隠れ菊
- キャスト
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上島通子(観月ありさ)
矢萩多衣(緒川たまき)
上島旬平(前川泰之)
笠井芯太郎(筒井道隆)
上島キク(松原智恵子)
堀口千秋(渡辺典子)
前田秀次(木下ほうか)
- スタッフ
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監督:伊藤匡史・麻生学・桑島憲司
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第1回:2016年9月4日:49m
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1年前に上島通子(観月ありさ)は浜名湖畔の老舗料亭『花ずみ』の板長と結婚し専業主婦として暮らし、入院の母・上島キク(松原智恵子)を見舞い菊が好きだと聞き、帰ると夫・上島旬平(前川泰之)からの電話を娘・優美(長田侑子)に言われキクの急死の知らせで、『花ずみ』の仲居頭・堀口千秋(渡辺典子)と会い旬平と話した。
キクの葬儀が行われ笠井建業の2代目社長・笠井芯太郎(筒井道隆)が来て金沢の酒蔵『笹流酒造』社長・矢萩多衣(緒川たまき)を見かけ、旬平が客に挨拶し通子は優美と息子・一希(室井響)と宴会に出て幼馴染みの笠井に声を掛けられ次の女将かと聞かれた。
1年後に通子は旬平から電話で金沢の取引先の酒蔵社長の浜松の案内を頼まれ、待ち合わせ場所で通子に声を掛けたのは和装の女性・矢萩多衣で30分前から待ち、通子が振り返るのを6年待ったと言い、父の後を継ぎ独身でキクが金沢に度々訪れたと聞き、通子が前を見て振り向かないと6年に旬平に言われ、旬平を貰いに来たと言われた。
多衣は金沢で留守番の田島に声を掛けると旬平が来て地酒を買い、小料理屋で話し探していた相手と直ぐに判ったと言い、通子が否定すると離婚届けを出され通子の署名だけと言われ保証人は今の女将・千秋でもう1人は探してほしいと言われ、キクが通子に不満で望んだと聞き、旬平との問題だと答えた。
通子は笠井を訪ね相談し、3万円借りたいと言うと笠井から思いを聞き協力すると言われ、通子は『花ずみ』に行き笠井の予約の客と言い、旬平の料理と笹流を味わい、旬平に会うと1度だけで笠井から電話を受けたと聞き、キクの遺言かと聞くと旬平は自分で決めたと答え、通子は祝儀と書き込んだ離婚届けを渡し条件があると『花ずみ』の女将をやると言った。
監督:伊藤匡史
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第2回:2016年9月11日
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上島通子(観月ありさ)は夫・上島旬平(前川泰之)に離婚に応じる代わりに「花ずみ」の女将となると言い、矢萩多衣(緒川たまき)との6年間を問い旬平から出会いを聞き、上島キク(松原智恵子)への意地かと聞くと、駄目と答えられ旅館内に連れられ「花ずみ」は倒産すると言われた。
旬平は隠していて通子は気づかなかったが娘・優美(長田侑子)と息子・一希(室井響)も心配したと言い、通子は無理に前を向くしか無かったと言うと、堀口千秋(渡辺典子)が来て旬平は全て知っているが倒産後の偽装と思いサインしたと言い、通子は旬平に借金が6000万円残り、前田秀次(木下ほうか)が移った料亭「勝浪」が大型で影響が強いがキクが認めなく絵はキクが湖に捨てたと聞いた。
通子は立石になり「花ずみ」倒産後に子供と実家に身を寄せたが父・立石市郎(高野長英)以外の母・記代(茅島成美)や啓介(合田雅史)・佐知子(中島ひろ子)から一時だけと言われ、ある日旬平を訪れて多額の借金を負い職も失っていて、通子は金沢に多衣を訪ね倒産を隠し卑怯だと責めて多衣が持参した離婚届け用紙を買って欲しいと言うと、多衣が借金は払わないと聞き、通子は借りて料理屋を始めると言うと考えると言われた。
