トッカン・特別国税徴収官

トッカン・特別国税徴収官・キャスト

特別国税徴収官・鏡雅愛:北村有起哉
トッカン付徴収官・鈴宮深樹:井上真央
署長・清里肇:岩松了
統括官・池戸則夫:おかやまはじめ
統括官・金子長十郎:池田鉄洋
徴収官・釜池亨:笠原秀幸
上席徴収官・鍋島木綿子:鈴木砂羽
統括官・錨真理子:星野真里
東京国税局査察官・南部千紗:木南晴夏
深樹の父・鈴宮益二郎:塩見三省
女優志望の派遣社員・相沢芽夢:美波
「クラブ」澪経営・白川耀子:若宮真由実
弁護士・吹雪敦:及川光博

第1話:「わたしの仕事は嫌われている…気弱な徴収官ぐ~子が毒舌上司ハスキーに振り回され税金滞納者たちと対決」

鈴宮深樹(井上真央)はS(差し押さえ)の為に皆川夫婦の家に向かうが相手にされないが、他の徴収官と特別国税徴収官・鏡(北村有起哉)が来てSを行い、愛犬まで差し押さえた。
鏡は、鈴宮をトッカン付徴収官にした。
2人は大島プラスチックのSに行くが社長(泉谷しげる)夫婦は本当に困っているように見え、鈴宮の担当になり毎日様子を見に通った。
2人は、銀座の高級クラブの経営者・白川耀子(若宮真由実)のSに行くが、店は赤字というが鏡は振袖を差し押さえ、他の着物との交換を断った。
大島プラスチックから少額の納税があり、鈴宮は喜ぶが鏡は裏を確認せよと言い、調べると資金の入手がなく、夫婦は自殺しようとしており、鈴宮はぎりぎり助け諭した。
皆川夫婦が滞納金を払い、愛犬を引き取っていった。

第2話:「思い出の差し押さえはやめて!隠し財産は私が暴きます!」

国税局査察官がきて、鏡も手伝う事になった。
元食品会社社長・堂柿(西岡徳馬)がきて、滞納金は払えないと怒鳴った。
鏡は金は有ると言い、鈴宮にまかせ、直ぐに家の捜索を行うが金目の物はなく、ついには毎日の行動を張り込んだ。
一方では振袖を差し押さえた白川耀子から、交換の要請が来るが鏡の指示で断り続けた。堂柿は、妻の墓を栃木から近くに移し毎日参っていたが、空き室の2階を貸している事を知り、鏡は栃木の実家を調べた。
鏡は、堂柿の金の隠し場所を見つけた。

第3話:「やらせてください潜入調査!私のこと腰掛けなんて言わせません」

鈴宮は鏡から白川が衆議院議員・栗本(中丸新将)の愛人で脱税疑惑があると聞いた。
だが何故、税金滞納したか疑問であったが、滞納金を払う連絡があり、日時を引き延ばした後に訪問するが不在で、探す内に老人ホームの老女に会うが何も教えて貰えなかったが、澪は店の名以外の別の名前と知った。
鏡の指示で、赤字なのに2号店を計画するコーヒー・カフェの脱税調査を始め、鈴宮は潜入して売り上げ調査をし経営に疑問を持ち、同時に会計が妻の担当と判り、オーナーの愛人の存在が浮かんだ。
手伝いの弟の存在に目をつけた鈴宮は、追加コーヒー代をパソコンで別会計で処理していた事を突き止めた。
鈴宮は友人の相沢芽夢(美波)と食べ廻るが、翌日芽夢が白川の店に勤め接待とのたれ込みがあり、罠に嵌められたと知った。

第4話:「友達に裏切られ…愛人と消えた3億円の行方…真実を暴きオトシマエつけてみせます!」

鈴宮が芽夢と会ったのは1月前に白川にSをかけた日で、鈴宮は偽善者と非難された。
査察の南部と鏡は、栗本の認可したダイエット薬にインサイダー取引の疑いがあり、株の購入者は白川と思われた。
鈴宮は、辞職願を出して大阪の父・鈴宮益二郎(塩見三省)のもとに行くと店を続けていて、また喧嘩になるが鏡からの電話で皆が調査を続けており、父は鈴宮はお人良しだが破綻者の気持が判ると聞いた。
白川は店を閉め、芽夢は止めて捜査は中止になりかけていたが、鈴宮は澪の意味をしる老女に聞くために東京に戻った。
鈴宮は、白川が幼少で破綻した家の澪という友人から貰った振袖を大事にし、最近再会したが治療薬が日本で未認可で、認可活動中の芽夢と会い、栗本からの情報で儲けた3億円を活動団体に寄付していた。
栗本議員は、調査中に判明したスキャンダルやインサイダー関与が明らかになった。

