児外科が人手不足で閉鎖の危機と聞いた命は瀬名に富山行きを打診したのだ。
14歳の折場佳克(深澤嵐)が胸の痛みで運ばれ、検査で佳克は心臓の大動脈の弁が通常3枚だが生まれつき2枚の二尖弁と判明し大動脈弁の狭窄と閉鎖不全を起こし大動脈弁を取り替える必要があるが、佳克はサッカーU-15日本代表のゴールキーパーで手術をするとサッカーをあきらめなければならなく、瀬名は自信がなく命と勉強したいと断った。
命は神道に瀬名の富山の病院を断り、サッカー懸ける佳克に応えようと命は新しい手術方法を思いつき説明するが、奠(陣内孝則)は手術方法には重大な欠点があると指摘し、通常の手術方法はリスクは低いが、佳克の夢への特殊な手術方法はリスクが高かった。
平(品川徹)理事長は、結果次第で命の処遇を条件に手術を許可し、命の運命と小児外科復活をかけた手術に、危(池内博之)と命は執刀医に瀬名を指名した。
命は真中(板谷由夏)に誰でも出来る方法と先入観を変えたいと言い、瀬名は神道に富山の病院の事情を聞き、子は言葉でなく思いが伝わると聞き、瀬名は佳克と話しサッカーへの思いを聞き、手術が始まり問題点が見つかるが人工血管を使う術式で成功させた。
小児外科が復活し、瀬名は命に富山の病院行きを話し、命は瀬名なら大丈夫と考えたと答え、富山へ出発する瀬名を危と命が見送った。
脚本:岩村匡子
監督:鈴木浩介
- #7
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平聖中央病院に小児外科が復活し、副院長・奠(陣内孝則)は小児外科部長に坂本(入江雅人)を据えて、命(斉藤工)を小児外科でおさえようとした。
坂本の息子・一馬(鈴木福)は2年前の腸回転異常症手術で小腸の大部分を切除し、以来平聖中央病院で入院生活を送り、息子の為に平聖中央病院で働きたい坂本は奠に従わざるを得なく、小腸の移植手術はリスクが高く治療法もないと諦めていた。
真中(板谷由夏)は命に父の転院と坂本への注意を言うと、話したい事があると命は言い、命は坂本に一馬の治療をさせると言い独自に考えだした手術方法なら20cmの一馬の小腸を今の5倍の長さに伸ばす方法を提案した。
奠と前田泉(北川弘美)は外出で話し、坂本は小児内科医・伊藤弘樹(小林すすむ)に一馬の事を相談すると命なら安心で内科にも度々来ていて一馬の腸が手術の太さになったのは最近と言った、めかした真中に命は小児内科訪問を依頼し2人で訪れていた。
転んで手に怪我をした真中は帝大病院に父・孝典(中原丈雄)を尋ね子供の将来を作ると言い、坂本に頼まれた命は危(池内博之)にも頼み手術を説明し、開業医・神道(泉谷しげる)は命の検査結果を聞いた。
一馬の手術が始まり奠が入り癒着が見つかるが命は予想して対応し、切断方法を変えて続け成功し、奠は命を認めるから邪魔をすると言った。
危と真中と不知火が加わり小児外科は新たなスタートし、神道は命の病気を知った。
脚本:岩村匡子
監督:八木一介
- #8
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命(斉藤工)・危(池内博之)・真中(板谷由夏)・坂本(入江雅人)・不知火・山田で小児外科はスタートし、命は神道(泉谷しげる)に呼び出され、真中は平(品川徹)理事長と小児外科や真中の父を話した。
命は真中と話し中に目眩がして、真中に父・孝典(中原丈雄)が原因不明の出血をした連絡が入り、人工心臓をつけ抗血液凝固剤を飲む孝典は出血をすると血が止まらなく、事態を知った命も真中に付き添い帝大病院へ向かった。
孝典は重症の潰瘍性大腸炎で、大腸を全摘出して人工肛門を作るのが最善だが人工肛門を作ると心臓移植の対象者に選ばれる可能性は低くなるので心臓移植を諦めきれない真中に、命は腹腔鏡を使う大腸摘出と人工肛門を付けない手術法を提案した。
危は兄・奠(陣内孝則)から日本の医療システムを変える、臨床研究所の構想を打ち明けられ、危は前田泉(北川弘美)のつわりに気づくが口止めされた。
