白い影

行田病院 直江庸介（中居正広）：外科医
志村倫子（竹内結子）：看護婦
小橋俊之（上川隆也）：外科医
高木亜紀子（小西真奈美）：看護婦
関口鶴代（伊佐山ひろ子）：婦長
行田三樹子（原沙知絵）：院長の娘
行田祐太郎（津川雅彦）：行田病院の院長

その他
二関小夜子（菊川怜）：製薬会社の医薬情報担当者
岩崎ミツ（白川和子）：石倉由蔵の内縁の妻
石倉由蔵（いかりや長介）：末期ガン患者
戸田次郎（吉沢悠）：倫子の幼馴染
宇佐美繭子（吉本多香美）：女優。
大場広之（大高洋夫）:繭子のマネージャー。
七瀬隆弘（山本學）：直江の長野の恩師。
志村清美（市毛良枝）：倫子の母で元看護婦

脚本：龍居由佳里
演出：吉田健・福澤克雄・平野俊一・金子文紀

看護婦・志村倫子（竹内結子）が上野で母・志村清美（市毛良枝）と会いアパートへ向かう川辺で寝転がる外科医・直江庸介（中居正広）と会い、新しい職場・行田病院で外科医・小橋俊之（上川隆也）に会い、ナースセンターで婦長・関口鶴代（伊佐山ひろ子）から仲間に紹介された。
倫子は関口と院長・行田祐太郎（津川雅彦）と経理で娘・行田三樹子（原沙知絵）に会い、院長から男性問題を注意され、初日から夜勤で看護婦・高木亜紀子（小西真奈美）と話し小橋は三樹子の婿候補と聞きモデルとも聞いた。
急患で倫子は高木の指示で外部の店にいる直江を呼ぶと状態を聞かれ、酔っている事は内緒と言われ、患者が運ばれ暴れ倫子は直江を迎えると患者の頭を冷やしにトイレに押し込み、おとなしくなるのを待ち仲間に治療費を持ちかけ、倫子は患者が戸田次郎（吉沢悠）で幼馴染みと言うと他の入院患者に迷惑かけるなと言われた。
製薬会社の岩崎小夜子（菊川怜）が声を掛け高木に直江と会いに来たと言われ、翌日に倫子は婦長から戸田の問題を注意され偶然と答え、直江は自身のレントゲン写真を見て、小橋と高木が戸田と仲間を見て、倫子は末期ガン患者・石倉由蔵（いかりや長介）へ未告知と聞き直江の担当で院長に手術の許可を求め開腹だけ本人は希望を持つと言った。
倫子は直江を店に訪ね歓迎会を言うと出れないと言われ、不満を言うと戸田でむきになると言われたが疑問が多いと言うといやなら止めろと言われ、直江は三樹子と出かけ食事後に病院に戻り、歓迎会で倫子は小橋らと話し戸田からの呼び出しを伝えられ病院に戻ると苦しむ直江に会い抱きつかれた。

演出：吉田健

志村倫子（竹内結子）は直江庸介（中居正広）に抱きつかれ後悔するなと言われ、出勤途中でオートバイから落ち走りタクシーの直江に誘われ乗り、昨夜を謝られ石倉（いかりや長介）のオペ予定を言われ、亜紀子（小西真奈美）と騒ぐ次郎（吉沢悠）に行き財布が無くなったと揉め小橋（上川隆也）が納めた。
小橋はミツ（白川和子）と石倉から直江がオペを聞き、嘘のオペと聞くが生きる希望を与えると言うが倫子も反対した、倫子は石倉から同意書を受け取るが婦長・鶴代（伊佐山ひろ子）から報告不足と怒られ、帰りオートバイの修理に失敗し清美（市毛良枝）が心配し、直江は小夜子（菊川怜）と会った。
倫子は清美に、医者の嘘の不満を言うと父と別れた時に知らない振りで騙していたが本当は知っていただろうと言い、小橋が院長・行田（津川雅彦）に直江の不満を言うが三樹子（原沙知絵）と抑え、直江に電話すると会えないと断られた。
直江が倫子に石倉が嘘に気づいても突き通せと言われ、オペをすると悪化を見て閉じて時間を長く見せて終了し、当直の倫子が石倉を診ると直江が来るが体調が変だった、翌朝に倫子が直江に呼ばれ石倉が気分が良いと言い、小橋は倫子に一時的と言うと倫子は笑える事は感謝するかも知れないと答え、直江から納得行く死を与えられるかと聞いた。
直江を三樹子が訪ねると昔の事もこれからも忘れると言われ、翌朝に直江は冬にタンポポを探す倫子を見た。