通子は宿に泊まり、翌日に多衣から離婚届け用紙を返され投資すると言われたが借金にし、通子は中古の店を買い改装し笠井芯太郎(筒井道隆)の協力を知り旬平と話し、完成し笠井から応援され、旬平と魚を買い扱い難いと知り、千秋と佐知子と旬平と「花ずみ」を開業し、オープン記念で満席となったが、嫌がらせを受けた。
監督:伊藤匡史
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第3回:2016年9月18日
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立石通子(観月ありさ)は「花ずみ」の名を引き継ぐ小料理屋を浜松市街にオープンさせたが初日に旧「花ずみ」板長・前田秀次(木下ほうか)だと思われる嫌がらせを受け、板長・上島旬平(前川泰之)と仲居・堀口千秋(渡辺典子)と新しく花を購入し赤字になり、通子は旬平から上島キク(松原智恵子)の顧客名簿を渡された。
顧客の多くは消され、翌日に昔からの顧客・三谷社長(桐谷浩一)が来た、仕入れで前田に会い客が戻ると言われ、数日後に開店セール後に客が途絶え笠井芯太郎(筒井道隆)が客を連れ来て借りた金を返し旬平との離婚をつげるとチャンスが出来たと言われた。
佐知子(中島ひろ子)が通子に離婚理由を尋ね、矢萩多衣(緒川たまき)との浮気を答え、旬平は金沢に多衣を訪ねるが留守で伝言で酒の売り掛け金精算を求められ電話で多衣から通子に言われて来た者に会えないと言われ、通子は旬平から酒を変え新作料理の味見を言われ、店に前田が来て料理の腕を見ると旬平の料理を食べ真似と言い工夫を求め、千秋が兄弟弟子の味は似ると言うと価格勝負で心配と言われた、居合わせた男が財布を落としたと言い通子は開店記念で不要と言うと鎌倉から来て5万円借りたいと言い、通子は返却不要と渡した。
男は墨と筆を借り、醤油と食紅で襖に文字を描き大角六扇(不破万作)で元の「花ずみ」の絵は手放すべきで無かったと言い、大角は通子に千秋と前田が繋がると注意し、大角の絵は評判で客が増え、通子は多衣から電話を受け通子の指図では旬平に会わないと言われ、旬平は多衣が待つ家に戻った。
通子は大角に頼まれ絵のモデルになり、キクと会った最後の風景と聞き、野沢社長(寺田農)や山下絡みで処分されたと聞き、通子は野沢を訪ね店に誘うが旬平も来て迷惑と言われ、父から予約が「花ずみ」への予約がキャンセルされていると聞いた。
監督:麻生学
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第4回:2016年9月25日
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立石通子(観月ありさ)は上島旬平(前川泰之)と佐知子(中島ひろ子)に、堀口(渡辺典子)の裏切りを伝え、通子は千秋を予約の取消を言うと前田秀次(木下ほうか)の気を引くために勝手に行っていると打ち明けられ、前田と別れ店を止めると聞いた。
通子は佐知子にリピーターが居ないと話し毎日手伝いを頼み、娘・優美(長田侑子)の帰りが遅いと聞き旬平に話し、通子は母・記代(茅島成美)から優美の事で呼び出され会うと友人・恵を叱り表面だけ見ると喧嘩になり、優美は旬平の家に泊まった。
翌日に「花ずみ」の通子に矢萩多衣(緒川たまき)が来て、旬平の父の愛人・吉岡鶴代(烏丸せつ子)が浜松銀行・安岡と吉村と来て先代女将・キク(松原智恵子)を聞かれ、鶴代が料理が先代が良かったと言いキクへの不満で仕返しを言い通子に醤油を浴びせると、多衣は着物の価格を要求し愛人の風上にも置けないと言った。
通子は多衣に客が来ないといいうと、弱音を吐くと言われ、鶴代に謝り見方にせよと言われ、多衣と旬平が帰り、翌日に通子は鶴代の店に行き客紹介を頼むと恵を叱ってくれたと言われ優美に世話になっていて通子は愛人向きと言われ、通子は優美に恵の母から聞いたと謝り感謝すると、開店祝いの花を倒したと謝られ旬平の愛人を聞かれ話した。
通子は『勝浪』の千秋から連絡を受け、旬平に野沢(寺田農)の注文を話し準備してホテルに届けた、鶴代の紹介で客が増え、野沢の使いからしらす鮨弁当千食の注文を受けると旬平が受けた、通子は子らに応援を頼み、旬平に多衣との結婚を望んだ。