命の提案はリスクが高く帝大病院の主治医たちは許可が出せなく、命は平聖中央病院に転院させ自分に手術をすると真中にいうが、父・孝典と祖父の平理事長との確執で転院はあり得ないと言った。
孝典の転院が認められ、命は不知火・山田と腹腔鏡大腸摘出をはじめ、命は穴を4つ開けカメラの位置を決め、光量調整して手術した。
命は神道(泉谷しげる)を訪問し病気を話し、野口英俊(斉藤洋介)は奠に次の理事長と言い、命は真中と孝典に平(品川徹)が全て知り気に掛けていたと言った。
真中と危は命ががんを知った。
脚本:岩村匡子
監督:木村ひさし
- #9
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命(斉藤工)はがんで胆のうがんから肝臓への多発性転移で移植も出来ない状態で、真中(板谷由夏)と危(池内博之)に病気を口止めし、乳児の肺動脈閉鎖症のオペを主張するが意識を失い倒れた。
奠(陣内孝則)を15年前に手術した新丸佳奈(浅見れいな)と娘が来て産まれた子の手術を言い、命の代わりにハーバードに留学経験の心臓血管外科医・波賀純一(相島一之)が執刀と言い、波賀は小児外科医局で命ががんと暴露した。
平理事長(品川徹)から次期院長の有力候補と告げられた奠は命のいない小児外科は経営のマイナス切り捨てると言い、危は前田泉(北川弘美)の妊娠を告げるが奠は驚いた。
小児外科チームは波賀の執刀に不安を感じるが小児外科を守るため波賀をサポートし、神道(泉谷しげる)が野口英俊(斉藤洋介)に命をくびにするよう依頼し入院を聞き、乳児の肺動脈閉鎖症のオペが始まるが間違って血管を切り大出血し、命を真中が静止し、手術は危に代わり坂本(入江雅人)とバイアスを作り切り抜けた。
真中は波賀と奠の事故報告で小児外科は変わると言い、佳奈と娘が奠に礼を言い、命は真中と危に小児外科はまた作れば良いと言い、奠は15年前の事故を語り婚約者・水原由梨江(建みさと)を後にして佳奈を助けたが由梨江が死んだと言った。
脚本:岩村匡子
監督:鈴木浩介
- #10(e)
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ガンで入院中の命(斉藤工)に、富山の病院で小児外科医で働く瀬名(比嘉愛未)から手術の依頼が入り、患者は12歳の菅野千尋(嘉数一星)で悪性腫瘍・神経芽腫という小児ガンの一種に侵されていたが、千尋は手術を拒否していた。
命のオペに反対する危(池内博之)や真中(板谷由夏)ら小児外科医師らだが、奠(陣内孝則)は命の執刀を許可すると言い、危らは手術の助手を拒否したが奠は助手になると言った。
菅野千恵理(芳本美代子)と千尋が入院し、命が会い昨年の父・菅野尋道(おかやまはじめ)の手術での死亡で拒否する千尋に直すと告げた。
瀬名は山田から連絡を受け、真中は命に自分の治療を言うが限り無く低い可能性より目の前のいのちを救いたいと話した。
命は千尋のためにSILSの腹腔鏡手術を考え、SILSとは通常三つほど開ける穴を一つしか開けない腹腔鏡手術で穴をヘソの位置にしてほぼ無傷でオペが出来るもので高度な技術を要求される手術だった。
千尋と同室の灘麟太郎(小林海人)が居なくなり、麟太郎が倒れ心タンポナーゼで命がその場で千尋の助けで処置を始め助け、危(池内博之)らが後の処理をした。
命は真中の説得にも意見を変えず、瀬名が命の病をしり止めに来たが命に千尋が手術を受けると言うのを聞きそのまま富山に戻り、奠は前田泉(北川弘美)に結婚を申し込み、命は真中にもっと生きたいと気がついたが医者をやめれないと言った。
神道(泉谷しげる)が命を励まし、千尋の手術が成功し・・・。
脚本:岩村匡子
監督:鈴木浩介・木村ひさし
- 感想:
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何故小児外科なのか。
命の連鎖とは何か。
医師か人間か、を絶えず問う事で進む。