演出：吉田健

志村倫子（竹内結子）は石倉（いかりや長介）にタンポポを見せ直ったら行きたいと言い、直江庸介（中居正広）は1週は無理と言い、夜に小橋（上川隆也）と倫子と亜紀子（小西真奈美）に直江担当の女優・宇佐美繭子（吉本多香美）が急患で運ばれマネージャー・大場広之（大高洋夫）が直江以外は駄目と言い、直江が来て緊急オペをして、小橋に特別個室の次郎（吉沢悠）を移し入れると伝えた。
院長・行田（津川雅彦）と三樹子（原沙知絵）と婦長・鶴代（伊佐山ひろ子）と直江が繭子の対応を話し、倫子が直江を探し繭子が探すと伝え、三樹子が次郎の退院を小橋に相談すると立て替えを言い、直江は大場と繭子からパーティ出席を求められるが無理と断り、倫子は石倉から声を掛けられ夜勤だろうと言われ直江に食事に誘われた。
倫子は直江と繭子の退院後にボートに乗る約束をし、帰った直江はまた体調を壊し、宇佐美繭子入院の記事が新聞に載り院長と直江が相談し、小夜子（菊川怜）が来て止め、倫子が過労気味で、小橋と直江との繭子の会話を次郎（吉沢悠）が聞きスクープで売り込み、倫子が捻挫で直江の治療を受けた。
記者が病院に押しかけ、倫子が特別個室に行くと繭子と大場が出かけようとし揉めると直江が来た、倫子が石倉に励まされ、川で会った直江に何も出来ない悔しさを告げ、倒れ直江が繭子が消えた連絡を電話で受けた。

演出：平野俊一

直江庸介（中居正広）が倒れた志村倫子（竹内結子）を抱き起こし自分の部屋に運び、病院からの電話で宇佐美繭子（吉本多香美）が居なくなったと知った。
行田（津川雅彦）と小橋（上川隆也）が待ち帰った直江が本人の意志と言い、繭子が救急車で運び込まれ報道も詰めかけ、直江は手術を始め終わった頃に倫子が駆けつけ、三樹子（原沙知絵）が呼んで、マネージャー・大場広之（大高洋夫）が勝手に決めた記者会見で直江が嘘を提案するが、小橋は反対した。
直江が嘘を記者会見し事前の入院を認め個人の責任と言い、行田が小橋に次回の会見担当と言い、直江が倫子を呼び繭子が付けた傷を縫合し、次郎（吉沢悠）が隠し取り写真を記者に売り騒ぎが大きくなり、内部の犯人を疑い、直江は痛みを自身で処理し、諦め気味の繭子を倫子が弱いと言った。
次郎が小橋に写真を売ったと金を返すと、人を売ったと怒り自分自身も責めると次郎が直江がいる屋上に逃げ出し、小橋と倫子が来て話すと飛び降りようとし、直江が助け簡単に死ねないと殴り、小橋は裏切り行為だと言い、小橋は行田と三樹子と直江に次郎の監督不足を謝ると、行田は直江に殴る行為で謹慎を命じた。
翌日に次郎は退院し、倫子が直江の部屋を訪れ繭子と次郎の伝言を伝え、倫子が直江の態度を責めると何も知らず帰れと言い、再度来た倫子は直江の様子が変と知った。

演出：福澤克雄

志村倫子（竹内結子）は直江庸介（中居正広）を訪ね聞くが答えず帰り、石倉（いかりや長介）がハーモニカを吹き、翌日に訪ね謝り体の具合を聞き、石倉が調子が悪くなり小橋（上川隆也）が回復に時間が掛かっていると言った。
直江は小夜子（菊川怜）に治験薬の入手を頼み、行田（津川雅彦）が小橋に三樹子（原沙知絵）との病院経営を勧め、小橋が三樹子を食事に誘い、倫子は亜紀子（小西真奈美）に直江の愚痴を言い小橋が三樹子と会っていると聞いた。
直江を三樹子が訪ね、翌日に倫子は直江を探し石倉の悪化を見てアルビニンの準備をさせ、小橋に担当患者の名前を借りたいと頼み了解を得て投与した。
倫子はタンポポを探し、直江は病に苦しみX線写真を隠すと倫子が訪れ1人でボートに乗り寂しく側にいたいと言うが、直江はもう来ないように言った。