監督:麻生学
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第5回:2016年10月2日
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先代女将・キク(松原智恵子)の知り合い・野沢伸五(寺田農)から千食のしらす鮨弁当の依頼を受けた立石通子(観月ありさ)は注文に対応するために、元夫・上島旬平(前川泰之)と矢萩多衣(緒川たまき)を結婚させて、店の手伝いを頼んだ。
通子と旬平が注文の準備をして、姉・佐知子(中島ひろ子)と母・記代(茅島成美)と娘・優美(長田侑子)と息子・一希(室井響)とが手伝い、皆で前日から準備し対応を進め、多衣に手伝いに来て店を対応し吉岡鶴代(烏丸せつ子)が客を連れると、ライバル店「勝浪」に移った堀口千秋(渡辺典子)が血まみれで店にきた。
通子は店を閉めて事情を聞くと、千秋は前田秀次(木下ほうか)と喧嘩し暴力を振るわれ包丁で刺したと聞き、浜松警察が来て千秋を同行し秀次は手術中と言い、通子は多衣に後を任せて付き添い、通子が店に戻ると鶴代が手伝い徹夜でしらす鮨弁当作りして完成させ、通子が車を運転して運ぶと高速道路が渋滞し笠井芯太郎(筒井道隆)に助けを求め、新幹線に乗り換え間に合わせた。
通子は笠井の家で休み、2人で浜松に車で帰り互いに泊まらないかと誘い合い、笠井から離婚し夢の女と聞き、通子は「勝浪」の事件で取材され週刊誌に載り、鶴代から「勝浪」の客が「花ずみ」に来て忙しくなると言われた。
「勝浪」の大瀬(榎木孝明)が通子と旬平に来て、事件を詫び噂が消えず秀次の味に驕りが出たと言い通子と旬平を引き抜き「勝浪」を1年貸したいと言った、通子は「勝浪」の大瀬を訪ね狙いを疑った、通子は旬平と多衣に5000万円で「勝浪」を買い「花ずみ」の支店にすると言い、旬平の戸籍謄本で多衣の入籍が半年前と知った。
監督:桑島憲司
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第6回:2016年10月9日
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立石通子(観月ありさ)は5000万円で「勝浪」を買い「花ずみ」の支店にすると、上島旬平(前川泰之)の戸籍謄本で矢萩多衣(緒川たまき)の入籍が半年前と知り裏切ったと、頭金を多衣に作って欲しいと問う通子に多衣は勝ち取ったと言い金は無理と断り、半年前に体を犠牲にし金を作ったと告げ、前日に旬平の電話で別れたいと言われて居たと明かし借金を聞き最後の可能性と考えたと言った。
多衣は旬平から「自分が愛しているのは通子だ」と言われたと告げられ、通子が紹介しようとしているのは笠井芯太郎(筒井道隆)かと尋ね、笠井から電話で旬平とわかれて欲しい言われ断ると別れる金額を聞かれ、その後に通子が金沢に来て3000万円求め出所は笠井だと言った。
通子は旬平を多衣が待つ箱根に呼び、「勝浪」の大瀬(榎木孝明)から店を買取り前田秀次(木下ほうか)と堀口千秋(渡辺典子)を雇うと告げ経験を生かすと告げた、通子は多衣に花ずみを会社にして銀行から金を借り、旬平と多衣に花ずみを任せると了承を求めると、通子が社長で切り盛りする条件で認めた。
通子は銀行と契約し、自分は勝浪を花ずみ新店とし仕切った、笠井から電話を受けたが多衣との取引が不満と言い会わないと答えた、通子は花ずみ新店を掃除して開店し、旬平は勝手に進める通子と対立したが順調にスタートし、通子は花ずみ本店で一希(室井響)を見かけ、ある日多衣から旬平が手紙を残し消えたと聞いた。
監督:伊藤匡史
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 第7回:2016年10月16日