第5話:「親友が結婚詐欺に?美人教師を差し押さえ貢いだ金を取り戻せ」

婚活に鍋島木綿子(鈴木砂羽)に誘われて鈴宮も行くが査察官・南部千紗(木南晴夏)と出会い国税官とばれた、翌日転属で錨真理子(星野真里)が来た、鍋島より若いが結婚していた。
鏡は、譲渡所得税滞納者・桑原博美(小島聖)からの徴収を命じるが鍋島の高校からの友人で同行を希望した。
桑原はバイオリニストを諦め教師になっていたが1千万円のバイオリンをバイオリニストの川瀬瞳の1億円のものとは比較できないが大事にしていた、鈴宮と一緒に会った鍋島は滞納金の事を言うと知りあいに貸してあると言い、鈴宮は分納を認めた。
鏡は分納に満足しないがそれも払わなく、桑原は恋人の中西武彦(鈴木一真)に会いバイオリン教室の開設は講師の選定に遅れていると答えた。
鏡は、桑原からのSを命じるが2年前から中西に3千万円も貸しており何もなく、バイオリンをSした、鏡は物は変えるが職業は変えないと言った。
桑原は中西に、計画を聞いて騙されていると気づき、鍋島と鈴宮は中西の金のながれを調べ、バイオリニストの川瀬瞳と結婚していてその為にレコーディングスタジオの頭金を使っており、店は悪くローンが多いと知った。
鍋島は、桑原を訪れるが学校を止めたばかりで自殺寸前で助け、自宅を調べた鏡は詳細な日記を見つけ、鏡・鍋島・鈴宮は、中西から日記と銀行入金との証拠で2次徴収を行った。

第6話:「徴収官vs裁判官…悪事を法が守るなんて許さない!私が食い止めます!」

転任の錨は仕事量も多い。
宝町税務署に「ホツミ」というIT関係会社のドロップシッピング初期費用詐欺と計画倒産のたれ込みがあり、認められると滞納金は欠損となり、金子統括官は妻が初期費用詐欺にかかり調査に熱心だった。
「ホツミ」の代表者は破産者で実権は幾嶋(堀部圭亮)が持ち、鈴宮が訪問すると弁護士と倒産の打合せをしており、東京地裁の書記官・帯刀(島田久作)は法律に従うだけで税務署を特別扱いはしないと言った。
鏡は「ホツミ」の倒産前にSを行うと決めたが、緊急に多数人でSをかける物件が発生して「ホツミ」のSは鈴宮ひとりになり、乗り込み帳簿やパソコンを調べ隠し口座を探すが、錨は倒産の申請から受理までは1週間以上かかると言った。
鈴宮は徹夜で口座を調べるが見つからず、翌日は個々に聞き取りに廻ったがひとりから別の口座を聞き出し、複数の口座を調べるが殆どが全額引き出されており、ひとつだけ残金があったのでSした。
東京地裁へ行くが既に破産手続きは短時間で完了済みであり、これを聞いた鏡は幾嶋の海外逃亡の前に法律で対応を指示した。
鈴宮はSした隠し口座を証拠に破産申請の不服訴えを行い、時間外で裁判官の決定事項という帯刀に対して現れた裁判官(手塚理美)は受理した。
鏡と鈴宮は空港で逃亡前の幾嶋と多額の所持金を確保した。
鍋島木綿子は錨が何故、手続期間を長く言ったかが疑問だった。

第7話:「悪徳ガールズ・バー楽して稼げる裏バイト売り上げ偽装の巧妙手口を暴け!」

銀座の2代目オーナー・豊成(関戸将志)はガールズ・バーに改装して多額儲けていそうだが赤字を理由に滞納していた。
鍋島は錨の働きが変で気がかりで、鈴宮も男ともめているのを目撃しストーカーというが鍋島は同窓会で前任の国立での事を聞いた。
署長は鏡に、情報が漏洩している可能性を相談し、鍋島と鈴宮は豊成に張り付き行動をチェックするが、妻・直美に高価な買い物をしていた。
釜池は客としてバーに潜入するが、オーナーは来なくマネージャーの尾崎が全て行っていた、内部に潜入を試みた鈴宮は南部とぶつかり、双方ともに不合格だったが、尾崎が漏らした「別のアルバイト」を耳にした、2人の従業員から口座の買取の話を聞く内に警察に補導されたが2人の名前を知った。
釜池の客数調査と、鈴宮の豊成と妻との定期電話連絡から、鈴宮は妻をつけて多数の隠し口座の存在を知るがその入手方法が不明だった。
鈴宮は、従業員から口座を買っていると知り、鏡は翌夜にSをかけると決めた。
錨が税理士に情報を流し、Sを知った債権者が取り立てに来たが、鏡と鈴宮は豊成から連絡を受けて全額を降ろした妻の金をSして、2人の従業員名の口座を証拠とした。
鍋島は錨へ弁理士への情報漏洩を指摘し別居中とも言うと、夫がやってきて刃物で脅し、止めに入った鏡が怪我をした。