演出：吉田健

志村倫子（竹内結子）は直江庸介（中居正広）に言われた言葉を考え、三樹子（原沙知絵）を直江は遠ざけ倫子は無関係と言い、母・清美（市毛良枝）が倫子を心配し、倫子は三樹子に呼び出された。
行田（津川雅彦）に小橋（上川隆也）が昨日の欠席を謝り、三樹子も行かなかったと答え、小橋は大学病院に戻りたいと伝え、行田は結婚は無しで勤務継続を頼み、倫子は三樹子から呼ばれ問われたが答えず、直江は行田に小橋と三樹子の結婚を取り消した。
直江は小夜子（菊川怜）に治験薬を病院に運ばせると治療患者の名を聞かれ、前の病院の恩師・七瀬隆弘（山本學）が直江を訪ね体を心配しX線写真を見て直江は医者も病院になると答えた、石倉（いかりや長介）が小橋に直江に会えて良かったと言った。
直江は七瀬に体調を話すと長野に帰ろうと勧められたが、医者としてする事があると答え、倫子は石倉と話し直江に連絡するが返答は曖昧で、直江は自らの治療中で、倫子は岩崎ミツ（白川和子）と石倉が喉を詰まらせたのを見つけ、直江と小橋が治療し直江は大丈夫だと伝えた。
直江は小橋に石倉に納得が行く最後を迎えさせたいと言い、倫子は直江に来てくれたと感謝し、小橋と倫子は石倉にまだだと言われ小橋は大丈夫と答え、小夜子は治療患者のカルテを入手し、直江は七瀬と食事し送り連れて帰りたいと言われ、倫子はタンポポを探し、直江はボートで眠り運ばれ、倫子がタンポポを見つけボートの直江を見つけ呼び寄せると抱かれた。

演出：福澤克雄

志村倫子（竹内結子）は直江庸介（中居正広）の部屋で朝を迎え、三樹子（原沙知絵）は2人を見て、婦長・関口（伊佐山ひろ子）は行田（津川雅彦）に直江の身辺調査を依頼され、倫子は石倉（いかりや長介）にたんぽぽを見せたが直江は倫子に石倉が気づいていると伝え、岩崎ミツ（白川和子）に石倉が合併症で治療中と言い、小橋（上川隆也）は妻には真実を伝える事を提案したが直江は否定的だった。
小夜子（菊川怜）は直江に治療患者・七瀬の事を尋ね薬の提供中止可能性を言い、倫子はミツのカルテを見て石倉への影響を直江に伝え、三樹子は直江の孤独と異変を考え、倫子は母・清美（市毛良枝）に1人でなく良かったと言った。
石倉を倫子と直江が見て、ミツに危険状態と伝えると気弱で、行田は関口から倫子と小夜子の事を聞き、倫子は石倉に抱きて欲しいと言われ直江に言うと死ぬ前に抱きたかったのだろうと言われ、倫子は石倉とベッドで一緒に過ごし、直江が倫子を迎えた。
直江がミツに石倉に体力の低下を言い、支えて欲しいと伝え、直江は石倉から生まれて良かったと言われ石倉が悪化し皆に看取られ亡くなり、直江はミツに癌と伝え、倫子は病室から石倉が書いた手紙と離婚届けをミツに渡し、手紙に石倉が癌を知り感謝がかかれ、ミツは知れば耐えられなかったと言った。
三樹子は直江の病気を知り、苦しみ注射するのを見た。