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上島旬平(前川泰之)が花ずみを去り2年経ち、立石通子(観月ありさ)と矢萩多衣(緒川たまき)は花ずみの2店舗を軌道に乗せ、吉岡鶴代(烏丸せつ子)が通子にたくましくなったと言い、息子・一希(室井響)と娘・優美(長田侑子)は多衣と本店で働き、通子はある日優美の連絡で多衣が倒れ妊娠し旬平と会って居なく、子の父は言わず旬平との愛は目減りしたと、通子に旬平とのやり直しを望んだ。
通子は聞いた食堂に旬平を訪ね、妊娠した秋葉里沙(遠藤久美子)に会い、旬平の作った鯖寿司を食べ花ずみで出せないと言い帰りかえ、里沙からわざと拙くしたと言われ再度コロッケを食べ美味しいが旬平から花ずみの味は忘れたと言われ、秋葉(戸田昌宏)が戻り里沙の夫で通子は勘違いに気づいた。
多衣は花ずみから去り通子は板前・矢場(石田卓也)から多衣の子の父だと詳細を知り、多衣と電話で話し旬平との離婚届けを残したと聞き1人で子を育てると告げられ、姉・佐知子(中島ひろ子)に本店の女将を頼み、旬平は里沙から秋葉が末期癌と聞き、通子は笠井建業社長・笠井(筒井道隆)がビル建設贈賄事件関与のニュースを聞き、秘書・渡辺(田上晃吉)からまもなく逮捕で3000万円は多衣との間で通子は無関係と言われ、逮捕された笠井に接見し多衣が望んだと聞いた。
通子は雑誌記者につきまとわれ話すが曲げて書かれ父・立石市郎(高野長英)から注意され、店はキャンセルが続き前田秀次(木下ほうか)や堀口千秋(渡辺典子)らから励まされ、旬平は秋葉から花ずみを守れと言われ、通子は秋葉から旬平を花ずみに連れ戻して欲しいと言われたが出来ないと答えた。
大瀬(榎木孝明)が店に来て通子に返却を求めた。
監督:麻生学
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」
- 最終回(第8回):2016年10月23日
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大瀬(榎木孝明)が立石通子(観月ありさ)に雑誌スキャンダルで店に客が来ない状態で約束の履行で店の返却を求め、通子は1月の猶予を求め得たが、駄目な時は花ずみ新店を勝浪に戻し勝浪の従業員としてニューヨークへ行くことを提案され、通子は姉・佐知子(中島ひろ子)と娘・優美(長田侑子)に伝えた、秋葉里沙(遠藤久美子)は夫・秋葉(戸田昌宏)を看病し病院に上島旬平(前川泰之)が来て店の話しをしたが、店で里沙は通子が苦悩で助けるべきと旬平に言った。
通子は板前・矢場(石田卓也)と食材費の節約を話し、矢萩多衣(緒川たまき)の居場所を知り尋ねたが出た後で、旬平のもとに妊娠でお腹が大きい多衣が現れた、通子は本店の佐知子から矢場が居なくなったと聞き別の板前を送るが味が変わり、前田秀次(木下ほうか)に料理人探しを頼んだ。
通子は前田から見付かったと聞き試食し、旬平が花ずみで働きたいと頼み秋葉がホスピスに入り残り時間を3人で暮らし、多衣から大瀬と通子との約束を聞き迷っている通子を助けろと言われ自分から前田に頼んだと打ち明け、通子に今までを謝り一緒に生きて行きたいと言った。
通子は自宅を手放すと決め旬平と優美と一希(室井響)と食事し、大瀬に約束が守れなかったと言い旬平が戻り2000万円で売りたいと持ち掛けると立ち直り計算高いと言われ、通子は従業員を集め花ずみ新店は勝浪に戻り前田と堀口千秋(渡辺典子)と旬平が勝浪で働き、ニューヨーク支店に優美を行かせ、花ずみは通子が続け一希も加わると告げ大きくなれば旬平と優美を引き抜くと言った。
半年後に通子は笠井(筒井道隆)の会社の倒産を知り、吉岡鶴代(烏丸せつ子)から保釈を聞き電話するが出なく、翌日に多衣が来てキクの帯を返され預かっただけで通子に渡す様に頼まれたと菊の刺繍を見せて通子を望むが越えられると思い直接渡せ無かったと聞き、多衣が幸せと言い矢場と去った。
通子と旬平は優美のニューヨーク行きを送り、通子は笠井から電話を受け笠井が死のうとする夢をみて、旬平に誘われキクが浜名湖に捨てた絵を見せられキクの夢を憶測し自身の夢を見つけ花ずみを守りたいと言うと、笠井に行き救えと言われ向かった。
監督:麻生学
脚本:国井桂
原作:連城三紀彦「隠れ菊」