第8話:「美人姉妹相続争い!姉の税金を妹に払わせる法律があるなんて…」

錨の夫に刺された鏡は入院し、夫は警察に連れて行かれた。
相続税滞納のトッカン物件があり、鈴宮はひとりで取り組もうとするが、ファミレス・チェーンの社長の父からの相続を長女・百合子(濱田マリ)と次女・桃花(高橋かおり)が滞納していて、使ってしまい払えなかった。
母・香代子(高林由紀子)と三女・久美子(入山法子)は既に払っていたが連帯相続義務で徴収するしかなかった。
断われた鈴宮に弁護士・吹雪敦(及川光博)が声をかけてきて相談した。
鏡は、久美子の残金2千万円をSせよと言い出かけるが、香代子から家をSして良いとの連絡が入り全員が集まり、香代子はまた相続時にもめるものはいやと言い、娘3人は納税してゆくと約束した。
錨が辞職し、鏡はその夫を告訴しなかった。

第9話:「恋心抱いたイケメン弁護士が最強の敵になるなんて!」

弁護士の吹雪(及川光博)に会い浮き立つ鈴宮は、トッカンの鏡と大衆食堂「唐川」の滞納税の徴収に出かけ、主人の唐川(野間口徹)と妻・詠子(掘内敬子)に土地の売却を言った。
断る夫婦に鏡は、Sしようとするが鈴宮は「私に担当させて欲しい」と願い出た。
鈴宮は色々提案するが決め手がなく、唐川の弁護士の吹雪にも情報を話してしまったが、詠子の妊娠に気づき唐川に知らせた。
鏡は出張で片倉ふさえという老人に会って、戻ってから唐川を呼び出して土地を売る事をアドバイスするが、鈴宮が遮った。
その日は店を閉め、詠子が出かけて堀トラストという会社の人間に会うのを鏡は監視した。
鈴宮が吹雪と会っていると、唐川から鏡に電話があり直ぐに唐川に行く指示があった。
唐川は自殺して「土地は取られた」の遺書があり、重体で病院に運ばれた。
吹雪は詠子の名で、担当税務官と税務署を告発した。

第10話(E):「コンビは解散?辞めないで!毒舌上司は私が守る」

大衆食堂の店主・唐川が自殺未遂で入院し、妻・詠子と弁護士・吹雪はマスコミを利用して鏡と国税局の批判を繰り返した。
鏡は本庁に呼び出されるが鈴宮に自分の仕事せよと言い、鈴宮に父(塩見三省)から電話があった。
鈴宮は吹雪に騙されていたと気づき、鍋島木綿子は鏡の机の引き出しから書類を見つけ休みを取って調べにいった。
芽夢と南部に呆れられた鈴宮だが、南部から知りあいの警官からの情報で遺書というのは証拠にされていない事を聞き、芽夢から白川耀子(若宮真由実)に再会されて白川から「女は自分を守る為に嘘をつく」と言われた。
調査で唐川食道の土地は4月前に妻・詠子に名義換えして、抵当権は鳥取の老婆となっていた、木綿子は本人を訪ね個人は能力がなく、妻の偽装と言った。
妻・詠子と連絡がとれなく、気がついた唐川は鏡と鈴宮に「鏡のせいでない」「自分は子供が出来なく妻の浮気」と言った。
鈴宮は妻・詠子に駆け付け自殺を止め、鏡は公文書偽装だが土地はまだ他に移っていないと言い、吹雪にその他は夫婦の問題と言った。
訴訟の取り下げを望み、夫の為に名義書換したという詠子に鈴宮は唐川が気がついたので会うように言った。
鈴宮は吹雪に、体裁に拘るのは公務員ではなく弁護士の吹雪だと言った。
上京した父に、鈴宮は「安定を求めて公務員になったが、今は金に殺されそうな女性を助けたい」と答えた。

感想:

皆が関係する税務署とその中の、滞納金徴収係の特に特別(トッカン)が主人公は流石に珍しいです。
殆どの人に嫌われる職業かも知れないし、現実に父親でさえ納得していない。
そこでも色々な人が働いているのは現状でしょう。
公務員嫌いは個人的にも経験しているが、該当する者もそうでない者もいる事は理解できるが、安定にだけを目的にしている人はやはり素直に納得できない。
登場人物達は、当然ながら善悪の2つに分けられないのが悩ましくも、ドラマを成立させていると感じる。

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