演出：平野俊一

三樹子（原沙知絵）は直江庸介（中居正広）の病気を知り誰にも言うなと言われ、志村倫子（竹内結子）は直江を探し小橋（上川隆也）から帰ったと聞き自宅を訪ね顔色を心配したが一緒に過ごした。
小夜子（菊川怜）は行田（津川雅彦）に直江に何の薬を渡しているか問い詰められ中止を言われ、婦長・関口（伊佐山ひろ子）と直江が判って来たと話し、倫子は誕生日で直江に自宅に誘われた。
小橋は急変患者・成田の様子で直江は脊髄調査の検査を提案し、直江と倫子が揃って帰り小橋と亜紀子（小西真奈美）が目撃し、三樹子が屋上で薬瓶を見つけ、直江と倫子は買い物中で母・清美（市毛良枝）に会い部屋で過ごし、直江が電話で呼ばれ出かけ倫子は待ち、直江は小橋から検査結果を聞き調べ、三樹子が直江が苦しむのを見つけた。
倫子は直江の部屋でカルテと写真を見つけ、直江は自らの注射で回復し三樹子に謝り、直江は自宅に戻り倫子を抱きそばに居て欲しいと言い倫子も居たいと答え2人で眠り、三樹子は行田が直江を探し危険と言われ、小橋に直江が使用する薬の種類を聞き試験薬で直江が自分で使用と言い、直江の机でカルテを見つけ骨髄腫と知った。 直江と倫子は湖の側で過ごし、ボートに乗れず歩き、倫子はX線写真の事を尋ねた。

演出：金子文紀

小橋（上川隆也）は直江庸介（中居正広）が骨髄腫と知り三樹子（原沙知絵）に告げ、直江は志村倫子（竹内結子）のX線写真の質問を否定し、倫子は母・清美（市毛良枝）を訪ねた。
翌日に直江は行田（津川雅彦）からデータを見せられ患者は言えないと答え、小夜子（菊川怜）に薬提供を断ったと伝え、倫子は亜紀子（小西真奈美）に全て知られ、三樹子は直江を尾行し小夜子と会い迷惑を掛けられないと言うの見て、直江は薬とレントゲンの整理をし小橋が訪ねると直江は長野の病院で見つかり手遅れで逃れられないと言い、知られたくなかったのは自分の我が儘だが自分の生き方があると言った。
倫子が来て帰り、小橋は何も知らないと聞き、倫子が再度直江を訪ね、小橋は三樹子に直江が望まなければ何も出来ず、気持を変えられるのは倫子だけかもしれないと言い、倫子は直江のX線写真を小橋に尋ね、小橋は誤魔化し、直江は倫子が持つX線写真を見つけたが何も言わず、三樹子が行田に話そうとし、直江に助ける方法を聞くと行田が止めるが三樹子が怒り車で事故を起こした。
小橋の手術に直江が参加し終え、直江は倫子を過ごし、行田は直江の病気を知り小橋に尋ね、小夜子に直江への試験薬の提供を求め、直江は倫子を故郷の北海道に誘い倒れた。

演出：吉田健

舞直江庸介（中居正広）は志村倫子（竹内結子）を故郷の北海道に誘うが倒れ、行田（津川雅彦）と小橋（上川隆也）が悩み、三樹子（原沙知絵）は直江を助けたいが方法がないと答え、倫子は母・清美（市毛良枝）に北海道に行くと伝え、直江は行田に休暇を求め、行田は三樹子に会うだけを頼んだ。
小橋は小夜子（菊川怜）に病が進行して薬は不要と告げ、直江が小橋に引き継ぎをしようとし旅行は無理と言われ、倫子は何も言わず判ってくれるので愛し笑顔が消えるのが怖いと言い、直江は三樹子を見舞いどこを見ていたか判ったと言われ、小橋は倫子に直江が変わったと言い、小夜子は直江に知見の礼と職場異動を告げた。
清美が直江に会い倫子の事を話し、直江は倫子が優しい理由は母がいたからと言い、直江は倫子から電話を受け、翌日に2人は北海道に行き直江は心が落ち着く場所と言った。
直江は倫子が東京に帰るが少し残ると告げ最後の日を過ごし、倫子は東京に戻り電話で直江の姉から直江が支笏湖でボートで漕ぎ出し行方不明で死んだと聞き、倫子が倒れ気づくと小橋がいて、母・清美が来て慰め会った時に愛していたと感じた言った。
倫子は直江の部屋に行きビデオテープを見つけ、直江が真実を話し「暗闇のなかで倫子に会い愛し、恐ろしかった自分を助けてくれた、倫子の笑顔が大好き」と言い、倫子は直江との子供が居ると言い、小橋は大学で血液を勉強して戻ると行田に告げ、三樹子は倫子に車椅子を押され外に出て、小橋は直江が信じたから倫子は大丈夫と言った。

演出：吉田健

闇を見つめる医師が会った、自分の気持ちを助ける女性。
そして選んだ死ぬまでの道を描く。
その生き方は、周囲に影響を与えた。